昭和14年11月15日付け読売新聞は最高殊勲選手にスタルヒンが選出されたことを伝えている。
候補者5名の無記名投票の結果、スタルヒン9票、若林忠志8票、鶴岡一人7票、苅田久徳5票、川上哲治5票となり、スタルヒンと若林忠志のどちらを選出するかについて3時間にわたる再審議を行い、決戦投票の結果、スタルヒン5票、若林忠志3票となってスタルヒンが選出されたとのことである。
スタルヒンは今季42勝を記録したが若林とは大接戦となった。当ブログで選定しいる月間MVPでも今シーズンはスタルヒンは一度も選出されていない。因みに昭和13年秋季はスタルヒンが3カ月連続で選出されている。当ブログが最高殊勲選手を選出するならば、千葉茂としたい。千葉は今季354打数108安打60得点51打点、打率3割5厘、OPS0.787。川上の打率3割3分8厘、OPS0.897と比べると数字的には落ちるが、四死球が川上の38個に対して70個であるように、打つだけの川上と違い何とかしてくれる信頼度の高いプレイヤーである。
*昭和10年第二次アメリカ遠征時のスタルヒンのサイン。
*千葉茂のサイン入り写真。どこかのホテルで蕎麦を挽いているようです。カツカレーの生みの親でもあるグルメ千葉らしい写真です。