5月10日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名軍 11勝6敗1分 0.647 西沢道夫
0 0 1 0 0 1 1 2 X 5 朝日 12勝7敗 0.632 内藤幸三
勝利投手 内藤幸三 3勝1敗
敗戦投手 西沢道夫 4勝3敗
本塁打 (朝)浅原 2号、内藤 1号
勝利打点 浅原直人 4
朝日、首位名古屋にゲーム差なしと肉薄
朝日は3回、先頭の坪内道則がストレートの四球で出塁、酒沢政夫が送りバントを決めて一死二塁、中谷順次の二ゴロの間に坪内は三進、浅原直人が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。
朝日は6回、先頭の浅原がストレートの四球で出塁、早川平一が左前打を放って無死一二塁、小林章良の三ゴロをサード芳賀直一がエラーして無死満塁、内藤幸三は浅い左飛に倒れて一死満塁、森本清三の一ゴロの間に三走浅原が還って2-0とする。
朝日は7回、二死無走者から浅原が右越えに第2号ホームランを叩き込んで3-0と突き放す。
更に朝日は8回、先頭の小林がツーツーから2球ファウルで粘って中前打で出塁、内藤がライトスタンドにツーランホームランを叩き込んで5-0として試合を決める。
内藤は不安な立ち上がりで、初回、先頭の石丸藤吉に四球を与えるが小鶴誠を「6-4-3」の併殺に打ち取る。2回も先頭の吉田猪佐喜に中前打を許し、芳賀に送りバントを決められて一死二塁、藤原鉄之助を四球で歩かせ、金山次郎を三振、西沢道夫を左飛に打ち取る。3回も先頭の石丸藤吉にストレートの四球を与え、古川も四球で歩かせて一死一二塁、しかし小鶴を左飛、吉田を右飛に打ち取る。ここで崩れなかったことが勝因となった。
4回、5回は三者凡退と立ち直り、6回は一死後小鶴にストレートの四球、吉田に中前打、芳賀に右前打を許して一死満塁のピンチを迎えるが、藤原を三振、金山を左飛に打ち取る。7回も先頭の西沢に三塁内野安打を許すが、石丸藤吉を二ゴロ併殺に打ち取る。
内藤幸三は8回、9回を三者凡退に抑え、4安打5四球3三振で今季初完封、3勝目をあげる。打ってもホームランを含む3打数2安打の活躍であった。首位を走る強打の名古屋を完封したのは価値が高い。朝日はこの勝利で、首位名古屋にゲーム差なしの二位と肉薄した。