2017年9月29日金曜日

18年 朝日vs阪神 11回戦


10月19日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 3 4 朝日 37勝33敗6分 0.529 内藤幸三
1 0 0 0 2 1 0 2 X 6 阪神 37勝29敗6分 0.561 若林忠志

勝利投手 若林忠志 22勝10敗
敗戦投手 内藤幸三   7勝11敗

二塁打 (神)御園生、若林

勝利打点 御園生崇男 1


御園生崇男、代打決勝二塁打

 朝日は初回、先頭の坪内道則が右前打を放つと二盗に成功、森本清三が四球を選んで無死一二塁、酒沢政夫の右前打で無死満塁、中谷順次のニゴロ併殺の間に三走坪内が還って1点を先制する。初回の無死満塁のチャンスに1点止まりであったことが後々響くこととなる。

 阪神は1回裏、先頭の塚本博睦が四球を選んで出塁、金田正泰が送って一死二塁、藤村冨美男の二ゴロをセカンド野本良雄がエラーする間に二走塚本が一気にホームに還り1-1の同点とする。

 阪神は5回、二死後武智修が二遊間にヒット、上田正が左前打を放ち二死一二塁、トップに返り塚本が粘って四球を選んで二死満塁、朝日はここでライトを田中雅治から大島渡に交代して一息入れるが、金田に代わる代打御園生崇男がセンター後方に二塁打を放って二者還り3-1と勝ち越す。

 阪神は6回、一死後景浦将がストレートの四球で出塁、門前真佐人の三ゴロの間に景浦は二進、若林忠志は四球を選んで二死一二塁、玉置の二ゴロをセカンド野本が又もエラー、二走景浦が三塁ベースを蹴ってホームに向かい、白球を拾いあげた野本がバックホームするが悪送球となって景浦が生還し4-1、これを見て三塁に達していた若林もホームを狙うが、ファウルグラウンドの白球を拾ったキャッチャー小林章良が本塁ベースカバーのピッチャー内藤幸三に送球してタッチアウト。

 阪神は8回、一死後藤村冨美男が中前打、景浦は中飛に倒れるが、門前の左前打で二死一二塁、若林の右中間二塁打で二者還り6-1とダメ押す。

 朝日は9回、先頭の中谷が四球を選んで出塁、小林の三ゴロをサード玉置が二塁に悪送球して無死一二塁、7回の代打からライトに入っている林安夫が四球を選んで無死満塁、早川平一は遊飛に倒れて一死満塁、8回の守備からセカンドに入っている景浦賢一が右犠飛を打ち上げて2-6、内藤が四球を選んで二死満塁、トップに返り坪内の右前タイムリーで二者還り4-6と2点差まで追い上げるが、最後は森本が二ゴロに倒れて阪神が逃げ切る。

 若林忠志は6回の激走と8回の二塁打で疲れが出たか9回は3四球を与えてヒヤリとさせたが、6安打7四球1三振の完投で22勝目をあげる。

 

2017年9月25日月曜日

18年 大和vs巨人 11回戦


10月19日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 大和 30勝37敗6分 0.448 畑福俊英
1 0 0 0 0 1 0 0 X 2 巨人 49勝25敗2分 0.662 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 32勝10敗
敗戦投手 畑福俊英 11勝8敗

二塁打 (巨)永沢、多田
三塁打 (和)金子 (巨)中村

勝利打点 多田文久三 6

猛打賞 (巨)多田文久三 1


多田文久三、猛打賞と決勝打

 巨人のホットコーナーは中村政美。今季の巨人のスタメンサードは小池繁雄がレギュラーで、三好主と大屋克己がサードで先発したことがあるが中村は初めてとなる。白石敏男が欠場したこの試合は小池が9番ショートでスタメン出場。また、坂本茂が一番セカンドに入り、呉昌征は二番センター。呉がトップを外れるのは4月24日と25日に三番に入った時以来となる。

 大和は初回、先頭の木村孝平が中前にクリーンヒット、呉新亨の遊ゴロはショート小池が無難に捌き、金子裕が左中間奥深くに三塁打を放って木村が還り1点を先制する。

 巨人は1回裏、先頭の坂本の当りは投ゴロ、これをピッチャー畑福俊英がエラー、坂本が二盗を決め、呉が四球を選んで無死一二塁、中島治康の左前打で無死満塁、小暮力三は浅い左飛に倒れるが、伊藤健太郎の中犠飛で1-1の同点に追い付く。

 2回からは巨人先発の藤本英雄と大和先発の畑福俊英との投げ合いが続く。

 藤本は6回まで1安打無失点。

 一方、畑福はランナーを出しながら身上の粘りのピッチングを見せる。2回、先頭の多田文久三に中前打を打たれ、小池に送りバントを決められて一死二塁、しかしトップに返り坂本を中飛、呉を三振に打ち取り無失点。3回は三者凡退抑え、4回、二死後多田に中前打、小池に右前打、トップに返り坂本に右前打を許して二死満塁、ここで3回表の守備から呉に代わってセンターに入っている青田昇を打席に迎えるが、三振に打ち取り無失点。

 5回、一死後4回表の守備から小暮に代わってファーストに入っている永沢富士雄にレフト線二塁打を打たれるが、伊藤を三振、藤本を中飛に切って捨ててこの回も無失点。

 巨人は6回、先頭の中村が右中間奥深く三塁打、多田がライト線に決勝二塁打を放って2-1と勝ち越す。

 大和は7回、二死後畑福が中前打で出塁、岡田福吉が左前打で続いて二死一二塁、しかしトップに返り期待の木村は左飛に倒れて同点機を逸す。

 藤本英雄は大和の反撃を8回、9回と三者凡退に抑え、5安打1四球5三振の完投で32勝目をあげる。

 畑福俊英は8回を完投して8安打3四球3三振2失点、粘りのピッチングも虚しく8敗目を喫した。

 

2017年9月23日土曜日

18年 西鉄vs名古屋 11回戦


10月19日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 1 0 2 西鉄 31勝35敗7分 0.470 近藤貞雄 重松通雄
5 0 0 1 0 0 0 0 X 6 名軍 41勝25敗7分 0.621 石丸進一

勝利投手 石丸進一 18勝9敗
敗戦投手 近藤貞雄   4勝4敗

二塁打 (名)小鶴
本塁打 (名)岩本 4号(満塁)

勝利打点 吉田猪佐喜 10


岩本章、満塁4号!

 名古屋は初回、先頭の石丸藤吉が四球を選んで出塁、古川清蔵の三ゴロの間に石丸は二進、小鶴誠が左前打を放って一死一三塁、吉田猪佐喜の中前タイムリーで1点を先制、加藤正二の遊ゴロが野選を誘って一死満塁、ここで岩本章がレフトスタンドに第4号グランドスラムを叩き込んでこの回5点を先制する。

 西鉄は3回、先頭の中村信一が中前打で出塁、濃人渉の一ゴロの間に中村は二進、黒沢俊夫が右前にタイムリーを放って1点返し1-5とする。

 名古屋は4回、先頭の石丸藤吉がストレートの四球で出塁、古川は右飛に倒れるが、小鶴がレフト戦に二塁打を放って一死二三塁、吉田の右犠飛で6-1と突き放す。

 西鉄は8回、先頭の濃人が三失に生き、黒沢が四球を選んで無死一二塁、野口明の三ゴロ併殺で二死三塁、富松信彦が右前にタイムリーを放って2-6とするが反撃もここまで。

 石丸進一は6安打4四球3三振で完投、18勝目をあげる。

 岩本章は4月29日までに3本の本塁打を放っていたが、6月に加藤正二が戦場から戻って来ると出番が少なくなり、この日の満塁本塁打が約半年ぶりの第4号、ホームランダービーでトップに立つ古川清蔵に並んだ。この後、加藤正二が10月27日に第4号を放つこととなり、昭和18年は名古屋の3人が4本でホームラン王を分け合うこととなる。

 吉田猪佐喜が今期10個目の勝利打点をマークして9個で並んでいた青田昇を突き放してトップに立った。勝利打点部門では、浅原直人が7月10日までに8個を記録して断トツトップであったが、その後浅原は出場していない。応召のためと考えられる。

 

2017年9月19日火曜日

18年 阪急vs阪神 11回戦


10月18日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 阪急 28勝46敗2分 0.378 笠松実 高橋敏
0 0 1 2 0 0 1 0 X 4 阪神 36勝29敗6分 0.554 三輪八郎 仁科栄三

勝利投手 三輪八郎 9勝9敗
敗戦投手 笠松実    8勝11敗
セーブ    仁科栄三 2

二塁打 (神)塚本、門前

勝利打点 藤村冨美男 3

猛打賞 (神)藤村冨美男 1


藤村冨美男、勝利打点と猛打賞

 阪神は3回、先頭の塚本博睦がレフト戦に二塁打、金田正泰が送って一死三塁、藤村冨美男が中前にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪神は4回、先頭の玉置玉一が中前打で出塁、三輪八郎が送って一死二塁、武智修の左前打で一死一三塁、上田正は一飛に倒れ、武智が二盗を決めて二死二三塁、塚本が四球を選んで二死満塁、金田の一塁線ヒットで二者還り3-0とリードを広げる。

 阪急ベンチは5回から先発の笠松実を下げて高橋敏をマウンドに送る。

 阪神先発の三輪八郎は5回まで無失点に抑えるが、毎回の6与四球と不安定なピッチング。若林忠志監督は不安を覚えたのか5回の攻撃で三輪が内野安打を放つと代走に野口昇を起用、6回から仁科栄三をリリーフとしてマウンドに送り込む。

 阪急は7回、先頭の中村栄が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、トップに返り山田伝の遊ゴロの間に中村は二進、下社邦男は右飛に倒れるが、上田藤夫が中前にタイムリーを放って1-3と追い上げる。

 阪神は7回裏、先頭の門前の当りは三ゴロ、これをサード伊藤健一がエラー、玉置は一邪飛に倒れ、仁科が四球を選んで一死一二塁、武智が中前にタイムリーを放って4-1と突き放す。

 三輪八郎は5回を投げて2安打6四球3三振無失点のピッチングで9勝目をあげる。

 仁科栄三は4回を投げて5安打無四球1三振1失点で当ブログルールによりセーブが記録される。

 8月に戦地から帰還した藤村冨美男は早くも3個目の勝利打点、復帰後初の猛打賞も記録した。

 

18年 名古屋vs巨人 11回戦


10月18日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  1   2 名軍 40勝25敗7分 0.615 野口正明
0 0 0 0 0 0 0 0 1  0   1 巨人 48勝25敗2分 0.658 須田博 藤本英雄

勝利投手 野口正明 8勝3敗
敗戦投手 須田博     8勝4敗

勝利打点 岩本章 3

猛打賞 (名)藤原鉄之助 3


名古屋、巨人に負け数で並ぶ

 名古屋先発の野口正明は快調なピッチング、1回~3回は三者凡退。4回、先頭の呉昌征に四球を与えるが、白石敏男をニゴロ、中島治康を遊ゴロ、小暮力三を三振に打ち取り無失点。5回も先頭の青田昇に四球を与えるが、多田文久三を遊ゴロ、坂本茂を遊ゴロ、小池繁雄を三振に打ち取り無失点。

 名古屋は6回、先頭の古川清蔵が二遊間にヒット、小鶴誠が送って一死二塁、吉田猪佐喜が四球を選び、加藤正二が右前にタイムリーを放って1点を先制する。

 野口正明は6回、一死後呉に左前打を打たれ二盗を許すが、白石を中飛、中島を三ゴロに打ち取り無失点。8回も坂本を遊飛、小池に代わる代打沢村栄治を三振、須田博を中飛に打ち取り三者凡退に退ける。

 巨人は9回裏、先頭の呉が中前打から二盗に成功、白石も中前打を放ち一死一三塁、中島の中犠飛で1-1の同点に追い付く。一走白石もタッチアップから二塁を狙うが、センター古川からの返球を中継に入ったピッチャー野口が二塁に送球してタッチアウト。

 延長に入って名古屋は10回表、先頭の小鶴が左前打で出塁、吉田の投前送りバントをピッチャー須田がファンブル、犠打とエラーが記録されて無死一二塁、巨人ベンチはここで先発の須田から藤本英雄にスイッチ、加藤正二が送りバントを決めて一死二三塁、岩本章の三ゴロの間に三走小鶴が還り2-1と勝ち越す。

 野口正明は10回裏、先頭の多田をショートライナー、坂本を右飛、大屋克己に代わる代打中村政美を三振に打ち取り、10回を投げて4安打2四球5三振1失点と見事なピッチング、8勝目をマークする。

 名古屋は負け数25で巨人に並んだ。ゲーム差は4ゲームあるので、残り試合から考えて逆転は難しい。

 

2017年9月17日日曜日

18年 大和vs西鉄 11回戦


10月18日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大和 30勝36敗6分 0.455 片山栄次
0 0 0 2 0 0 4 0 X 6 西鉄 31勝34敗7分 0.477 野口二郎

勝利投手 野口二郎 19勝12敗
敗戦投手 片山栄次 10勝18敗

三塁打 (西)黒沢

勝利打点 黒沢俊夫 2


黒沢俊夫、満塁走者一掃三塁打

 西鉄先発の野口二郎は、1回~3回を三者凡退。4回一死後、呉新亨にストレートの四球を与えるが、呉の二盗をキャッチャー中村民雄が刺し、金子裕を左飛に打ち取りこの回も3人で攻撃終了。

 1回、2回と併殺でチャンスを潰した西鉄は4回、先頭の濃人渉がショートに内野安打、野口二郎が左前にヒットを放ち無死一二塁、野口明の遊ゴロで野口二郎が二封されて一死一三塁、黒沢俊夫のニゴロをセカンド小島利男がエラー、この間に三走濃人が還って1点を先制、黒沢には打点が記録される。山田秀夫は二飛に倒れるが、富松信彦が右前にタイムリーを放って2-0とする。

 リードをもらった野口二郎は5回、6回も三者凡退。7回、先頭の木村孝平に四球を与え、呉に右前打を許して無死一二塁、金子に送りバントを決められて一死二三塁とこの日初のピンチ、しかし高橋吉雄を三邪飛、小松原博喜をニゴロに打ち取り無失点。

 西鉄は7回裏、一死後中村信一が二遊間にヒット、濃人の右前打で無死一三塁、野口二郎が中前にタイムリーを放って3-0、野口明の三塁内野安打で一死満塁、ここで黒沢が左中間に走者一掃の三塁打を放って三者生還、6-0として試合を決める。
 野口二郎は8回に片山栄次にヒットを許すが無失点、9回も三者凡退に抑えて2安打2四球3三振で今季8度目の完封、19勝目をあげる。肘の故障から完全に復活してきた。


 黒沢俊夫が4打数1安打4打点の活躍。勝利打点は4回の二ゴロであげた打点に記録されるが、殊勲の一打は7回に放った満塁走者一掃の三塁打であった。

 

2017年9月16日土曜日

18年 朝日vs南海 12回戦


10月17日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 朝日 37勝32敗6分 0.536 林安夫
1 0 0 0 0 2 0 0 X 3 南海 25勝48敗2分 0.342 丸山二三雄

勝利投手 丸山二三雄 6勝16敗
敗戦投手 林安夫      19勝11敗

二塁打 (南)鈴木

勝利打点 なし


丸山二三雄、3安打完封

 朝日は初回、先頭の坪内道則が右前打、森本清三が送って一死二塁、しかしピッチャー丸山二三雄からの二塁牽制に二走坪内がタッチアウト、酒沢政夫は二飛に倒れて無得点。

 南海は1回裏、二死後鈴木芳太郎が右中間に二塁打、岡村俊昭の一ゴロをファースト森本がエラー、二死一三塁となって一走岡村が二塁に走り、キャッチャー小林章良からの送球をカットしたピッチャー林安夫が三塁に送球するが悪送球、三走鈴木が生還して1点を先制、岡村には盗塁が記録された。

 南海は6回、一死後長谷川善三が中前打で出塁、鈴木の三塁線バントは内野安打、サード中谷順次からの一塁送球が悪送球となって長谷川は三塁に、打者走者の鈴木も二塁に進んで一死二三塁、岡村は投飛に倒れて二死二三塁、堀井数男が左前に貴重な2点タイムリーを放って3-0とリードを広げる。

 南海先発の丸山二三雄は8回まで3安打無失点、9回は3つの四球を出すが無失点切り抜け、3安打5四球5三振で今季3度目の完封、6勝目をあげる。

 小雨模様で始まったこの試合は4回に雨脚が強くなり12分間中断する。試合再開して9回で完了したが、第二試合は中止となった。

 

2017年9月13日水曜日

18年 阪神vs阪急 10回戦


10月16日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 1 0 0 0 6 0 8 阪神 35勝29敗6分 0.547 若林忠志
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 阪急 28勝45敗2分 0.384 天保義夫 笠松実

勝利投手 若林忠志 21勝10敗
敗戦投手 天保義夫 10勝14敗

二塁打 (神)玉置 (急)山田

勝利打点 若林忠志 4

猛打賞 (神)若林忠志 2


若林忠志、完投・猛打賞・勝利打点

 阪神は15安打8得点の猛攻を見せた。

 阪神は3回、先頭の藤村冨美男がストレートの四球で出塁、景浦将は左飛に倒れるが、門前真佐人が左前打を放って一死一二塁、若林忠志が中前にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪神は4回、一死後上田正がストレートの四球、トップに返り塚本博睦が左前打を放って一死一二塁、金田正泰は左飛に倒れるが、藤村が左前にタイムリーを放ち2-0とする

 阪急は7回、先頭の安田信夫が三失に生き、伊藤健一が送って一死二塁、中村栄に代わる代打高橋敏が右前にタイムリーを放って1-2と追いすがる。

 阪神は8回、先頭の金田が右前打で出塁、藤村が四球を選んで無死一二塁、ここで景浦が投前に送りバント、ピッチャー天保は意表を突かれてファンブル、犠打とエラーが記録されて無死満塁、門前のカウントがツーボールナッシングとなたところで阪急ベンチは先発の天保から笠松実にスイッチ、しかし門前は笠松から2つのボールを選んで押出し四球、与四球は前任の天保に記録されて3-1、若林がセンター左にタイムリーを放ち4-1、玉置玉一がライト線に二塁打を放って6-1、武智修は三ゴロに倒れるが、上田が二遊間に2点タイムリーを放って8-1とリードを広げて試合を決める。

 若林忠志は6安打2四球2三振1失点、自責点ゼロの完投で21勝目をあげる。打っては6打数3安打2打点、猛打賞と勝利打点も記録した。

 阪急先発の天保義夫は7回3分の0を投げて与四球9個。

 阪神は全員安打の15安打11四球で8得点、ゲッツーその他のアウトがなく、「15+11-8=18」で残塁18個を記録した。



*18残塁を記録した阪神打線。

 

18年 南海vs朝日 11回戦


10月16日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 1 0 0 2 2 0  0   0   0  5 南海 24勝48敗2分 0.333 清水秀雄 政野岩夫
0 1 4 0 0 0 0 0 0  0   0 1X  6 朝日 37勝31敗6分 0.544 真田重蔵 林安夫

勝利投手 林安夫   19勝10敗
敗戦投手 政野岩夫 0勝2敗

二塁打 (南)鈴木 (朝)中谷、田中、坪内

勝利打点 なし


サヨナラエラーで朝日が激戦を制す

 朝日は2回、先頭の中谷順次が左中間に二塁打、小林章良がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死三塁、田中雅治の右中間二塁打で1点を先制する。

 朝日は3回、先頭の坪内道則がレフト戦に二塁打、森本清三がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死三塁、酒沢政夫の当りはセカンドフライ、これを増田敏が落球して三走坪内が還り2-0、打者走者の酒沢は一気に三塁に進み、中谷が四球を選んで一死一三塁、小林のピッチャーへの内野安打がタイムリーとなって3-0、一死一二塁からダブルスチールを決めて一死二三塁、田中の中犠飛で4-0、二走小林もタッチアップから三塁に進み、早川平一はストレートの四球、野本良雄が左前にタイムリーを放って5-0と大きくリードする。

 南海は4回から反撃開始、先頭の鈴木芳太郎が右中間に二塁打、岡村俊昭は四球を選んで無死一二塁、堀井数男の一ゴロで岡村が二封されて一死一三塁、中野正雄の左犠飛で1点返し1-5とする。

 南海は4回裏の守備から先発の清水秀雄に代えて政野岩夫をマウンドに送る。

 南海は7回、二死後八木進が左前打で出塁、増田の中前打で二死一二塁、トップに返り猪子利男が四球を選んで二死満塁、長谷川善三が中前にタイムリーを放って2-5、鈴木が押出し四球を選んで3-5と詰め寄る。

 南海は8回、堀井、中野の連続四球で無死一二塁、朝日ベンチはここで先発の真田重蔵から林安夫にスイッチ、政野が死球を受けて無死満塁、八木の左犠飛で4-5、増田は捕邪飛に倒れて二死一二塁、トップに返り猪子の代打別所昭の遊ゴロをショート酒沢がエラーする間に二走中野が還って5-5の同点に追い付く。

 南海二番手の政野岩夫は4回から11回までの8イニングを2安打無失点、9回から11回は三者凡退を続ける。

 朝日二番手の林安夫も12回まで2安打無失点。

 朝日は12回裏、先頭の坪内が四球で出塁、森本も四球を選んで無死一二塁、酒沢の投前送りバントをピッチャー政野がファンブル、犠打とエラーが記録されて無死満塁、中谷の遊ゴロを前進守備のショート長谷川がバックホーム、三走坪内は本封、キャッチャー八木は併殺を狙って一塁に送球、しかしこれをファースト中野が逸らす間に二走森本がサヨナラのホームを駆け抜け、朝日が激戦を制す。

 前進守備とは言え、遊ゴロでホームゲッツーが狙えるのか、現場を見ている訳ではありませんが、キャッチャー八木の一塁送球に無理があったかもしれない。何れにしろ、ファースト中野のサヨナラエラーだけが記録として残されている。

 

2017年9月11日月曜日

18年 巨人vs名古屋 10回戦


10月16日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 4 0 0 0 0 0 0 0 6 巨人 48勝24敗2分 0.667 藤本英雄
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名軍 39勝25敗7分 0.609 石丸進一

勝利投手 藤本英雄 31勝10敗
敗戦投手 石丸進一 17勝9敗

二塁打 (巨)藤本 (名)藤原
本塁打 (巨)中島 3号

勝利打点 中島治康 7

猛打賞 (名)芳賀直一 1


中島治康、久々の活躍

 不振を極める中島治康監督がバットで久々の活躍を見せた。

 巨人は初回、一死後白石敏男の当りは三ゴロ、これをサード小鶴が一塁に悪送球する間に打者走者の白石は二塁に進み、中島治康がレフトスタンドに第3号先制ツーラン、2-0とする。

 巨人は2回、先頭の藤本英雄がレフト戦に二塁打、多田文久三の遊ゴロに二走藤本が飛び出して三本間に挟まれ「6-4-5」と渡ってタッチアウト、しかし小池繁雄が四球を選んで一死一二塁、坂本茂が右前にタイムリーを放って3-0、一走小池は三塁に進み、ライト岩本章からのバックサードの間に打者走者の坂本も二塁に進んで一死二三塁、トップに返り呉昌征が中前に2点タイムリーを放って5-0、白石の一ゴロの間に呉は二進、中島が右前にタイムリーを放って6-0とリードを広げる。

 巨人先発の藤本英雄は30勝してから3連敗と調子を崩していたが、この日は序盤の大量リードを背に名古屋強力打線を寄せ付けず、6安打4四球4三振で今季16度目の完封、31勝目をあげる。

 10月12日に無安打無得点を達成し、ここまで4連勝と好調の波に乗る名古屋先発の石丸進一は、7安打4四球3三振で6失点、5連勝は成らなかった。

 今季、藤本定義に替わって巨人の監督に就任した中島治康はプレイヤーとしては不振を極めてきたが、この日は初回に先制ツーラン、2回にもタイムリーを放ち久々に猛打を見せた。

 名古屋では芳賀直一が3安打を放って一人気を吐いた。
 

2017年9月10日日曜日

18年 西鉄vs大和 10回戦


10月16日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 3 0 0 0 4 0 1 0 9 西鉄 30勝34敗7分 0.469 重松通雄 近藤貞雄 野口二郎
0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 大和 30勝35敗6分 0.462 畑福俊英 石田光彦

勝利投手 野口二郎 18勝12敗
敗戦投手 畑福俊英 11勝7敗

二塁打 (西)野口明2
本塁打 (西)重松 1号

勝利打点 野口明 8

猛打賞 (西)濃人渉 3、黒沢俊夫(4安打) 2、野口明(4安打) 1


西鉄打線、17安打9得点

 西鉄は初回、一死後濃人渉が左前打で出塁、黒沢俊夫のライト線ヒットで無死一三塁、野口明が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。

 西鉄は2回、一死後重松通雄がレフトスタンドにホームランを叩き込んで2-0、富松信彦は中飛に倒れるが、トップに返り中村信一が右前打、濃人が四球を選び、黒沢俊夫の一二塁間ヒットで二死満塁、野口明が左前に2点タイムリーを放って4-0とリードを広げる。

 大和は4回、先頭の岡田福吉が四球を選んで出塁、トップに返り木村孝平もストレートの四球、呉新亨の三塁内野安打で無死満塁、金子裕が中前にタイムリーを放って1- 4、高橋吉雄の遊ゴロの間に三走木村が還って2-4とする。

 西鉄は6回、先頭の富松が中前打で出塁、トップに返り中村信一は右飛に倒れるが、濃人はストレートの四球、黒沢も四球を選んで一死満塁、野口明が左中間に二塁打を放って二者還り6-2、野口二郎の中犠飛で7-2、二走野口明もタッチアップから三塁に進み、山田秀夫の遊ゴロをショート木村が失する間に三走野口明が還って8-2とダメ押す。

 西鉄は8回、先頭の濃人が中前打で出塁、黒沢が右前打で続いて無死一二塁、野口明は左飛、野口二郎は中飛に倒れるが、山田秀夫が右前にタイムリーを放って9-2と突き放す。

 西鉄先発の重松通雄は初回に3四球を出すが無失点、2回表の打席でホームランを打つが、2回裏のピッチングで先頭の鈴木秀雄に四球を与えたところで降板、二番手として近藤貞雄がマウンドに上がる。近藤も3回でマウンド降り、4回から野口二郎がマウンドに上がり18勝目をマークする。

 西鉄は二番・濃人渉が3打数3安打3四球4得点、三番・黒沢俊夫が5打数4安打1四球1得点、四番・野口明が6打数4安打1得点5打点と、3人が猛打賞を記録するなど、17安打9得点の猛攻で圧勝した。

 

18年 第15節 週間MVP


 今節は変則開催で試合数がチームによって大きく違います。

 名古屋が3勝0敗、西鉄が2勝0敗、阪急が4勝2敗、巨人が3勝2敗、朝日が2勝4敗、大和が1勝2敗、南海が1勝4敗、阪神が0勝2敗でした。


週間MVP

投手部門

 名古屋 石丸進一 3

 無安打無得点を含む2勝0敗。

 阪急 天保義夫 2

 2勝1敗2セーブ、阪急の4勝全てに貢献する。

 朝日 真田重蔵 2

 10月1日の南海戦で9回まで無安打ピッチング。


打撃部門

 阪急 上田藤夫 2

 22打数7安打4打点。好調阪急を支える。

 名古屋 小鶴誠 2

 13打数7安打4得点2打点。

 阪急 下社邦男 1

 20打数7安打6四球、全試合にヒット。
 
 朝日 田中雅治 1

 衝撃のデビュー。19打数6安打3打点。


殊勲賞

 名古屋 野口二郎 2

 10月11日の巨人戦で無四球完封。

 大和 小松原博喜 1

 9打数3安打2打点、1V打

 巨人 沢村栄治  1

 10月1日の阪急戦で試合を決める代打タイムリー。

 朝日 大友一明 1

 10月4日の阪急戦で満塁走者一掃の三塁打。


敢闘賞

 名古屋 吉田猪佐喜 1

 12打数6安打2得点2打点、二塁打2本、1V打。

 阪急 伊藤健一 1

 20打数5安打5得点。

 西鉄 中村信一 1

 7打数4安打3四球2得点1打点。

 巨人 須田博 1

 2勝0敗1完封。

 朝日 森本清三 2

 22打数6安打3得点2打点2盗塁、二塁打2本。


技能賞

 朝日 坪内道則 3

 10月3日の巨人戦でサイクルスチール。

 大和 畑福俊英 1

 10月11日の阪急戦で木村孝平との重盗で本盗を決める。

 

2017年9月4日月曜日

三冠への道2017 その7


2ヶ月連続

 何と2カ月連続、今期3度目の完全制覇。

 当ブログの予想が進化したのか、今年は簡単なのか、多分後者でしょうね。

 毎度のことですが、月間MVPを伝える記事は配信記事ばかり。選定根拠を示したうえで予想を的中させているのは当ブログだけですね(笑)。

 

18年 朝日vs名古屋 11回戦


10月13日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 朝日 36勝31敗6分 0.537 林安夫
2 0 0 0 0 1 0 0 X 3 名軍 39勝24敗7分 0.619 石丸進一

勝利投手 石丸進一 17勝8敗
敗戦投手 林安夫     18勝10敗

二塁打 (名)吉田
三塁打 (名)小鶴

勝利打点 吉田猪佐喜 9

猛打賞 (名)吉田猪佐喜 2


石丸-林、最後の投げ合い


 この後悲運の運命を辿ることとなる二人の対決。

 朝日は初回、先頭の酒沢政夫の当りは三ゴロ、これをサード小鶴誠がエラー、名古屋の外野陣は吉田猪佐喜、古川清蔵、岩本章と揃っているので、一番内野が守れそうな小鶴をサードで使っておりこのエラーは責められない。小鶴をファーストで使いたいところであるが、ファーストにも加藤正二がいるので。要するに、昭和18年の名古屋軍はタレントが揃い過ぎているということ。森本清三の一ゴロでランナーが入れ替わり、石丸進一が坪内道則に死球を与えて一死一二塁、中谷順次が左前にタイムリーを放って1点を先制する。

 名古屋は1回裏、一死後古川が左前打、小鶴の右中間三塁打で1-1の同点、吉田が左中間に二塁打を放ち2-1と逆転する。早くも名古屋重量打線が火を噴いた。

 名古屋は6回、先頭の小鶴が中前にクリーンヒット、吉田も中前打で続き、加藤が三前に送りバントを決めて一死二三塁、岩本の中犠飛で3-1とリードを広げる。

 前日無安打無得点を達成した石丸進一はこの日も快調なピッチング。2回は三者凡退、3回は一死後森本に中前打を許し、坪内のハーフライナーが左前に落ちるが一走森本のスタートが遅れ、レフト吉田が二塁に送球してフォースアウト、レフトゴロが記録されて二死一塁、小林章良を三ゴロに打ち取る。

 石丸進一は4回~7回を4イニング連続三者凡退。8回も先頭の林安夫を三ゴロに打ち取るがサード小鶴がこの日2個目のエラー、しかしトップに返り酒沢を一ゴロ、森本を捕邪飛、坪内を二ゴロに抑えて無失点。9回も中谷を三ゴロ、小林を三振、大友一明を遊ゴロに打ち取り三者凡退。

 林安夫は8イニングを完投して8安打を許したが無四球ピッチング。

 石丸進一は2安打1四球1死球1三振1失点、自責点ゼロの完投で17勝目をあげる。

 昭和18年に石丸進一と林安夫が先発した直接対決は5月18日の4回戦、6月19日の5回戦、8月8日の7回戦とこの日の11回戦の4度である。ここまで林安夫が2勝0敗1分とリードしていたが、石丸進一が最後の対決で雪辱を果たしたのである。

 

2017年9月3日日曜日

三冠への道2017 その6


8月の月間MVP予想

 ア・リーグ打撃部門は混戦ですがボルチモアのマニー・マチャド。3割4分1厘、12本塁打35打点です。四球が3個と少ないので出塁率が上がらずOPS1.039が弱点。シアトルのネルソン・クルーズが3割4分1厘、12本塁打24打点、OPS1.161でライバルとなります。

 ナ・リーグ打撃部門は3割4分9厘、18本塁打37打点のジャンカルロ・スタントンで決まり、満票でしょう。

 ア・リーグ投手分門は5勝1敗、防御率1.96、54奪三振のコーリー・クルーバー。与四球が6個だけでWHIPは0.631です。

 ナ・リーグ投手部門は4勝1敗、防御率1.21、37奪三振のジェイク・アリエタ。ライバル陣の防御率が2点以上なので有力です。

 

18年 阪急vs大和 11回戦


10月13日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 3 0 2 5 阪急 28勝44敗2分 0.389 笠松実 天保義夫 
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 大和 30勝34敗6分 0.469 畑福俊英

勝利投手 笠松実      8勝10敗
敗戦投手 畑福俊英 11勝6敗
セーブ    天保義夫   3

二塁打 (急)三木
三塁打 (和)高橋

勝利打点 山田伝 3


上田藤夫が3打点

 大和先発の畑福俊英は初回、二死後上田藤夫に四球を与え、三木久一の三ゴロをサード高橋吉雄が一塁に悪送球して一三塁のピンチを迎えるが、松本利一を遊飛に打ち取り無失点。2回は三者凡退に抑えるが、3回二死後、下社邦男と上田に連打を許して一二塁のピンチ、ここも三木を三ゴロに打ち取り無失点。4回は三者凡退に抑え、5回は先頭の伊藤健一にレフト戦ヒットを許すが、中村栄のサードライナーに一走伊藤が戻れずダブルプレー、トップに返り山田伝にセーフティバントを決められ二盗を許すが、ここも下社を遊飛に打ち取り無失点。6回は三者凡退。

 阪急先発の笠松実は4回まで無安打ピッチング。2回に先頭の小島利男の遊ゴロをショート中村がエラーするが、高橋のライトに抜ける当りをライト三木が二塁に送球して小島を刺しライトゴロにしてくれたので無安打が継続した。5回は先頭の高橋に右中間三塁打を許すが、鈴木秀雄を浅い右邪飛、小松原博喜を三振、畑福を投ゴロに打ち取る。6回は三者凡退。

 阪急は7回、先頭の笠松が四球で出塁、安田信夫の送りバントが内野安打となって無死一二塁、伊藤の三塁線バントも内野安打となって無死満塁、中村の投ゴロはピッチャー畑福がバックホームして三走笠松を本封、トップに返り山田の遊ゴロの間に三走安田が還って1点を先制、下社が四球を選んで二死満塁、上田のピッチャー強襲ヒットが2点タイムリーとなって3-0とリードを広げる。

 阪急は9回、一死後山田が四球から二盗に成功、キャッチャー鈴木の二塁送球が悪送球となって山田は三進、下社が四球から二盗を決めて一死二三塁、上田の二ゴロの間に三走山田が還って4-0、三木が右中間に二塁打を放って5-0とダメ押す。

 大和は9回裏、先頭の金子裕が四球を選んで出塁、小島に代わる代打広島清美の右前打で一走金子は三進、ライト三木からの返球の間に打者走者の広島は二塁を狙うがキャッチャー安田からの送球にタッチアウト、高橋が死球を受けて一死一三塁、鈴木がストレートの四球を選んで一死満塁、阪急ベンチは完封目前で乱れた笠松から天保義夫にスイッチ、小松原が右前にタイムリーを放って1-5、しかし畑福の代打吉水幸夫は三振、岡田福吉は三ゴロに倒れて阪急が逃げ切る。

 笠松実は8回3分の1を投げて3安打4四球1死球1失点、8勝目っをあげる。

 天保義夫は5点リードした満塁の場面でリリーフに出ているのでセーブが記録される。