2023年7月30日日曜日

22年 中日vs近畿 1回戦

4月27日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 0 1 0 0 1 0 0 5 中日 6勝2敗 0.750 松尾幸造 服部受弘 
1 0 1 1 0 0 0 0 1 4 近畿 4勝3敗 0.571 丸山二三男 中谷信夫

勝利投手 服部受弘    2勝0敗 
敗戦投手 丸山二三男 1勝1敗

二塁打 (中)岩本、加藤 (近)安井、堀井
本塁打 (中)小鶴誠 1号

勝利打点(中)小鶴誠 2

猛打賞 (中)古川清蔵 2


強竜打線がディレードスチール2回

 第2節3日目、西宮の第1試合は松尾幸造、丸山二三男両左腕の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は初回、一死後金山次郎が四球を選んで出塁、古川清蔵は三遊間にヒット、小鶴誠がセンター左奥深くにスリーランホームランを叩き込んで3点を先制する。

 初回から強竜打線が火を噴いた。

 近畿は1回裏、先頭の安井亀和が右中間に二塁打、一死後田川豊が中前にタイムリーを放ち1-3とする。

 近畿は2回裏、一死後丸山がレフト線にヒット、筒井敬三は四球、二死後トップに返り安井もストレートの四球で満塁、中日ベンチはここで先発の松尾から服部受弘にスイッチ、河西俊雄は左飛に倒れて無得点。

 近畿は3回裏、二死後飯田徳治が三遊間にヒット、堀井数男の右超えタイムリー二塁打で1点差とする。

 近畿は近畿らしく着々と加点する。

 中日は4回表、先頭の岩本章が左越えに二塁打、近畿ベンチはここで先発の丸山から中谷信夫にスイッチ、一死後好調古川清蔵が中前にタイムリーを放ち4-2と突き放す。

 近畿は4回裏、先頭の筒井がレフト線ヒットから二盗に成功、小林悟楼の遊ゴロで二走筒井がスタート、ショート杉浦清監督が三塁に送球して筒井はタッチアウト、トップに返り安井の中前打をセンター古川が後逸する間に一走小林が一気にホームに還って3-4と追い上げる。

 中日は5回表、先頭の加藤正二はライト線に二塁打、後続が倒れて二死二塁、服部の打席で加藤がディレードスチールを仕掛けるが中谷が落ち着いて三塁に送球してタッチアウト。

 中日は7回表、先頭の古川が三塁にヒット、一死後古川が二盗に成功、二死後加藤の打席で中原が初球を投げたところで古川がディレードスチール、これがキャッチャー筒井の送球ミスを誘い古川が生還、5-3と再度突き放す。

 古川には二盗と三盗が記録され、ホームへの生還は筒井からセカンド安井への送球ミスの間のものと記録されている。

 近畿は最終回、二死後田川がライト線にヒット、山本一人監督も右前打で続いて二死一二塁、飯田に代わる代打別所昭が左前にタイムリーを放ち4-5と詰め寄り最後まで粘りを見せるが、堀井は投ゴロに倒れてゲームセット。

 中日は強竜打線に機動力を絡めて首位を独走、勝率は7割5分に乗せてきた。

 1970年代以降の「強竜打線」は、マーチン、ケン・モッカ、ゲーリー、パウエル、ゴメス、タイロン・ウッズ、ブランコなど助っ人外国人が主軸となるが、元祖「強竜打線」は和風であった。

野球週報2023 ㉚

7月23(日) 等々力球場で神奈川軟式決勝の三浦学苑vs横浜隼人戦を視察。昨年全国大会ベスト4の三浦学苑は今年も1年生バッテリーで圧勝。神奈川を制すには三浦を倒さなければならない。母校軟式も68年の歴史で夏の神奈川大会優勝13回の名門です。打倒三浦の秘策を練ります。

7月24日(月) 出勤日。

7月25日(火) 出勤日。

7月26日(水) 品川ビッグスターズの練習は猛暑のため中止。テレビで神奈川硬式決勝を観戦。ツキに恵まれて母校が優勝。今季は近年最強チームで、客観的に見ても横浜より力は上でした。疑惑の判定が勝因とも言われますが、横浜の敗因は勝負処でチェンジアップが高めに浮いた失投にあります。それを見逃さなかった打撃を認めるべきでしょう。

7月27日(木) 出勤日。

7月28日(金) 出勤日。

7月29日(土) ヤマギワのショールームで照明器具を購入。大塚家具のショールームでカーテンを決定。 


2023年7月29日土曜日

22年 巨人vs太陽 1回戦

4月26日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 巨人 3勝3敗 0.500 中尾輝三 
0 0 0 0 1 0 0 2 X 3 太陽 3勝3敗 0.500 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 1勝1敗 
敗戦投手 中尾輝三 0勝1敗

二塁打 (巨)黒沢 (太)佐竹、森下

勝利打点(太)森下重好 1


真田が完投で今季初勝利

 後楽園の第2試合は中尾輝三と真田重蔵の先発で午後3時32分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 真田は初回にエラーによる走者を一人出しただけで4回まで無安打ピッチング。5回に内堀保に初ヒットを許すが、6回も三者凡退。

 太陽は5回裏、先頭の伊勢川真澄が四球で出塁、佐竹一雄がライト線に二塁打を放って無死二三塁、平野徳松は四球を選んで無死満塁、真田の打席でキャッチャー内堀が三塁に牽制悪送球、三走伊勢川が還って1点を先制する。更に辻井弘のヒットで一死満塁とするが、ここは中尾が踏ん張って荒川昇治、藤井勇は連続三振。

 巨人は7回表、先頭の千葉茂の当りは二ゴロ、これをセカンド荒川がエラー、川上哲治の中前打で無死一二塁、平山菊二の投前送りバントは真田が三塁に送球して二走千葉は封殺、しかし黒沢俊夫がレフト線に逆転の2点タイムリー二塁打を放ち2-1とリードする。

 太陽は8回裏、先頭の辻井が四球を選んで出塁、荒川は二飛に倒れるが、藤井の打席で内堀の一塁牽制が又も悪送球、辻井は三塁に進み、藤井は四球、中谷順次もストレートの四球で一死満塁、このチャンスに開幕から中谷に四番の座を譲り五番に入っている主砲森下がレフト線に意地の逆転二塁打を放ち3-2とする。

 太陽は9回表の守備でセカンドをルーキー荒川から松井信勝に交代。

 変わったところに打球は飛ぶ。巨人は9回表、先頭の川上は二ゴロ、続く平山も二ゴロ、最後は黒沢が遊ゴロに倒れて敗北。

 真田重蔵は4安打無四球2三振の完投で今季初勝利をあげる。

 最終回の守備固め、この日セカンド荒川は1失策、ショート平野は2失策。藤本定義監督はショートも守れる松井をセカンドに入れた。そして松井が2つのゴロを無難に捌き、最後は平野が締めたのである。藤本監督の隠れた名采配であった。

 2年連続20勝を狙う真田は、海草中学時代は三塁手であった。もちろん、先輩に嶋清一がいたためであるが、嶋が抜けてピッチャー転向を打診されたときは渋っていたという。サードのポジションに愛着があったとも伝えられるが、負けん気の強い真田は嶋と比較されることを嫌がっていたのではないか。嶋は戻ってこれなかったが、真田はこれから全盛期を迎えることとなる。

野球週報2023 ㉙

7月16(日) 秦野球場で母校軟式の2回戦を観戦。

7月17日(月) 休養日。

7月18日(火) 昼は引越し見積り。午後はジムでViPR、体幹、筋トレ、有酸素のフルコース。

7月19日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの幹部会、その後練習。

7月20日(木) 横浜で新居の内覧会。上大岡のバッティングセンターで110㌔を一打席。秋からはここが主戦場になるでしょう。

7月21日(金) 出勤日。

7月22日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、130㌔、スライダー。

 

2023年7月27日木曜日

高校野球にまつわるエトセトラ

 暑さ対策を講じなければ何も始まらない。

 足の筋肉が不意に細かく収縮・けいれんを起こすことを「足がつる」と言います。

 選手の「足がつる」と試合は中断、守りの選手を全てベンチに引き上げ、足がつった選手の治療をするというのが現在のルールです。

 7月26日の神奈川決勝戦。後半、横浜の緒方選手の打席でスウィングした際に足がつって試合は中断、守っていた全選手をベンチに引き上げ、緒方選手は10分ほど治療して再出場。その後も横浜の他の選手の打席で足がつりましたが、何度も中断はまずいと判断されたのか今度は試合続行、その選手はスウィングするたびに足を引きずっていましたがそのまま打席に立ち続けて凡退、試合は中断されることなく選手交代となりました。

 そして遂には主審の足がつり再度守りの選手を引き上げて試合は中断、主審は治療しても回復することなく一塁塁審と交代して退場となりました。

 このような酷暑なの中で行われた激戦で最後に悲劇が起きます。

 9回表、慶應の攻撃は無死一塁でセカンドゴロ、二塁手はゲッツーを狙って二塁に送球、ゲッツーを取れるか微妙なタイミングだったことから横浜のショート緒方はサッと二塁ベースの端を蹴って一塁転送、二塁のタイミングは完全にアウトで一塁は微妙なタイミングでセーフの判定、誰もが一死一塁で試合再開と思ったところ、二塁塁審は両手を広げてセーフの判定。

 通常、NHKはミスジャッジと思われるプレーのリプレイは放映しませんが、さすがにこの場面はリプレイで放映、緒方の足は明らかにベースタッチしており、ミスジャッジの批判をやらないことが慣例となっているNHKの解説者も「あの角度からは審判には見えませんからね。」と暗にミスジャッジを認めるコメント。

 勝った慶應の監督は「ツキに恵まれた」とミスジャッジを認めるコメント。

 走者一塁で二塁塁審がダイヤモンドの内側に入るのは盗塁の判定をし易くするためのもので通常のフォーメーションですが、併殺プレーの場合に現在の優秀なショートストップがベースの向こう側を蹴って一塁転送する際のベースタッチは見えない角度になることは常識です。この二塁塁審は野球経験があったのでしょうか。野球が好きで野球経験なしで審判になる方は多くいますが、このような高度なプレーを判定する能力に欠けていることはよくあり、高校野球におけるミスジャッジは数多く見られる現実があることは多くの野球関係者が認めているところです。

 それに加えて主審の足もつるこの暑さ。意識が朦朧としたまままともな判定ができる訳がありません。リプレイ検証が望まれるところですが老害揃いの高野連にそのような改革ができる訳がない。

 当ブログの提言としては、第1試合の開始を午前8時、昼間は休んで第2試合の開始は午後4時、第3試合は午後7時開始のナイトゲーム。照明施設のある球場は各県に数多く存在しますし、足りなければ造ればよい。もちろん、審判員のレベルの改善はできませんが、暑さ対策にはこれしかないと考えます。審判員も少しはまともな判定ができるようになるのではないでしょうか。

 本日のタイトルは、PUFFYの名曲「渚にまつわるエトセトラ」をパクらせていただきました(笑)。


2023年7月26日水曜日

22年 近畿vs阪急 2回戦

4月26日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 近畿 4勝2敗 0.667 別所昭 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 1勝5敗 0.167 天保義夫

勝利投手 別所昭    3勝1敗 
敗戦投手 天保義夫 0勝3敗

二塁打 (近)飯田

勝利打点(近)堀井数男 1


別所昭、阪急戦2試合連続完封

 西宮の第2試合は別所昭と天保義夫の先発で午後3時12分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 序盤から投手戦となった。

 天保は4回までパーフェクトピッチング。別所も3回まで一人の走者も出さない。

 阪急は4回裏、先頭の一番田中幸男が二遊間に両チーム初ヒット、下社邦男が送って一死二塁、しかし後続なく無得点。

 近畿は5回表、先頭の山本一人監督が中前にチーム初ヒット、飯田徳治がレフト線に二塁打を放って無死二三塁と絶好のチャンス、しかし堀井数男は浅い中飛、別所はサードライナー、坂田清春は一ゴロに倒れて無得点。

 阪急は5回裏、一死後森田定雄が四球を選んで出塁、坂元義一の右前打で一死一三塁、安井鍵太郎に代わる代打野口二郎の三ゴロで三走森田がホームに突っ込むがサード山本からの返球にタッチアウト、天保も三ゴロに倒れて無得点。

 近畿は6回表、二死後河西俊雄が中前打で出塁するが二盗に失敗。

 阪急は6回裏、二死後青田昇の中前打と野口明の四球で一二塁のチャンスを作るが、坂井豊司は遊ゴロに倒れて無得点。

 近畿は7回表、先頭の田川豊が右前打で出塁すると二盗に成功、山本は投ゴロ、飯田が四球を選んで一死一二塁、堀井が一塁線にタイムリーを放ち均衡が破れて1点を先制、一死一三塁から別所の当りはライト前にポトリと落ちて三走飯田が生還し2-0、一走堀井は打球が落ちたのを見てからスタートを切り、ライト坂元からの送球を中継したセカンド上田藤夫が二塁ベースカバーのショート田中に送球して堀井はフォースアウト、別所の記録は「9-4-6B」で打点付きのライトゴロ。

 阪急は7回裏、先頭の森田が四球で出塁するが、坂元の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー、直後に上田が右前打を放つが、店舗は二飛に倒れて無得点。

 阪急8回裏、先頭の田中が左前打で出塁、しかし二死後キャッチャー坂田からの一塁牽制にタッチアウト。

 阪急は9回裏、一死後坂井が中前打、森田の二ゴロをセカンド安井亀和がエラーして一三塁、代走の山田伝が二盗を決めて一死二三塁、坂元の投ゴロで三走坂井は動けず二死二三塁、上田は四球で二死満塁、天保は三ゴロに倒れてゲームセット。

 別所昭は6安打4四球3三振で今季早くも2度目の完封、何れも阪急戦である。

 阪急は9回二死満塁で天保をそのまま打席に送った。代打候補としては日比野武が考えられるが、第1節にフル出場した日比野は第2節から欠場が続き復帰するのは29日からなので、怪我でベンチに入っていないのかもしれない。

2023年7月22日土曜日

商大付属旋風

 ノーシードの千葉商科大学付属高等学校が旋風を巻き起こしています。

 2回戦でBシードの千葉日大一高を破って波に乗り3回戦を迎えます。

 市立柏との一戦は2対2のまま延長戦に突入。10回は1点ずつ、11回は2点ずつを取り合い、12回表柏の攻撃は5点。勝負あったかに見えましたが、12回裏に商大付属が6点を返して11対10の逆転サヨナラ勝ち。

 5回戦ではCシードの千葉黎明を5対2で、更に準々決勝ではAシードの本命木更津総合を8対4で降してベスト4進出。

 準決勝の相手は習志野で更に厳しい戦いが予想されますが、夏の甲子園初出場目指して頑張れ!

 筆者の実家は千葉県市川市国分4丁目。商大付属まで徒歩5分です。野球部の連中が筆者の実家の前のアスファルト道をカチャカチャとスパイクを鳴らしてランニングしていました。

 近年では複数のオリンピック選手を輩出する水泳の強豪校として有名ですが、野球部は弱小チームです。プロに進んだ平沼定晴を擁して1982年のセンバツに一度だけ出場しましたが、今年は33年ぶりの夏のベスト4進出となりました。

 筆者の小学校時代の主戦場は目の前の空き地、現在の国分尼寺跡公園でした。野球をやらない日は商大付属の校庭に忍び込んで鉄棒なんかで遊んでいましたね。今のようにセキュリティが厳しい時代ではなく、簡単に入り込めたのです。

 準決勝の習志野戦は火曜日なので、有休を取ってマリンに見に行きます。死闘になるでしょうね。

22年 大阪vs金星 1回戦

4月26日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 2 0 0 3 大阪 3勝3敗 0.500 渡辺誠太郎 野崎泰一 武智修 
2 0 2 1 0 0 0 1 X 6 金星 3勝3敗 0.500 三富恒雄 江田孝

勝利投手 三富恒雄    1勝0敗 
敗戦投手 渡辺誠太郎 0勝1敗 
セーブ     江田孝     1

二塁打 (大)呉昌征 (金)坪内、大友
三塁打 (金)西沢

勝利打点 なし


三富恒雄、5年ぶりの勝利

 第2節初日、後楽園の第1試合は渡辺誠太郎と三富恒雄の先発で午後1時12分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 三富は5年ぶりのマウンドで戦後初登板。

 大阪は初回、先頭の呉昌征が四球で出塁、一死後山口政信も四球、しかし藤村富美男の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。

 山口は今季11個目の四球を選んで、現在出塁率は7割5分。

 金星は1回裏、一死後大友一明が右前打で出塁、坪内道則監督の右前打で大友は三塁に向かい、ライト塚本博睦からの三塁送球が悪送球となる間に大友が生還して1点を先制、打者走者の坪内も三塁に進み、西沢道夫の左犠飛で2-0とする。

 金星は3回裏、一死後坪内が左中間に二塁打、西沢が左中間にタイムリー三塁打を放ち3-0、二死後小前博文の三遊間タイムリーで4-0とリードを広げる。

 大阪は4回から二番手として野崎泰一がリリーフのマウンドに上がる。

 金星は4回裏、先頭の三富がライト線にヒット、二死後大友がレフトにタイムリー二塁打を放ち5-0、着々と加点する。

 大阪は6回表、一死後呉昌征が二遊間にヒット、塚本は右前打、二死後藤村の四球で満塁、金田正泰が押出し四球を選んで1点を返す。

 大阪は7回表、先頭の野崎がレフト線にヒット、一死後長谷川善三が左前打、トップに返り呉がレフト線にタイムリー二塁打を放ち2-5、金星ベンチはここで三富から江田孝にスイッチ、塚本が右犠飛を打ち上げて3-5と2点差に迫る。

 金星は8回裏、先頭の清原初男の当りは三ゴロ、これをサード藤村が一塁に悪送球、打者走者の清原は二塁に進み、辻勇夫の中前タイムリーで貴重な1点を追加、6-3と突き放す。

 三富恒雄は5年ぶりの勝利で戦後1勝目。好リリーフの江田孝がセーブを記録した。

 大阪は2点差に迫った直後の藤村のエラーが痛く、その走者を還したた辻のタイムリーが効いた。

2023年7月20日木曜日

22年 中日vs東急 2回戦

4月26日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 3 1 0 0 0 7 中日 5勝2敗 0.714 清水秀雄
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 東急 3勝4敗 0.429 北川桂太郎 黒尾重明

勝利投手 清水秀雄    1勝0敗 
敗戦投手 北川桂太郎 1勝1敗

二塁打 (中)加藤、金山、岩本 (東)飯島
三塁打 (東)黒尾

勝利打点(中)杉浦清 1

猛打賞 古川清蔵 1


杉浦清が4打点

 第2節2日目、西宮の第1試合は清水秀雄と北川桂太郎の先発で午後1時2分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は4回表、先頭の金山次郎が左越えに二塁打、古川清蔵の左前打で無死一三塁、小鶴誠が四球を選んで無死満塁、東急ベンチはここで先発の北川から黒尾重明にスイッチ、杉浦清監督が中前に2点タイムリー、小鶴は三塁に進んで無死一三塁、加藤正二の二ゴロの間に三走小鶴が還って3-0として試合の主導権を握る。

 中日は5回表、先頭の岩本章が右中間に二塁打、金山は三塁線ヒットから二盗を決めて無死二三塁、古川の左前タイムリーで4-0、古川も二盗を決め、一死後杉浦が右前に2打席連続の2点タイムリーを放ち6-0とする。

 中日は6回表、二死後金山がストレートの四球で出塁するとこの試合2個目の盗塁に成功、古川の3打席連続左前打がタイムリーとなって7-0とダメ押す。

 東急は最終回、熊耳武彦が左前打で出塁、黒尾の右中間タイムリー三塁打で1-6、2四球を挟んで横沢七郎が中前にタイムリーを放ち2点を返すが反撃もここまで。

 清水秀雄は10安打5四球3三振の完投で今季初勝利を飾る。

 清水の剛球投手としての全盛期は明大四連覇の時代であったが、戦時中の怪我で軟投派に転じてからキャリアの全盛期を迎えることとなる。昨年は近畿で8勝、中部移籍後2勝であったが、間に松江中学を率いての甲子園出場を挟んでいる。近畿での最終登板が7月13日で中部日本での初登板が10月20日と約3か月プロ野球を離れていた。通期を通して投げていれば20勝していたのではないか。

 中日は3個の盗塁を全て得点に結びつけた。8球団随一の強力打線に機動力を絡めての快勝で昨年最下位から一転、首位を快走している。

2023年7月17日月曜日

22年 巨人vs大阪 1回戦

4月25日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 巨人 3勝2敗 0.600 小松原博喜 川崎徳次 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大阪 3勝2敗 0.600 梶岡忠義 御園生崇男

勝利投手 小松原博喜 2勝0敗 
敗戦投手 梶岡忠義    1勝1敗 
セーブ     川崎徳次    1

二塁打 (大)藤村、御園生

勝利打点(巨)平山菊二 1


内堀保、3盗塁を防ぐ

 後楽園の第2試合は小松原博喜と梶岡忠義の先発で午後3時37分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 本日の後楽園は伝統の一戦とあって平日としては過去最高となる15,887人の観衆を集めた。野球人気はうなぎ上りである。

 巨人は初回、呉新亨が二前にドラッグバントを決めて出塁、山川喜作の右前打で無死一二塁、続く千葉の当りは中前に落ちたが、一走山川はハーフウェイからのスタートとなりセンター呉昌征から二塁に送球されてフォースアウト、記録はセンターゴロで呉新亨は三塁に進んで一死一三塁、川上哲治は勝負を避けられてストレートの四球で一死満塁、平山菊二の当りは遊ゴロ、ショート長谷川善三は併殺を狙って二塁に送球、セカンド武智修から一塁に転送されるがセーフ、この間に三走呉新亨に続いて二走千葉もホームインする好走塁を見せ2点を先制する。

 この回の千葉のセンターゴロについて、スコアカードには「F8」と記載されており「センターフライ」のように見えるが、二走呉新亨は三塁に進んでおり、千葉は一塁に出塁しているので「センターゴロ」であることは明らかである。呉昌征のこの試合の守備記録は「刺殺4、補殺1」と記録されており、呉昌征は千葉の第1打席以外に4つのセンターフライを捕球しているので、その4つの刺殺と初回に二塁に山川を封殺した補殺1と正しく記録されている。したがって、千葉の第1打席はスコアカードには「F8」と記載されているものの事実は「センターゴロ」であった。

 前回登板でプロ入り初勝利を完封で飾った小松原博喜は、この日も好投を続け5回まで無失点。しかし5回には先頭の富樫淳に中前打を許し、ここは内堀保が富樫の二盗を防いだが続く御園生崇男に左中間に二塁打を打たれた。そして6回裏、呉昌征と塚本博睦に連打を浴びたところで川崎徳次のリリーフを仰ぐ。

 川崎は無死一二塁のピンチを防ぎ、4イニングを無安打ピッチング、小松原の2勝目をアシストしてセーブを記録した。

 この試合の隠れたヒーローはキャッチャー内堀保であった。初回、先頭の呉昌征が四球で歩くと二盗を試みるが内堀が防ぎ、上述のとおり5回も富樫の二盗を刺し、最終回も一死後四球で出塁した金田正泰の二盗を防いだ。

 この日の巨人の勝利は内堀の3補殺によるところが大きかったのである。

野球週報2023 ㉘

7月9日(日) ジムでViPR、体幹、筋トレ、有酸素のフルコース。

7月10日(月) 出勤日。

7月11日(火) 出勤日。

7月12日(水) ジムでトレーニング速度のラン3㎞とウォーク1㎞。

7月13日(木) 出勤日。

7月14日(金) 出勤日。

7月15日(土) 秋葉原のバッティングセンターで120㌔、130㌔、130㌔、スライダー。第4打席の左のスライダーでは、2球バントの後、18球で真っ芯が14本。昭和22年第1節の山口政信は出塁率7割3分7厘を記録したが、当ブログは打率7割7分8厘を記録した。


2023年7月15日土曜日

田部よ見たか!

 昭和22年4月25日、苅田久徳が戦後初出場した。

 第3打席までポップフライの連続でブランクを感じさせたが、同点で迎えた10回裏に四球で出塁、一死一二塁の二塁ランナーとなって横沢七郎の投ゴロは「1-6-3」と渡ってダブルプレー、ゲームは延長11回に進むと思われた。

 ところが二塁ベースカバーから一塁転送の朝井昇のベースタッチが甘く、杉村塁審は二塁アウトをコールしなかったのである。

 三塁ベースに到着していた二走苅田はこれを背中で察知し、三塁を回ってホームを駆け抜け東急がサヨナラ勝ちとなった。

 実況でもお伝えしたとおり、「Wikipedia」には「田部は足で走るが、苅田は頭で走る」と書かれている。「田部」とは田部武雄のことであることは当ブログの読者であれば「当り前田のクラッカー」でしょう(笑)。

 苅田と田部は昭和3年に東京六大学に進み、「明治の田部」、「法政の苅田」は好ライバルであった。田部の進学には色々と経緯があり、実年齢では田部が4年上となるが、大学卒業後は巨人軍の第1回アメリカ遠征でも同行し、共に巨人軍の結成には参加しなかったという経歴を持つ。

 苅田は田部を終生のライバルと認識していたと考えられる。苅田の自伝「天才内野手の誕生」あとがきには「田部のヤツ、戦死なんかして、あのすばしっこいのが沖縄で散るなんて」と書かれている。

 実況でお伝えした走塁でサヨナラのホームを踏んだ苅田は、心の中で「田部よ見たか!」と叫んでいたであろう。


*苅田の走塁が事実であることの証拠:「雑記」欄の記述「苅田二塁にある時、横沢の投ゴロで併殺されたと思われたが遊撃手の踏み方悪く杉村塁審アウトを宣告せず、その間苅田を還す」 


22年 近畿vs東急 1回戦

4月25日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0  0  1 近畿 3勝2敗 0.600 中谷信夫 別所昭 
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1X 2 東急 3勝3敗 0.500 北川桂太郎 白木義一郎

勝利投手 白木義一郎 1勝2敗 
敗戦投手 別所昭        2勝1敗

二塁打 (近)坂田

勝利打点 なし


苅田は頭で走る

 西宮の第2試合は中谷信夫と北川桂太郎の先発で午後3時12分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 今季東急の監督に就任した苅田久徳がプレイヤーとして九番ショートで復帰。

 近畿は2回表、先頭の堀井数男が左前打で出塁、坂田清春の右中間二塁打で無死二三塁、中谷の一ゴロで三走堀井がホームを狙うがファースト飯島滋弥からの送球にタッチアウト、一死一三塁から朝井昇の二ゴロ併殺崩れの間に三走坂田が還って1点を先制する。

 東急は2回裏、二死後北川が中前打、大沢喜好は四球を選んで二死一二塁、ここで苅田が戦後初打席を迎えるが遊飛に倒れて無得点。

 苅田は第2打席は捕邪飛、第3打席も遊飛に倒れ、いすゞでプレーを続けてはいたがまだプロのスピードに付いてこれない。

 初回、2回と2走者ずつを出して崩れかかった北川は3回以降、四球を出しながらも無安打ピッチングで近畿に得点を許さない。

 東急は6回裏、一死後横沢七郎が中前打で出塁、二死後大下弘の中前打で一三塁、長持栄吉が二遊間に同点タイムリーを放ち1-1と追い付く。

 近畿は9回表、先頭の中谷の当りは二ゴロ、これをセカンド横沢がエラー、中谷に代えて代走に筒井敬三を起用、東急ベンチはここで好投を続けてきた北川からエース白木義一郎にスイッチ、白木は朝井を投ゴロ併殺に打ち取りピンチを切り抜ける。

 近畿も9回から別所昭が登板してエース対決となる。

 近畿は10回表、先頭の河西俊雄が四球で出塁、一死後河西がこの日3個目の盗塁を決めて一死二塁、山本一人監督も四球、飯田徳治は死球を受けて一死満塁、堀井に代わる代打岡村俊昭のカウントワンボールツーストライクで三走河西がホームスチール、しかしタッチアウトで失敗、投球もストライクで岡村三振となってスリーアウトチェンジ。投球がミットに届く方が早いのでツーアウト目が岡村の三振でスリーアウト目が河西の本盗失敗である。

 東急は10回裏、一死後苅田が四球を選んで戦後初出塁、トップに返り一言多十もストレートの四球で一死一二塁、俊足の鈴木清一がベンチに残っているのでサヨナラのランナー苅田に代走を送った方が良いのではないかと思われたが苅田は動かず、続く横沢の当りは投ゴロで別所は二塁ベースカバーのショート朝井に送球、朝井からファースト飯田に転送されて「1-6-3」のゲッツー、と思われたがショート朝井の二塁ベースタッチが甘く塁審杉村の右手は上がらず、これを背中で感じ取った苅田が三塁を回ってホームイン、東急がサヨナラ勝ち。

 苅田に代走を送れなどと偉そうに実況したが、苅田の「直観力」は死んでいなかった。

 「Wikipedia」には「田部は足で走るが、苅田は頭で走る」と書かれている。「Wikipedia」の記述はあまり当てにならないが、この記述は正確であった。

野球週報2023 ㉗

7月2日(日) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、スライダー、130㌔。

7月3日(月) 出勤日。

7月4日(火) 出勤日。

7月5日(水) 品川ビッグスターズの練習は中止。

7月6日(木) 出勤日。

7月7日(金) 出勤日。

7月8日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、130㌔、スライダー。 


2023年7月11日火曜日

22年 金星vs太陽 1回戦

4月25日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 4 0 0 4 金星 2勝3敗 0.400 重松通雄 江田孝 
1 0 1 1 0 1 0 2 X 6 太陽 2勝3敗 0.400 池田善蔵

勝利投手 池田善蔵 2勝0敗 
敗戦投手 江田孝    1勝1敗

二塁打 (金)内藤 (太)平野
三塁打 (太)藤井

勝利打点(太)荒川昇治 1


荒川昇治、代打決勝打

 第2節初日、後楽園の第1試合は地球上での金星と太陽の初対決。重松通雄と池田善蔵の先発で午後1時14分、沢球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は初回、二死後藤井勇が中越えの三塁打、中谷順次が中前にタイムリーを放ち1点を先制する。

 太陽は3回裏、佐竹一雄、藤井、中谷が3連続四球で無死満塁、森下重好の遊ゴロ併殺の間に三走佐竹が還って2-0とする。

 太陽は4回裏、この回も平野徳松、池田が連続四球、松井信勝が送って一死二三塁、トップに返り辻井弘の二ゴロの間に三走平野が還って3-0とする。

 太陽は6回裏、先頭の平野が右中間に二塁打、二死後辻井の左前タイムリーで4-0と着々と加点する。

 金星は7回表、一死後清原初男がストレートの四球で出塁、小前博文が中前打、重松はストレートの四球で一死満塁、辻勇夫に代わる代打内藤幸三が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち2-4、一死二三塁から中村信一が右前に2点タイムリーを放ち4-4の同点に追い付く。

 金星はキャッチャー辻に代打を送ったので、7回裏から坪内道則監督がマスクを被ることとなり、レフトの小前がセンターに回る。

 金星は7回裏、先頭の藤井が四球を選んで出塁、ここまで8四球の重松はここで降板、江田孝がリリーフのマウンドに上がり併殺で切り抜ける。

 金星は8回裏、先頭の伊勢川真澄が四球で出塁、一死後池田の当りは三ゴロ、これをサード清原がエラーして一死一二塁、松井に代わる代打荒川昇治が中前にタイムリーを放ち二走伊勢川が生還、センター小前が後逸する間に一走池田も還って6-4と2点をリードする。

 池田善蔵は最終回、二死から江田に四球を与えるが、最後は4年ぶりに復帰して戦後初出場となる代打三富恒雄を遊飛に打ち取り、5安打5四球1死球2三振の完投で開幕2連勝を飾る。

 デビューからマルチな活躍を見せる荒川昇治が代打決勝打を放った。この活躍ならレギュラー獲りも近いのではないか。

2023年7月9日日曜日

22年 中日vs阪急 1回戦

4月25日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 2 0 1 3 7 中日 4勝2敗 0.667 藤本英雄 
0 0 0 0 0 1 0 3 1 5 阪急 1勝4敗 0.200 今西錬太郎

勝利投手 藤本英雄    3勝1敗 
敗戦投手 今西錬太郎 1勝1敗

二塁打 (中)加藤、藤本
三塁打 (急)下社
本塁打 (中)古川清蔵 1号

勝利打点(中)金山次郎 1

猛打賞 (急)青田昇 1


古川清蔵、勝負を決めるツーラン

 第2節初日、西宮の第1試合は藤本英雄と今西錬太郎の先発で午後1時丁度、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は3回表、先頭の藤本が二遊間にヒット、藤原鉄之助の右前打で無死一三塁、トップに返り岩本章の投ゴロで今西が二塁に送球するが三走藤本は動かず一走藤原鉄之助は二封、一塁はセーフで一死一三塁、岩本が二盗を決めて一死二三塁、金山次郎の右飛で三走藤本がタッチアップからホームを狙うが、ライト青田からの好返球にタッチアウト。

 中日は4回表、二死後杉浦清監督が中前打で出塁、加藤正二の左中間タイムリー二塁打で1点を先制する。

 中日は6回表、先頭の金山が四球で出塁、古川清蔵は三遊間にヒット、無死一二塁となってダブルスチール、キャッチャー野口明の三塁送球が悪送球となって金山が還り2-0、古川は三塁に進み、小鶴誠は四球を選んで無死一三塁、杉浦の中犠飛で3-0とする。

 阪急は6回裏、先頭の田中幸男が左前打で出塁、一死後青田の遊ゴロでランナーが入れ替わり、野口明の左前打で二死一二塁、坂井豊司の中前タイムリーで1点返して1-3と追い上げる。

 中日は8回表、一死後古川がストレートの四球から二盗に成功、小鶴も四球で一二塁、杉浦が左前にタイムリーを放ち4-1と突き放す。

 阪急は8回裏、先頭の青田が中前打で出塁、野口明の中前打で無死一三塁、坂井の中犠飛で2-4、下社邦男が右中間にタイムリー三塁打を放ち3-4と1点差、森田定雄の中犠飛で4-4の同点に追い付く。

 中日は9回表、先頭の藤本が左中間に二塁打、藤原鉄之助の二ゴロで藤本は三進、トップに返り岩本は四球、金山が中犠飛を打ち上げて5-4と勝ち越し、古川がレフトスタンドにツーランを叩き込んで7-4とリードする。

 阪急は最終回、先頭の今西が四球を選んで出塁、二死後青田の二遊間ヒットで一二塁、9回から野口明に代わってマスクを被る日比野武が右前にタイムリーを放ち5-7、西村正夫監督が「代走オレ」をコール、しかし坂井の二ゴロで西村が二封されてゲームセット。

 藤本英雄は14安打を浴びながらも2四球3三振の完投で3勝目をマークする。

 阪急は2点差に迫った最終回二死一三塁で鈍足の日比野に代えて代走のスペシャリスト西村正夫が一塁ランナーとなったので、勝負を賭けて盗塁か、坂井のカウントがツーボールワンストライクだったのでエンドランでも良かったかもしれないが、西村は動かなかったようだ。

 この試合では4本の犠牲フライを記録した。4本とも中犠飛で、9回の金山の中犠飛が決勝点となった。当時は「犠飛」は公式記録ではないので、全て凡打の扱いとなっている。

 勝利打点は「決勝犠飛」の金山次郎に記録されたが、試合を決めたのは古川清蔵のツーランであった。私が制作に協力したNHKドラマ「1942年のプレイボール」(2017年8月12日放送)の制作過程で、NHKのスタッフが当時95歳だった古川清蔵氏にインタビューを行った。古川氏は球界引退後は競馬評論家に転じており、球界との縁は断っていたのだが、NHKの古老アナウンサーとの縁でこのインタビューが実現した。学徒出陣から出征までの記憶を紐解きながらインタビューに答えていただいたが、その74年前の「記憶」と私が調べた「記録」がぴったりと符合しており、ドラマの演出家と一緒に驚いたものであった。古川氏はその約1年後に亡くなったが、頭脳の明晰ぶりは晩年まで衰えることはなかったのである。この日の一発も、今西錬太郎の配球を読み切ったものであったに違いない。
 

野球週報2023 ㉖

6月25日(日) ジムでバイク8㎞、ラン2㎞、ウォーク1㎞の有酸素運動。

6月26日(月) 出勤日。

6月27日(火) 出勤日。

6月28日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの練習。

6月29日(木) 出勤日。

6月30日(金) 出勤日。

7月1日(土) 横浜でフロアコーティングのショールーム見学。

 

2023年7月8日土曜日

22年 第1節 週間MVP

週間MVP
投手部門 

 近畿 別所昭 1
 2勝0敗1完封。大投手への道を歩みだす。

打撃部門
 大阪 山口政信 1
 9打数4安打10四球。出塁率は驚異の7割3分7厘。


殊勲賞
 巨人 小松原博喜 1
 19日の東急戦で3安打完封。

 巨人 内堀保 1
 22日の東急戦でサヨナラ打。

 中日 山本尚敏 1
 20日の巨人戦で延長11回に試合を決める満塁走者一掃二塁打。

 中日 上林繁次郎 1
 22日の金星戦で代打決勝打。

 阪急 今西錬太郎 1
 19日の太陽戦で完投勝利&4打点の二刀流。


敢闘賞
 近畿 朝井昇 1
 14打数7安打1得点3打点。唯一の5割で現在首位打者。

 金星 清原初男 1
 15打数7安打2得点1打点。

 巨人 川上哲治 1
 14打数6安打2得点2打点。18日は戦死した吉原正喜の魂が乗り移ったかのような開幕弾を放つ。


技能賞
 東急 大下弘 1
 21日の中日戦で左方向へタイムリー二塁打2本。開幕5試合で昨年8三振だったのが今季は2三振。大下の打法は明らかに変わった。今季は首位打者を獲ると予想する。

 太陽 藤井勇 1
 4安打のうち二塁打が3本。鳥取一中時代に甲子園で沢村から二塁打を放った打撃技術は健在。

 巨人 平山菊二 1
 開幕4試合で補殺3個。後の「塀際の魔術師」が肩で守備センスを見せる。

野球週報2023 ㉕

6月18日(日) ジムでViPR、体幹、筋トレ、有酸素のフルコース。

6月19日(月) 出勤日。

6月20日(火) 出勤日。

6月21日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの練習。

6月22日(木) 出勤日。

6月23日(金) 出勤日。

6月24日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、130㌔、スライダー。

 

2023年7月1日土曜日

22年 中日vs金星 2回戦

4月22日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 1 0 0 0 1 4 中日 3勝2敗 0.600 藤本英雄 
0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 金星 2勝2敗 0.500 門馬祐

勝利投手 藤本英雄 2勝1敗 
敗戦投手 門馬祐    0勝1敗

二塁打 (中)藤原 (金)大友
本塁打 (金)小前博文 1号

勝利打点(中)上林繁次郎 1 


上林繁次郎、代打決勝打

 開幕週最終日、後楽園の第2試合は藤本英雄と門馬祐の先発で午後3時30分、澤球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は初回、一死後金山次郎が四球で出塁、古川清蔵も死球を受けて一死一二塁、小鶴誠の二ゴロをセカンド大友一明がファンブル、更に三塁送球が悪送球となるダブルエラーで金山が生還して1点を先制、一死一三塁から杉浦清監督の遊ゴロの間に三走古川が還って2-0とする。

 初回は不運な失点があったプロ入り初先発の門馬が好投を見せた。2回、三村勲、藤本、藤原鉄之助を三者三振。3回は岩本と古川から三振を奪い三者凡退。4回も杉浦から三振を奪って三者凡退。

 金星は4回裏、先頭の西沢道夫が三塁にヒット、一死後小前博文がレフトスタンドに同点ツーランを叩き込み2-2と追い付いて好投の門馬を援護する。

 しかし中日は5回表、二死後藤原が左中間に二塁打、トップに返り岩本に代わる代打上林繁次郎がレフト線にタイムリーを放ち3-2と勝ち越す。

 中日は9回表、一死後加藤正二が中前打で出塁すると二死後二盗に成功、藤本が左前にタイムリーを放ち4-2とリードを広げる。

 金星は最終回、先頭の清原初男が右前打で出塁、小前の三ゴロでランナーが入れ替わり、辻勇夫に代わる代打内藤幸三の二ゴロで再度ランナーが入れ替わり、門馬に代わる代打重松通雄の中前打で内藤は三塁に進むが、重松が二塁を欲張り「8-6-4」と渡ってタッチアウトでゲームセット。

 藤本英雄は8安打2四球2三振の完投で2勝目をマークする。

 プロ入り初登板初先発の門馬祐は序盤素晴らしいピッチングを見せたが、初回の大友のダブルエラーが痛かった。次回の登板に期待がかかるところであるがチャンスが回ってくることはなく、未勝利のまま球界を去ることとなる。

 プロ入り初安打が代打決勝打となった上林繁次郎は、プロでもそこそこの活躍を見せるが、政界に進出して成功し、参議院議員を2期務めることとなる。政治家としてのスタートは船橋市からで、千葉県議を経ての中央政界入りは後の首相野田佳彦と同じである。上林が政界を引退した1980年に野田は松下政経塾に一期生として入塾し、政治家への道をスタートすることとなる。

野球週報2023 ㉔

6月11日(日) 休養日。

6月12日(月) 出勤日。

6月13日(火) 出勤日。

6月14日(水) 品川ビッグスターズの練習は雨天中止。

6月15日(木) 出勤日。

6月16日(金) 出勤日。

6月17日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、130㌔、スライダー、130㌔。その後ロッテ葛西ゴルフに移動して70球。