2010年8月21日土曜日

12年秋 ジャイアンツvs阪急 2回戦

9月5日 (日) 洲崎


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 4 1 0 0 4 10  ジャイアンツ  3勝2敗        0.600  澤村栄治-前川八郎-青柴憲一
1 0 3 2 1 0 0 0 X 7    阪急              2勝2敗1分  0.500  石田光彦-笠松実


勝利投手 青柴憲一 1勝0敗
敗戦投手 笠松実   2勝2敗


二塁打 (ジ)水原 (阪)島本
三塁打 (阪)山下好
本塁打 (ジ)伊藤 1号


青柴憲一好リリーフ


 ジャイアンツは初回、白石敏男が一失に生き、筒井修中飛後、水原茂の中前打は白石が二塁でアウトとなりセンターゴロ(白石の二塁アウトは「8-1-6」と記録されており、水原がセンターゴロにより出塁している。恐らくセンターへの小フライとなりセンター堀尾がワンバウンドで捕球後白石を刺そうと二塁に送球したがこれが暴投となり、バックアップしたピッチャー石田からセカンドベースカバーに入ったショート野上に送球されて白石がフォースアウトとなり水原にセンターゴロが記録されたものと思われる。)、水原が二盗を決め中島治康の中前タイムリーで還って1点を先制する。

 阪急は1回裏、一死後黒田健吾、山下実が連続四球、山下好一の左前打で黒田が還って1-1の同点。阪急は3回、黒田左前、山下実右前の連打から山下好一が左中間に三塁打を放って3-1、キヨ野上清光の右犠飛で4-1とする。ジャイアンツ先発澤村栄治は3回4失点で降板、リリーフにセンターから前川八郎がマウンドに登場、センターには平山菊二が入る。

 阪急は4回、宇野錦次左前打、西村正夫の一ゴロでランナーが入れ替わり黒田の投ゴロが野選となり、二死後重盗が決まり二三塁、ここで山下好一が三打席連続のタイムリーとなる右前打を放ち西村が還り、ライト中島治康からの返球を前川が失する間に黒田も還り6-1とリードを広げる。

 ジャイアンツは5回、先頭の伊藤健太郎が左前打で出塁、平山の遊ゴロでランナーが入れ替わり倉信雄、白石連続四球で一死満塁、ここから筒井、水原、中島が三者連続タイムリーを放って4点を返して5-6と1点差に追い上げる。
 阪急が5回裏、四球の石田光彦を一塁において沖克己が左中間にタイムリー二塁打を放ち7-5とすると、ジャイアンツは6回、伊藤がレフトにホームランを放って6-7とする。ジャイアンツは6回から青柴憲一が三番手として登板、8回まで阪急打線を無得点に抑える。

 6回途中から登板の笠松実に抑えられていたジャイアンツは9回、先頭の永澤富士雄四球、伊藤がこの日4安打目となる左前打、伊藤の代走に山本栄一郎が入り、青柴四球で無死満塁、続く津田四郎主将は途中出場ながらこの日3安打目となるタイムリーを中前に放って7-7の同点、二走山本はセンターからの送球に刺される。白石が送って二死二三塁、筒井四球で二死満塁、ここで水原が右中間に走者一掃の二塁打を放って10-7と逆転に成功、青柴が9回裏を抑えてジャイアンツが逆転勝利を飾る。4イニングを無失点に抑えた好リリーフの青柴憲一が今季初勝利をあげる。



*写真は昭和9年全日本時の青柴憲一のサイン


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