2021年11月29日月曜日

21年 巨人vs中部日本 11回戦

9月20日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 1 0 0 0 3 6 巨人 47勝28敗2分 0.627 近藤貞雄 
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 中部 29勝48敗2分 0.377 久野勝美

勝利投手 近藤貞雄 17勝10敗 
敗戦投手 久野勝美   0勝1敗

二塁打 (巨)中島
三塁打 (中)小鶴
本塁打 (巨)千葉茂 4号

勝利打点 (巨)千葉茂 6

猛打賞 (巨)千葉茂 4


内堀が9年ぶりのヒット

 後楽園の第2試合は近藤貞雄とプロ入り初登板の久野勝美の先発で午後3時8分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 プロ入り初登板初先発の久野は初回、山田を左飛、山川を右飛、千葉四球後、川上を左飛に打ち取る。2回は黒沢を三飛、中島を左飛、多田の右前打後、内堀保を左飛に打ち取りここまで3個のアウトは全てフライアウト。

 久野はこの日が初出場だが、内堀は応召により昨日、昭和12年以来9年ぶりの出場を果たし、この日は2試合目の先発マスク。昭和12年12月7日、沢村とバッテリーを組んだタイガースとの日本選手権第6戦以来の出場である。戦時中はビルマで吉原正喜と出会ったと言われている。

 巨人は3回表、先頭の近藤は一邪飛、トップに返り山田の中飛をセンター古川が好捕、ここまで8個のアウトは全てフライアウト。続く山川はストレートの四球で二死一塁、千葉が放ったレフトへの四球はフェンスを越えて先制ツーラン、2-0とする。川上は一ゴロに倒れて初のゴロアウト。

 巨人は5回表、二死後山田が中前打、山川の右前打で二死一三塁、千葉の右前タイムリーで3-0とする。

 中部は6回裏、先頭の石田政良が中前打、しかし古川の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー、ここで小鶴が右中間に三塁打、ライト中島からの返球をセカンド千葉が逸らす間に小鶴がホームに還って1点を返す。

 巨人は9回表、先頭の内堀が9年ぶりのヒットを左前に放って出塁、近藤は右飛に倒れるが、トップに返り山田が中前打、山川は四球で一死満塁、千葉が中前に2点タイムリーを放ち5-0、ここまで全得点を千葉が叩き出し、川上も左前タイムリーで続いて6-1とする。

 近藤貞雄は4安打2四球1死球無三振、自責点ゼロの完投で17勝目をマークする。

 初登板の久野勝美は12安打を喫し、ほろ苦いデビューとなった。

 9年ぶり出場の内堀保は4打数1安打1得点。補殺はゼロで、近藤の奪三振がゼロであったことから刺殺もゼロであった。バッテリーを組んだ沢村も、ビルマで出会った吉原も、昭和12年の日本選手権で対戦した景浦も戦死した。9年ぶりヒットの感慨や如何に。

野球週報 ㉗

10月27日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。右ひざの擦過傷が酷くバッティング練習ではキャッチャーをやらず静かにしていました。

10月28日(木) 出勤日。

10月29日(金) 出勤日。

10月30日(土) 大井Bグラウンドで再開したリーグ戦第4戦、さざんかとの試合は右ひざの擦過傷が完治せずベンチスタート。6回に代打で出場して右中間をライナーで破る三塁打、三塁まで全力疾走しましたが右ひざはへいっちゃら、この直後、スクイズのサインが出てスタート、投球が高く抜けてバントが小フライになったので慌てて三塁に戻って滑り込みましたがアウト。無理な体制でスライディングしたのでユニフォームは大丈夫でしたがスライディングパンツは破れて左尻を擦り剥きました。試合は4対2で快勝。この日は1打数1安打。

10月31日(日) ジムで体幹、ViPR、筋トレ。

11月1日(月) 出勤日。

11月2日(火) 出勤日。

 

2021年11月28日日曜日

21年 パシフィックvsグレートリング 13回戦

9月20日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 0 0 3 0  1  4 パ軍 32勝45敗2分 0.416 真田重蔵 
1 0 0 0 0 0 0 2 0  0  3 グ軍 51勝30敗1分 0.630 丸山二三雄

勝利投手 真田重蔵     19勝16敗 
敗戦投手 丸山二三雄 19勝12敗

二塁打 (グ)山本

勝利打点 藤井勇 3*

猛打賞 (パ)真田重蔵 3


藤井勇が延長10回決勝打

 西宮の第2試合は真田重蔵と丸山二三雄の先発で午後2時50分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 グ軍は初回、二死後田川が死球を受けて出塁、山本一人監督が左中間にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 2回以降、真田は7回まで2安打無失点。

 丸山は3回までパーフェクトピッチング、7回まで3安打無失点。

 パ軍は8回表、一死後平野徳松に代わる代打木暮力三がショートにヒット、真田の一二塁間ヒットで一死一三塁、トップに返り白石はストレートの四球で一死満塁、辻井に代わる代打小島利男が左前に2点タイムリーを放ち2-1と逆転、一走白石は三塁に進んで一死一三塁、藤井はショートライナーで二死一三塁、森下の打席で一走藤井がスタート、キャッチャー筒井からの送球をセカンド安井が逸らす間に三走白石が還って3-1、藤井、白石共に盗塁は記録されていない。

 2点のビハインドを追うグ軍は8回裏、先頭の河西が四球で出塁、田川の右前打で無死一三塁、山本は一邪飛に倒れるが、田川が二盗を決めて一死二三塁、堀井が中前に同点の2点タイムリーを放ち3-3と追い付く。

 パ軍は10回表、先頭の真田が左前打で出塁、トップに返り白石が送りバントを決めて一死二塁、小林章良は三振に倒れて二死二塁、藤井がライト線にタイムリーを放ち4-3と勝ち越し、これが決勝打となった。

 真田重蔵は10回を7安打3四球1死球6三振で完投、19勝目をマークしてハーラー争いで丸山と並びトップ20勝の白木を追う。

 藤井勇は3個目の勝利打点であるが、5月26日のグ軍戦で記録した1個目の勝利打点はこの試合が後に没収試合となるため藤井の勝利打点も取り消されるので、「3」にはアスタリスクが付く。

 5月26日のグ軍戦の勝利投手は真田であることから、真田の勝利数も1個減じられることになるのでこの試合は18勝目ということになるが、それは後付けの話であって現時点では真田の勝利数は19勝なので、実況中継である当ブログは19勝としてお伝えしている。「日本プロ野球記録大全集」は最初から5月26日のパ軍の勝利を減じているので、この試合の真田の勝敗は「18勝16敗」となっている。後付けの記録などはそういうものであるが、当ブログは「実況中継」なので悪しからず。

 因みに没収試合でも個人記録はそのまま生きることになるが、4試合の没収試合のうち5月26日の試合だけ勝敗がひっくり返るので、真田の勝利と藤井の勝利打点だけは取り消されることとなる。

野球週報 ㉖

10月20日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。リーグ戦再開直前練習ということで気合が入ります。

10月21日(木) 出勤日。

10月22日(金) 出勤日。

10月23日(土) 調布Eグラウンドで再開したリーグ戦第3戦、東京レインボーとの試合は二番ライトで出場。3回の第2打席で2点を先制した直後に追撃のタイムリーを放ち4対2で快勝。第3打席は走者三塁で遊ゴロ、必死に一塁に駆け込んだところで転倒して右ひざに激しい擦過傷。この日は3打数1安打1打点。

10月24日(日) 休養日。

10月25日(月) 出勤日。

10月26日(火) 出勤日。

 

21年 阪急vsゴールドスター 12回戦

9月20日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 1 1 0 2 阪急 43勝43敗 0.500 溝部武夫 野口二郎 
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 ゴ軍 30勝46敗1分 0.395 内藤幸三

勝利投手 野口二郎 10勝12敗 
敗戦投手 内藤幸三 16勝19敗

二塁打 (急)森田、野口明 (ゴ)酒沢

勝利打点 (急)野口二郎 5


阪急、野口兄弟で逆転勝ち

 西宮の第1試合は溝部武夫と内藤幸三の先発で後楽園と同時刻の午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 ゴ軍は初回、一死後大友一明が左前打で出塁、酒沢の右前打で大友は三塁に進み、ライト野口二郎からの三塁送球を見て打者走者の酒沢も二塁を狙うが、サード坂井豊司から二塁ベースカバーのショート上田に送球されてタッチアウト、二死三塁から坪内道則監督が三塁線にタイムリーを放ち1点を先制する。

 ゴ軍は3回裏、一死後中村信一がストレートの四球で出塁、続く大友もボールが2つ続いたところで阪急ベンチは先発の溝部を下げてライト野口二郎をマウンドに送り、野口が後続を抑える。

 ゴ軍先発の内藤は快調なピッチング、3回は先頭の森田定雄にレフト線二塁打を許すが後続を抑え、4回も先頭の青田に中前打を打たれるが併殺で切り抜け、6回は一死後山田伝にヒットから二盗を許すが後続を抑え、6回まで3安打無失点。

 阪急は7回表、先頭の野口二郎が13試合連続となるヒットを中前に放って出塁、日比野武の右前打で野口二郎は二塁を回りかけるが、プロ入り初出場のライト小前博文が二塁に送球してオーバーランした野口はタッチアウト、小前はプロ入り初補殺を記録、しかし坂井が左前打を放って一死一二塁、森田は中飛に倒れるが、荒木茂に代わる代打野口明がレフト線にタイムリー二塁打を放ち1-1と追い付く。

 阪急は8回表、先頭の山田が四球を選んで出塁、上田が左前打で続き、青田は右飛に倒れて一死一二塁、ここで野口二郎が左前にタイムリーを放ち2-1と逆転に成功する。

 野口明が同点打、二郎が決勝打と、野口兄弟で逆転勝ちした。

 リリーフの野口二郎は6回3分の2を5安打無四球無三振無失点に抑え、10勝目をマークする。野口は戦争を挟んで2年のブランクがありながら6シーズン連続二桁勝利を記録した。

 スミ一を守り切れなかった内藤幸三は僅かに最多勝の可能性を残しているが、この敗戦で厳しくなった。

 この試合がプロ入り初出場となった小前博文は向陽中学時代、1学年先輩となる別当薫と共に昭和13年の春と夏の甲子園に出場した。センバツでは2試合で5打数2安打、夏は3試合で11打数6安打。甲子園通算16打数8安打、打率5割を記録した強打者であり、昭和22年にはシーズン100安打を達成することとなる。

野球週報 ㉕

10月13日(水) 品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習は雨天中止。

10月14日(木) 出勤日。

10月15日(金) 出勤日。

10月16日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー。

10月17日(日) 休養日。

10月18日(月) 出勤日。

10月19日(火) 出勤日。

リーグ戦の再開が10月23日に決定したので、今週は無理せず調整。

 

2021年11月27日土曜日

21年 セネタースvsタイガース 13回戦

9月20日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 0 2 2 0 0 6 セ軍 35勝44敗 0.443 黒尾重明 
4 0 0 0 0 0 1 0 0 5 タ軍 48勝31敗 0.608 呉昌征

勝利投手 黒尾重明 8勝12敗 
敗戦投手 呉昌征   13勝5敗

二塁打 (セ)大下
三塁打 (セ)清水、鈴木 (タ)宮崎
本塁打 (セ)飯島滋弥 8号

勝利打点 (セ)鈴木清一 3

猛打賞 (セ)大下弘 8


セ軍、全員野球の勝利

 第22節2日目、後楽園の第1試合は黒尾重明と呉昌征の先発で午後1時丁度、島球審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、先頭の金田が四球で出塁、塚本博睦の三前バントが内野安打となって無死一二塁、土井垣の投ゴロの間に二者進塁、藤村富美男監督はストレートの四球で一死満塁、山口政信の中犠飛で1点を先制、宮崎剛が右中間に2点タイムリー三塁打を放ち3-0、ライト長持からの返球が悪送球となる間に宮崎がホームに還り4-0として試合の主導権を握る。

 セ軍は3回表、一死後清水喜一郎が左中間に三塁打、トップに返り鈴木清一も右中間にタイムリー三塁打を放ち1-4、横沢七郎は死球を受けて一死一三塁、打ちどころが悪かったのか横沢の代走に大沢喜好が起用され、飯島の左犠飛で2-4と追い上げる。

 セ軍は4回表、先頭の大下がライト線にヒットを放つと二盗に成功、熊耳のピッチャー返しは鋭い当たりであったが呉昌征が巧みに捌いて一死二塁、長持の右飛は落ちそうな当りであったがライト山口が往年を彷彿させる守備で好捕、二走大下は落ちると見て飛び出しておりダブルプレー。

 セ軍は6回表、先頭の大沢が四球を選んで出塁、続く飯島が今月5本目となる第8号同点ツーランをレフトスタンドに運んで4-4とする。

 ラッキーセブンを迎えたセ軍は先頭の宮下義雄が左前打で出塁、清水がきっちり送りバントを決めて一死二塁、トップに返り鈴木が左前にタイムリーを放ち5-4と試合をひっくり返し、バックホームの間に打者走者の鈴木は二進、大沢は投ゴロに倒れ、飯島は四球、フォアボール目に鈴木が三盗を決めて二死一三塁、大下が右前にタイムリーを放ち6-4と突き放す。

 タ軍は7回裏、一死後金田が中前打で出塁するとボークで二進、二死後土井垣の三塁線タイムリーで5-6とするが、黒尾の粘りのピッチングの前に反撃もここまで。

 黒尾重明は9安打4四球1三振の完投で8勝目をマークする。投球内容の割りに投球数は110球であり、タ軍の早打ちにも助けられた。

 セ軍は絶好調の飯島が同点ツーラン、主砲大下も猛打賞で追撃のタイムリーと主力の活躍で勝利をつかんだが、決勝のホームを踏んだ宮下義雄、今季8本目の三塁打と決勝タイムリーを放った鈴木清一、3打数2安打の清水喜一郎と脇役の活躍も目立った。清水は第2位打席も凡退ではあったが鋭いライナーをセンターに飛ばし、決勝点のお膳立てを整える送りバントを決める活躍を見せた。

 タ軍はこのところ勝てる試合を失うケースが多くなっている。勝つ時は大勝ちだが、粘りが無い。

野球週報 ㉔

10月6日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。シートバッティングでは右中間と左中間に鋭いライナー。

10月7日(木) 出勤日。

10月8日(金) 出勤日。

10月9日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー。

10月10日(日) ジムで体幹、ViPR、筋トレ。

10月11日(月) 出勤日。

10月12日(火) 出勤日。


2021年11月21日日曜日

21年 セネタースvs巨人 10回戦

9月19日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 1 0 1 0 3 セ軍 34勝44敗 0.436 白木義一郎 
3 0 0 1 0 0 0 2 X 6 巨人 46勝28敗2分 0.622 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄     12勝3敗 
敗戦投手 白木義一郎 20勝15敗

二塁打 (セ)大下、鈴木、飯島 (巨)千葉2、川上、藤本、中島
三塁打 (巨)山川、藤本
本塁打 (セ)飯島滋弥 7号

勝利打点 (巨)千葉茂 5

猛打賞 (セ)飯島滋弥 7 (巨)中島治康 5


山川喜作がチームに勢いを付ける

 セ軍は初回、二死一塁で打席は大下、大下の三邪飛をサード山川喜作が好捕してスリーアウトチェンジ。

 巨人は1回裏、一死後山川が右中間に三塁打、千葉のタイムリー二塁打で1点を先制、川上もセンター左奥にタイムリー二塁打を放ち2-0、黒沢の左前打で一死一三塁、中島治康監督の左前タイムリーでこの回3点を先制する。

 セ軍は4回表、飯島がレフトスタンドに第7号ホームランを叩き込んで1-3とする。

 巨人は4回裏、一死後多田文久三がライト線にヒット、二死後藤本が左中間にタイムリー二塁打を放ち4-1と突き放す。

 セ軍は6回表、先頭の清水喜一郎が四球で出塁、しかしトップに返り横沢七郎の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー、ここから鈴木清一が三遊間にヒット、飯島の中前打で二死一二塁、大下がライト線にタイムリー二塁打を放ち2-4と追い上げるが、二死二三塁から白木は投ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 セ軍は8回表、二死後鈴木が右中間に二塁打、飯島も右中間にタイムリー二塁打を放ち3-4と1点差、しかし藤本が踏ん張り大下は三振、同点はならず。

 巨人は8回裏、先頭の黒沢が中前打で出塁、中島の右中間タイムリー二塁打で5-3、二死後藤本がレフト線にタイムリー三塁打を放ち6-3と突き放す。

 セ軍は9回表、先頭の白木が中前打、熊耳は捕邪飛に倒れるが、長持栄吉の中前打で一死一二塁、一言多十は三振に倒れるが、清水に代わる代打黒尾重明が四球を選んで二死満塁、しかしトップに返り横沢に代わる代打北川桂太郎は三振に倒れてゲームセット。

 藤本英雄は9安打4四球7三振の完投で12勝目をマークする。

 一方、白木義一郎は20勝をあげてから2連敗と足踏み。

 初回の守備でファインプレーからその裏の第1打席で先制のきっかけとなる三塁打を放った山川喜作がチームに勢いを付けた。戦前の金鯱、大洋時代はあまり活躍できなかった山川であるが、戦後復活初年度の巨人ではチーム最多得点を記録する活躍を見せている。山川はこの日の1得点で今季50得点となり、黒沢俊夫の43得点、千葉茂の40得点を抑えてこの時点でもチーム最多得点である。

2021年11月18日木曜日

昭和50年10月15日午後5時18分

 あの日私は後楽園球場三塁側スタンドで広島初優勝の瞬間を目撃しました。

 高校2年の秋、授業をサボって悪友を誘い後楽園球場へ。広島からやってきた応援団の熱気、全員にしゃもじが配られての応援。大下の先制レフト線タイムリー二塁打はスタンドの陰で見えませんでしたが大歓声で抜けたのが分かりました。そして試合を決めたホプキンスのスリーラン。普段はおとなしいホプキンスのガッツポーズが目に焼き付いています。

 先発の外木場をリリーフしたのは前年オフの再起不能と言われた怪我から復帰してきた金城。柴田の打球をレフト水谷が捕球して優勝を決めたシーンは目の前で見ました。

 この年の春には数少ないジョー・ルーツ監督が指揮する試合も中学時代の悪友を誘って神宮球場で目撃しました。そのルーツ監督から野崎監督代行を経て指揮を任された古葉監督。古葉さんの采配で最も印象に残っているのは6月19日のヤクルト戦。外木場、佐伯、池谷の三本柱が疲れ果ててローテーションの谷間。私が永本で行け!と念じていたところ、古葉監督の選択も永本。永本が好投して渡辺-宮本の必勝リレーで連敗のピンチを脱しました。後年、古葉さんの著書でもこの試合の永本の好投が大きかったと書かれています。

 古葉さんのご冥福をお祈りいたします。

*あの日後楽園球場三塁側スタンドで配られたしゃもじ。これを叩きながら広島初優勝の瞬間を目撃しました。


2021年11月17日水曜日

21年 パシフィックvs阪急 13回戦

9月19日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 4 0 0 0 0 0 0 4 パ軍 31勝45敗2分 0.408 井筒研一 真田重蔵 
0 1 0 4 0 0 0 3 X 8 阪急 42勝43敗 0.494 今西錬太郎

勝利投手 今西錬太郎 4勝6敗 
敗戦投手 井筒研一  11勝17敗

二塁打 (パ)辻井、白石 (急)日比野、青田2、上田

勝利打点 (急)上田藤夫 5

猛打賞 (急)上田藤夫 11、青田昇 11、野口二郎 4


阪急打線18安打

 西宮の第2試合は井筒研一と今西錬太郎の先発で午後2時55分、金政球審の右手が上がりプレイボール。この試合も金政、杉村による二氏審判制。

 阪急は2回裏、一死後野口明が四球で出塁、日比野のレフト線二塁打で二三塁、坂井豊司はストレートの四球で一死満塁、今西の中犠飛で1点を先制する。

 パ軍は3回表、先頭の喜瀬正顕が左前打で出塁、平野徳松の遊ゴロでランナーが入れ替わり、井筒は中飛に倒れるが、トップに返り白石が左前打、小暮はストレートの四球で一死満塁、藤井勇の三ゴロをサード坂井がエラーして三走平野が還り1-1の同点、なおも一死満塁から森下の二飛をセカンド田中幸男が落球する間に三走白石に続いて二走小暮も還って3-1と逆転、辻井が右越えにタイムリー二塁打を放ち4-1とする。

 阪急は4回裏、野口明、日比野が連続中前打、坂井の投ゴロを井筒が三塁に送球するがサード平野が後逸する間に野口明が還って2-4、今西は三振に倒れるが、田中に代わる代打鳥居兵治が四球を選んで一死満塁、鳥居の代走に西村正夫監督を起用、トップに返り山田伝の2点タイムリーで4-4の同点、上田のタイムリー二塁打で5-4と逆転する。

 阪急は8回裏、先頭の上田が中前打で出塁、青田の左越えタイムリー二塁打で6-4、野口二郎が一塁線にヒット、野口明は三振、野口二郎が二盗を決めて一死二三塁、日比野の三ゴロをサード平野がエラーする間に三走青田に続いて二走野口二郎も還って8-4とする。

 今西錬太郎は4回以降を無失点に抑えて5安打1四球3三振で完投、4勝目をマークする。失点は4だったが自責点はゼロであった。

 阪急は上田藤夫、青田昇、野口二郎が猛打賞で毎回の18安打ながら13残塁で8得点。阪急が試合巧者としてリーグの覇権を握るのは20年後のことである。

2021年11月10日水曜日

野球週報 ㉓

9月29日(水) 天王洲アイルCで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。紅白戦で右中間を破るランニングホームラン。チームメイトからは「ViPR効果」と言われましたが、技術で打ったんですけど(笑)。

9月30日(木) 出勤日。

10月1日(金) 出勤日。

10月2日(土) 秋葉原のバッティングセンターで120㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー。

10月3日(日) ジムで体幹、ViPR、筋トレ、有酸素。

10月4日(月) 出勤日。

10月5日(火) 出勤日。

 

2021年11月7日日曜日

21年 中部日本vsタイガース 9回戦

9月19日 (木) 後楽園

1 2 3  4  5 6 7 8 9  計
2 0 0  0  2 1 0 0 1  6  中部 29勝47敗2分 0.382 星田次郎 服部受弘 森井茂 
0 1 2 11 1 0 0 0 X 15 タ軍 48勝30敗 0.615 御園生崇男

勝利投手 御園生崇男 8勝5敗 
敗戦投手 星田次郎     0勝4敗

二塁打 (中)三村、岩本、笠石、森井 (タ)藤村2
三塁打 (中)金山、岩本、笠石
本塁打 (中)小鶴誠 7号、8号

勝利打点 (タ)御園生崇男 2

猛打賞 (中)岩本章 6 (タ)藤村富美男 8


ダイナマイト打線爆発、9者連続ヒット

 後楽園の第1試合は星田次郎と御園生崇男の先発で午後1時5分、桝球審の右手が上がりプレイボール。

 中部は初回、一死後杉浦清監督が左前打で出塁、二死後小鶴がライトスタンドに第7号ツーランを叩き込んで2点を先制する。

 タ軍は2回裏、先頭の藤村富美男監督が左中間をライナーで破り二塁を蹴って三塁に向かうが、レフト岩本-ショート杉浦-サード三村の中継に刺されて一死無走者、二死後御園生が四球を選んで出塁、宮崎剛が中前打、山口政信が四球を選んで二死満塁、長谷川善三が押出し四球を選んで1-2とする。トップに返り呉昌征は中飛に倒れてこの回は1点止まり。

 タ軍は3回裏、先頭の金田が左前打で出塁するが二盗に失敗、しかし土井垣、藤村が連続四球、続く本堂もツーボールとなったところで先発の星田から服部受弘にスイッチ、服部も2球ボールを続けて一死満塁、御園生が中前に2点タイムリーを放ち3-2と逆転する。

 タ軍は4回裏、歴史に残る攻撃を見せた。

 先頭の長谷川が右中間に三塁打、トップに返り呉の二ゴロで長谷川が生還して4-2、ここから金田が左前打、土井垣が右前打、藤村が右中間にタイムリー二塁打、本堂が左前に2点タイムリー、御園生が中前打、宮崎がレフト線にタイムリーヒット、山口が左前に2点タイムリー、長谷川も中前に2点タイムリー、トップに返り呉昌征も一二塁間にタイムリーヒットを放ち9者連続安打、金田は左飛に倒れて連続安打記録は途絶えるが、土井垣が右前打、藤村も中前タイムリーでこの回12安打、11得点を記録する。

 中部は5回表、先頭の岩本が中越えに三塁打、杉浦のタイムリーで3-14、二死後加藤に代わる代打笠石徳五郎の右中間タイムリー三塁打で5-14と反撃。

 タ軍は5回裏、一死後宮崎に代わる代打高山泰夫が右中間に三塁打、山口の左犠飛で15-4とする。

 中部は6回表、先頭の三村がライト線に二塁打、二死後岩本の左中間タイムリー二塁打で5-15とする。

 中部は9回表、先頭の小鶴がレフトスタンドにこの日2本目となる第8号ホームランを叩き込んで6-15とするが反撃もここまで。

 御園生崇男は15安打を許したが余裕の完投で8勝目をマークする。

 ダイナマイト打線が爆発して9者連続ヒット、1イニング12安打、11得点を記録した。7回から山口政信に代わってレフトに入った塚本博睦が1打数無安打だったため全員安打にはならなかった。