2023年8月30日水曜日

22年 中日vs阪急 2回戦

5月2日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 1 0 1 0 0 0 0 4 中日 7勝3敗 0.700 松尾幸造 服部受弘 
1 0 0 1 0 0 0 1 0 3 阪急 1勝8敗 0.111 天保義夫 溝部武夫

勝利投手 服部受弘 3勝0敗 
敗戦投手 天保義夫 0勝4敗 

二塁打 (中)服部 
三塁打 (中)古川、金山

勝利打点(中)岩本章 1


阪急7連敗

 後楽園の第2試合は松尾幸造と天保義夫の先発で午後3時24分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 6連敗中の阪急は初回、先頭の田中幸男が中前打で出塁、下社邦男の二ゴロの間に田中は二進、青田昇は左前打、レフト岩本章からのバックホームが悪送球となって二走田中が生還、1点を先制する。青田に打点は記録されていない。

 中日は2回表、先頭の杉浦清監督の当りは遊ゴロ、これをショート田中が一塁に悪送球、加藤正二が左前打を放って無死一二塁、三村勲の当りは中前に落ちるが一走加藤はスタートが切れずセンター青田から二塁に送球されて加藤は二封、センターゴロとなって一死一三塁、ここでパスボールがあって三走杉浦が還り1-1の同点、上林繁次郎は四球で一死一二塁、二死後トップに返り岩本が中前にタイムリーを放ち2-1と逆転する。

 中日は2回表、一死後古川清蔵が左中間に三塁打、二死後杉浦が左前にタイムリーを放ち3-1とする。

 中日ベンチは2回までに4安打を打たれた先発の松尾に代えて3回から服部受弘をマウンドに送り込む。

 阪急は4回裏、坂井豊司、森田定雄が連続四球、坂元義一の三前送りバントが内野安打となって無死満塁、上田藤夫の二ゴロの間に三走坂井が還って2-3、しかし後続なく1点差止まり。

 阪急はここで追い付けなかったのが痛かった。

 中日は5回表、先頭の金山次郎が右中間に三塁打、阪急ベンチはここで先発の天保から溝部武夫にスイッチ、二死後杉浦のバントヒットがタイムリーとなって4-2と突き放す。

 阪急は8回裏、一死後青田が右前打で出塁、野口明が中前打で続いて一死一三塁、坂井の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるが一塁はセーフ、この間に二走青田は三塁ベースを蹴ってホームに還り3-4と再び1点差、坂井に代えて代走に山田伝を起用、山田は二盗を決めて二死二塁、しかし服部が踏ん張って後続を抑える。

 服部受弘は7イニングのロングリリーフで4安打2四球2三振、3勝目をマークする。

 阪急は粘りを見せたが7連敗。しかしこれまでの淡白な試合ぶりとは変わってきた。

 中日は不調の松尾を早めに見切りをつけた継投策が功を奏して首位を快走。

2023年8月28日月曜日

22年 近畿vs巨人 1回戦

5月2日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 3 1 0 0 2 0 0 0 6 近畿 6勝3敗 0.667 丸山二三男 中谷信夫 
0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 巨人 4勝5敗 0.444 川崎徳次

勝利投手 中谷信夫 1勝1敗 
敗戦投手 川崎徳次 1勝3敗

二塁打 (近)河西、朝井
三塁打 (近)中谷 (巨)多田

勝利打点(近)丸山二三男 1

猛打賞 (巨)呉新亨 1


巨人、13残塁の拙攻

 甲子園の第2試合は丸山二三男と川崎徳次の先発で午後3時12分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 近畿は初回、一死後河西俊雄が中越えに二塁打、田川豊の二ゴロでセカンド千葉茂は三塁に送球して河西はタッチアウト、田川が二盗を試みるとキャッチャー内堀保が刺す。

 近畿は2回表、先頭の山本一人監督が左前打で出塁、飯田徳治の中前打で無死一二塁、堀井数男の遊ゴロで飯田は二封、一死一三塁から丸山の二ゴロ併殺崩れの間に三走山本が還って1点を先制、筒井敬三はストレートの四球で二死一二塁、朝井昇がレフト線に2点タイムリー二塁打を放ち3-0とする。

 近畿は3回表、一死後田川が三塁に内野安打、山本のライト線ヒットで田川は三塁に進み、送球の間に打者走者の山本も二塁に進んで一死二三塁、飯田の中犠飛で4-0とする。

 近畿先発の丸山は初回からコントロールがままならず、1回は1四球、2回は2四球、3回には一死後3連続四球で6四球、ここで中谷信夫に交代し、中谷が後続を抑える。

 近畿は6回表、二死後堀井が四球で出塁、中谷が中越えにタイムリー三塁打を放ち5-0、筒井は四球、朝井が右前にタイムリーを放ち6-0と突き放す。

 巨人は8回裏、一死後内堀が二遊間にヒット、川崎は四球、田中資昭もストレートの四球で一死満塁、トップに返り呉新亨が左前にタイムリーを放ち1-6、古家武夫に代わる代打小松原博喜が中犠飛を打ち上げて2-6とする。

 中谷信夫は最終回、先頭の川上哲治に四球を与えるが、黒沢俊夫に代わる代打林清光を遊ゴロ併殺に打ち取り、最後は多田文久三を二ゴロに抑え、6回3分の2のロングリリーフでプロ入り初勝利をあげる。

 巨人は9四球を選びながら13残塁の拙攻で惨敗。どうにもチーム力が上がらない。

 近畿の九番朝井昇が3打点の活躍。近畿は七番以降の下位打線で5打点をマークした。相変わらずチーム力が強い。

2023年8月27日日曜日

野球なんてララ~ラ~ラララ~ラ~ラ~~~

 野球なんて試合に出なきゃ上手くならない🥎

 私は1974年に慶應義塾高等学校軟式野球部に入部しました🥎

 中学は千代田区立一橋中学で、校庭はアスファルトで野球部も無く、競技経験が無かったからです🥎

 小学校時代は千葉県市川市国分地区では野球少年として鳴らしていましたので多少は自信がありましたが、受験校出身では硬式はちょっと敷居が高かったですね🥎

 この選択は大正解でした。偶然ですが、塾高軟式野球部は私が入部する数年前に全国優勝した神奈川軟式球界の名門でした。もちろんそんなことは知りませんでしたが🥎

 これも偶然ですが、1年先輩に硬式の連中が「彼らは何者?」と不思議がっていた二人の左右の天才的プレイヤーが軟式に在籍していたのです。硬式から引っ張られそうになっても何故か軟式に在籍したままだったその二人が当然三、四番を打っていて、五番は何人か候補がいましたがみんな失格で、先輩が3年の夏の大会でそれまで一番だった2年の私が五番に抜擢されました🥎

 夏の大会では全然打てなかったのに決勝まで五番で起用され続け、決勝戦で先輩の三、四番を二三塁に置いて優勝を決める2点タイムリーを中前に放って何とか面目を保ちました🥎

 先輩の後を追って大学は準硬式野球部に進みました。ライバルは硬式出身者ばかりでしたが2年春からリーグ戦に出場して、大学でも3人でクリーンナップを組むことも多かったですね🥎

 3年秋には3割を打って奇跡的にベストナインを獲得。これも全て、試合に出続けて経験を積ませてもらったおかげでした🥎

 硬式に行っていたら、と思ったことは何度もあります。高校ではレギュラーにはなれたと思いますが、神宮で通用したとは思えません。せいぜい、4年秋の東大戦でお情けの代打ぐらいしか出番は無かったでしょうね🥎

 準硬式では打てずに迷惑をかけたことも多々ありましたが公式戦で200打席以上も使ってもらえました。やっぱり野球は試合に出ないと上手くなれません。これから野球を志す方には、自分の立ち位置を考えて進路を選ぶべきであると助言させていただきます。せっかく好きな野球の道に進んで、アルプススタンドで応援しているだけでは何のために野球をやっているのか。よ~くお考え下さい🥎

 野球なんてララ~ラ~ラララ~ラ~ラ~~~♫♫🥎

*本日のタイトルは拓郎の名曲「人間なんて」の歌詞をパクらせていただきました🥎

 

野球週報2023 ㉞

8月20日(日) 昨日段ボールが届いたので今日から本格的に引越し準備。

8月21日(月) 出勤日。

8月22日(火) 出勤日。

8月23日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの練習。1時で切り上げて2時から決勝戦をテレビ観戦。暑いし、勝つのも分かっていたので甲子園には行きませんでした(笑)。

8月24日(木) 出勤日。

8月25日(金) 午前中は出勤。本日は引渡し日で鍵の受取りがあるので午後から年休。鍵を持って横浜市中区滝之上のマンションにGO。

8月26日(土) 午前中は滝之上のマンションで通電手続きとフロアコーティングの立ち合い。ランチは根岸森林公園のベンチで本牧館のパンを10数年ぶりに食べました。

 

22年 大阪vs金星 2回戦

5月2日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 2 0 0 2 1 6 大阪 6勝3敗 0.667 渡辺誠太郎 
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 金星 3勝6敗 0.333 重松通雄

勝利投手 渡辺誠太郎 1勝1敗 
敗戦投手 重松通雄    1勝1敗

二塁打 (大)藤村2、土井垣、渡辺、本堂
三塁打 (金)小前、坪内

勝利打点(大)土井垣武 1

猛打賞 (大)藤村富美男(4安打)1


ダイナマイト打線が二塁打5本

 第3節初日、甲子園の第1試合は渡辺誠太郎と重松通雄の先発で後楽園と同時刻となる午後1時4分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は4回表、一死後藤村富美男が中越えに2打席連続となる二塁打、二死後土井垣武の右越えタイムリー二塁打で1点を先制する。

 大阪は5回表、先頭の渡辺が中越えに二塁打、長谷川善三が送って一死三塁、二死後塚本博睦の中前タイムリーで2-0、塚本が二盗を決めると、先日の試合で逆転満塁ホームランを打った山口政信が左前にタイムリーを放ち3-0とリードする。

 金星は7回裏、先頭の清原初男の当りは三ゴロ、これを6回から山口に代わってファーストに入っていた玉置玉一が落球、小前博文の右中間タイムリー三塁打で1-3、重松の遊ゴロで三走小前がスタートの構え、これに釣られてショート長谷川善三が三塁に送球するが小前が戻ってセーフ、野選が記録されて無死一三塁、辻勇夫の三ゴロで一走重松は二封、三走小前がスタートを切ったのを見てセカンド本堂保次は一塁転送ではなくキャッチャー土井垣に送球、小前は三本間に挟まれてタッチアウト、「5-4-2-6C」の併殺が記録される。

 大阪は8回表、先頭の藤村が中前打で出塁、本堂の右越えタイムリー二塁打で4-1、ライト中村信一からの返球が悪送球となって本堂は三塁に進み、一死後富樫淳の二ゴロエラーの間に三走本堂が還って5-1と突き放す。富樫には打点が記録された。

 大阪は9回表、先頭の塚本が三塁に内野安打、玉置が四球を選んで無死一二塁、藤村の右飛で二走塚本はタッチアップから三塁に進み、本堂の二ゴロ併殺崩れの間に塚本が還って6-1とダメ押す。

 渡辺誠太郎は7安打2四球1三振、自責点ゼロの完投で今季初勝利をあげる。渡辺は昨年、打者としてもシーズン中盤で一時首位打者になる活躍を見せたが、今季は投手に専念するようだ。

 二塁打を5本放ってダイナマイト打線ぶりを発揮した大阪が快勝。山口の逆転満塁弾で勢いが付いてきた。

2023年8月25日金曜日

ぼくの好きな先生

 当ブログが中学時代に買ったレコードは、シングル盤は1枚もなく5枚のLPでした。

 かぐや姫の「はじめまして」、「おんすてーじ」、「さあど」、RCサクセションの「初期のRCサクセション」、なぎらけんいちの「葛飾にバッタを見た」の5枚です。

 かぐや姫の「さあど」は発売前から市川駅前のレコード屋さんに予約していて発売日に聞きました。B面1曲目が「神田川」で、後にシングルカットされて大ヒットしたので、関係者以外では日本で最初に「神田川」を聞いた一人だったのです。

 RCサクセションの「初期のRCサクセション」の2曲目「ぼくの好きな先生」がお気に入りでした。清志郎が通っていた都立日野高校の実在の美術教師が楽曲のモデルであったと伝えられています。

 当ブログの「ぼくの好きな先生」は「古文」の教師でした。風変わりな白衣を着て歯に衣着せぬ言動で、その先生も当ブログが大ファンだった当時オリジナルで放映されていた「刑事コロンボ」の大ファンだったという共通点がありました。受験校で3年にもなると受験科目以外の授業ではそっちのけで受験科目の勉強をするのが常識でした。「古文」も受験科目である「国語」の一分野ですが、風変わりな先生だったのでみんな変人扱いして無視していたようです。当ブログだけはお気に入りの先生だったので週2時間の「古文」の授業だけは真面目に勉強していました。

 慶應義塾高等学校の試験日、「数学」は得意だったので分からない問題は無く多分満点。「英語」もほぼフルマークだったと思います。「国語」は苦手というより嫌いだったのでほとんど勉強していなかったのですが、「古文」の問題は「ぼくの好きな先生」が授業で取り上げた題材と同じのが出題されたので簡単に解けちゃいました。試験が終わって、皆が一様に「古文の問題が分からなかった」と言っていたので「こりゃ、やったかも」と思っていたら案の定合格していました。

 当ブログ程度の頭と勉強量で「偏差値76」の試験を突破するのは奇跡に近かったのですが、「ぼくの好きな先生」の授業だけ真面目にやってきたご褒美でしたね(笑)。 


2023年8月24日木曜日

部長にまつわるエトセトラ

 本日は7月27日付け「高校野球にまつわるエトセトラ」に続いて「エトセトラ」シリーズ第2弾。

 高校野球では「選手」と同様、「監督」に係る記事も多く見られ、森林監督もスター並みの扱いを受けています。そんな中で地味な存在なのが「部長」。

 ということで、当ブログは日の当たらない「部長」にスポットライトを当てましょう。

 数あるネット記事の中で赤松部長のコメントは「一般入試でもレギュラーになる選手はいる。どのルートで入ってきても、同じ扱いをしている」という趣旨を強調しているのが目立ちます。まあ、教育者として「推薦入学組を重視している」とは言えない立場は分かりますが、母校の優勝が「推薦入学」に頼り切っていたのは事実です。赤松部長の本音は「男はつらいよじゃあね~が部長はつらいよ」てなところでしょうね(笑)。正直に「推薦入学組のお陰で優勝できたが一般入試組も頑張った」と言えば良さそうなものを。現実は、頭のいい一般入試組を先乗りスコアラーとして活用し、野球が上手い推薦入学組のデータ野球に活かしているのですが。

 当ブログが「部長」という立場のつらさを実体験からご教示しましょう。

 私が高校軟式3年の春の大会での出来事。軟式でも公式戦には「部長」もベンチに入らなければならない規程があるのですが、その日「部長」はどういう訳かグラウンドに姿を見せず、「失格」となって不戦敗となりました。数日後練習に姿を見せて謝罪し辞任されました。忘れていたのか、家庭の事情で来れなかったのか、事情は分かりませんがそんなことがありました。その「部長」は「生物」の教師で、私も授業を受けていたので試験があります。「生物」にはほとんど興味がなかったので白紙に近い状態で試験解答を提出しました。赤点なら留年(清原の息子が留年しているのは有名ですのでネット記事でご確認ください)ですが、何故か合格点となり留年を免れました。

 恐らく元「部長」は、公式戦に姿を見せずに失格「不戦敗」になったことに対して私が抗議のためにわざと「白紙」を提出したと誤解されて「合格」にしてくれたのだと思いますが、事実は私が「馬鹿」だったためまともな解答を提出できなかっただけのことだったのです。

 まあ、その時の元「部長」も「部長はつらいよ」てなところだったのではないでしょうかね。

 本日のタイトルは、PUFFYの名曲「渚にまつわるエトセトラ」をパクらせていただきました(笑)。 


2023年8月23日水曜日

何故慶應の応援のマナーは悪いのか

 私は慶應義塾高等学校28期卒のOBです。千代田区立一橋中学から一般入試で入りました。野球は得意で好きでしたが中学は受験校のため競技経験はなく、千葉県市川市から約2時間かけての通学だったこともあり、硬式野球部は諦めて軟式野球部に入部し、大学では準硬式野球部に進みました。大学卒業後はサラリーマンを約20年経験後、国家公務員を約20年。現在は国家公務員再任用で来年3月末で65歳の定年退職予定です。ちなみに還暦野球の現役プレイヤー(笑)。

 さて、何かと話題の多かった今年の甲子園では母校が優勝しましたが、応援マナーの悪さが話題になっています。私も同意見でありOBとして恥ずかしい限りですので私見を述べます。

 批判の対象は学生応援席ではなく、一般席に陣取ったOBによる応援(?)でした。母校の応援はアルプス席が基本であり、一般席にはOB以外の一般観客も多いことから節度を持った応援が求められます。自チームの得点時に思わずガッツポーズで立ち上がるくらいならむしろ周りの観客からも共感を持ってもらえると思いますが、相手チームのエラーに歓声を上げるなどの行為は言語道断です。

 一般席に陣取ったOBは野球部OBではなく素人が多かったと思います。野球部OBであればアルプス席のOB枠があり、NHKの中継に登場した古老のOBもアルプス席で節度ある応援をされていました。一般席を取るには極めてアクセスが難しいネットでの取得となり、そこまで苦労して取ったチケットで観戦するのですから応援が過熱になるのは致し方のない面もありますが、高野連が規定する応援マナーに反する行為が許される道理はない。

 塾高卒業生は社会的な成功者が多いのは事実ですが、何をやっても許されると勘違いしている馬鹿が多いのも事実です。マスコミにもOBが多いことから、応援マナーの悪さが大手マスコミで報道されることはないでしょうが、ネット時代にはそのような暴論は通用しないと知るべきですな。

 少し前のことですが、習志野高校ブラスバンド部の応援が相手チームのタイム時に音量を上げると批判されたことがありました。この批判をきっかけとして、習志野高校ブラスバンド部は相手のタイム時には演奏をピタッと止めることになり、そのマナーは千葉県高校野球の各チームにも広がり、現在では全国の高校で応援マナーの基本になっています。

 馬鹿が多いとは書きましたが優秀なOBが多いのも事実。今回の批判を謙虚に反省し、今後の応援に生かしていきましょう。応援マナーにおいても全国の範たれ!それこそが独立自尊の精神ですよ。


22年 東急vs太陽 1回戦

5月2日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 2 0 4 東急 6勝4敗 0.600 黒尾重明 
0 0 0 0 0 1 0 0 2 3 太陽 4勝5敗 0.444 池田善蔵

勝利投手 黒尾重明 1勝1敗 
敗戦投手 池田善蔵 2勝1敗

二塁打 (太)藤井、中谷
三塁打 (太)中谷
本塁打 (東)大下弘 1号

勝利打点(東)大下弘 2


大下が今季初ホーマー

 第3節初日、後楽園の第1試合は黒尾重明と池田善蔵の先発で午後1時4分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は初回、先頭の苅田久徳監督が四球を選んで出塁、横沢七郎の遊ゴロをファースト荒川昇治が落球、この間に苅田は三塁に進み、飯島滋弥はストレートの四球で無死満塁、大下弘がツーストライクナッシングから押出し四球を選んで1点を先制、長持栄吉の右犠飛で2-0とする。

 太陽は1回裏、先頭の辻井弘が四球で出塁、荒川の二ゴロの間に辻井は二進、藤井勇のセカンドライナーに辻井が飛び出してゲッツー。

 太陽は2回裏、先頭の中谷信夫が右中間に三塁打、森下重好の左飛で中谷はタッチアップからホームを狙うが、レフト大下からのバックホームにタッチアウトでゲッツー。

 太陽は6回裏、二死後藤井が左中間に流し打って二塁打、中谷の左中間タイムリー二塁打で1-2と追い上げる。

 東急は8回表、先頭の大下がライトスタンドに今季第1号本塁打を叩き込んで3-1、一死後一言多十は四球、熊耳武彦の二ゴロをセカンド松井信勝がエラーして一死一二塁、黒尾の一ゴロをファースト荒川が二塁に悪送球する間に二走一言が還って4-1と突き放す。

 太陽は最終回、一死後中谷が四球で出塁、二死後伊勢川真澄が右前にゴロで抜けるヒット、これをライト長持が後逸する間に一走中谷が一気に還って2-4、平野徳松に代わる代打藤村隆男が中前にタイムリーを放ち3-4と1点差に追い上げるが、池田に代わる代打佐竹一雄は三ゴロに倒れてゲームセット。

 黒尾重明は6安打6四球3三振の完投で今季初勝利を飾る。

 大下弘は勝利打点となる押出し四球を含む2四球を選び、レフトの守備では三塁走者を刺し、今季初本塁打を記録した。そこには昨年までの振り回すだけの大下の姿はなかった。今季は本塁打数は減るが首位打者を獲るのではないか。

2023年8月20日日曜日

22年 第2節 週間MVP

週間MVP 
投手部門  
 太陽 真田重蔵 1  
 投手部門は2勝1敗1完封の別所と2勝0敗の真田との争い。別所の完封は不振の阪急相手であり、真田は8失点完投の熱投がプラス評価されて真田が選出された。 

打撃部門  
 大阪 山口政信 2
 成績こそ14打数2安打であるが、29日の巨人戦で放った歴史を変える逆転満塁弾が評価されて選出された。これで開幕から2節連続受賞。

殊勲賞
 巨人 林清光 1
 27日の金星戦で代打サヨナラ打。

 太陽 森下重好 1
 16打数4安打5打点、勝利打点2個。

 金星 坪内道則 1
 29日の太陽戦で1試合4打点。

 中日 杉浦清 1
 26日の東急戦で1試合4打点。

敢闘賞
 中日 古川清蔵 1
 17打数8安打7得点6打点、1本塁打5盗塁。数字だけなら満票受賞のところであったが、山口の一発に譲る。

 大阪 塚本博睦 1
 16打数8安打1得点4打点。

 金星 小前博文 1
 17打数7安打3得点1打点。

技能賞
 東急 苅田久徳 1
 25日近畿戦での好走塁。苅田は頭で走る。

 金星 坪内道則 1
 29日の太陽戦で名人芸の好走塁。殊勲賞とのW受賞。

 巨人 小松原博喜 1
 1勝、12打数5安打の二刀流。

2023年8月19日土曜日

22年 大阪vs巨人 2回戦

4月29日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 6 2 0 0 0 0 0 0 8 大阪 5勝3敗 0.625 御園生崇男 梶岡忠義 若林忠志 
3 0 1 0 2 0 0 0 0 6 巨人 4勝4敗 0.500 川崎徳次 小松原博喜

勝利投手 梶岡忠義 2勝1敗 
敗戦投手 川崎徳次 1勝2敗 
セーブ    若林忠志  1

二塁打 (巨)川上、黒沢、小松原
本塁打 (大)山口政信 1号、梶岡忠義 1号 (巨)小松原博喜 1号

勝利打点(大)山口政信 1

猛打賞 (大)塚本博睦 1 


山口政信、逆転グランドスラム

 第2節最終日、後楽園の第2試合は御園生崇男と川崎徳次の先発で午後3時33分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、一死後古家武夫が右前打で出塁、千葉茂は4球連続ファウルで粘って右前打、古家は三進して一死一三塁、川上哲治が中越えに2点タイムリー二塁打を放ち2-0、小松原博喜の遊ゴロの間に川上は三進、黒沢俊夫の左中間タイムリー二塁打で3-0とリードする。

 大阪は2回表、土井垣武、金田正泰が連続四球、一死後長谷川善三のレフト線タイムリーで1-3、武智修はストレートの四球で一死満塁、二死後塚本博睦がストレートの押し出し四球を選んで2-3と1点差、巨人ベンチは先発の川崎をライトに回してライトから小松原博喜をマウンドに送るが、山口政信がセンター左奥に逆転満塁ホームランを叩き込んで6-3と大きくリードする。

 巨人は2回裏、先頭の川崎が四球で出塁、大阪ベンチは先発の御園生から梶岡忠義にスイッチ、梶岡は田中資昭、呉新亨を連続三振に打ち取る。

 大阪は3回表、先頭の土井垣がライト線にヒット、一死後梶岡がライトポール際にツーランを叩き込んで8-3とリードを広げる。

 巨人は3回裏、先頭の千葉が四球で出塁、一死後小松原のレフト線二塁打で一死二三塁、黒沢の左犠飛で4-8と反撃に転ずる。

 巨人は5回裏、二死後川上が4球ファウルで粘って四球で出塁、小松原がレフトスタンドにツーランを叩き込んで6-8と迫る。

 しかし巨人の反撃もここまで。7回から大阪は若林忠志監督がマウンドに上がり、巨人打線を1安打無得点に抑えて逃げ切る。

 今季開幕から三番に座っている山口政信が大仕事をやってのけた。山口が戦後一リーグ時代にプロに在籍するのは2シーズンだけでその間の本塁打はこの日の逆転満塁弾1本だけであるが、この一打をきっかけに大阪は連勝街道を突っ走ることとなり、戦後初優勝に向けてひた走るのである。山口の一発は歴史を変えた一撃であった。

野球週報2023 ㉝

8月13日(日) ジムで体幹、インターバルトレーニング、バイパー。

8月14日(月) 出勤日。

8月15日(火) 出勤日。

8月16日(水) 秋葉原のバッティングセンターで120㌔、130㌔、スライダー、130㌔。

8月17日(木) 出勤日。

8月18日(金) 出勤日。

8月19日(土) ジムで体幹、インターバルトレーニング。

 

2023年8月18日金曜日

妥当な提言

 2023年7月27日付け「高校野球にまつわるエトセトラ」において、当ブログは「第1試合の開始を午前8時、昼間は休んで第2試合の開始は午後4時、第3試合は午後7時開始のナイトゲーム。」と提言させていただきました。

 本日のネットニュースによると、「猛暑の中での開催に対し、大会本部は、日中を避けた朝と夕方に試合をする2部制の実施を含め、『大会運営については今後、検討していく』としている。」とのこと。

 当ブログの記事を読んだからなのか、高野連もようやく重い腰を上げて「暑さ対策」に動きだしたようです(笑)。

 誤解をしないでもらいたいのは、当ブログは夏の甲子園をドームにしたり時期をずらすことには絶対反対です。夏の甲子園は、「夏の甲子園」で行うべきであると確信しています。

 要は、「どうやるか」なのです。朝夕の開催にするには観客をどうするか、視聴率が欲しいNHK対策をどうするか、難問が立ちはだかることは目に見えていますが、「高校球児ファースト」で考えるべきであると、当り前田のクラッカーなことを言っているだけなのです。

 複数投手を作るチームが増え、以前であれば常識であった連日の試合も休日を挟むように改革してきているように、各チームや高野連の努力は十分承知しています。ただし、気候変動がその努力を上回る速度でひっ迫している事実は動かし難い。

 改革が急がれます。

 

データで深く!プロ野球

 本日のBSNHKは「データで深く!プロ野球」。

 面白い企画です。

 解説は井口と工藤ですがソフトバンクの石川がノーヒットノーラン。

 工藤と言えば1981年夏の甲子園で16奪三振のノーヒットノーラン。中継でも視聴者から工藤にあの時の感想について質問が来ていました。

 当ブログが印象に残っているのは試合後のインタビューで「甲子園に来て急にカーブが落ちるようになった。」と人を喰ったようなコメント。

 元々カーブが得意だったことは、当ブログはとっくに見抜いていましたね(笑)。

 データを駆使した野球は高校野球でも徐々に浸透してきました。グラウンド温度45度の中で150球投げる「根性野球」の時代は過ぎ去ったのです。

 2023年がデータ高校野球元年となることを祈ります。


*アサヒグラフの表紙になった工藤のノーヒットノーラン。


2023年8月17日木曜日

アサ芸プラスにいいね!

 ネット記事を正確に把握されている方にはご理解いただけると思うが、当ブログの論調に賛同する記事が確実に増えてきている。

 「アサ芸プラス」が伝える記事「炎天下に相変わらずの丸坊主…夏の甲子園が拍車をかける野球人口の急減少問題」をお読みください。

 と言うよりも、高野連の老害共がこの記事の意味するところを理解しない限り、日本の野球に未来はないのである。

 64歳の筆者は今でもグラウンドで白球を追って野球を楽しんいる。と言うよりも、5歳くらいから始めた野球で楽しいと思わなかったことなど一度もない。体も小さく、パワーもなく、人より少しはミート力はあるが当てるだけのバッティングなど毛嫌いして一度もやったことはなく、昭和の時代から平成、令和にかけて常にフルスウィングで野球を楽しんでいる。

 快進撃を続ける母校の「エンジョイ・ベースボール」を礼賛するつもりなどさらさら無く、そもそも野球は元々エンジョイするもので殊更「エンジョイ・ベースボール」などと囃し立てる必要性を感じない。

 母校の硬式野球部の部員は約100名であるが、ベンチに入れるのはほぼ推薦入試組だけで、準レギュラーの多くは大学では準硬式に進む。それでも高校軟式から準硬式に進んだ者の多くが硬式出身者とのレギュラー争いに打ち勝ってリーグ戦で活躍しているのが現実である。

 野球をやりたいなら試合に出られる道に進みなさい。甲子園だけが野球でないことを、「64歳の野球少年」が証明している。 


2023年8月16日水曜日

根性野球の終焉

 1982年夏の甲子園決勝、伝統的な精神野球で勝ち上がってきた広島商業を、池田のパワーが12対2で粉砕した。この試合は高校野球がパワーの時代に入った象徴として伝えられていることで有名で、数年後に清原の出現によりそれは誰の目にも明らかになったのである。

 その清原の息子がベンチ入りしていることで話題の母校が当ブログの予定どおりセンバツベスト4の広陵を破った。

 勝利の源泉は3投手の継投にあった。広陵の背番号1は150球を超える熱投を見せたが力尽きたのである。明日の新聞はこの熱投を賞賛しまくるのが目に見えているので、その前に当ブログが異論を書いておく。

 少しは涼しくなったとは言え、いまだにクーリングタイムが行われている気象条件の中で150球を投げるのは馬鹿げている。そんな根性野球が通用する時代は過ぎ去ったことを、老害指導者は理解すべきである。と言っても無理なのだが・・・。

 今年は異常気象だからなどと呑気なことを言っていられる時代はとっくの昔に過ぎ去った。百葉箱の35度は、グラウンドでは45度に相当する。64歳の今でもグラウンドに立って白球を追い続けている筆者以外には理解不能かもしれないが、老害共の経験則など通用する時代はとっくの昔に過ぎ去ったことを理解すべきなのである(35度を超えるときは危険防止のためグラウンドには出ていませんのでご心配なく)。

 2023年8月16日の3回戦第2試合は、根性野球が合理的野球に敗れ去った日として永く語り継がれていくことになる。それを伝えていくことが当ブログの使命であることを確信している。 


優勝の行方を占う一戦

 本日の広陵戦が優勝の行方を占う一戦。勝ち上がって決勝まで行くと見ています。

 強敵の仙台育英、履正社、神村学園は星の潰し合いで消耗も激しく、107年ぶり2度目の全国制覇の可能性大。

 くじ運に恵まれましたね。勝つ時というのはそういうもの。

 神奈川決勝も横浜の三連覇はないと見ていました。強豪ぞろいの神奈川で3年以上連続出場は1957年~61年法政二高、1974年~77年東海大相模のみ。2016年~18年の横浜は3年連続出場に見えますが2018年は記念大会で南北2校出場なのでカウント外。歴史の流れから見ても横浜の敗戦は必然であり、決してミスジャッジに恵まれただけのものではありません。

 結果を見てから書いても意味はないので、当ブログは結果が出る前に書きます。リスクを恐れる大手マスコミには不可能ですね(笑)。

 

22年 近畿vs中日 2回戦

4月29日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 1 0 2 4 近畿 5勝3敗 0.625 別所昭 
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 中日 6勝3敗 0.667 藤本英雄

勝利投手 別所昭     4勝1敗 
敗戦投手 藤本英雄 3勝2敗

二塁打 (近)安井、坂田
三塁打 (近)山本

勝利打点(近)堀井数男 2


大エースへの道

 第2節最終日、西宮の第2試合は別所昭、藤本英雄両エースの先発で午後3時3分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 ちょっと気が早いが首位攻防戦。近畿としてあまり中日を走らせたくないところ。

 中日は初回、一死後金山次郎が中前打で出塁、古川清蔵の当りはピッチャーを強襲するが別所が弾いた打球をセカンド安井亀和がバックアップして一塁アウト、金山は二進して二死二塁、続く小鶴誠の打席で金山が三盗を試みるがキャッチャー坂田清春からの送球にタッチアウト。

 今季の強竜打線は機動力も絡めているが、ここは坂田の強肩に妨げられた。

 近畿は2回表、先頭の山本一人監督が右越えに三塁打、一死後堀井数男の三ゴロの間に三走山本が還って1点を先制する。

 別所は気合十分の投球で強竜打線に立ちはだかる。5回は先頭の小鶴にヒットを許すが後続を断つ。6回は一死後藤原鉄之助、岩本章に連打を許し、金山にも四球を与えて一死満塁のピンチを招くが、古川を浅い左飛、小鶴を捕邪飛に打ち取り無失点を続ける。

 近畿は7回表、先頭の山本が四球で出塁、飯田徳治の三ゴロの間に山本は二進、堀井の遊ゴロで二走山本は送球の隙を突いて三塁に走り、ファースト小鶴がサード三村勲に送球するが悪送球、山本が生還し貴重な追加点をあげて2-0とする。

 中日は8回裏、先頭の藤原に代わる代打清水秀雄が四球を選んで出塁、トップに返り岩本が一塁線にヒット、金山は四球を選んで無死満塁の大チャンス、古川の三ゴロをサード山本がバックホームするがセーフ、野選が記録されて1-2と1点差、なおも無死満塁が続くが別所が踏ん張り、小鶴は三振、杉浦清監督の三ゴロは「5-2-3」と渡ってホームゲッツー。

 近畿は9回表、一死後山本が死球を受けて出塁、飯田も四球を選んで一死一二塁、堀井の二遊間タイムリーで3-1、別所は四球を選んで一死満塁、二死後パスボールで三走飯田が還り4-1と突き放す。

 別所昭は7安打3四球5三振の完投でエース対決を制して4勝目、ハーラー単独トップに立つ。別所が大エースへの道を歩み始めた。


野球週報2023 ㉜

8月6(日) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、スライダー、130㌔、スライダー。

8月7日(月) 出勤日。

8月8日(火) 出勤日。

8月9日(水) ジムで体幹、インターバルトレーニング、バイパー。

8月10日(木) 出勤日。

8月11日(金) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー。

8月12日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、スライダー、120㌔、130㌔。

 

2023年8月13日日曜日

22年 太陽vs金星 2回戦

4月29日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 3 3 0 0 2 0 10 太陽 4勝4敗 0.500 真田重蔵
1 0 1 0 0 4 2 0 0  8  金星 3勝5敗 0.375 内藤幸三 門馬祐 江田孝

勝利投手 真田重蔵 2勝1敗 
敗戦投手 江田孝    1勝3敗

二塁打 (金)大友、辻
三塁打 (金)坪内

勝利打点(金)森下重好 2

猛打賞 (太)伊勢川真澄(4安打)1 (金)坪内道則 1


真田が8失点ながら完投

 第2節最終日、後楽園の第1試合は強風の中、真田重蔵と内藤幸三の先発で午後1時4分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は初回、一死後荒川昇治が三前に内野安打、藤井勇の右中間ヒットで荒川は三進して一死一三塁、ここで一走藤井がスタート、キャッチャー辻勇夫はピッチャー内藤に強い送球、これに釣られて三走荒川がスタートを切ってしまい、内藤からサード清原初男に送球されてタッチアウト、と思われた瞬間清原が後逸、荒川がホームに還って1点を先制、二塁に進んでいた藤井も三塁に達す。一走藤井には盗塁が記録されたが三走荒川はエラーによる進塁でダブルスチールではない。中谷順次は三振に倒れて二死三塁、森下重好の小フライは強風にあおられてダイヤモンドにポトリと落ちるラッキーなタイムリーとなって2-0、記録はピッチャーへの内野安打。

 金星は1回裏、先頭の酒沢政夫が右前打で出塁、大友一明のライト線二塁打で無死二三塁、坪内道則監督の右犠飛で1-2、二走大友はタッチアップから三進、西沢道夫の三ゴロで三走大友は三本間に挟まれ「5-2-1-2」の挟殺プレーでタッチアウト、この間に打者走者の西沢は三塁に進み、清原はストレートの四球で二死一三塁となおもチャンスが続くが、小前博文は一ゴロに倒れて同点はならず。

 金星は3回裏、一死後坪内が中前打で出塁、二死後清原の当りは高いバウンドでピッチャー頭上を越え二遊間に内野安打、更にこの間に一走坪内は二塁、三塁を回ってホームに還る「名人芸」を見せて2-2の同点に追い付く。

 太陽は4回表、二死後伊勢川真澄が右前打で出塁、佐竹一雄が中前打で続いて一二塁、平野徳松が左前に勝越しのタイムリーを放ち3-2、真田も右前にタイムリーを放ち4-2、トップに返り辻井弘も左前にタイムリーで続いて5-2とする。二死からの5連打で3得点であった。
 金星は5回から門馬祐が二番手としてマウンドに上がる。

 太陽は5回表、一死後中谷がストレートの四球で出塁、森下の三ゴロをサード清原が一塁に悪送球する間に一走中谷が一気に生還して6-2、打者走者の森下は二塁に進み、伊勢川の左前タイムリーで7-2、佐竹はストレートの四球で一死一二塁、平野の二ゴロで佐竹が二封されて二死一三塁、真田の右飛をライト山本秀男が強風を読み切れず落球する間に三走伊勢川が還って8-2と大量リードする。

 金星は6回裏、先頭の小前の当りは二ゴロ、これをセカンド荒川がエラー、ここから試合の流れが変わり、門馬がプロ入り初安打となる右前打を放って無死一三塁、辻の中前タイムリーで3-8と反撃開始、太陽の藤本定義監督は流れを変えようとセカンドを荒川から松井信勝に交代、山本に変わる代打重松通雄は三振で一死一二塁、トップに返り酒沢の一ゴロで二者進塁して二死二三塁、大友が四球を選んで二死満塁、ここで坪内が右中間に走者一掃のタイムリー三塁打を放ち6-8と一気に追い上げる。

 金星の勢いは止まらない。7回裏、先頭の清原が二遊間にヒット、小前も中前打で続き、門馬は三振に倒れるが、辻が四球を選んで一死満塁、江崎正義に代わる代打中村信一が左前にタイムリーを放ち7-8と1点差、トップに返り酒沢の弱い当たりの投ゴロを真田はホームに投げるが三走小前の足が一瞬早くベースタッチして8-8の同点、野選が記録されて更に一死満塁が続くが、ここは続投の真田が踏ん張って大友は捕邪飛、期待の坪内も右飛に倒れて同点止まり。

 同点に追い付いた金星は8回から三番手として江田孝を投入。

 太陽は8回表、一死後途中出場の松井がストレートの四球で出塁、藤井の右前打で一死一三塁、中谷の投ゴロは江田が二塁に送球して藤井は二封、三走松井は動かず二死一三塁、森下が中前にタイムリーを放ち9-8と勝越し、伊勢川が一二塁間にタイムリーを放ち10-8と突き放す。

 金星は最終回、先頭の辻の遊ゴロをファースト佐竹が落球、無死一塁から中村の当りは鋭いライナーであったがショート平野の正面、辻が飛び出しており「6-3」と送られてゲッツー、最後は酒沢が右飛に倒れて力尽く。

 真田重蔵は14安打4四球2三振の完投、134球の熱投で2勝目をマークする。真田の熱投の根源はどこにあるのか。還ってこれなかった嶋清一の幻影を追っているのであろうか。

2023年8月12日土曜日

予言

 全校出揃いましたが、投打守全てにおいて一枚上だと思います。

 ということで、107年ぶり2度目の優勝と予言させていただきます。

 当ブログの予言が的中したことは過去に一度だけありました。

 1972年夏の甲子園。シュートに威力がある水江、中川と吉近の強打を見抜いて1回戦の時点で「津久見優勝」と予言したのは中学2年の時です。

 愛甲や松坂の時の横浜や近年の大阪桐蔭など、サルでも分かる優勝は予言のうちには入りませんので念のため。

 51年ぶりの予言的中なるか。母校の快進撃が始まりました。


2023年8月11日金曜日

22年 阪急vs東急 2回戦

4月29日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 1勝7敗 0.125 今西錬太郎 野口二郎 
0 0 1 0 0 0 0 0 X 1 東急 5勝4敗 0.556 一言多十 白木義一郎

勝利投手 一言多十     2勝0敗 
敗戦投手 今西錬太郎 0勝2敗 
セーブ    白木義一郎  1

二塁打 (東)横沢

勝利打点(東)横沢七郎 1


がんばれ!ベアーズ 特訓中

 第2節最終日、西宮の第1試合は今西錬太郎と一言多十の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 連敗脱出を狙うベアーズ、ではなくブレーブスは初回、先頭の田中幸男が中前打で出塁、山田伝が送りバントを決めて一死二塁と先制のチャンス、しかし期待の青田昇は三邪飛、野口明は四球、坂井豊司は三ゴロに倒れて無得点。

 東急は3回裏、スタメン発表で「一番、オレ」をコールして戦後初めてトップに入った苅田久徳監督が四球を選んで出塁、続く横沢七郎が右中間を破り苅田は一塁から一気に生還、1点を先制する。

 一言は無難な投球で6回まで5安打無失点。

 東急は6回から白木義一郎がリリーフ登板、7回に代打野口二郎にヒットを打たれただけの無失点で切り抜け、今季初セーブを記録する。

 ベアーズからブレーブスに改名した阪急は6連敗。

 「がんばれ!ベアーズ」は名優ウォルター・マッソーの熱演でスマッシュヒット。全盛期のテイタム・オニールや「サンダース軍曹」でお馴染みのビック・モローも出演する傑作だったが、マッソーとオニールが抜けた第二作「特訓中」はあまり印象に残っていない。6連敗の阪急には「特訓」が必須ですが・・・。


 第2節は28日は試合がなく、「天長節」の29日が最終日となった。気象庁のデータでは28日は東西とも約30㍉の降雨で、雨天中止となった模様。昭和天皇は「晴れ男」として有名で、野球人気が高まってきたこの時期に水を差すわけにはいかないと、自身の誕生日に「晴れ男」ぶりを発揮したのである。おかげで西宮には13,576人の観客が押し寄せた。

 昭和天皇が「晴れ男」ぶりを最大限に発揮したのは昭和39年10月10日、東京オリンピックの開会式であった。10月7日から3日間雨が降り続き天候が心配されたが、一夜明けてみるとNHKの北出アナが「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます。」と絶叫するほどの快晴となった。

 出来過ぎの話じゃないかと疑念を抱いているそこのあなた、気象庁のデータによると昭和39年10月の東京の降雨量は7日は1㍉、8日は38ミリ、9日は17ミリであったが、開会式の10日は映画「東京オリンピック」で確認できるように青空が広がった快晴だったのである。

 7日はたったの1㍉じゃないかとお嘆きのそこのあなた、この日は確かに雨が降っていたのです。

 幼稚園年長組であった筆者はこの日、市川駅前の沿道で聖火ランナーの到着を待ちわびていた。平日だったため父親はいなかったと記憶しているが、隣の家の家族とともに市川駅前の沿道に陣取っていた。おそらく真間山幼稚園では「みんな見てきなさい」と臨時休園だったのでしょうね。小雨だったのでみんな傘をさしており、聖火ランナーの姿は見えなかったが聖火からたなびく白い煙が走り去っていく光景をはっきりと覚えている。

 現在でもネットで検索すると、市川駅前の国道14号を聖火ランナーが通過したのは10月7日のことで、沿道は大変な人だかりでみんな傘をさしており、白煙がたなびく聖火を掲げて走る聖火ランナーの姿が確認できる。

野球週報2023 ㉛

7月30(日) ジムでトレーニング速度のラン。

7月31日(月) 出勤日。

8月1日(火) 出勤日。

8月2日(水) 豊洲のスーパービバホームで寝室用の照明器具を購入。

8月3日(木) 出勤日。

8月4日(金) 出勤日。

8月5日(土) ジムで体幹、インターバルトレーニング、バイパー。8月は走り込みを中心にする予定。

 

2023年8月9日水曜日

22年 東急vs阪急 1回戦

4月27日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 3 2 0 0 5 東急 4勝4敗 0.500 白木義一郎
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 阪急 1勝6敗 0.143 野口二郎 森弘太郎

勝利投手 白木義一郎 2勝2敗 
敗戦投手 野口二郎    0勝2敗

二塁打 (東)大下、横沢 (急)上田
本塁打 (急)青田昇 1号

勝利打点(東)白木義一郎 2

猛打賞 (東)大下弘 1


がんばれ!ベアーズ

 西宮の第2試合は白木義一郎と野口二郎の先発で午後3時25分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は初回、先頭の田中幸男の当りは三ゴロ、これをサード大沢喜好がエラー、一死後青田昇がレフトスタンドに先制ツーランを叩き込んで2点を先制する。

 東急は2回表、先頭の大沢の当りは遊ゴロ、これをショート田中がエラー、苅田久徳監督が三遊間を破ると大沢は三塁に進み、送球の間に打者走者の苅田も二塁を陥れて無死二三塁、トップに返り一言多十はストレートの四球で無死満塁、しかし横沢七郎の投ゴロが「1-2-3」と渡ってダブルプレー、飯島滋弥も三飛に倒れて無得点。

 東急は4回も大下弘と熊耳武彦がヒットを放つが無得点。

 東急は6回表、先頭の飯島が四球で出塁、打法が変わった大下が又も左越えに二塁打を放って無死二三塁、長持栄吉が右中間に同点の2点タイムリーを放ち2-2と追い付き、バックホームの間に打者走者の長持は二塁に進み、阪急は野口二郎をファーストに回して二番手に森弘太郎が登板、熊耳の二ゴロが進塁打となって一死三塁、白木が中前に逆転のタイムリーを放ち3-2と試合をひっくり返す。

 東急は7回表、先頭の一言がストレートの四球で出塁、横沢が送りバントを決め、二死後大下は四球で一二塁、長持が又も左前にタイムリーを放ち二走一言が生還、レフト下社邦男が打球を後逸する間に一走大下も還って5-2とリードを広げる。

 白木義一郎は7安打無四球2三振の完投で2勝目をマークする。

 阪急は泥沼の5連敗で最下位を独走。

 今季から各球団ニックネームが採用され、阪急は当初「ベアーズ」であった。ところがオープン戦で連敗続き、「ベア相場」は「弱気相場」を意味するとあって「ブレーブス」に改称したが「ベア相場」が継続している。「強気相場」を意味する「ブルズ」に再度改称するべきか。

 シカゴを本拠地とするプロチームは野球は「カブス」、バスケは「ブルズ」、フットボールは「ベアーズ」。NFLのシカゴ・ベアーズはオバマ元大統領が大ファンであることで知られる強豪である。

2023年8月6日日曜日

吉田要氏の経歴

 吉田要は満州日日新聞記者時代に満州リーグで審判員を務めていた頃、当ブログに何度か登場した。

 ユニークなな経歴の持ち主であるが詳細は不明だったところ、昭和22年3月18日付け日刊スポーツに「東大野球部監督 吉田要氏に決定」の見出しで詳しい経歴が紹介されているので転載する。

昭和2年:法大投手として7年振りに宮武、山下の慶大を破る。
昭和3年:入営
昭和4年:復学
昭和5年:リーグ戦優勝
昭和6年:法大チームとともに渡米
昭和8年:卒業して満州日日新聞社入社、同年満州実業団に入り谷口投手とともに活躍して都市対抗に出場し準決勝で東京倶楽部に敗る。
昭和15年:安東実業野球団監督。プロ野球渡満当時審判。
昭和19年:満州出版文化研究所企画部理事。
昭和22年:満州より引揚げ現在鎌倉に居住。

 昭和15年8月21日付け満州日日新聞の記事に「かつて自分が渡米した当時、ボストンのブッシュウィック・ホテルでセントルイス・ブラウンの監督だったバッキー・ハリス二塁手(後のワシントン・セネタースの名監督)と打撃に就いて語り合ったことがあった。」と書かれているが、これは昭和6年に渡米した時のものであったことが判明した。

 東大野球部監督就任にあたって、「従来のただ取る打つ走るだけの野球ではなく、新しい科学的な野球を指導していきたい。」と抱負を語っている。現代の指導者にも聞かせたい。

2023年8月5日土曜日

22年 大阪vs太陽 2回戦

4月27日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 4 0 1 1 1 0 0 0 7 大阪 4勝3敗 0.571 若林忠志
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 太陽 3勝4敗 0.429 スタルヒン 井筒研一

勝利投手 若林忠志    2勝1敗 
敗戦投手 スタルヒン 0勝2敗

二塁打 (大)土井垣、武智、呉昌征
本塁打 (太)森下重好 1号

勝利打点 なし

猛打賞 (大)呉昌征 1


ベーブ ルース デー

 後楽園の第2試合は若林忠志監督とスタルヒンの先発で午後3時15分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は2回表、先頭の土井垣武がライト線に二塁打、金田正泰は二遊間ヒットでつないで無死一三塁、若林は捕邪飛、長谷川善三は三振に倒れて二死一三塁、武智修の打席でダブルスチールを決めて1点を先制、武智が右中間にタイムリー二塁打を放ち2-0、トップに返り呉昌征は四球、塚本博睦の右前タイムリーで3-0、一走呉は三塁に進み、パスボールで呉が生還してこの回4点を先制する。

 大阪は4回表、先頭の長谷川が3球ファウルで粘って右前打、武智の遊ゴロでランナーが入れ替わり、トップに返り呉の右前打で一死一三塁、塚本の一ゴロの間に三走武智が還って5-0とする。

 大阪は5回表、先頭の土井垣が二遊間にヒット、金田が右前打、若林の三前バントが内野安打となって無死満塁、長谷川の三ゴロをサード中谷順次がベースを踏んで一塁転送し「5C-3」のゲッツー、この間に三走土井垣が還って6-0とする。

 大阪は6回表、先頭の呉がセンターに二塁打、塚本の二ゴロが進塁打となって一死三塁、山口政信の右犠飛で7-0と着々と加点する。

 太陽は最終回、森下重好がレフトスタンドに第1号を放って一矢を報いるがここまで。

 若林忠志は森下の一発で完封こそ逃したものの、5安打3四球1三振の余裕の完投で2勝目をマークする。

 この試合の「雑記」欄には「ベーブ ルース デー」と書かれている。

 ロバート・クリーマー著「英雄ベーブ・ルースの内幕」には「3月に新コミッショナーのA.B(ハッピー)・チャンドラーは、4月27日の日曜日を大リーグのベーブ・ルース・デーにすると発表した。セレモニーは全球場で行われたが、最も盛大だったのはヤンキースタジアムでの催しだった。」と書かれている。

 占領下の日本でも大リーグに倣いこの日は「ベーブ・ルース・デー」となったようで、28,028人の観客を集めたのである。時差からすると世界で最初に行われた「ベーブ・ルース・デー」であった。

 昭和9年の日米野球でベーブ・ルース軍と対戦したスタルヒンが先発したのはこの日のためだったようだ。

 16,178人の観客が集まった西宮球場でもセレモニーが行われたかは不明であるが、ベーブ・ルース軍と対戦した東急の苅田久徳が出場した。

 なお、ピューリッツァー賞を受賞した大観衆を前に背番号3の後姿を撮影した有名な写真は、6月13日に背番号「3」が永久欠番に表彰された日のセレモニーで撮影されたもので、4月27日の「ベーブ・ルース・デー」のものではありません。一部で混同されているようなので念のため。


募金

 募金の募集が来ました。

 甲子園に出ると毎度のことなのでこれまでやったことはありませんが、今年は107年ぶり2度目の全国優勝のチャンスだと思いますので募金します。

 千口ぐらい行く方は数多くいると思いますが、貧乏人の当ブログは2口です(笑)。

 優勝候補が10校ぐらいで抜けたところはない。こういう時こそチャンス。こういう時に近年最強チームで挑みます。

 決勝まで行けば甲子園に行ってきます。

 75周年で28期ということは卒業から47年が経過しました。旧制慶應普通部と慶應商工が統合して現在の塾高になりましたので、107年前の優勝は現在の塾高にカウントされているのです。現在の塾高は75周年となります。筆者が通っていた頃も1学年18クラスでしたが現在も1学年18クラスで約740人構成のようです。普通部と中等部から約370人、筆者のような外部からの入学者が約370人という構成も変わっていないようです。

 変わったのは推薦入学が約40人、筆者の頃はありませんでした。その内、野球部枠が10人、ラグビー部枠が10人、その他20人のようです。硬式野球部は部員約100人ですが、ほぼ推薦組しかベンチには入れません。以前は内申も重視されましたが現在は実力主義で、今年のエースと四番は中学全国優勝です。推薦組の学力はかなり落ちていると聞いています。このやり方は筆者は批判していますが少数派ですね。

 高校から強化するのが塾の方針のようで、大学のレギュラーの多くも塾高出身者が占めており、毎季六大学でも優勝候補となっているのですから賛同者が多くなるのも無理はない。筆者は批判的ですが(笑)。男なら一般入試で勝負しろと言いたい。

 ともあれ、今年は歴史を塗り替えるチャンスだと思っています。 


2023年8月2日水曜日

22年 金星vs巨人 1回戦

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 0 0 0 0 1 0 0  0  1 金星 3勝4敗 0.429 江田孝 
0 0 0 0 0 0 0 0 2X 2 巨人 4勝3敗 0.571 諏訪裕良

勝利投手 諏訪裕良 1勝0敗 
敗戦投手 江田孝     1勝2敗

本塁打 (巨)川上哲治 2号

勝利打点(巨)林清光 1

猛打賞 (金)清原初男 2 (巨)川上哲治 2


林清光が代打サヨナラ打

 第2節3日目、後楽園の第1試合は江田孝と諏訪裕良の先発で午後1時2分、沢球審の右手が上がりプレイボール。

 試合は投手戦となった。

 今季初登板の諏訪は5回まで2安打無四球無失点。

 江田は走者を出しながら要所を締めるピッチングで得点を許さない。

 金星は6回表、先頭の江田が左前打で出塁、坂本勲が送って一死二塁、トップに返り酒沢政夫はファーストライナーに倒れるが、大友一明が中前にタイムリーを放ち1点を先制する。
 江田は好投を続け8回まで4安打無失点。

 金星は9回表、先頭の大友が三前にセーフティバントを決めて出塁、二死後清原初男がこの日3安打目となる中前打で二死一二塁、しかし諏訪が粘って小前博文は中飛に倒れ無得点。

 巨人は最終回、一死後川上哲治がライトスタンドに起死回生の同点ホームランを叩き込んで1-1に追い付くと、続く小松原博喜が左前打、黒沢俊夫の一ゴロの間に小松原は二進、内堀保に代わって代打中島治康監督が登場、小松原が三盗を決めるが、中島はキャッチャーにファウルフライを打ち上げ万事休す、と思われた瞬間辻勇夫が落球、辻にはエラーが記録されて試合は再開、中島は四球を選んで二死一三塁、諏訪に代わる代打林清光がレフトに劇的なサヨナラ打を放ち巨人がうっちゃる。

 諏訪裕良は8安打無四球2三振の完投で今季初勝利をあげる。

 諏訪は今季2勝に止まるが、昭和25年に大洋に移籍してから本格化し25勝をマーク、そこから4年連続二桁勝利を記録することとなる。昨年川上が復帰するまでは一塁手に入っていたほど打撃力もある。その打撃は息子にも受け継がれており、現在は還暦野球・品川ビッグスターズに所属して筆者とはチームメイトであるが、70歳を超えても打球の速さはチームNo1で、一番ライト筆者-三番ショート諏訪Jr.(高野姓)は不動のオーダーとなっている。