9月15日 (水) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 38勝20敗2分 0.655 藤本英雄 川畑博
0 0 0 0 0 1 2 1 X 4 阪神 28勝26敗6分 0.519 三輪八郎
勝利投手 三輪八郎 6勝7敗
敗戦投手 藤本英雄 25勝7敗
二塁打 (神)山口、景浦
勝利打点 山口政信 4
藤本の連続完封記録途絶える
巨人は6試合連続完封を継続中の藤本英雄が先発、阪神は三輪八郎で応戦する。
藤本はこの日も快調なピッチングを続け、5回まで阪神打線を1安打無四球に抑える。
一方、三輪八郎も巨人打線を抑えて無失点。3回は先頭の多田文久三に右前打を許すが多田の二盗をキャッチャー門前が刺し、4回は呉昌征の三塁内野安打と白石敏男の送りバントで一死二塁のピンチを迎えるが、小暮力三を歩かせ、青田昇の投ゴロで二走呉を三封し、伊藤健太郎も二飛に打ち取りピンチを切り抜ける。
阪神は6回、一死後塚本博睦が中前打で出塁、トップに返り山口政信が右中間を破る二塁打、一走塚本が還って1点を先制、藤本の連続完封記録が途絶えた瞬間である。
三輪八郎は6回、7回と巨人打線を三者凡退に抑える。
阪神は7回、一死後門前の当りは遊ゴロ、これをショート白石がエラー、続く玉置玉一の投ゴロを今度は藤本が二塁に悪送球、三輪八郎は左飛に倒れて二死一二塁、武智修が中前にタイムリーを放って2-0、塚本が四球を選んで二死満塁、トップに返り山口が左前にタイムリーを放ち3-0と突き放す。
巨人ベンチは8回から藤本を下げて川畑博をマウンドに送る。
阪神は8回、一死後景浦将がレフト線に二塁打、門前の左前打で一死一三塁、玉置の三ゴロ併殺崩れの間に三走景浦が還って4-0とダメ押す。
三輪八郎は8回、9回も無失点で切り抜け、3安打1四球2三振で今季初完封、6勝目をあげる。
巨人の零封は7月15日の阪神戦で若林忠志に完封されて以来今季5度目。
連続完封記録が6試合で途切れた藤本英雄は、連続無失点記録も62イニングで途切れた。現時点では日本記録となるが、昭和33年に金田正一が64回3分の1連続無失点の新記録を樹立することとなる。