5月17日 (日) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 1 2 阪神 15勝14敗1分 0.517 藤村隆男 渡辺誠太郎 若林忠志
0 0 0 3 0 0 0 5 X 8 名古屋 10勝20敗 0.333 松尾幸造 石丸進一
勝利投手 松尾幸造 3勝2敗
敗戦投手 藤村隆男 2勝3敗
勝利打点 古川清蔵 4
石丸進一プロ入り初セーブ
ダブルヘッダーの第二試合は午後2時35分、横沢三郎主審の右手が上がりプレイボール。阪神は松本貞一が三番に戻って、二番には松本と並んで好調の御園生崇男が入る。
名古屋は4回、先頭の桝嘉一が中前打で出塁、飯塚誠の左飛をレフト金田正泰が落球、岩本章も中前打を放って無死満塁、古川清蔵がストレートの押出し四球を選んで1点を先制、野口正明もストレートの押出し四球で2-0、阪神ベンチはここで先発の藤村隆男から渡辺誠太郎にスイッチ、松尾幸造も押出し四球で3-0とする。
毎回走者を出しながら無得点だった阪神は6回、先頭の金田が四球を選んで出塁、御園生が中前打を放ち無死一二塁、松本の三ゴロをサード芳賀直一がエラーする間に二走金田が還って1-3、打撃の調子がいいと運も向いてくる。しかし続く土井垣武の二ゴロは「4-6-3」と渡ってゲッツー、カイザー田中義雄も中飛に倒れて追加点はならず。阪神はここで追い付けなかったのが敗因となった。御園生と松本は当たっているが、土井垣と田中に当たりが止まっている。
阪神は7回、先頭の大島武に代わる代打玉置玉一が四球を選んで出塁、名古屋ベンチはここで先発の松尾から石丸進一にスイッチ、石丸は野口昇を二飛に打ち取り、塚本博睦には中前打を許すが渡辺に代わる代打若林忠志を三振、上田正も三振に仕留めてリリーフの役目を果たす。
名古屋は8回、岩本、古川が連続四球、7回からマウンドに上がった若林のコントロールがままならない。野口正明の遊ゴロをショート野口昇がエラーする間に二走岩本が還って4-1、石丸進一の一ゴロもファースト仁科栄三が失して無死満塁、芳賀は三振に倒れるが、トップに返り石丸藤吉がレフト線に2点タイムリーを放ち6-1とする。一走石丸進一も三塁に走るがレフト上田からの返球をカットした若林が三塁に送球してタッチアウト、この間に打者走者の石丸藤吉は二塁に進み更に三盗に成功、木村進一が四球、桝も四球を選んで二死満塁、飯塚がレフト線に2点タイムリーを放って8-1として試合を決める。
7点のリードをもらってほっとしたか石丸進一は9回、先頭の仁科にストレートの四球を与え、野口昇にも四球、塚本を三ゴロに打ち取り「5-4-3」のゲッツーかと思われたところファースト野口正明が後逸する間に三塁に進んでいた二走仁科が還って2-8、しかし若林を二ゴロに打ち取り今度は「4-6-3」と渡ってダブルプレー、石丸進一は3イニングを2安打2四球2三振1失点自責点ゼロに抑えてプロ入り初セーブを記録する。