7月23日 (日) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 近畿 7勝16敗1分 0.304 中本政夫
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 14勝10敗1分 0.583 木暮英路 天保義夫
勝利投手 中本政夫 3勝9敗
敗戦投手 天保義夫 3勝2敗
二塁打 (急)野口明、坂井
勝利打点 なし
近畿守備陣、5併殺
ダブルヘッダー第二試合、阪急は木暮英路がプロ入り初先発。エース笠松実は7月16日の阪神戦で3試合連続完投勝利を飾った試合が戦前最後の登板となり、以降姿を見せなくなります。この頃になると突然消息が不明となる選手が多く見られますが、新聞報道などの資料もなく、おそらく戦場に狩り出されたのでしょう。
近畿は初回、先頭の松川博爾がストレートの四球で出塁、吉川義次が送って一死二塁、続く堀井数男の三ゴロはサード坂井豊司が二塁に送球、松川はタッチアウトとなっています。このプレーは別稿で解説させていただきます。堀井は二盗に失敗してスリーアウトチェンジ。
近畿は2回、先頭の清水秀雄が四球で出塁するが、岡村俊昭の投ゴロが「1-6-3」と転送されてダブルプレー、続く八木進はストレートの四球、しかし荒木正は左飛に倒れて無得点。
3回は三者凡退に終わった近畿は4回、この回も先頭の吉川が四球で出塁、続く堀井の遊ゴロをショート伊藤健一がエラー、無死一二塁となったところで阪急ベンチは先発の木暮をあきらめてダブルヘッダー第一試合に完投した天保義夫を連投のマウンドに送り、天保が気魄のピッチングで後続を抑える。
近畿は5回、先頭の荒木が四球を選んで出塁、中本政夫は三振、野口渉の二ゴロの間に荒木は二進、トップに返り松川の三遊間ヒットで二死一三塁、吉川が5球ファウルで粘って四球を選び二死満塁、ここで堀井の遊ゴロを伊藤が又もエラー、二者還って2-0とする。
中本政夫は7安打5四球を許したが3三振で今季2度目の完封、3勝目をあげる。近畿守備陣は5個の併殺を完成させた。
近畿は2安打での守り勝ち。