2021年12月30日木曜日

プロ野球人気の高まり

 昭和21年9月22日、西宮の第1試合は「若武者」今西錬太郎がプロ入り初完封の快投。第2試合は真田重蔵と別所昭の投げ合いで両軍力の限りを尽くす死闘となり延長12回引分け。

 24,634人の観衆を集めた後楽園では第1試合で最下位ながらも8球団随一の重量打線を誇る中部打線が爆発、セ軍も負けたとはいえ飯島と大下がホームランを放つ健闘。伝統の一戦となった第2試合はダイナマイト打線が7連続安打と火を噴き、一時は8点差を付けられた巨人も3点差まで追い詰める健闘、更に若林が電撃復帰。

 昭和21年9月22日は、戦後のプロ野球人気の高まりを伝える象徴として記憶されるべきである。


 終戦から1年が経過して世情も徐々に落ち着きを取り戻してきたことは観客数の推移が如実に物語っている。

*月別平均観客数
 5月:5,533人
 6月:5,849人
 7月:7,555人
 8月:7,803人
 9月:8,410人
(1試合制の日は観客数が激減するので、いずれも1試合制を除いた月別平均観客数。なお、第2試合が雨天中止で結果として1試合となった日の観客数はデータに含む。)

 昭和14年に700万人に乗せた東京の人口は昭和19年の727万人から昭和20年には348万人に激減した。それが昭和21年には418万、22年には500万、23年には541万、24年には595万と急回復していく。

 この日後楽園で観戦した24,634人は、家に帰って大下のホームランやダイナマイト打線の迫力を家族や近隣の人たちに語り伝え、それを聞いた人たちが後楽園に足を運ぶ。こうしてプロ野球が戦後復興の象徴となっていくのである。当ブログはその過程を、客観的事実に基づいて伝えていく。

2021年12月27日月曜日

21年 巨人vsタイガース 13回戦

9月22日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 3 0 0 1 2 0 2 0  8  巨人 47勝30敗2分 0.610 藤本英雄 宮下信明 
2 0 7 2 0 0 0 0 X 11 タ軍 49勝32敗 0.605 御園生崇男 若林忠志

勝利投手 御園生崇男 9勝6敗 
敗戦投手 藤本英雄   12勝4敗 
セーブ    若林忠志   1

二塁打 (巨)多田、呉新亨、千葉 (タ)藤村、若林、宮崎
三塁打 (巨)千葉、山川

勝利打点(タ)土井垣 10

猛打賞 (タ)宮崎剛 1


若林、電撃復帰

 後楽園の第2試合は伝統の一戦。藤本英雄と御園生崇男の先発で午後3時8分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、先頭の呉昌征の当りは一二塁間のゴロ、ファースト川上が一塁ベースカバーの藤本にトスするが悪送球、金田は捕邪飛、本堂は二飛に倒れるが、藤村富美男監督の左越えタイムリー二塁打で1点を先制、土井垣が中前へのタイムリーで続いて2-0とする。

 巨人は2回表、先頭の川上はストレートの四球、黒沢は左飛に倒れるが、中島の左前打で一死一二塁、多田が左越えにタイムリー二塁打を放ち1-2、呉新亨がレフト線に逆転の2点タイムリー二塁打を放ち3-2と試合をひっくり返す。

 タ軍3回裏、先頭の呉昌征が右前打、金田のライト線ヒットで無死一三塁、本堂の三塁線タイムリーで3-3と同点、藤村も三塁線ヒットで無死満塁、土井垣が右前に2点タイムリーを放ち5-3と逆転、無死一三塁から富樫も右前にタイムリーを放ち6-3、宮崎もライト線にタイムリーを放ち7-3、タ軍ダイナマイト打線が7連続安打を記録して藤本をKO、ピッチャーは宮下信明に代わり、無死一三塁から宮崎が二盗に成功、キャッチャー多田の二塁送球が悪送球となって三走富樫が還り8-3、御園生は遊ゴロに倒れて一死三塁、長谷川善三の遊ゴロの間に三走宮崎が還っての回7点、9-3とする。

 7連続安打のダイナマイト打線の迫力には後楽園に詰めかけた24,634人の観衆も驚かされたのではないか。

 タ軍は4回裏、先頭の藤村はストレートの四球、土井垣の投ゴロは「1-6-3」と転送されるが二塁はセーフで一死二塁、宮崎の右前タイムリーで10-3、ライト中島がファンブルして打者走者の宮崎は二塁に進み、御園生崇男は四球、フォアボール目に宮崎が三盗に成功、長谷川の右前タイムリーで11-3と大きくリードを広げる。

 巨人は5回表、先頭の山川が左前打で出塁、千葉が右中間にタイムリー三塁打を放ち4-11と反撃開始。一死後黒沢の一塁へヒット性のゴロをファースト本堂が好捕、三走千葉が飛び出してしまい「3-2-5」と転送されてタッチアウト。

 巨人は6回表、先頭の呉新亨が中前打で出塁、一死後トップに返り山田が四球を選んで一二塁、山川が右中間に2点タイムリー三塁打を放ち6-11、ここで先発の御園生が降板し、リリーフに何と若林忠志が登場、千葉はストレートの四球、川上の初球もボール、この時千葉がスタートを切り、キャッチャー土井垣はショート長谷川に送球、三走山川もダブルスチールでホームに突っ込むがショート長谷川からの本塁送球にタッチアウト、この間に千葉は三塁に進んで二死三塁、川上もストレートの四球、黒沢もスリーボールワンストライクから四球で二死満塁、若林はここまで13球を投げてストライクは1球しか入っていない。しかし中島は三振に倒れて追加点はならず。

 中島治康の人間性から考えると、練習不足でストライクが入らない若林に“武士の情け”を見せたのではないか。多少のボール球を振っても「悪球打ち」で名を馳せる自分であれば故意に空振りしたとは見えないという判断だったかもしれない。中島も既に「ワンバウンドをホームラン」するようなかつての力は無くなっている。

 2イニング目に入って落ち着きを取り戻した若林は7回表、多田を遊ゴロ、呉新亨を三振、宮下の一ゴロで自ら一塁ベースカバーに入り「3-1A」で三者凡退。

 巨人は8回表、一死後山川が四球を選んで出塁、千葉のライト線二塁打で一死二三塁、川上の中前タイムリーで7-11、一死一三塁から黒沢の二ゴロ併殺崩れの間に三走千葉が還って8-11と3点差まで詰め寄る。続く中島の三ゴロはサード藤村からの一塁送球でアウトとなってチェンジ。

 この中島の三ゴロについて、「雑記」欄に解読不明の二文字の注釈が付いている。通常、守備に関する注釈は「好守」、「好捕」であるが、サード藤村の守備が何か通常とは違っていたことになる。

 最終回の若林は本来のピッチングを取り戻し、多田は三ゴロ、呉新亨は遊ゴロ、宮下は二ゴロに倒れ、タ軍が逃げ切りに成功。

 戦後初登板となったリリーフ若林は3回3分の2を投げて2安打4四球2三振2失点。65球でセーブを記録した。

*①の「好守」は5回に黒沢の一ゴロを好捕したファースト本堂の守備に対しての注釈。②の解読不明の二文字が8回の中島の三ゴロを「5-3」でアウトにした藤村の守備に対する注釈。「何か」があったようだ。

2021年12月26日日曜日

21年 グレートリングvsパシフィック 14回戦

9月22日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 2 0 0 0 0 0  0   0   0  2 グ軍 51勝31敗2分 0.622 別所昭 
0 0 0 0 0 0 0 0 2  0   0   0  2 パ軍 32勝46敗3分 0.410 真田重蔵

二塁打 (グ)別所 (パ)藤井

勝利打点 なし

猛打賞 (グ)岡村俊昭 3 (パ)伊勢川真澄 4


163球の剛球対決

 西宮の第2試合は別所昭と真田重蔵の剛腕対決となって午後2時35分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 グ軍は2回表、一死後別所が四球を選んで出塁、岡村が中前打で続いて一死一二塁、しかし筒井の三塁線ゴロをサード平野徳松がベースを踏んで一塁送球しゲッツー。

 パ軍は3回裏、先頭の平野が中前打で出塁、真田の二ゴロをセカンド安井がエラー、トップに返り白石が四球を選んで無死満塁、しかし木暮の投ゴロを別所が本塁送球、筒井からファースト山本一人監督に転送されて「1-2-3」のホームゲッツー、藤井は三振に倒れて無得点。

 グ軍は4回表、先頭の山本が四球を選んで出塁、堀井の三ゴロでランナーが入れ替わり、別所のレフト線二塁打で堀井が一気にホームに還って1点を先制、岡村も中前タイムリーで続いて2-0とする。続く筒井の投ゴロは「1-6-3」と渡るゲッツー。

 パ軍は5回裏、一死後真田が中前打で出塁、しかしトップに返り白石の投ゴロは「1-4-3」と渡るゲッツー。

 ここまで両軍4つの併殺のうち投ゴロゲッツーが3つ。3回裏の別所は満塁なのでセオリー通りのホームゲッツー。4回表のパ軍は一死一塁でショート白石が二塁ベースカバーに入って「1-6-3」、5回裏のグ軍は同じく一死一塁でセカンド安井が二塁ベースカバーに入って「1-4-3」。打球による変動はあるが基本的に二遊間はどちらがベースカバーに入るかは事前に決めておく。パ軍は当然強肩ショートの白石が入るが、グ軍は動きのいいセカンド安井が入った。戦前セネタースの苅田も投ゴロゲッツーで二塁ベースカバーに入るケースが多かった。基本的には一塁に投げ易いショートが入るが、戦後の大洋でも強肩セカンドのシピンが二塁ベースカバーに入ることとなる。

 パ軍は7回裏、二死後松井信勝、平野が連続中前打で一二塁とするが真田は投ゴロに倒れて無得点。

 パ軍は8回裏、二死から藤井がレフト線に芸術的な流し打ち二塁打、ワイルドピッチで藤井が三進すると別所は森下を歩かせ二死一三塁、パ軍藤本定義監督はここで勝負を懸け、辻井に代えて代打小島利男を起用、しかし別所渾身の剛球に小島は三振、パ軍はどうしても別所を捕えきれない。

 グ軍は9回表、先頭の堀井が左前打で出塁、別所の三ゴロをサード平野が痛恨のエラー、岡村のツーストライク目に堀井が単独三盗を決めて無死一三塁、真田渾身のピッチングに岡村は三振に倒れるが一走別所が二盗を決めて一死二三塁、真田は勝負強い筒井とは無理に勝負せずスリーボールワンストライクから四球、一死満塁となって宮崎は三振、トップに返り安井は遊ゴロに倒れて追加得点はならず。

 真田がこのピンチを抑えたことでパ軍の闘志に火が付いた。

 パ軍は9回裏、先頭の伊勢川が左前打で出塁、松井が四球を選んで無死一二塁、平野に代わる代打中谷順次も四球を選んで無死満塁、藤本監督はここで三塁ランナー伊勢川に代えて代走に富松信彦を起用、続く真田の投ゴロを別所は本塁ではなく二塁に送球、ショート宮崎がベースカバーに入って一塁転送、しかし二塁セーフの一塁アウト、三走富松が生還して1-2となって一死二三塁、トップに返り別所は白石とは無理に勝負せずスリーボールワンストライクから四球、一死満塁から小暮が左前に起死回生の同点タイムリーを放ち2-2、なおも続く一死満塁で別所が奮起して藤井は三振、更に主砲森下も三振、試合は延長戦へと続く。

 一死満塁での真田の投ゴロを別所が本塁に送球できなかったということは、三走富松がスタートを切る満塁でのランエンドヒットだった可能性が高い。別所の二塁送球が間に合わなかったのもランエンドヒットであったことを裏付けているとも言える。いずれにしても藤本監督が三塁走者を富松に代えて勝負を仕掛けたことは間違いない。

 延長に入ってグ軍は10回表、二死から四球を選んだ山本が二盗に成功するが岡村は右飛に倒れる。12回表は先頭の河西がピッチャー強襲ヒットから二盗に成功、一死後河西が三盗を試みるが、9回に代走を出された伊勢川に代わって10回からマスクを被る佐竹一雄が刺してピンチの芽を防ぐ。

 パ軍は別所の剛球に抑え込まれ、12回裏に一死後森下が左前打で出塁、小島は二飛、佐竹の代打に滝川中学で別所の先輩となる湯浅芳彰を起用、2球目に森下が二盗を決めて二死二塁、最後は別所が先輩湯浅を三振に打ち取り延長12回2対2の引分け。

 別所昭は11安打5四球10三振、真田重蔵は10安打4四球5三振。両者共に163球で12回を投げ切る歴史に残る剛球対決であった。

2021年12月21日火曜日

21年 中部日本vsセネタース 13回戦

9月22日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 0 1 0 5 0 0 1 9 中部 31勝48敗2分 0.392 久野勝美
0 0 0 1 0 0 1 1 0 3 セ軍 36勝45敗 0.444 一言多十 黒尾重明

勝利投手 久野勝美 1勝1敗 
敗戦投手 一言多十 6勝13敗

二塁打 (中)小鶴、藤原
三塁打 (中)杉浦、小鶴、古川 (セ)長持
本塁打 (セ)飯島滋弥 9号、大下弘 18号

勝利打点(中)杉浦清 3


久野勝美、プロ入り初勝利

 後楽園の第1試合は久野勝美と一言多十の先発で午後1時2分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 日曜日のこの日、後楽園球場は24,634人の観客を集めた。第2試合に人気の巨人vsタイガース戦が組まれていること、第1試合に話題の大下が登場することが要因である。

 9月9日(日)の西宮球場は28,149人であったが、後楽園で2万人越えは初めてである。昨日の後楽園は土曜日としては東西通じて初の1万人越えであった。終戦から1年が経過して、確実にプロ野球人気が盛り上がってきている。

 中部は2回表、先頭の小鶴が四球で出塁、続く杉浦清監督が左中間にタイムリー三塁打を放ち1点を先制、加藤正二の遊ゴロでは杉浦三塁ストップ、藤原鉄之助の一ゴロの間に杉浦がホームインして2-0とする。無死では無理をせず、一死になって次の打者が投手の久野ということで突っ込んだのであろう。

 中部は4回表、一死後杉浦が左前打で出塁、加藤の一ゴロの間に杉浦は二進、藤原の右前タイムリーで3-0とする。

 セ軍は4回裏、大下がライトスタンドに第18号ホームランを叩き込んで1-3と追い上げる。大下は9月7本目の本塁打となる。

 中部は6回表、先頭の加藤が二失に生き、藤原の右越え二塁打で無死二三塁、久野はストレートの四球で無死満塁、ここは歩かせる場面ではないので一言はストライクが入らなくなっている。ここから中部打線は一言がストライクを取りに来た好球を狙い打ち、三村が左前タイムリー、トップに返り岩本も左前タイムリー、金山が中前タイムリーで6-1として一言をKO、リリーフに黒尾重明が登板、古川の遊ゴロ併殺の間に三走三村が還って7-1、小鶴の中越えタイムリー三塁打で8-1と突き放す。

 セ軍は7回裏、一死後長持が中越え三塁打、宮下義雄の左犠飛で2-8とする。

 セ軍は8回裏、飯島がレフトに第9号ホームランを叩き込んで3-8とする。飯島は9月6本目の本塁打。

 9月に入って全球団合計39本の本塁打が飛び出しているが、その3分の1となる13本を大下と飯島で叩き出している。

 中部は9回表、一死後古川が右中間に三塁打、小鶴の三ゴロの間に古川が生還して9-3とダメ押す。

 久野勝美は6安打2四球2三振の完投でプロ入り初勝利を記録する。

 8回に飯島滋弥がレフトに放ったホームランは「千代田生命」の看板を直撃して破壊した。千代田生命は福沢諭吉の門下生が創業者であることから慶應出身者が多かったが、慶大出身の飯島がその看板を破壊したのである。千代田生命は54年後の2000年に経営破綻することとなる。

*「雑記」欄には飯島が「千代田生命の看板を壊す」と書かれている。


2021年12月19日日曜日

野球週報2021 最終回

12月8日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの練習は雨天中止。

12月9日(木) 出勤日。

12月10日(金) 出勤日。

12月11日(土) 大井町きゅりあんで2021年度総会&優勝祝賀会。チームは7勝1敗で3部優勝、来季の2部復帰が決定。個人成績は8試合で23打数11安打、6得点7打点5盗塁。二塁打2本、三塁打3本。打率4割7分8厘。出塁率5割、長打率8割2分6厘、OPS1.326で優秀選手賞に選ばれました。

12月12日(日) 休養日。

12月13日(月) 出勤日。

12月14日(火) 出勤日。


21年 ゴールドスターvs阪急 13回戦

9月22日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ゴ軍 31勝47敗1分 0.397 内藤幸三 
0 1 0 0 0 3 0 1 X 5 阪急 45勝43敗 0.511 今西錬太郎

勝利投手 今西錬太郎 5勝6敗 
敗戦投手 内藤幸三  16勝20敗

二塁打 (急)青田、今西、坂井

勝利打点 (急)今西錬太郎 1

今西錬太郎、プロ入り初完封

 第22節4日目、西宮の第1試合は内藤幸三と今西錬太郎の先発で午後1時丁度、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は初回、二死後青田が左越えに二塁打を放つが、野口二郎はセンターライナーに倒れて無得点。

 阪急は2回裏、一死後日比野が中前打で出塁、坂井豊司の左前打で一死一二塁、ここで今西が右超えにタイムリー二塁打を放ち1点を先制、更に一死二三塁のチャンスが続くが、荒木茂は三飛、トップに返り山田伝は投飛に倒れてこの回1点止まり。

 阪急は5回裏、山田が三前内野安打で出塁すると二盗、三盗に成功、上田も四球から二盗を決めて二死二三塁とするが、青田は左飛に倒れて無得点。

 阪急は6回裏、先頭の野口二郎が15試合連続ヒットとなる左前打で出塁すると二盗に成功、一死後日比野はストレートの四球、坂井の右越えタイムリー二塁打で2-0、一死二三塁から今西の強いゴロをサード中村信一が弾くがショート酒沢政夫がバックアップして一塁アウト、この間に三走坂井が還って3-0、荒木が左前にタイムリーを放ち4-0とする。

 阪急は7回裏、山田、上田の連打で無死一二塁、青田の中飛で二走山田がタッチアップから三塁に進み、野口二郎の二ゴロの間に山田が還って5-0と突き放す。

 今西錬太郎は初回から快調なピッチング。ピンチらしいピンチは3回表、先頭の辻功の二ゴロをセカンド荒木がエラー、中村に中前打を許して無死一二塁、トップに返り坂本勲の送りバントで一死二三塁、大友一明の三ゴロで三走辻がホームに突っ込むが、サード坂井からのバックホームにタッチアウト、続く酒沢も二飛に打ち取りピンチを防ぐ。

 5回表は先頭の早川に左前打を許し、辻功に送られて一死二塁と2度目のピンチ、しかし中村のレフトへのライナーを青田がキャッチして二塁に送球、二走辻は戻れずダブルプレー。

 今西錬太郎は5安打無四球無三振、僅か86球でプロ入り初完封。

 内藤幸三も無三振の完投で、両軍無三振であった。

 今西の投球内容を分析すると、7回まで21個のアウトのうち外野飛球は3個だけ。終盤は切れが落ちたか8回、9回の6個のアウトのうち外野飛球は4個。「Wikipedia」によると、今西のシュートは川上が「カミソリのようなキレ味」と語っていたとのこと。シュートが切れている時は外野にも飛ばなかったのでる。

2021年12月12日日曜日

野球週報 ㉜

12月1日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。優勝決定試合に向けての最終調整。右に左に中にと鋭いライナー連発で好調キープ。

12月2日(木) 出勤日。

12月3日(金) 出勤日。

12月4日(土) 三鷹大沢Aグラウンドでリーグ戦最終戦。目黒スターズとの試合に一番ライトで出場して10対0で5回コールド勝ち、東還連3部リーグ7勝1敗で優勝決定!この試合は2打数1安打1打点でした。昨シーズンは最終戦で勝てば1部復帰、引分けか負けで3部降格という試合がコロナの影響で中止となり「引分け」扱いとされたため3部降格となりましたが、これで来期は2部復帰。現在のチーム状態であれば1部復帰も十分あり得る。少し休養しますが、最も激戦区である2部での戦いに向けてオフもトレーニングに励みましょう。

12月5日(日) 休養日。

12月6日(月) 出勤日。

12月7日(火) 出勤日。

 

2021年12月11日土曜日

21年 タイガースvs中部日本 10回戦

9月21日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  計
0 1 0 0 0 0 0 0 0  0   1 タ軍 48勝32敗 0.600 野崎泰一 御園生崇男 
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1X  2 中部 30勝48敗2分 0.385 服部受弘

勝利投手 服部受弘   12勝6敗 
敗戦投手 御園生崇男 8勝6敗

二塁打 (タ)藤村 (中)服部
本塁打 (タ)本堂保次 5号 (中)杉浦清 4号

勝利打点 (中)小鶴誠 8

猛打賞 (中)金山次郎 2


服部受弘、10回を完投

 後楽園の第2試合は野崎泰一と服部受弘の先発で午後2時57分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、一死後金田が中前打で出塁、二死後藤村富美男監督が鋭い打球を右方向に放つがライト笠石徳五郎の守備範囲でライトライナーに終わる。

 中部は1回裏、一死後金山が中前打から二盗を試みるがキャッチャー土井垣の強肩に刺されてタッチアウト。

 タ軍は2回表、先頭の本堂がライナーでレフトポール際に飛び込む第5号ホームランを放ち1点を先制する。

 中部は2回裏、先頭の小鶴が左前打で出塁、杉浦清監督が四球を選んで無死一二塁、藤原鉄之助はスリーボールナッシングから三振、二走小鶴がスタートを切っていたが又も土井垣の強肩に刺されて三振ゲッツー、笠石の二ゴロをセカンド宮崎剛がエラーして二死一三塁とするが、服部は左飛に倒れて無得点。

 タ軍3回表、先頭の長谷川善三がライト線にヒット、一死後金田のサードライナーに一走長谷川が飛び出しておりダブルプレー、ここはエンドランであったか。

 タ軍は7回表、先頭の藤村が左中間に二塁打、一死後宮崎が四球を選んで一二塁、富樫淳に代わる代打山口政信の当りは鋭くレフトを襲うが石田政良の守備範囲でレフトライナー、二走藤村が飛び出しておりダブルプレー。

 中部は7回裏、先頭の杉浦がレフトスタンドに起死回生の第4号同点ソロを叩き込んで1-1と追い付く。

 タ軍はここで先発の野崎に代えて御園生崇男をマウンドに送り後続を断つ。

 中部は9回裏、先頭の小鶴がストレートの四球で出塁、杉浦が送って一死二塁と一打サヨナラのチャンス、タ軍ベンチはここでライトを山口から塚本博睦に交代、藤原鉄之助は左飛、笠石に代わる代打大沢清は三振に倒れて試合は延長へと進む。

 中部は9回裏、一死後三村が四球を選んで出塁、トップに返り石田が左前打、金山も左前打で続いて一死満塁、古川は捕邪飛に倒れて二死満塁、ここで小鶴がスリーボールツーストライクから押出し四球を選んでサヨナラ勝ち。コントロールのいい御園生にしては珍しい負け方であった。

 服部受弘は5安打1四球4三振で10回を完投、僅か104球のピッチングで12勝目をマークする。

 タ軍は不運な打球もあったが走塁ミスを重ねた。服部の投球数が示す通り、淡白な攻撃で敗れ去ったのである。

 中部はこれでタ軍に6勝4敗。タ軍が戦後復活初年度に優勝を逃した要因の一つが最下位中部を苦手としたことにある。

野球週報 ㉛

11月24日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。久しぶりにバッティングピッチャーをやりました。まだ落ちるカーブが投げられる。縦スラに近い投げ方です。チェンジアップも有効。

11月25日(木) 出勤日。

11月26日(金) 出勤日。

11月27日(土) 休養日

11月28日(日) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、110㌔。最終打席はセンターから左中間に鋭いライナーの連続で絶好調。

11月29日(月) 出勤日。

11月30日(火) 出勤日。


2021年12月8日水曜日

21年 阪急vsパシフィック 14回戦

9月21日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 5 5 阪急 44勝43敗 0.506 鳥居兵治 
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 パ軍 32勝46敗2分 0.410 木暮力三

勝利投手 鳥居兵治 1勝0敗 
敗戦投手 木暮力三 0勝1敗

二塁打 (急)青田、鳥居 (パ)白石、伊勢川
三塁打 (パ)松井

勝利打点 (急)野口二郎 6


鳥居が小暮との投げ合いを制してプロ入り初勝利

 西宮の第2試合は鳥居兵治と木暮力三の先発で午後2時53分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 鳥居と小暮の対決という珍しい一戦となった。珍しいどころか、鳥居は過去2試合リリーフ登板があるだけでこの試合がプロ入り初先発。小暮も過去2試合リリーフ登板があるだけでこの試合がプロ入り初先発。しかも両投手共にサウスポー。更に、鳥居はこの試合がプロでの唯一の勝利で小暮もこの試合がプロでの唯一の敗戦である。

 奇跡的な対決となった両サウスポーの投げ合いは、8回まで両軍無得点の投手戦となった。

 阪急は初回、先頭の山田伝が四球で出塁するが小暮のサウスポーからの牽制に刺されてタッチアウト、当然、山田は小暮の牽制を見るのは初めて。二死後青田が中前打を放つが野口二郎は左飛に倒れる。

 阪急は2回表、一死後坂井豊司が右前打、続く森田定雄が左前打を放って一死一二塁、しかし鳥居は二ゴロ、荒木茂は二飛に倒れて無得点。

 阪急打線はこの後6回まで1四球のみの無安打、しかもこの間外野に打球が飛んでいない。

 パ軍は初回、先頭の白石が四球から二盗を試みるがキャッチャー日比野の強肩に阻まれタッチアウト、二死後藤井勇が中前打を放つが、森下は三ゴロに終わる。

 パ軍は2回裏、一死後松井信勝が左中間に三塁打を放ってチャンスメイクするが、富松は三振、平野徳松はニゴロに倒れて無得点。

 パ軍は5回裏、先頭の富松がツーボールツーストライクから3球ファウルで粘って四球を選び出塁、一死後富松が二盗を試みるが日比野からの送球にタッチアウト、小暮が左前打を放って二死一塁、小暮もスタートを切るが又も日比野に刺されて無得点。

 パ軍は6回裏、一死後辻井が三遊間にヒット、二死後日比野からの一塁牽制で辻井はタッチアウト、日比野武はここまで4補殺で鳥居を助ける。

 阪急は7回表、二死後坂井が二盗を決めてチャンスを作るが、森田は三振に倒れて無得点。

 パ軍は7回裏、先頭の森下が四球を選んで出塁、伊勢川が送りバントを決めてチャンスを作るが、松井は中飛、富松は投ゴロに倒れて無得点。

 阪急は8回表、一死後荒木が四球から二盗に成功、キャッチャー伊勢川からの送球がセンターに抜け、荒木は三塁に向かうがバックアップの富松からサード平野に送球されてタッチアウト。

 パ軍は8回裏、一死後小暮がストレートの四球で出塁、トップに返り白石が左中間に二塁打、一走小暮は二塁、三塁ベースを蹴ってホームに向かうが、レフト青田-サード坂井-キャッチャー日比野と転送されて本塁寸前タッチアウト。

 両軍の守り合いで試合は0対0のまま最終回へと進む。

 阪急は9回表、先頭の上田の当りは遊ゴロ、これをショート白石が一塁に悪送球、青田がレフト線に二塁打を放って無死二三塁、ここでここまで無安打の野口二郎が中前に14試合連続ヒットとなる先制の2点タイムリー、遂に均衡が破れて2-0、日比野の三ゴロが「5-4-3」と転送されるが二塁はセーフで一塁アウト、坂井が死球を受けて一死一二塁、森田は三振に倒れて二死一二塁、鳥居がライト線にタイムリー二塁打を放ち3-0、荒木も三塁線にタイムリーを放ち4-0、トップに返り山田も右前にタイムリーで続きこの回一挙5点、5-0とリードする。

 パ軍は最終回、一死後森下が中前打で出塁、伊勢川の中越えタイムリー二塁打で1-5と1点返すが、最後は松井が三飛に倒れてゲームセット。

 鳥居兵治は8安打4四球2三振、125球の完投でプロ入り初勝利をあげる。女房役日比野武の4補殺に助けられた。

 木暮力三は9安打4四球1死球3三振、140球の完投であったが惜しくも敗れた。

 鳥居は岐阜商業では松井栄造、大島信雄に続くサウスポーのエースピッチャーであった。松井、大島に比べると知名度は大きく落ちるが、昭和21年第21節でプロ入り初本塁打、第22節でプロ入り初勝利と活躍が目立っている。

野球週報 ㉚

11月17日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。

11月18日(木) 出勤日。

11月19日(金) 有休を取って秋葉原のバッティングセンターで打込み。

11月20日(土) 上沼田東グラウンドで再開したリーグ戦第7戦、中央シーガルとの試合は二番ライトで出場。第1打席、第2打席とも差し込まれての内野フライ、第3打席は送りバント。試合は他の人が良く打ってくれて10対0の5回コールド勝ちで6連勝。一週置いて次戦の目黒戦が優勝決定戦。この試合は2打数無安打、昨年から12試合連続ヒットが続いていましたが遂に途切れました。

11月21日(日) 休養日。

11月22日(月) 出勤日。

11月23日(火) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、110㌔。

2021年12月6日月曜日

21年 巨人vsセネタース 11回戦

9月21日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 巨人 47勝29敗2分 0.618 中尾輝三 宮下信明 
0 3 0 1 2 0 0 0 X 6 セ軍 36勝44敗 0.450 白木義一郎

勝利投手 白木義一郎 21勝15敗 
敗戦投手 中尾輝三       9勝7敗

二塁打 (セ)熊耳、長持、大沢
本塁打 (巨)川上哲治 6号 (セ)大下弘 17号

勝利打点 (セ)熊耳武彦 2


ホームラン時代到来

 後楽園の第1試合は中尾輝三と白木義一郎の先発で午後1時4分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 セ軍は2回裏、先頭の白木が中前打、熊耳がライト線にタイムリー二塁打を放ち1点を先制、長持栄吉もライト線にタイムリー二塁打を放ち2-0、宮下義雄が三前に送りバントを決めて一死三塁、大沢喜好もライト線にタイムリー二塁打を放ち3-0とする。

 最初の3点が全てライト線タイムリー二塁打によるものであるのはこの試合が初めてではないか。スコアカードの記録によると熊耳と長持はライナーで抜けたもの、大沢はゴロで一塁線を抜いたものである。

 セ軍は4回裏、先頭の長持が中前打、宮下の二ゴロは「4-6-3」と渡るが二塁セーフの一塁アウトで一死二塁、大沢の中前打で一死一三塁、トップに返り鈴木清一の右犠飛で4-0とする。

 セ軍は5回裏、一死後飯島が中前打で出塁すると、大下がスリーボールナッシングからの4球目をライトスタンドに高々と虹のアーチ、6-0とリードを広げる。

 8回まで白木に4安打無得点に抑えられてきた巨人は9回表、一死後千葉が右前打で出塁すると、川上が大下に負けじとライトスタンドにツーランを叩き込んで2-6とするが後続が倒れて試合終了。

 白木義一郎は6安打無四球4三振の完投で21勝目をあげる。

 大下と川上はこれまで同日にホームランを放ったことは2度あるが、同一試合でのホームラン競演はこの試合が初めてである。アメリカに遅れること四半世紀、日本にもホームラン時代が到来した。

*大下と川上の特大ブロマイド


野球週報 ㉙

11月10日(水) 連戦が続いて下半身に疲労が溜まっているので練習を休んで秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダーの5セットを打込み。

11月11日(木) 出勤日。

11月12日(金) 出勤日。

11月13日(土) 第二柴又Eグラウンドで再開したリーグ戦第6戦、東都球友Bとの試合は二番ライトで出場。第1打席は痛烈な当りでセカンド強襲ヒット、第2打席はセンター右に渋いタイムリー、第4打席は走者二人を置いて右中間をライナーで抜ける2点タイムリー三塁打。試合は9対2で圧勝、これで5連勝。この日は4打数3安打3打点でお立ち台でした。

11月14日(日) ジムでViPRと軽い筋トレ。

11月15日(月) 出勤日。

11月16日(火) 出勤日。 

2021年12月5日日曜日

21年 グレートリングvsゴールドスター 12回戦

9月21日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 1 0 3 0 0 0 0 5 グ軍 51勝31敗1分 0.622 松川博爾 別所昭 
0 4 2 0 0 0 1 0 X 7 ゴ軍 31勝46敗1分 0.403 江田孝 内藤幸三

勝利投手 江田孝    3勝10敗 
敗戦投手 松川博爾 7勝4敗
セーブ    内藤幸三 1

二塁打 (グ)安井亀和、田川 (ゴ)酒沢、大友

勝利打点 (ゴ)中村信一 3

猛打賞 (ゴ)坪内道則 7


坪内-西沢の名コンビ誕生

 第22節3日目、西宮の第1試合は松川博爾と江田孝の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 グ軍はこのところ丸山と別所の先発が続いてきたが、松川が8月26日以来の先発。山本監督としてはペナントレースの大詰めで松川にもうひと踏ん張りしてもらいたいところか。

 グ軍は2回表、先頭の堀井が中前打、安井鍵太郎の一塁線ヒットで無死一三塁、阪本政数の遊ゴロが「6-4-3」のゲッツーとなる間に三走堀井がホームに還って1点を先制する。

 ゴ軍は2回裏、先頭の西沢が中前打、早川の三ゴロをサード安井鍵太郎がエラー、辻功が三塁線にヒットして無死満塁、江田が押出し四球を選んで1-1の同点、グ軍はここで松川から別所にスイッチ、しかし中村信一が中前に2点タイムリーを放ち3-1と逆転、一走江田は三塁に進んで無死一三塁、トップに返り坂本勲の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー、ところが三走江田は動けず二死三塁、大友が右超えにタイムリー二塁打を放ち4-1とリードを広げる。

 グ軍は3回表、先頭の安井亀和が中越えに二塁打、河西の三ゴロの間に二走安井は三進、田川の一ゴロの間に三走安井が還って2-4とする。

 ゴ軍は3回裏、先頭の坪内が左前打、西沢の三ゴロをサード安井鍵太郎が二塁ベースカバーのセカンド安井亀和に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一二塁、早川が投前に送りバントを決めて一死二三塁、辻は四球を選んで一死満塁、江田は三振に倒れて二死満塁、中村が2回に続いて中前に2点タイムリーを放ち6-2と突き放す。

 グ軍は5回表、先頭の宮崎仁郎が四球で出塁、トップに返り安井亀和はライトライナー、宮崎が二盗に成功、河西が四球を選んで一死一二塁、田川の右前打で一死満塁、山本の三ゴロの間に三走宮崎が還って3-6、堀井が中前に2点タイムリーを放ち5-6の1点差として首位の意地を見せる。

 しかしゴ軍は7回裏、先頭の坪内が中前打で出塁すると二盗に成功、キャッチャー筒井の二塁送球が悪送球となって坪内は三進、西沢の左前タイムリーで7-5と突き放す。

 ゴ軍は6回から先発の江田に代わって内藤幸三がリリーフ登板、内藤は4イニングを3安打1四球1三振無失点の好投、今季初セーブをあげる。

 グ軍は松川先発が失敗、リリーフ別所もゴ軍の勢いを止めることはできなかった。

 ゴ軍では中村信一が2打席連続2点タイムリーで4打点をあげる活躍。

 更に、坪内道則が4打数3安打2得点、西沢道夫が4打数2安打1打点の活躍。西沢は坪内に誘われて中部からゴ軍に移籍してきた。西沢は昭和24年に中日に戻るが、一宿一飯の恩義を忘れず今度は坪内を一緒に連れて行くことになる。名コンビ最初の活躍がこの試合であった。

野球週報 ㉘

11月3日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。右ひざの擦過傷は大分治ってきましたのでバッティング練習ではキャッチャーもやりました。

11月4日(木) 出勤日。

11月5日(金) 出勤日。

11月6日(土) 大井Bグラウンドで再開したリーグ戦第5戦、武蔵野ボンバーズとの試合は二番ライトで出場。第1打席と第2打席は差し込まれて内野ゴロだったので第3打席はタイミングを前にして強振、打球は左中間を真っ二つに割る二塁打。第4打席は敵失で塁に出て二盗、今度は左膝を擦り剥きました。これで3週連続擦過傷、傷だらけの天使です(笑)。試合は激戦となりましたが7対6で快勝。この日は4打数1安打、二塁打1本。

11月7日(日) 休養日。

11月8日(月) 出勤日。

11月9日(火) 出勤日。