7月6日 (火) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 3 0 0 0 0 0 1 6 名軍 22勝13敗3分 0.629 野口正明
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 14勝24敗 0.368 天保義夫
勝利投手 野口正明 3勝1敗
敗戦投手 天保義夫 5勝9敗
二塁打 (名)加藤、吉田2
勝利打点 吉田猪佐喜 6
猛打賞 (名)吉田猪佐喜 1
野口正明、プロ入り初完封
名古屋は初回、先頭の石丸藤吉が四球を選んで出塁、古川清蔵の遊ゴロでランナーが入れ替わり、小鶴誠の右前打で一死一三塁、吉田猪佐喜の遊ゴロが「6-4-3」と転送されるが二塁セーフで一塁はアウト、三走古川が生還して1点を先制、吉田には打点が記録されてこれが決勝点、二死二塁から加藤正二がレフト線に二塁打を放って2-0とする。
名古屋は3回、又も先頭の石丸藤吉が四球を選んで出塁、古川は左邪飛に倒れ、小鶴の遊ゴロをショート中村栄が二塁に送球するがセカンド上田藤夫が落球して一死一二塁、吉田の中前タイムリーで3-0、加藤が四球を選んで一死満塁、芳賀直一が中前に2点タイムリーを放ち5-0、藤原鉄之助は遊ゴロ併殺に倒れてスリーアウトチェンジ。
名古屋は9回、一死後古川が四球で出塁、小鶴の遊ゴロをショート中村が失して一死一二塁、吉田の右中間二塁打で6-0とする。
野口正明は3安打3四球2死球2三振の完封で3勝目をあげる。
野口正明は戦後まで活躍することとなり、昭和27年の西鉄時代には23勝をあげて最多勝利投手となる。通算7度の完封を記録することとなるが、これが最初の完封勝利である。
吉田猪佐喜が5打数3安打3打点で勝利打点と猛打賞を記録した。吉田は戦後、「吉田和生」として松竹水爆打線に名を連ねることとなる。