2026年8月16日日曜日

東京裁判

 昨日8月15日、伊勢佐木町のシネマリンにおいて「東京裁判」が1日限定で上映されましたので鑑賞してきました。

 現在ではAmazonプライムの会員であればネット上で無料で視聴することができますが、この映画は劇場で鑑賞するべきです。スポンサーが付くとは思えませんので、テレビ放映は期待できないでしょう。

 シネマリンで「満席」は初めての経験です。12日に前売り券を買っておいたので観ることができましたが、当日は入場券売切れでした。高齢者が多かったのは当然ですが、若い方も結構来ていましたね。

 A級戦犯の一人で「終身禁固刑」の判決が下された当時の内大臣・木戸幸一は木戸孝正の長男です。木戸孝正は、木戸家の養子になる前、来原彦太郎の時代に岩倉使節団の一員として津田梅子や牧野伸顕らと共にアメリカ留学し、明治7年に帰国後東京開成学校に編入入学し、牧野伸顕と共にアメリカで覚えてきた野球を広めたことで知られています。

 「東京裁判」は戦争犯罪を裁いたものでしたが、裁定を降した判事の中で唯一国際法に精通していたインドのパル判事は「全員無罪」を主張しました。戦勝国が敗戦国を裁くのですから有罪となることは前提でしたが、パル判事は国際法に反するとの信念を曲げませんでした。1966年の来日時に、日本政府は勲一等瑞宝章を授与して感謝の意を表しています。

 

2026年8月11日火曜日

31年ぶり

 長く甲子園から遠ざかっていた享栄高等学校が帰ってきた。

 2009年にライバル校の中京大中京を全国制覇に導いた名将大藤監督を招聘し、31年ぶりに甲子園に戻ってきたのである。

 NHKの中継ではOBの金田正一を「かねだしょういち」と呼んでしまい、「かねだまさいち」さんでしたと訂正した。試合中には「卒業生」とアナウンスしていたが、こちらも試合後に「在籍していたことがある」と訂正した。

 金田正一は1950年の愛知県予選に登板し、同年秋には国鉄スワローズでも登板しているので「卒業生」ではない。但し、後年になって「卒業生」として認定するケースはよく見られるので、特に問題視する必要は無いだろう。金田正一自身も、自らの原点が享栄商業時代の「走り込み」にあったことを認めている。「巨人の星」でも金田正一の「走り込み」が描かれていた。ロッテ監督就任時の初キャンプで徹底的に「走り込み」を命じて翌年の日本シリーズ制覇に導いた。金田監督の最大の功績は、全く無名だった三井雅晴をクローザーに抜擢したことであった。

 Wikipediaの「享栄高等学校」には、当ブログからの引用も書かれている。当ブログの記事や写真は無断掲載が数多く認められる。ひどいものでは「ヤフオク」の出品画面に当ブログの記事を無断で掲載しているケースなども存在する。その点、Wikipediaの「享栄高等学校」編集者は、当ブログからの出典であることを明示して掲載している。敬意を表したい。

*当ブログでは、「野球人」と認定した場合は現役・OBの区別なく全て「敬称略」とさせていただいている。ご了承願いたい。 


57年ぶり

 横手高校は57年振りの甲子園出場。アルプスの応援席には57年前に選手として出場した古老のOBも駆け付けてNHKのアルプスリポートに登場されました。

 57年前の昭和44年第51回大会決勝は、甲子園史に残る激戦として知られています。北奥羽代表三沢高校と北四国代表松山商業との決勝は延長18回引分け再試合となり、松山商業が剛腕太田を崩して優勝しました。この試合は親戚の家で全27イニングを見ていたのではっきりと覚えています。西奥羽代表横手高校の出場もおぼろげながらに覚えているような気がしますね。

 公立高校と野球強豪校との差は、体格を見れば一目瞭然です。かつて全国を制した銚子商業は、現在でも千葉では上位に出てきて関東大会に駒を進めることもありますが、浦和学院との試合前の整列で体格を比べてみると、横幅は半分くらいしかない。この日の試合でも、敦賀気比の一塁手と横手高校の一塁ランナーを比べてみればその差が際立っていることに多くの方が気付いたのではないでしょうか。

 結果は10対0。こんな試合は意味がないと考えるか、だからこそ意味があると感じるかは見る側の人間性の問題でしょう。

 

2026年8月10日月曜日

事実上の決勝戦

 チケットは完売。1回戦ながら「事実上の決勝戦」とも言われた横浜vs沖縄尚学戦は7対2で横浜が完勝。

 織田は力が抜けて頭が動かない軸回転のフォームに乱れはなかった。縦スラのキレは大阪桐蔭時代の藤浪以来の完成度です。打たれるとムキになって球が高めに浮く癖がありましたが、本日は常にリードを奪う展開で沖縄尚学に付け入るスキを与えなかった。

 「慶應式スコア」の練習も順調に進んでいます。スリーバント失敗で刺殺がキャッチャーに記録される記入方法など、細かな点の再チェックが必要ですね。 



2026年8月9日日曜日

22年 8月 月間MVP

月間MVP 
投手部門  
 太陽 真田重蔵 通算2回目 

 投手部門は史上空前の争いとなった。 
 
 清水秀雄は6勝2敗4完封。72回3分の2を投げて防御率0.99、WHIP0.94。  
 野口二郎は7勝1敗1完封。74回を投げて防御率1.34、WHIP0.78。  
 川崎徳次は6勝1敗3完封。56回を投げて防御率0.32、WHIP0.70。  
 真田重蔵は7勝2敗2完封。100回を投げて防御率1.08、WHIP0.98。 
 
 数字だけを見ると川崎徳次が有利に見えるが、真田重蔵の100イニング登板での成績は高く評価できる。延長12回自責点ゼロで引分け完投も2試合あった。 
 
 また、中谷信夫も5勝2敗1完封、56回3分の2を投げて防御率1.43、WHIP0.94と健闘した。

打撃部門
 南海 堀井数男 初受賞

 堀井数男は81打数32安打9得点9打点、打率3割9分5厘。
 堀井は8月25日までは65打数30安打。最後の4試合で少し打率を落としたが、圧倒的な成績を残した。月間四球数は2個だけと、積極的に打っていった結果であった。

 西沢道夫も64打数25安打8得点11打点、打率3割9分1厘と健闘した。西沢が戦後を代表する好打者に変貌を遂げるターニングポイントとなった月間成績であった。

2026年8月7日金曜日

野球の学校2026 公式記録員が教える「NPB式スコアの付け方」教室(上級編)

 8月20日に東京ドームで「野球の学校2026 公式記録員が教える『NPB式スコアの付け方』教室(上級編)」が行われるので行ってきます。

 「NPB式スコア」とは「慶應式スコア」のことで、現在ではほぼ全員が「早稲田式スコア」を付けていますが、プロ野球公式スコアだけは「慶應式スコア」で付けられており、当ブログがアップしているのも「慶應式スコア」を解読しているものです。

 本来であれば「初級編」と「中級編」に参加していなければ「上級編」には参加できませんが、筆者が約4千試合の一リーグ時代の「慶應式スコア」を解読していることはよく知られているので、特別に参加が許されたのかもしれません。

 「慶應式スコア」を解読することにかけては、NPB公式記録員を除けば日本で最も詳しいと思っていますが、実際の試合を見ながら「慶應式スコア」を付けるのは結構大変です。最も苦労するのは、1球毎に老眼鏡を外したり付けたりしながらスコアを付けることです。18イニング両手をフル稼働させなければなりません。

 取り敢えず、本日の甲子園第4試合のスコアを「慶應式」で付けて見ました。8月20日までもう少し時間がありますので、予習をしておきます。当日は実際の試合を観ながら「慶應式スコア」を付けるというイベントです。東京ドームの公式記録員がスコアを付ける記録室も見学できるというのが最大の魅力です。



2026年8月6日木曜日

22年 南海vs太陽 15回戦

8月31日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  0   0   0  1 南海 43勝37敗4分 0.538 別所昭 
1 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  1 太陽 36勝44敗4分 0.450 真田重蔵

二塁打 (南)河西 (太)中谷、松井

勝利打点 なし

猛打賞 (太)中谷順次 4


真田重蔵、1カ月で3度目の延長12回引分け

 甲子園の第2試合は別所昭と真田重蔵両エースの先発で午後3時14分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は初回、一死後藤井勇が四球を選んで出塁、二死後中谷順次がレフト線にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 南海は3回表、先頭の別所の当りは遊ゴロ、これをショート松井信勝が一塁に悪送球、筒井敬三の三ゴロでランナーが入れ替わり、小林悟楼の左前打で一死一二塁、しかし小林はキャッチャー伊勢川真澄からの牽制球に刺され、安井亀和が四球を選んで二死一二塁とするが後続なし。

 南海は5回表、先頭の別所が左前打で出塁、しかし一死後小林のファーストライナーに別所が飛び出してダブルプレー。

 南海は6回表、一死後河西俊雄がライト線に二塁打、ここで河西が三盗、キャッチャー伊勢川の三塁送球が悪送球となって河西が生還、1-1の同点に追い付く。

 太陽は8回、9回と二走者を出すが無得点、試合は延長戦に突入。

 南海は10回表、先頭の別所が三塁線にヒット、筒井の投ゴロでランナーが入れ替わり、筒井は二盗に成功、小林は四球で一死一二塁、トップに返り安井の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 南海は12回表、先頭の堀井数男が中前打で出塁するが、飯田徳治の投ゴロ併殺打でチャンスを潰す。

 太陽は12回裏、先頭の佐竹一雄が左前打で出塁、代走に蔵本光夫を起用、松井が送って一死二塁と最後のチャンス、しかし別所が粘って後続を抑え、延長12回引き分く。

 月間MVP候補の真田重蔵は延長12回を6安打4四球8三振、1失点自責点ゼロで完投。真田は7月31日の大阪戦、8月2日の大阪戦に続いて1カ月で3回目の延長12回引分け完投となった。

2026年8月2日日曜日

訂正のお知らせ

 7月22日付けブログ「巨人vs東急 12回戦」において、白木義一郎の勝敗数を「15勝9敗」とお伝えしていていましたが、「15勝19敗」の間違いでしたので、お詫びして訂正いたします。

 ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。


2026年7月31日金曜日

22年 中日vs大阪 13回戦

8月31日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 中日 47勝31敗1分 0.603 清水秀雄 
0 0 0 0 0 2 0 0 X 2 大阪 54勝27敗3分 0.667 若林忠志

勝利投手 若林忠志 17勝9敗 
敗戦投手 清水秀雄 14勝7敗

勝利打点(大)藤村富美男 9


大阪が首位独走を決定付ける勝利

 後楽園の第2試合は清水秀雄と若林忠志の先発で午後2時53分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 二位中日と首位大阪の差は4.5ゲーム差。中日はこの試合に勝てばまだチャンスは残る。月間MVPを狙う清水も負けられない一戦。

 前半戦は両投手の好投で5回まで両軍無得点。

 大阪は6回裏、先頭の呉昌征が四球を選ぶと、続く塚本博睦の初球に二盗に成功、塚本の当りは三ゴロ、これをサード三村勲がエラー、無死一三塁から金田正泰の投ゴロで三走呉は動かず塚本は二進して一死二三塁、このチャンスに藤村富美男が中前にタイムリーを放ち二者を迎え入れて2-0とリードする。

 若林忠志は4安打無四球1三振で今季5度目の完封、17勝目をマークする。 

 大阪は二位中日に5.5ゲーム差を付けた。この試合から首位独走態勢を固めたと言える貴重な1勝であった。

 清水秀雄は8イニングを6安打1四球5三振2失点、自責点1であった。史上稀に見る激しい月間MVP争いを続ける清水としては、1敗以上に大きい敗戦となった。

 中日としては名手三村勲の失策が痛かった。

 三村勲は飯塚商業で2年先輩の小鶴誠の後輩となる。昭和21年に中日入りするきっかけは先輩小鶴の存在が大きかった。赤嶺旋風など、この後は小鶴誠と行動を共にすることになり、昭和25年の松竹水爆打線では二番打者として貴重な活躍を見せてセ・リーグ初優勝に貢献する。二番ながら16本塁打で犠打はゼロであった。現在では二番に強打者を配置するのは常識になっている。日本では西鉄の豊田泰光が「強打の二番打者の元祖」と言われることが多いが、史実としては「強打の二番打者の元祖」は三村勲であったと言えるのではないか。この点については、もう少し事実関係を精査してから発表する予定である。

 昭和21年から23年の3年間で2本塁打だった三村が、昭和24年と25年に二桁本塁打を記録したのはラビットボールの影響であったが、この2年間で三村は打法転換に成功し、昭和25年から27年の3年間はリーグ最多三振と振り切る打撃に転換し、ラビットボール廃止後にも2度二桁本塁打を記録することになる。

2026年7月24日金曜日

「2-4-3IP」

 昭和22年8月31日、後楽園の第1試合巨人vs東急戦、1回表巨人の攻撃。二死満塁の場面で「2-4-3IP」により三走田中資昭にスリーアウト目が記録された。

 スコアカードの記載を解説すると、キャッチャー鈴木圭一郎が二塁に送球して三走田中資昭がファースト熊耳武彦の守備を妨害して「イリーガルプレー」が記録されたことになる。

 この試合の熊耳の刺殺数を確認しても、このプレー以外の刺殺は6個で、この試合の熊耳の刺殺数は7個なので、このプレーで熊耳に刺殺が記録されたことは間違いない。

 公認野球規則によると、

「走者が野手を妨害してアウトが宣告された場合ーーー妨害された野手に刺殺を与える。」

とされている。

 筆者が見ている公認野球規則は「9.09(C)(6)」であるが、公認野球規則は毎年更新されるので最新版では「条ずれ」が生じているはずである。

 「2-4-3IP」は田中資昭のスリーアウト目に記録されているので、三走田中の守備妨害によりファースト熊耳に刺殺が記録されたことは間違いない。

 二走川上が離塁したのは、ディレードスチールを仕掛けたのかと考えられるが、川上の離塁を見てキャッチャー鈴木圭一郎は二塁ベースカバーに入ったセカンド苅田久徳に送球した。その後に三走田中がホームに走り、ファースト熊耳の守備を妨害して田中にインターフェアが宣告されてスコアカードには「イリーガル(I.P.)」が記載された。

 キャッチャー鈴木圭一郎が二走川上の離塁を見て二塁に送球し、川上が二三塁間に挟まれた際、ファースト熊耳は、二死満塁の場面なので、一塁走者は無視してホームベースカバーに走った。三走田中は二三塁間挟殺プレーの隙を見てホームに突っ込んだが、ファースト熊耳が三本間に陣取っており、セカンド苅田から熊耳に送球されて、田中が熊耳に体当たりして守備妨害を取られたということか。この際、キャッチャー鈴木圭一郎はホームベースをカバーしており、ファースト熊耳は三走田中の動きを警戒し、一塁の守備位置から走って来て三本間の挟殺プレーに備えて三塁ベース寄りにポジションを取っていたと考えられる。

 三走田中は二走川上の動きを見ながらスタートを切り、セカンド苅田は二走川上を追いながら横目で三走田中を警戒していたので、田中がスタートを切ると三本間のカバーに入っていたファースト熊耳に送球し、熊耳がセカンド苅田からの送球を受けた際に三走田中がぶつかってきて落球したが、守備妨害を宣告されて、スコアカードにはイリーガルプレー(I.P.)と記載されたと考えられる。

 ファースト熊耳はキャッチャー鈴木圭一郎の後ろに入って挟殺プレーが続くケースに備える手もあったが、熊耳は鈴木とキャッチャーを交互にやっているので本塁守備には慣れており、自分が先に三本間の挟殺プレーに備えて鈴木の前に陣取ったと考えられる。

 この試合が後楽園であれば公式記録員山内以九士が状況を「雑記」欄に記載しているはずだが、甲子園の試合ではほとんど「雑記」欄に記載されることはないので、「2-4-3IP」でファースト熊耳に刺殺が記録されて三走田中がアウトになったケースとしては上記のプレーが考えられるのである。

*スコアカードには田中資昭のスリーアウト目が「2-4-3IP」と記載されている。画像では見ずらいと思うが、拡大鏡で確認しているので間違いない。



2026年7月22日水曜日

22年 巨人vs東急 12回戦

8月31日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 1 0 3 0 5 巨人 39勝42敗1分 0.481 多田文久三 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 東急 30勝47敗2分 0.390 白木義一郎

勝利投手 多田文久三   9勝8敗 
敗戦投手 白木義一郎 15勝19敗

二塁打 (巨)千葉 (東)大沢
三塁打 (巨)千葉、小松原 (東)大下

勝利打点(巨)平山菊二 8 

猛打賞 (巨)千葉茂  10、川上哲治 5


千葉と川上が猛打賞

 第20節4日目、甲子園の第1試合は多田文久三と白木義一郎の先発で午後1時32分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、先頭の山川喜作が右前打で出塁、田中資昭も二遊間ヒットで続いて無死一二塁、千葉茂はセオリーどおり三前に送りバントを決めて一死二三塁、川上哲治は四球で一死満塁、平山菊二が左前タイムリーを放ち1点を先制、小松原博喜は三邪飛に倒れて二死満塁、続く林清光の打席で三走田中が「2-4-3IP」でアウトとなってチェンジとなる。

 「2-4-3IP」については特集記事で詳述するので先を急ごう。

 巨人は2回と5回は併殺でチャンスを潰し、3回は2安打でチャンスを作るが無得点。

 巨人は6回表、先頭の千葉が中越えに三塁打、川上の右前タイムリーで1点追加して2-0とする。

 巨人は8回表、先頭の千葉は捕邪飛、これをキャッチャー鈴木圭一郎が落球、鈴木には失策が記録されて、命拾いした千葉は次の球を右越えに二塁打、川上は今度は左前に流して二走千葉を迎え入れるタイムリーを放ち3-0、一死後小松原が右中間にタイムリー三塁打を放ち4-0、中島治康が左前にタイムリーを放ち5-0として試合を決める。

 多田文久三は5安打無四球1死球5三振で今季2度目の完封、9勝目をマークする。

 巨人は平山菊二、小松原博喜を中心に下位打線の活躍が目立っていたが、この日は主軸の千葉と川上が共に猛打賞の活躍を見せた。ベテラン中島もタイムリーを放ち、久々に二盗も決めた。

2026年7月20日月曜日

専松vs商大付属

 本日の千葉県予選5回戦は専修大学松戸高校(以下「専松」)と千葉商科大学付属高校(以下「商大付属」)が対決。

 Cシードの商大付属がAシードの専松に挑んだ試合は2対1で専松が地力の差を見せましたが、商大付属の健闘に拍手。

 筆者の実家は市川市の北側、千葉県市川市国分4丁目(当時は国分町1965)で、商大付属までは歩いて10分もかからない。専松はその北方で、筆者から見れば地元対決になります。

 現在では千葉では木更津総合と並んで甲子園常連校となった専松ですが、甲子園出場は商大付属の方が早かったことはあまり知られていないと思うので説明しよう。

 1982年センバツ、剛腕平沼を擁して甲子園初出場を果たしました。筆者の実家の前の道で「チャカチャカ」と音がしてくると、「商大付属の野球部の連中だな」と分かりました。アスファルトの道をスパイクでランニングしていたようです。当時は商大付属も専松も甲子園に行けるとは思ってもみなかった時代でしたが、平沼定晴が出てきた時は地元でも「行けるか」の声が高まっていました。社会人2年目で仕事も忙しくなってきた時期だったので球場に行くことはなかったですが、思ってもみなかった甲子園初出場を誇らしく思ったのはいい思い出です。

 平沼の名前が全国区になったのは中日からロッテ移籍後のこと。清原の内角に投げたツーシームが清原の肘に当たり、激高した清原が平沼にバットを投げつけて向かってきます。平沼はひるむことなく清原に向かって突進、清原も負けじと平沼にフライングニ―ドロップ、と思った瞬間清原も「まずい」と思ったか体を反転させてヒップドロップとなって平沼がひっくり返りました。

 清原が体を反転させずに「ひざ蹴り」が平沼に直撃していたらとんでもないことになっていたでしょう。平沼が重症だったら清原は引退を迫られたかもしれません。清原の「防衛本能」とたぐい稀な「運動神経」が大惨事を免れた要因でした。

 翌日、清原が謝罪に来ましたがロッテのベテラン陣に怒鳴り付けられて直接の謝罪はできなかったようです。後年、テレビ番組で清原が謝罪して、今では仲の良いコンビになっていますね。

 名将持丸監督を招聘して今では甲子園常連校となった専松、共学校に変わって水泳では何人もオリンピック選手を輩出している商大付属、時代が変わって今では筆者も横浜に住んでいますがチバテレは見ることができます。高校野球は千葉ですね。

 ということで、本日までは商大付属を応援していましたが、明日からはベスト8に進んだ専松の応援に専念できることになりました(笑)。


2026年7月18日土曜日

訂正のお知らせ

 2025年11月16日付けブログ「22年 7月 月間MVP」において、打撃部門受賞の森下重好について「初受賞」とお伝えしていましたが、森下重好は21年 5月にも受賞していますので、「通算2度目」に訂正させていただきます。

 読者の方からのご指摘で訂正することが多いですが、これは自分で気が付きました。

 ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。 


2026年7月17日金曜日

22年 阪急vs金星 15回戦

8月31日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 3 1 0 0 4 阪急 40勝42敗3分 0.488 野口二郎
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 金星 30勝49敗2分 0.380 重松通雄 江田孝

勝利投手 野口二郎 17勝12敗 
敗戦投手 重松通雄 10勝10敗

二塁打 (金)西沢
三塁打 (急)青田 (金)大友
本塁打 (急)青田昇 10号


青田昇が10号ホームランでトップに立つ

 第20節4日目、後楽園の第1試合は野口二郎と重松通雄の先発で午後1時丁度、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 重松は3回まで毎回四球を出すが無失点。4回、5回は三者凡退に抑える。

 野口二郎は4回までパーフェクトピッチング。5回、打撃好調の西沢道夫に右中間二塁打を許すが無失点で切り抜ける。

 阪急は6回表、一死後青田昇がレフトスタンドに第10号ソロを叩き込んで1点を先制、野口明は四球、昨日4安打の田中幸男は左前打、野口二郎はストレートの四球で一死満塁、二死後日比野武の左前タイムリーで2-0、金星ベンチはここで重松から江田孝にスイッチ、安井鍵太郎が押出し四球を選んで3-0とする。

 阪急は7回表、一死後青田が右中間に三塁打、野口明の中犠飛で4-0と突き放す。

 金星は7回裏、先頭の大友一明が右中間に三塁打、一死後西沢が三遊間にタイムリーを放ち1-4とするが反撃もここまで。

 野口二郎は4安打無四球1三振の完投で17勝目をマークして藤本英雄とハーラー二位タイに並ぶ。野口二郎は7月28日の段階では10勝11敗であったが、それ以降は7勝1敗。8月の月間MVP投手部門は真田重蔵、清水秀雄、川崎徳次の争いに見えたが、野口二郎もダークホースに浮上してきた。

 青田昇が2試合連続の第10号本塁打を放ってトップに立った。二位タイは森下重好、大下弘、山本一人が9本で並んでいる。本塁打王争いも激しくなってきた。

2026年7月12日日曜日

22年 東急vs太陽 10回戦

8月30日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 4 0 1 3 8 東急 30勝46敗2分 0.395 黒尾重明 
0 1 0 0 0 0 0 2 0 3 太陽 36勝44敗3分 0.450 湯浅芳彰

勝利投手 黒尾重明 10勝12敗 
敗戦投手 湯浅芳彰   1勝3敗

二塁打 (東)大下、白木、清水 (太)森下2

勝利打点(東)鈴木圭一郎 1

猛打賞 (東)白木義一郎 1


鈴木圭一郎が4打点の活躍

 甲子園の第2試合は黒尾重明と湯浅芳彰の先発で午後3時14分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は2回裏、先頭の中谷順次が左前打で出塁、伊勢川真澄の三ゴロの間に中谷は二進、荒川昇治の右前タイムリーで1点を先制する。

 太陽先発の湯浅芳彰は5回まで1安打無失点の好投を見せる。

 東急は6回表、先頭の苅田久徳監督の当りは三ゴロ、これをサード中谷が一塁に悪送球する間に打者走者の苅田は二塁に進み、長持栄吉の遊ゴロで苅田がスタートを切ってショート松井信勝が三塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一三塁、大下弘は四球で無死満塁、五番ファースト白木義一郎が中前にタイムリーを放ち1-1の同点、鈴木圭一郎が中前に2点タイムリーを放ち3-1と勝越し、センター森下重好からの三塁送球が悪送球となる間に一走の白木まで生還して4-1とリードする。打者走者の鈴木は三塁に進んで無死三塁、ここで太陽はサードを中谷から平野徳松に交代、記録はセンター森下の悪送球であったが藤本定義監督の目にはサード中谷が捕れたと映ったか、大沢喜好の三ゴロで平野が三走鈴木を本封したのでこの交代は正解であった。

 東急は8回表、先頭の大下が一塁線を破る二塁打、白木も三塁線を抜くタイムリー二塁打を放ち5-1と突き放す。

 太陽は8回裏、一死後森下が左中間に二塁打、二死後伊勢川が二遊間をゴロで抜く中前タイムリー、これをセンター一言多十が後逸する間に伊勢川は二塁、三塁を回って一気にホームイン、記録はシングルヒットで打点は1だったが3-5と追い上げる。

 東急は9回表、先頭の清水喜一郎が三塁線を破る二塁打、トップに返り一言はストレートの四球、苅田もストレートの四球で無死満塁、長持の二ゴロで三走清水は本封、一死満塁から大下が押出し四球を選んで6-3、二死後鈴木圭一郎が中前に2点タイムリーを放ち8-3として試合を決める。

 黒尾重明は10安打2四球3三振の完投で10勝目をマークする。

 鈴木圭一郎は2本の2点タイムリーを放って4打点の活躍であった。

 鈴木圭一郎は、現在は熊耳武彦と併用されているが、1952年と53年は捕手として全試合全イニング出場を記録することになる。娘は有名ピアニストである。

2026年7月11日土曜日

22年 阪急vs中日 12回戦

8月30日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 3 3 0 0 0 0 1 2 9 阪急 39勝42敗3分 0.481 今西錬太郎
0 0 0 0 2 0 2 0 0 4 中日 47勝30敗1分 0.610 服部受弘 久野勝美

勝利投手 今西錬太郎 16勝11敗 
敗戦投手 服部受弘     13勝5敗

二塁打 (急)田中 (中)古川
本塁打 (急)青田昇 9号 (中)加藤正二 3号

勝利打点 なし

猛打賞 (急)田中幸男(4安打)4


田中幸男が今季3度目の4安打

 後楽園の第2試合は今西錬太郎と服部受弘の先発で午後3時丁度、島球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は2回表、先頭の野口明が右前打で出塁、田中幸男の右前打で無死一二塁、下社邦男の三前バントが内野安打となって無死満塁、日比野武の遊ゴロをショート杉浦清監督が本塁に悪送球して三走野口明が還り1点を先制、更に二走田中も三塁を回ってホームに還って2-0、日比野には打点無し、無死一三塁から安井鍵太郎が右前にタイムリーを放ち3-0とリードする。

 阪急は3回表、一死後第1打席は併殺打に終わった青田昇がレフトスタンドに第9号を叩き込んで4-0として服部をKO、二番手に久野勝美がマウンドに上がり、野口明は三塁内野安打、田中の右前打で一死一三塁、下社の二ゴロの間に三走野口明が還って5-0、二死二塁となって日比野武が右前にタイムリーを放ち6-0と突き放す。

 中日は5回裏、一死後杉浦が左前打で出塁、加藤正二がレフトスタンドに第3号ツーランを叩き込んで2-6と追い上げる。

 リリーフ久野は4回から7回まで阪急打線を無得点に抑えて味方の反撃を待つ。

 中日は7回裏、先頭の小鶴誠が左前打で出塁、杉浦の三ゴロをサード安井が失して無死一二塁、続く加藤の三ゴロは「5-4-3」と転送されるがセカンド上田藤夫からの一塁送球が悪送球となる間に二走小鶴が還って3-6、打者走者の加藤は二塁に進み、三村勲に代打清水秀雄を起用、加藤が三盗に成功、清水は四球を選んで一死一三塁、藤原鉄之助に代わる代打藤本英雄の二ゴロの間に三走加藤が還って4-6と迫る。

 阪急は8回表、一死後田中が右中間に二塁打、坂元義一の遊ゴロの間に田中は三進、日比野が左前に貴重なタイムリーを放ち7-4とする。

 阪急は9回表、先頭の今西がストレートの四球で出塁、トップに返り山田伝の三前バントが内野安打となって無死一二塁、パスボールで無死二三塁、上田の二ゴロの間に三走今西が還って8-4、一死三塁から青田の三ゴロで三走山田が出かかるが、サード山本尚敏のタッチをかいくぐってサードに戻り青田は一塁セーフ、野選が記録されて一死一三塁、野口明の右犠飛で9-4と突き放して試合を決める。

 今西錬太郎は5安打2四球4三振の完投で16勝目をマークする。

 2点差に追い付かれた8回に日比野武が放ったタイムリーが効果的であった。

 前日試合を決める満塁走者一掃二塁打を放った田中幸男が、この日は4安打を記録して4回目の猛打賞。田中は4回の猛打賞の内3回は4安打である。打ち出すと止まらない。

 阪急は巨人を抜いて4位に浮上した。

2026年7月10日金曜日

22年 南海vs巨人 10回戦

8月30日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 43勝37敗3分 0.538 中谷信夫 松川博爾 
2 0 0 2 0 0 0 0 X 4 巨人 38勝42敗1分 0.475 川崎徳次

勝利投手 川崎徳次 16勝9敗 
敗戦投手 中谷信夫 11勝11敗

二塁打 (巨)中島
三塁打 (南)山本

勝利打点(巨)平山菊二 7 


川崎徳次、2安打に抑えて今季8度目の完封

 第20節3日目、甲子園の第1試合は中谷信夫と川崎徳次の先発で午後1時32分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、先頭の山川喜作が三遊間にヒット、田中資昭も左前打を放って無死一二塁、千葉茂が送りバントを決めて一死二三塁、川上哲治は敬遠気味に歩かされて一死満塁、平山菊二が右前に2点タイムリーを放ち2-0とリードする。

 巨人は4回裏、二死後小松原博喜が右前打で出塁、中島治康が左中間に二塁打を放って二死二三塁、武宮敏明が左前に2点タイムリーを放ち4-0とする。

 川崎徳次はナックルボールが冴えて5回まで無安打ピッチング。

 南海は6回表、二死後田川豊が中越えにチーム初安打となる三塁打を放ったが、山本一人監督は遊飛に倒れて無得点。

 南海は最終回、先頭の田川が左前打で出塁するが、後続なく今季13度目の完封負け。

 南海二番手の松川博爾は4イニングを無安打ピッチング。

 巨人は平山と武宮の2点タイムリー2本で快勝した。

 川崎徳次は2安打5四球3三振の完封で16勝目をマークする。川崎は7月7日の段階では7勝7敗であったが、それ以降は9勝2敗。

 ハーラーダービーは別所が22勝で断トツトップ、二位は17勝の藤本英雄、三位タイの16勝には若林忠志、野口二郎、川崎徳次、真田重蔵の4人が並んでいる。

 完封数は川崎徳次が8回で単独トップ、二位タイは別所昭と清水秀雄の6回である。

2026年7月8日水曜日

22年 大阪vs金星 11回戦

8月30日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 0 1 1 0 2 6 大阪 53勝27敗3分 0.663 武智修 梶岡忠義 
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 金星 30勝48敗2分 0.385 清原初男 三富恒雄

勝利投手 梶岡忠義 12勝6敗 
敗戦投手 清原初男   0勝1敗

二塁打 (大)金田、本堂、藤村2 
三塁打 (大)本堂 (金)玉腰

勝利打点(大)本堂保次 4

猛打賞 (大)藤村富美男 10、本堂保次 6


本堂が3打点の活躍

 第20節3日目、後楽園の第1試合は武智修と清原初男の先発で午後1時10分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 清原初男は昨年2勝をマークしており、今季3度目の登板で初先発。

 大阪は4回表、先頭の金田正泰がセンターに二塁打、藤村富美男のレフト線ヒットで金田は三塁に進み、送球の間に打者走者の藤村も二塁を陥れて無死二三塁、一死後本堂保次が右越えに2点タイムリー二塁打を放ち2-0とリードする。

 金星は4回裏、一死後大友一明が四球を選んで出塁、坪内道則監督のセンターへの当りは呉昌征が好捕、西沢道夫の左前打で二死一二塁、清原の左前タイムリーで1点を返して1-2とする。

 大阪は5回から先発の武智を下げて梶岡忠義をマウンドに送る。

 大阪は6回表、先頭の金田正泰の当りは一ゴロ、これをファースト西沢がエラー、藤村のライト線二塁打で無死二三塁、一死後本堂は四球で一死満塁、玉置玉一の左前タイムリーで3-1とする。

 金星は7回から清原をショートに回し、ショート中村信一に代わって三富恒雄が入って二番手のマウンドに上がる。清原は9回にはキャッチャーに回ってマスクを被る。

 大阪は7回表、先頭の呉昌征がピッチャー強襲ヒットから二盗に成功、一死後呉が三盗に成功、金田は四球を選んで一死一三塁、藤村の遊ゴロの間に三走呉が還って4-1と突き放す。

 大阪は9回表、一死後藤村がセンターに二塁打、二死後本堂が左中間にタイムリー三塁打を放ち5-0、玉置の中前タイムリーで6-1とダメ押す。

 梶岡忠義は5イニングを無失点に抑え、12勝目をマークする。

 金星8回裏の攻撃、先頭の門馬祐に代わって代打玉腰忠義が打席に立ち、右中間に三塁打を放った。玉腰は1942年以来5年ぶりの復帰である。

 玉腰忠義は、戦後は今季から4年連続打率2割7分以上をマークし、1950年に78打数25安打、打率3割2分1厘の成績を残して引退する好打者であった。

2026年7月7日火曜日

22年 東急vs南海 15回戦

8月29日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
4 0 1 0 0 0 0 0 0 5 東急 29勝46敗2分 0.387 白木義一郎
0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 南海 43勝36敗3分 0.544 丸山二三雄 松川博爾

勝利投手 白木義一郎 15勝18敗 
敗戦投手 丸山二三雄   9勝11敗

二塁打 (東)大沢喜好
三塁打 (東)大下

勝利打点(東)白木義一郎 5

猛打賞 (南)山本一人 6


白木が無四球ピッチングで15勝目

 甲子園の第2試合は白木義一郎と丸山二三雄の先発で午後3時24分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は初回、一死後苅田久徳監督が四球を選んで出塁、長持栄吉の二ゴロをセカンド安井亀和がエラー、大下弘は四球で一死満塁、このチャンスに白木が左前にタイムリーを放ち1点を先制、レフト堀井数男の三塁送球が悪送球となる間に二走長持に続いて一走大下まで長駆ホームインして3-0、打者走者の白木は三塁に進み、鈴木圭一郎の中前タイムリーで一挙4点を先制する。

 南海は2回裏、先頭の山本一人監督が中前打で出塁、堀井の二ゴロで山本は二進、飯田徳治の中前タイムリーで1-4、バックホームの間に打者走者の飯田は二塁に進んで一死二塁、丸山の中飛で飯田はタッチアップから三進、筒井敬三の三遊間タイムリーで2-4と2点差に詰め寄る。

 東急は3回表、一死後大下が右越えに三塁打、白木が2打席連続タイムリーを中前に放ち5-2と突き放す。

 東急は6回表、先頭の大下が中前打で出塁するが、続く白木の初球に二盗に失敗。

 東急は8回表、先頭の長持が四球で出塁、南海ベンチはここで先発の丸山から松川博爾にスイッチ、松川は長持を牽制球で刺してピンチの芽を摘む。

 南海は最終回、一死後田川豊が右前打で出塁すると代走に坂田清春を起用、山本の左前打で一死一二塁と最後の反撃を試みるが後続が倒れて試合終了。

 白木義一郎は9安打無四球1三振の完投で15勝目をマークする。打っても決勝打と2打点の活躍であった。

 南海は最終回の攻撃で俊足の田川豊に代走を送ったので、何かアクシデントがあった可能性がある。田川は翌日以降の試合にも出場するので、大したことはなかったようだ。

2026年7月5日日曜日

22年 中日vs金星 10回戦

8月29日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
4 0 0 0 0 1 2 0 0 7 中日 47勝29敗1分 0.618 清水秀雄
1 0 0 0 0 1 0 2 X 4 金星 30勝47敗2分 0.390 江田孝 内藤幸三

勝利投手 清水秀雄 14勝6敗 
敗戦投手 江田孝      7勝18敗

二塁打 (中)杉浦 (金)西沢、清原、小前
三塁打 (中)金山、小鶴、三村

勝利打点(中)金山次郎 5

猛打賞 (金)西沢道夫(4安打)6


西沢道夫が4安打

 後楽園の第2試合は清水秀雄と江田孝の先発で午後2時42分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は初回、先頭の古川清蔵が四球で出塁、金山次郎が右中間に先制のタイムリー三塁打を放ち1-0、大沢清の右飛をライト門馬祐が落球する間に三走金山が還って2-0、小鶴誠も右越えにタイムリー三塁打を放ち3-0、杉浦清監督はストレートの四球で無死一三塁、金星ベンチは早くも先発の江田から内藤幸三にスイッチ、加藤正二も四球を選んで無死満塁、清水の中犠飛でこの回一挙に4点を先制する。

 金星は1回裏、先頭の酒沢政夫が右前打で出塁、二死後西沢道夫の中前打で酒沢は三塁に進んで二死一三塁、清原初男の左前タイムリーで1点を返す。

 中日は6回表、先頭の三村勲が中越えに三塁打、トップに返り古川の中犠飛で5-1とする。

 金星は6回裏、先頭の西沢が左中間に二塁打、清原のレフト線タイムリー二塁打で2-5とする。

 中日は7回表、先頭の小鶴がストレートの四球で出塁、杉浦の左中間タイムリー二塁打で6-2、二死後藤原鉄之助の中前タイムリーで7-2と突き放す。

 金星は8回裏、一死後西沢がこの日4安打目となる左前打で出塁、清原の三ゴロでランナーが入れ替わり、小前博文の左中間タイムリー二塁打で3-7、門馬の二ゴロをセカンド金山が一塁に悪送球する間に小前が還って4-7と迫るが反撃もここまで。

 中日は3本の三塁打で快勝。

 清水秀雄は13安打を許したが1四球6三振の完投で14勝目をマークする。清水は7月17日の段階では6勝4敗であったが、それ以降は8勝2敗。

 金星は敗れたが、西沢道夫が4安打を記録。西沢は前節も20打数7安打で敢闘賞を獲得。西沢が戦後有数の強打者に変貌を遂げるターニングポイントとなった。

2026年7月2日木曜日

22年 巨人vs太陽 12回戦

8月29日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 巨人 37勝42敗1分 0.468 中尾輝三 
0 0 0 1 0 0 0 5 X 6 太陽 36勝43敗3分 0.456 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 16勝14敗 
敗戦投手 中尾輝三   8勝11敗

二塁打 (太)松井、佐竹、森下
本塁打 (太)中谷順次 5号

勝利打点 なし


真田が16勝目、太陽は巨人に1ゲーム差に迫る

 第20節2日目、甲子園の第1試合は中尾輝三と真田重蔵の先発で午後1時38分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人先発の中尾は3回までノーヒットに抑えているが5四球と荒れ模様。

 太陽は4回裏、一死後当たっている松井信勝がライトに二塁打、真田の二ゴロが進塁打となって二死三塁、トップに返り辻井弘の打席で中尾がワイルドピッチ、三走松井が還って1点を先制する。

 投手のエラーが絡む失点は自責点にならないが、ワイルドピッチは自責点になる。

 中尾は4回以降は無四球ピッチング。

 太陽は8回裏、先頭の森下重好が左中間に二塁打、中谷順次がレフトスタンドに第5号ツーランを叩き込んで3-0、伊勢川真澄が中前打で出塁、荒川昇治は右前打、佐竹一雄は左前打で続いて無死満塁、松井の二ゴロで三走伊勢川は本封され、キャッチャー内堀保はゲッツーを狙って一塁に送球するがセーフ、この間に三塁に進んでいた荒川がホームに還る好走塁を見せて、4-0、一走佐竹は三塁に進んで一死一三塁、真田は二ゴロに倒れて二死二三塁、トップに返り辻井の三塁内野安打で5-0、三塁に進んだ松井のオーバーランを見てファースト川上哲治がサードに送球するが悪送球となって松井が生還、6-0と大きくリードする。

 巨人は最終回、一死後山川喜作の当りは二ゴロ、これをセカンド荒川が一塁に悪送球、打者走者の山川は二塁に進み、田中資昭の三塁内野安打で一死一三塁、千葉茂の二ゴロの間に三走山川が還って1点を返すが反撃もここまで。

 真田重蔵は4安打1四球3三振、自責点ゼロの完投で16勝目をマークする。真田は7月11日の段階では7勝12敗であったが、それ以降は9勝2敗。

 打撃好調の松井信勝はワイルドピッチとエラーで生還して2得点を記録、ラッキーボーイになっている。

 快進撃を続ける太陽は巨人に1ゲーム差まで迫ってきた。

2026年6月30日火曜日

22年 大阪vs阪急 13回戦

8月29日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 1 2 大阪 52勝27敗3分 0.658 御園生崇男 
0 3 0 0 0 0 0 0 X 3 阪急 38勝42敗3分 0.475 野口二郎

勝利投手 野口二郎     16勝12敗 
敗戦投手 御園生崇男 15勝3敗

二塁打 (大)本堂 (急)田中
三塁打 (急)山田

勝利打点(急)田中幸男 4


両軍ファインプレーの応酬

 第20節2日目、後楽園の第1試合は御園生崇男と野口二郎の先発で午後1時3分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は2回裏、先頭の野口明が右前打で出塁、野口二郎はストレートの四球、一死後下社邦男の中前打で一死満塁、二死後田中幸男が左中間に走者一掃のタイムリー二塁打を放ち3点を先制、トップに返り山田伝のセンターへの当りは呉昌征が好捕して追加点を防ぐ。

 阪急は3回裏、先頭の上田藤夫が中前打で出塁、青田昇の三ゴロでランナーが入れ替わり、青田は二盗に失敗、野口明の当りは二遊間を抜けるかに見えたがショート長谷川善三が巧みに捌いてスリーアウトチェンジ。

 大阪は4回表、一死後藤村富美男が二遊間にヒット性の当り、しかしショート田中の好守に阻まれ一塁アウト。

 阪急は5回裏、二死後山田の当りは三遊間へ痛烈なライナー、これをサード藤村が好捕するファインプレー。

 阪急は6回裏、一死後青田が三塁線に痛烈な当り、これも藤村が逆シングルでキャッチして一塁アウト。

 大阪は7回表、一死後藤村が右中間に痛烈なライナー、これをセンター山田がキャッチするファインプレー。

 大阪は8回表、先頭の本堂保次が三塁に内野安打、玉置玉一も三塁内野安打、長谷川が四球を選んで無死満塁、一死後呉昌征の中犠飛で1点返して1-3とする。

 大阪は9回表、一死後藤村が四球を選んで出塁、土井垣武も四球で一死一二塁、本堂が三塁線を破るタイムリー二塁打を放ち2-3として一死二三塁、玉置の2球目にスクイズ、しかし野口兄弟のバッテリーが見破りウエスト、三走土井垣は三本間に挟まれてタッチアウト、玉置は三振に倒れてゲームセット。

 野口二郎は5安打3四球1三振の完投で16勝目をマークする。田中幸男の満塁走者一掃二塁打でもらった3点を何とか守り切った。

 ハーラートップは別所が22勝で独走、二位は藤本の17勝、野口二郎は若林と並んで三位タイに浮上した。

 両軍無失策でファインプレーの応酬が見られた。全て公式記録員山内以九士がスコアカード「雑記」欄に記入している。

 阪急は好調の五位太陽に1.5ゲーム差に迫られていたが、2ゲーム差に引き離した。

2026年6月27日土曜日

22年 巨人vs南海 9回戦

8月28日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 巨人 37勝41敗1分 0.474 多田文久三 諏訪裕良 
0 0 0 0 6 0 0 1 X 7 南海 43勝35敗3分 0.551 別所昭

勝利投手 別所昭      22勝13敗 
敗戦投手 多田文久三 8勝8敗

二塁打 (巨)内堀 
本塁打 (南)丸山二三雄 3号

勝利打点(南)堀井数男 7 


丸山二三雄、代打同点スリーラン

 甲子園の第2試合は多田文久三と別所昭の先発で午後3時46分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は初回、一死後河西俊雄が四球で出塁するが多田の牽制に刺され、田川豊が中前打で出塁するが二盗に失敗。

 巨人は3回表、一死後多田が右前打で出塁、トップに返り呉新亨の二ゴロでランナーが入れ替わり、呉が二盗を決めて二死二塁、山川喜作の右前打で呉は三塁ベースを蹴ってホームに向かうが、ライト田川からの好返球にタッチアウト。

 巨人は4回表、先頭の千葉茂がライト線にヒット、一死後小松原博喜の左前打で一死一二塁、平山菊二の左前タイムリーで1点を先制、田中資昭の左前タイムリーで2-0、武宮敏明の三遊間タイムリーで3-0とリードする。

 南海は5回裏、先頭の飯田徳治が一二塁簡にヒット、別所の左前打で無死一二塁、坂田清春に代わる代打丸山二三雄がライトスタンドに同点スリーランを叩き込んで3-3、小林悟楼が右前打、トップに返り朝井昇も右前打、一死後田川のピッチャー強襲ヒットで一死満塁、二死後堀井数男が押出し四球を選んで4-3と逆転、巨人ベンチは先発の多田から諏訪裕良にスイッチ、ここで二走田川がスルスルと塁を離れ、ピッチャー諏訪はショート田中に送球、三走朝井がスタートを切り田中がホームに送球するが悪送球、朝井に続いて二走田川もホームに還って6-3とリードする。

 巨人は最終回、二死後多田に代わる代打中尾輝三が四球で出塁、トップに返り諏訪に代わる代打内堀保が左中間に二塁打を放ち二死二三塁とするが、最後は山川が遊ゴロに倒れてゲームセット。

 別所昭は10安打3四球4三振の完投で21勝目をマークする。

 この試合の勝利打点は決勝の押出し四球を選んだ堀井数男に記録されたが、真の殊勲者は代打同点スリーランを放った丸山二三雄であった。野手で使われることもある丸山はこれが今季第3号で通算4本目の本塁打。丸山がプロで放った最後のホームランである。

2026年6月25日木曜日

22年 太陽vs東急 9回戦

8月28日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 2 4 0 7 太陽 35勝43敗3分 0.449 池田善蔵 井筒研一 
0 0 1 0 0 1 0 1 0 3 東急 28勝46敗2分 0.378 黒尾重明

勝利投手 井筒研一 8勝8敗 
敗戦投手 黒尾重明 9勝12敗

二塁打 (太)松井 (東)苅田、鈴木圭一郎
三塁打 (太)藤井2 (東)清水

勝利打点(太)森下重好 10

猛打賞 (太)藤井勇 10 (東)大下弘 7


森下重好、10個目の勝利打点

 第20節初日、甲子園の第1試合は池田善蔵と黒尾重明の先発で午後1時40分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は3回裏、先頭の一言多十が四球を選んで出塁、苅田久徳監督の三ゴロの間に一言は二進、長持栄吉の二ゴロで一言は三進、大下弘の二遊間タイムリーで1点を先制する。

 太陽は6回表、先頭の藤井勇がセンター左奥に三塁打、森下重好は四球で無死一三塁、一死後森下がディレードスチール、キャッチャー鈴木圭一郎からの二塁送球をセカンド苅田が逸らす間に三走藤井が還って1-1の同点に追い付く。

 東急は6回裏、一死後大下が右前打で出塁するが二盗に失敗、白木義一郎が四球を選んで出塁、鈴木圭一郎は死球、黒尾も四球を選んで二死満塁、太陽ベンチはここで先発の池田から井筒研一にスイッチ、大沢喜好に代わる代打熊耳武彦が左前に勝越しタイムリーを放ち2-1とリードする。

 太陽は7回表、先頭の松井信勝が三塁線を抜く二塁打、井筒が送りバントを決めて一死三塁、トップに返り辻井弘は四球から二盗を決めて一死二三塁、藤井が中前に同点タイムリーを放ち2-2と追い付き。一死一三塁から森下の左犠飛で3-2と勝ち越す。

 太陽は8回表、先頭の伊勢川真澄が中前打で出塁、伊勢川が二盗に成功、キャッチャー鈴木圭一郎の悪送球もあって伊勢川は三塁に進み、荒川昇治の右犠飛で4-2、佐竹一雄が中前打で出塁、松井の三遊間安打で一死一三塁、井筒の中前タイムリーで5-2、再度一死三塁からトップに返り辻井弘の左犠飛で6-2、藤井が右中間にタイムリー三塁打を放ち7-2と大きく点差を広げる。

 東急は8回裏、先頭の鈴木圭一郎がレフト線に二塁打、二死後清水喜一郎のタイムリー三塁打で1点返すが反撃もここまで。

 森下重好が10個目の勝利打点を記録して単独トップに立った。二位は9個の大下弘、三位タイは8個で小鶴誠と藤村富美男が続いている。勝利打点は併殺崩れも含まれるので意味の無い数値だと小学生レベルの論評をしている評論家気取りは多数存在するが、発言するなら事実関係を検証してからにすべきである。昭和22年の勝利打点ランキングがこのような状況となっている事実をどう見る?

2026年6月23日火曜日

22年 第19節 週間MVP

週間MVP

投手部門
 南海 中谷信夫 1 3勝0敗1完封。 南海5連勝の立役者。

打撃部門
 南海 山本一人 1 18打数7安打5得点9打点、3本塁打。勝利打点3個。南海5連勝の立役者。

殊勲賞
 大阪 藤村富美男 2 19打数5安打2得点7打点。 
 太陽 井筒研一  1 23日の阪急戦で2安打完封。 
 阪急 上田藤夫  1 22日の中日戦で12回裏サヨナラ打。 
 南海 堀井数男  1 19打数10安打3得点4打点。 4節連続打率4割越え。
 太陽 松井信勝  1 21日の中日戦と25日の金星戦で決勝打。 

敢闘賞
 大阪 本堂保次  2 21打数9安打1得点3打点。 
 大阪 土井垣武  2 19打数8安打1得点2打点。 
 金星 西沢道夫  2 20打数7安打2得点3打点。 
 中日 大沢清   1 21打数7安打1得点2打点。 
 大阪 富樫淳   2 16打数7安打3得点2打点。 

技能賞
 巨人 平山菊二  2 21日の南海戦で塀際の魔術師 。
 太陽 辻井弘   1 22日の金星戦で好判断。

2026年6月21日日曜日

日刊スポーツ マイクロフィルム

 スポーツ紙では最も歴史が古い「日刊スポーツ」は昭和21年3月創刊です。

 そして、創刊以降の全ての記事をマイクロフィルムで閲覧することができますので、昭和21年~24年の実況中継は「日刊スポーツ」の記事で検証することが可能です。

 昨日付けブログで「安井鍵太郎は2015年の訃報で97歳の長寿だったと報道された。」と書きましたが、筆者が横浜市中央図書館で2015年11月11日の記事を「日刊スポーツ」マイクロフィルムで閲覧して確認しています。

 スポーツ紙のマイクロフィルムは、横浜では「日刊スポーツ」だけ閲覧できますが、他紙もマイクロフィルム化されているようなので、全国の図書館でご確認ください。但し、昭和21年~24年の記事は創刊が古い「日刊スポーツ」しか無いかもしれません。

 横浜市中央図書館で調べ物をする際は、近くにある横浜を代表する町中華の「三幸苑」、スパイスの効いた「キクヤカリー」や「ムムムカリー」でランチしてから行くのがお勧めです。


2026年6月20日土曜日

22年 阪急vs中日 11回戦

8月25日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 3 0 0 0 0 0 4 阪急 37勝42敗3分 0.468 野口二郎
0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 中日 46勝29敗1分 0.613 藤本英雄 服部受弘

勝利投手 野口二郎 15勝12敗 
敗戦投手 服部受弘 13勝4敗

二塁打 (中)藤本、小鶴、藤原、古川
三塁打 (急)下社

勝利打点(急)安井鍵太郎 2

猛打賞 (急)田中幸男(4安打)3


安井鍵太郎が決勝打、田中幸男が追撃打

 第19節最終戦、西宮の第2試合は野口二郎と藤本英雄の先発で午後3時20分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は初回、先頭の山田伝がストレートの四球で出塁すると二盗に成功、上田藤夫が走者を進める右打ちで一ゴロ、これが進塁打となって一死三塁、野口明の左前タイムリーで1点を先制する。

 中日は2回裏、二死後藤本が左中間に二塁打、藤原鉄之助が三塁線を抜くタイムリーを放ち1-1の同点に追い付く。この時の守備でアクシデントがあったのか、サード荒木茂は安井鍵太郎と交代する。荒木はこの後しばらく欠場が続くので、怪我があった模様。

 中日先発の藤本は2回で降板し、3回から服部受弘がマウンドに上がる。

 阪急は4回表、二死後日比野武のライトへの当りを杉江文二が落球、下社邦男の遊ゴロもショート杉浦清監督がエラーして二死一二塁、安井鍵太郎が三遊間を破るタイムリーを放ち2-1と勝越し、送球の間に一走下社は三塁に進み、打者走者の安井も二塁に達して二死二三塁、田中幸男がライト線に2点タイムリーを放ち4-1とリードする。

 中日は4回裏、先頭の小鶴誠がセンター左奥に二塁打、二死後藤原が三塁線を抜くタイムリー二塁打を放ち2-4とする。

 5回以降は両軍無得点。

 野口二郎は7安打無四球3三振の完投で15勝目をマークする。

 突然のアクシデントで途中出場した安井鍵太郎が決勝打を放った。安井の勝利打点は7月15日の巨人戦以来今季2個目となるが、7月15日の週は絶好調で17打数9安打を記録して第13節の週間MVPに輝いた。

 田中幸男が勝負を決める2点タイムリーを放った。この日は4打数4安打で今季3度目の猛打賞、4安打は6月21日の東急戦以来今季2度目となる。

 安井鍵太郎も田中幸男も歴史に埋もれてその実像はほとんど伝わっていない。

 安井鍵太郎は2015年の訃報で97歳の長寿だったと報道された。

 田中幸男は滝川中学時代、セカンドの伊東甚吉と組んだ二遊間コンビは全国一と言われた。

2026年6月18日木曜日

22年 東急vs大阪 14回戦

8月25日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 1 1 1 0 1 0 5 東急 28勝45敗2分 0.384 出沢政雄 黒尾重明 
2 0 0 0 0 0 0 0 X 2 大阪 52勝26敗3分 0.667 若林忠志

勝利投手 黒尾重明   9勝11敗 
敗戦投手 若林忠志 16勝9敗

二塁打 (東)黒尾
三塁打 (東)長持
本塁打 (東)苅田久徳 2号、白木義一郎 2号

勝利打点(東)一言多十 4


東急、打線の組み換えで連敗ストップ

 第19節最終日、後楽園の第2試合は出沢政雄と若林忠志の先発で午後3時17分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 今節4連敗で最下位に低迷する東急は首位大阪にプロ入り初登板のサウスポー出沢政雄をぶつけてきた。

 大阪は初回、先頭の呉昌征が中前打で出塁すると二盗に成功、塚本博睦の中前打で無死一三塁、ダブルスチールを決めて1点を先制、本堂保次の中前打で無死一三塁、東急ベンチは早くも先発の出沢から黒尾重明にスイッチ、藤村富美男の中犠飛でこの回2点を先制する。

 東急は2回表、先頭の大下弘が四球で出塁、白木の中前打で無死一二塁、鈴木圭一郎の右前打で無死満塁、苅田久徳監督の右犠飛で1点返して1-2とする。

 東急は4回表、先頭の大下が遊失で出塁するが二盗に失敗、二死後鈴木圭一郎が中前打で出塁、苅田の左前打で二死一二塁、黒尾の右前タイムリーで2-2の同点に追い付く。

 東急は5回表、このところトップに起用されている長持栄吉の当りがセンターにヒット、これが大きくイレギュラーして抜けて行き三塁打、一言多十の右前タイムリーで3-2と勝ち越す。

 東急は6回表、一死後苅田がレフトスタンドに第2号ホームランを叩き込んで4-2とする。

 東急は8回表、先頭の白木がレフトスタンドに第2号ホームランを叩き込んで5-2とする。

 初回無死でリリーフした黒尾重明は9回を投げて1安打6四球2三振無失点。実質1安打完封で9勝目をマークする。

 最下位に低迷する苅田監督はこのところ打線を入れ替えてテコ入れを図ってきた。一番に起用した長持栄吉が決勝点のお膳立てとなる三塁打で勝利に貢献。この日は大下をファーストに回して白木をレフトで先発起用、その白木も貴重な追加点となる本塁打を放った。

 苅田自身も追撃の第2号ホームランを放ち、東急は久々の勝利で5連敗を免れた。

2026年6月16日火曜日

22年 金星vs太陽 14回戦

8月25日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 1 0 3 金星 30勝46敗2分 0.395 江田孝 内藤幸三 清原初男 
0 0 1 2 2 3 0 0 X 8 太陽 34勝43敗3分 0.442 井筒研一 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 15勝14敗 
敗戦投手 江田孝      7勝17敗

二塁打 (太)藤井
三塁打 (金)大友 (太)佐竹、森下

勝利打点(太)松井信勝 3


両軍合計4犠飛

 第19節最終日、西宮の第1試合は江田孝と井筒研一の先発で午後1時36分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は初回、先頭の酒沢政夫が右前打で出塁、大友一明が右中間に先制のタイムリー三塁打を放ち1-0、一死後西沢道夫が四球を選び、清原初男の左犠飛で2-0とリードする。

 太陽は3回裏、先頭の佐竹一雄が右越えに三塁打、一死後井筒が四球を選び、トップに返り辻井弘の中犠飛で1点返して1-2とする。

 太陽は4回裏、先頭の森下重好が右中間に三塁打、中谷順次の中犠飛で2-2の同点に追い付き、伊勢川真澄が右前打で出塁、荒川昇治の一ゴロの間に伊勢川が二塁に進んで二死二塁、松井信勝の中前タイムリーで3-2と逆転に成功する。続く井筒に代えて蔵本光夫を代打に起用するが中飛に倒れる。

 先発井筒に代打を出した太陽は5回から真田重蔵をマウンドに送る。

 太陽は5回裏、先頭の辻井が中前打で出塁、金星ベンチはここで先発の江田から内藤幸三にスイッチ、藤井勇が右越えにタイムリー二塁打を放ち4-2、森下の三ゴロで二走藤井が飛び出して二三塁間に挟まれ、「5-4-5」と転送されてタッチアウト、この間に打者走者の森下は二塁に進み、二死後伊勢川の中前タイムリーで5-2とリードを広げる。

 太陽は6回裏、一死後松井が四球で出塁、真田の遊ゴロをショート中村信一がエラー、トップに返り辻井の投前バントを内藤が間に合わない三塁に送球し、これが悪送球となる間に二走松井が生還して6-2、バックアップしたレフト小前博文はホームに送球、一走真田は三塁に進んでいたがオーバーラン、これを見たキャッチャー清原が三塁に悪送球して真田も生還して7-2、更に打者走者の辻井まで二塁、三塁を回ってホームに還って8-2と大きくリードする。

 このプレーで、辻井には犠打が記録され、ピッチャー内藤の三塁送球は野選と悪送球による失策、更にキャッチャー清原の悪送球による失策が記録された。太陽はノーヒットで3得点、内藤の3失点は自責点ゼロだった。

 金星は8回表、先頭の大友の当りは二ゴロ、これをセカンド荒川昇治がエラー、坪内道則監督の右前打で無死一二塁、西沢道夫の投ゴロで坪内が二封されて一死一三塁、清原の中犠飛で1点返して3-8とするが反撃もここまで。

 リリーフの真田重蔵は5イニングを2安打無四球無三振1失点、自責点ゼロの好投で15勝目をマークする。

 両軍合計4犠飛を記録。清原初男は2犠飛であった。既報のとおり、犠飛は昭和16年から公式記録から外されて、復活するのは昭和29年からになるので、本日記録された4本の犠飛は公式記録では全て凡打扱いになって打数に加算されている。

2026年6月14日日曜日

訂正のお知らせ

 読者の方からのご指摘により、2012年2月10日付け「14年 セネタースvsタイガース 9回戦」におけるセネタース4回表の攻撃での得点経過を修正しました。 
(誤)「柳鶴震のタイムリー二塁打で5-0」 
(正)「柳鶴震が左中間を破るタイムリー二塁打を放ち4-0、佐藤武夫の遊ゴロの間に柳は三進して一死三塁、家村相太郎の中犠飛で5-0とする。」  
 私の解読ミスが原因でした。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い申し上げます。

 なお、この日(昭和14年9月6日)の家村相太郎の中犠飛は公式記録になります。

 「犠飛」については、1939(昭和14)年に大リーグの規則改正により公式記録となりました。日本では導入が少し遅れて昭和14年4月22日以降は公式記録として扱われることになりました。
 ところが昭和16年から「犠飛」は公式記録から外され、「打点」は記録されますが「凡打」の扱いとなって打数に加算されることになりました。軍部からの指摘という説もありますが、戦後も昭和28年まで継続され、昭和29年から公式記録となります。

 例えば川上哲治の公式記録では、昭和14年と15年の「犠飛」は4本と4本で、昭和29年は7本が記録されて以降は昭和33年の引退年まで毎年記録されていますが、昭和13年春秋と昭和16年~昭和28年は「犠飛」が記録されていません。

 当ブログでは、「犠飛」が公式記録ではなかった時期についてもスコアカードから「犠飛」と認められるケースは全て「犠飛」として実況中継しており、この間の「幻の犠飛」は全て集計しています。

2026年6月12日金曜日

22年 南海vs巨人 8回戦

8月25日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  4  5 南海 42勝35敗3分 0.545 中谷信夫
0 0 0 0 0 0 0 0 1  0  1 巨人 37勝40敗1分 0.481 多田文久三 小松原博喜

勝利投手 中谷信夫   11勝10敗 
敗戦投手 小松原博喜 5勝5敗

二塁打 (南)堀井
本塁打 (南)山本一人 9号

勝利打点(南)山本一人 5

猛打賞 (南)堀井数男 7


南海、今節5連勝

 第19節最終日、後楽園の第1試合は中谷信夫と多田文久三の先発で午後1時8分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は初回、先頭の安井亀和が四球で出塁するが二盗に失敗、二死後田川豊が四球を選び、山本一人監督の中前打で二死一二塁とするが、好調堀井数男は一ゴロに倒れて無得点。

 南海は2回表、先頭の飯田徳治が四球で出塁するが、筒井敬三の遊ゴロが「6-4-3」と渡るゲッツー、中谷が四球で出塁するが、小林悟楼は中飛に倒れて無得点。

 南海は3回表、先頭の安井が2打席連続四球、ここまで5四球の先発多田はここで降板して小松原博喜がライトからマウンドに上がり、河西俊雄も四球で無死一二塁、しかし田川の送りバントは捕邪飛となって失敗、山本の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 序盤はちぐはぐな攻撃が続いた南海は6回表、一死後堀井が左中間に二塁打、しかし飯田の遊ゴロで二走筒井がスタートを切って三塁タッチアウト、筒井の三塁線を抜くヒットで飯田は三塁に進み、更にホームに向かって三本間に挟まれるが、サード山川喜作の悪送球で飯田が還って1点を先制する。

 巨人は9回裏、一死後中島治康が左前打で出塁、二死後手痛いタイムリーエラーを犯した山川が左前打でつないで二死一三塁、千葉茂が起死回生の同点タイムリーを左前に放ち1-1と追い付く。

 南海は10回表、先頭の安井が四球で出塁、河西の一塁線バントが内野安打となって無死一二塁、田川の送りバントは小松原が三塁に送球して二走安井は三封、一死一二塁となって山本がレフトスタンドにスリーランを叩き込んで4-1と勝越し、堀井が三塁線に内野安打、サード山川喜作の悪送球もあって打者走者の堀井は二塁に進み、二死後筒井のレフト線タイムリーで5-1とする。

 9回に同点に追い付かれた中谷信夫は10回裏を三者凡退に抑え、6安打無四球3三振の完投で11勝目をマークする。

 南海は拙攻拙走の連続だったが山本監督の一発で勝負を決めた。山本一人は今節3本塁打。

 堀井数男は相変わらず絶好調で今月5度目の猛打賞。

 南海は今節5連勝。中谷信夫が3勝、別所昭が2勝。

2026年6月11日木曜日

22年 太陽vs中日 13回戦

8月24日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 太陽 33勝43敗3分 0.434 真田重蔵 
0 0 0 0 0 0 1 2 X 3 中日 46勝28敗1分 0.622 清水秀雄

勝利投手 清水秀雄 13勝6敗 
敗戦投手 真田重蔵 14勝14敗

三塁打 (中)金山

勝利打点(中)藤本英雄 2

猛打賞 (中)清水秀雄 1


清水秀雄、今季6度目の完封で13勝

 西宮の第2試合は真田重蔵と清水秀雄の先発で午後3時27分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 現在リーグを代表する好調投手同士の投げ合いで6回まで両軍無得点。

 中日は7回裏、二死後清水が三遊間に内野安打、ショート松井信勝の悪送球もあって打者走者の清水は二塁に進み、上林繫次郎に代わる代打藤本英雄が三塁線を破る先制タイムリーを放ち1-0とリードする。

 中日は8回裏、先頭の三村勲が中前打で出塁、トップに返り古川清蔵の遊ゴロの間に三村は二進、金山次郎が右中間にタイムリー三塁打を放ち2-0、大沢清の二ゴロの間に三走金山が還って3-0とリードを広げる。

 清水秀雄は3安打2四球4三振で今季6度目の完封、13勝目をマークする。2回に真田と辻井弘の連打で一死一二塁のピンチを迎えるが藤井勇を遊ゴロ併殺に打ち取り、8回にも2四球で一死一二塁のピンチを招いたが真田を遊ゴロ併殺に打ち取った。

 8月の清水は5勝1敗4完封で、月間MVPの最有力候補である。戦前は剛球投手だったが、戦後は体が太って技巧派に転向した。

2026年6月10日水曜日

22年 大阪vs南海 11回戦

8月24日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 大阪 52勝25敗3分 0.675 御園生崇男 野崎泰一 
0 1 0 0 0 6 0 0 X 7 南海 41勝35敗3分 0.539 別所昭

勝利投手 別所昭        21勝13敗 
敗戦投手 御園生崇男 15勝2敗

二塁打 (大)本堂、塚本、呉
本塁打 (南)山本一人 8号

勝利打点(南)山本一人 4

猛打賞 (南)山本一人 5


山本監督が先制本塁打に勝利打点と猛打賞

 後楽園の第2試合は御園生崇男と別所昭の先発で午後3時2分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は2回裏、先頭の山本一人監督がレフトスタンドに第8号ホームランを叩き込んで1点を先制する。

 5回まで4安打無得点の大阪は6回表、一死後塚本博睦がライト線に二塁打、富樫淳の中前打で一死一三塁、藤村富美男が三遊間を破るタイムリーを放ち1-1の同点に追い付く。

 南海は6回裏、先頭の安井亀和の当りは遊ゴロ、これをショート武智修がエラー、河西俊雄はストレートの四球で無死一二塁、田川豊の二ゴロで河西が二封されて一死一三塁、山本が三遊間を破るタイムリーを放ち2-1と勝越し、ダブルスチールを決めて一死二三塁、絶好調の堀井数男が中前に2点タイムリーを放ち4-1、飯田徳治の中前打で一死一二塁、別所の左前タイムリーで5-1、レフト塚本からの返球が逸れる間に一走飯田は三塁に達し、打者走者の塚本も二塁を陥れて一死二三塁、二死後小林悟楼の二ゴロをセカンド本堂保次がエラーする間に三走飯田が還って6-1、トップに返り安井の中前タイムリーで7-1として試合を決める。

 別所昭は9安打1四球1三振の完投で21勝目をマークする。

 別所はハーラー独走態勢に入ってきたが、週間MVPは第1節の一度だけであることから分かるように、シーズン序盤は快調であったがその後は不安定な投球が続いてきた。現状においてもリーグ全体で最も投球内容がいいのは真田重蔵と清水秀雄であり、ここに来てようやく別所が勝ち星を伸ばしてきた。

 山本一人監督が2回に先制本塁打、6回に勝利打点となるタイムリー、そして猛打賞の活躍であった。

2026年6月8日月曜日

22年 金星vs阪急 14回戦

8月24日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 1 0 1 3 金星 30勝45敗2分 0.400 重松通雄 
0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 阪急 36勝42敗3分 0.462 今西錬太郎

勝利投手 重松通雄     10勝9敗 
敗戦投手 今西錬太郎 15勝11敗

二塁打 (金)西沢、重松 (急)荒木、上田

勝利打点(金)内藤幸三 1

猛打賞 (金)西沢道夫 5


重松通雄、接戦を制して10勝目

 第19節4日目、西宮の第1試合は重松通雄と今西錬太郎の先発で午後1時32分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は4回表、先頭の坪内道則監督の当りは三ゴロ、これをサード荒木茂がエラー、坪内が二盗を決め、西沢道夫が三塁線を抜くタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 阪急は6回裏、先頭の田中資昭が左前打で出塁、トップに返り山田伝は三塁に内野安打で無死一二塁、上田藤夫がセオリーどおり三前に送りバントを決めて一死二三塁、青田昇は四球で一死満塁、野口明の投ゴロの間に三走田中が還って1-1の同点とする。

 金星は7回表、一死後小前博文が四球を選んで出塁するが二盗に失敗、しかし中村信一が中前打から二盗に成功、重松が左中間にタイムリー二塁打を放ち2-1と勝ち越す。

 阪急は8回裏、一死後山田が中前打で出塁、上田のライト線二塁打で一死二三塁、青田の遊ゴロをショート酒沢政夫がエラーする間に三走山田が還って2-2と同点に追い付く。

 金星は9回表、先頭の西沢が中前打で出塁、二死後中村が中前打、重松は四球を選んで二死満塁、門馬祐に代わる代打内藤幸三が押出し四球を選んで3-2と勝ち越す。

 重松通雄は6安打3四球無三振の完投で10勝目をマークする。

 下手投げの重松とサイドハンドの今西の投げ合いは終盤までもつれる接戦となった。重松は107球、今西は131球。最後は今西がバテたようだ。

2026年6月5日金曜日

22年 東急vs巨人 11回戦

8月24日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 1 2 東急 27勝45敗2分 0.375 白木義一郎
1 0 0 0 0 0 1 4 X 6 巨人 37勝39敗1分 0.487 近藤貞雄 川崎徳次

勝利投手 川崎徳次     15勝9敗 
敗戦投手 白木義一郎 14勝18敗

二塁打 (巨)川上2、平山
三塁打 (巨)川崎
本塁打 (東)大下弘 9号

勝利打点(巨)田中資昭 2 

猛打賞 (巨)平山菊二 3


川崎がリリーフで15勝目

 第19節4日目、後楽園の第1試合は白木義一郎と近藤貞雄の先発で午後1時9分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は初回、先頭の長持栄吉が左前打で出塁、二番レフトで起用された黒尾重明の右前打で無死一二塁、一死後大下弘の右前タイムリーで1点を先制する。

 巨人は1回裏、二死後千葉茂が左前打で出塁、川上哲治のセンターへの痛烈な当りがイレギュラーして外野を抜けタイムリー二塁打となって1-1の同点とする。

 東急は4回表、先頭の飯島滋弥が四球で出塁、巨人ベンチはここで先発の近藤から川崎徳次にスイッチして大下以下を抑える。

 近藤貞雄は4回まで5安打2四球と不安定な出来だった。川崎への継投は妥当な判断であった。

 巨人は3回から6回まで無安打であったが、7回裏、一死後平山菊二がライト線に二塁打、田中資昭の中前タイムリーで2-1と勝ち越す。

 巨人は8回裏、先頭の川崎が右越えに三塁打、トップに返り呉新亨の中前タイムリーで3-1、一死後千葉の一塁線ヒットで一二塁、川上のレフト線タイムリー二塁打で4-1、二死二三塁となって平山が右前に2点タイムリーを放ち6-1として試合を決める。

 東急は最終回、二死後大下がライトスタンドに第9号ホームランを叩き込んで1点を返すが反撃もここまで。

 川崎徳次は6イニングを1安打3四球1三振1失点、15勝目をマークする。大下の一発以外は完ぺきに抑えた。

 センター呉新亨が7個の刺殺を記録。8回と9回には苅田と飯島の大飛球を背走好捕して川崎を助けた。

 大下弘が第9号を放ち本塁打トップの森下重好に並んだ。大下は昨年、引っ張り専門の打撃が守旧派の評論家から批判を浴び、今季はレフト方向へのヒットが多かったがホームランは少なくなっていた。6月は0本塁打であったが、7月以降強打が蘇り、7月は3本、8月は4本を放ってトップに並んできた。7月25日に左中間をライナーで破るランニングホームランが1本あったが、その他は全て右越えの一発である。