7月10日 (土) 上井草
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 イーグルス 8勝42敗 0.160 松本操
0 0 2 0 0 0 2 0 X 4 大東京 20勝29敗4分 0.408 菊矢吉男
勝利投手 菊矢吉男 5勝1敗
敗戦投手 松本操 1勝6敗
三塁打 (大)坪内、中村三
菊矢吉男、完投で5勝目
大東京は3回、二死後鬼頭数雄の一ゴロをファースト太田健一がエラー、坪内道則が中越えに三塁打を放ち1点を先制、更に水谷則一が中前にタイムリーして2-0とする。イーグルスは4回、先頭のバッキー・ハリスが中前打で出塁、一死後杉田屋守の中前打でハリスは三塁へ、センター坪内からのバックサードが悪送球となりハリスが生還して1-2。杉田屋も二塁に進むが続く寺内一隆の遊ゴロに杉田屋は三塁に走りショート中村三郎からサード柳澤騰市に送球されタッチアウト、寺内も盗塁失敗でチェンジ。
大東京は7回、先頭の中村三郎が右越えに三塁打を放ち大友一明四球で無死一三塁、バッキー・ハリスからの送球をサードがエラーして中村がホームに還る。この場面は「(2)5’」と記録されているだけなので翌日の読売新聞を引用させていただくと「中村の右前打が野手の前でバウンドを変えて三塁打となるの幸運に恵まれて大友四球に続いた。イ軍の捕手ハリスは三塁走者がこの四球の中断に気をゆるめた隙を狙って巧みに呼吸を計り球を三塁に送ったのであるが三塁手漆原は走者以上にボンヤリしていたためアウトを取る筈のところを却ってムザムザ1点大東京に与える結果を生んだ。」とある。この辺が当時の日本野球とアメリカ野球のレベルの差であろう。恐らくハリスはインプレイ中でありながらボールから目線を切る走者が多いことからこのプレイを狙っていたのであろうが、野手がついてこれなかった。この後菊矢吉男の遊ゴロをショートサム高橋吉雄が失して4-1となる。
菊矢吉男は4安打3四球2三振の完投で5勝目をあげる。松本操も8回を3安打に抑える好投、4失点は全てエラー絡みであり自責点はゼロであった。イーグルスはショート高橋の守備を何とかしなければ勝てない。
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