2010年8月28日土曜日

12年秋 名古屋vs阪急 3回戦

9月9日 (木) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
4 0 0 3 0 0 0 0 0   7  名古屋  2勝5敗1分  0.286  遠藤忠二郎 森井茂 田中実
2 0 0 0 3 4 3 2 X 14  阪急      3勝4敗1分  0.429  笠松実 重松通雄 石田光彦


勝利投手 石田光彦 1勝1敗
敗戦投手 森井茂   1勝2敗


二塁打 (名)高木、三浦、大沢 (阪)
三塁打 (名)高木 (阪)山下好、林
本塁打 (阪)山下実 1号


黒田健吾、3安打3打点の活躍


 名古屋は初回、一死後石田政良左前打、桝嘉一右前打、大沢清四球で一死満塁、ここで高木茂が右中間に走者一掃の三塁打を放って3点を先制、小島茂男が中前タイムリーで続き4-0とする。阪急先発笠松実は早くもKO、重松通雄がリリーフに出て後続を断つ。

 阪急は1回裏、先頭の西村正夫四球、山下実の一ゴロで西村二進、山下好一のピッチャー強襲ヒットと盗塁で二死二三塁、ジミー堀尾文人はツーストライク後空振り、しかしキャッチャー三浦敏一が後逸して振り逃げとなり三走西村が生還。続く山田伝の三球目に三浦がパスボールしてこの回2点を返す。名古屋は三浦の二つのミスで2点を失ったがここは責められない。翌日の読売新聞によると、「芳賀の不出場で倉本を遊撃に配したため名古屋の本塁は包帯姿もいたましい三浦がマスクを取っての出場に寧ろ悲壮な感さえ抱かせた」とのこと。ショート芳賀直一の欠場により第二キャッチャーの倉本信護がショートを守る羽目となり、怪我の三浦敏一が緊急マスクという状況であった。三浦は先発マスクを被った9月7日のジャイアンツ戦で、ジャイアンツ5回の攻撃中に倉本と交代しているが、この時の怪我であろう。三浦は第三打席で中越え二塁打を放っている。

 名古屋は4回、一死後三浦が二失に生き、石丸藤吉がサード内野安打、石田がセカンド内野安打で一死満塁。阪急もショート上田藤夫の欠場により黒田健吾がショートに回っているため、サードは林信一郎(本来ファースト)、セカンドにはジミー堀尾文人(本来外野)が入らざるを得ない状況である。桝が押出し四球を選んで5-2、ここで重松から三番手石田光彦に交代、大沢の一ゴロで一走桝が二封される間に三走石丸が還って6-2、高木が左中間に二塁打を放って石田が還り7-2とリードを広げる。

 阪急は5回、西村、黒田の連続四球から山下好一が右中間に三塁打、堀尾の内野安打で山下好も還り5-7と追い上げる。続く6回、先頭の林が左中間に三塁打、石田、西村連続四球で一死満塁、黒田が中前に2点タイムリーを放ち7-7の同点。ピッチャーは遠藤から森井茂に交代。二走西村はピッチャー牽制に刺されるが山下実四球、山下好一の遊ゴロをショート倉本が失する間に二走黒田が還って8-7と逆転、山田勝三郎の遊ゴロの間に山下実も還って9-7とする。

 阪急は7回、黒田のタイムリーと山下実のツーランホームランで3点を追加、8回にも石田と西村のタイムリーで2点を追加して結局14A対7で快勝する。両チームともけが人続出で大味な試合となってしまった。阪急では黒田健吾が同点タイムリーを含む3安打3打点、名古屋では高木茂が2安打4打点の活躍。

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