2026年7月2日木曜日

22年 巨人vs太陽 12回戦

8月29日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 巨人 37勝42敗1分 0.468 中尾輝三 
0 0 0 1 0 0 0 5 X 6 太陽 36勝43敗3分 0.456 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 16勝14敗 
敗戦投手 中尾輝三   8勝11敗

二塁打 (太)松井、佐竹、森下
本塁打 (太)中谷順次 5号

勝利打点 なし


真田が16勝目、太陽は巨人に1ゲーム差に迫る

 第20節2日目、甲子園の第1試合は中尾輝三と真田重蔵の先発で午後1時38分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人先発の中尾は3回までノーヒットに抑えているが5四球と荒れ模様。

 太陽は4回裏、一死後当たっている松井信勝がライトに二塁打、真田の二ゴロが進塁打となって二死三塁、トップに返り辻井弘の打席で中尾がワイルドピッチ、三走松井が還って1点を先制する。

 投手のエラーが絡む失点は自責点にならないが、ワイルドピッチは自責点になる。

 中尾は4回以降は無四球ピッチング。

 太陽は8回裏、先頭の森下重好が左中間に二塁打、中谷順次がレフトスタンドに第5号ツーランを叩き込んで3-0、伊勢川真澄が中前打で出塁、荒川昇治は右前打、佐竹一雄は左前打で続いて無死満塁、松井の二ゴロで三走伊勢川は本封され、キャッチャー内堀保はゲッツーを狙って一塁に送球するがセーフ、この間に三塁に進んでいた荒川がホームに還る好走塁を見せて、4-0、一走佐竹は三塁に進んで一死一三塁、真田は二ゴロに倒れて二死二三塁、トップに返り辻井の三塁内野安打で5-0、三塁に進んだ松井のオーバーランを見てファースト川上哲治がサードに送球するが悪送球となって松井が生還、6-0と大きくリードする。

 巨人は最終回、一死後山川喜作の当りは二ゴロ、これをセカンド荒川が一塁に悪送球、打者走者の山川は二塁に進み、田中資昭の三塁内野安打で一死一三塁、千葉茂の二ゴロの間に三走山川が還って1点を返すが反撃もここまで。

 真田重蔵は4安打1四球3三振、自責点ゼロの完投で16勝目をマークする。真田は7月11日の段階では7勝12敗であったが、それ以降は9勝2敗。

 打撃好調の松井信勝はワイルドピッチとエラーで生還して2得点を記録、ラッキーボーイになっている。

 快進撃を続ける太陽は巨人に1ゲーム差まで迫ってきた。

2026年6月30日火曜日

22年 大阪vs阪急 13回戦

8月29日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 1 2 大阪 52勝27敗3分 0.658 御園生崇男 
0 3 0 0 0 0 0 0 X 3 阪急 38勝42敗3分 0.475 野口二郎

勝利投手 野口二郎     16勝12敗 
敗戦投手 御園生崇男 15勝3敗

二塁打 (大)本堂 (急)田中
三塁打 (急)山田

勝利打点(急)田中幸男 4


両軍ファインプレーの応酬

 第20節2日目、後楽園の第1試合は御園生崇男と野口二郎の先発で午後1時3分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は2回裏、先頭の野口明が右前打で出塁、野口二郎はストレートの四球、一死後下社邦男の中前打で一死満塁、二死後田中幸男が左中間に走者一掃のタイムリー二塁打を放ち3点を先制、トップに返り山田伝のセンターへの当りは呉昌征が好捕して追加点を防ぐ。

 阪急は3回裏、先頭の上田藤夫が中前打で出塁、青田昇の三ゴロでランナーが入れ替わり、青田は二盗に失敗、野口明の当りは二遊間を抜けるかに見えたがショート長谷川善三が巧みに捌いてスリーアウトチェンジ。

 大阪は4回表、一死後藤村富美男が二遊間にヒット性の当り、しかしショート田中の好守に阻まれ一塁アウト。

 阪急は5回裏、二死後山田の当りは三遊間へ痛烈なライナー、これをサード藤村が好捕するファインプレー。

 阪急は6回裏、一死後青田が三塁線に痛烈な当り、これも藤村が逆シングルでキャッチして一塁アウト。

 大阪は7回表、一死後藤村が右中間に痛烈なライナー、これをセンター山田がキャッチするファインプレー。

 大阪は8回表、先頭の本堂保次が三塁に内野安打、玉置玉一も三塁内野安打、長谷川が四球を選んで無死満塁、一死後呉昌征の中犠飛で1点返して1-3とする。

 大阪は9回表、一死後藤村が四球を選んで出塁、土井垣武も四球で一死一二塁、本堂が三塁線を破るタイムリー二塁打を放ち2-3として一死二三塁、玉置の2球目にスクイズ、しかし野口兄弟のバッテリーが見破りウエスト、三走土井垣は三本間に挟まれてタッチアウト、玉置は三振に倒れてゲームセット。

 野口二郎は5安打3四球1三振の完投で16勝目をマークする。田中幸男の満塁走者一掃二塁打でもらった3点を何とか守り切った。

 ハーラートップは別所が22勝で独走、二位は藤本の17勝、野口二郎は若林と並んで三位タイに浮上した。

 両軍無失策でファインプレーの応酬が見られた。全て公式記録員山内以九士がスコアカード「雑記」欄に記入している。

 阪急は好調の五位太陽に1.5ゲーム差に迫られていたが、2ゲーム差に引き離した。

2026年6月27日土曜日

22年 巨人vs南海 9回戦

8月28日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 巨人 37勝41敗1分 0.474 多田文久三 諏訪裕良 
0 0 0 0 6 0 0 1 X 7 南海 43勝35敗3分 0.551 別所昭

勝利投手 別所昭      22勝13敗 
敗戦投手 多田文久三 8勝8敗

二塁打 (巨)内堀 
本塁打 (南)丸山二三雄 3号

勝利打点(南)堀井数男 7 


丸山二三雄、代打同点スリーラン

 甲子園の第2試合は多田文久三と別所昭の先発で午後3時46分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は初回、一死後河西俊雄が四球で出塁するが多田の牽制に刺され、田川豊が中前打で出塁するが二盗に失敗。

 巨人は3回表、一死後多田が右前打で出塁、トップに返り呉新亨の二ゴロでランナーが入れ替わり、呉が二盗を決めて二死二塁、山川喜作の右前打で呉は三塁ベースを蹴ってホームに向かうが、ライト田川からの好返球にタッチアウト。

 巨人は4回表、先頭の千葉茂がライト線にヒット、一死後小松原博喜の左前打で一死一二塁、平山菊二の左前タイムリーで1点を先制、田中資昭の左前タイムリーで2-0、武宮敏明の三遊間タイムリーで3-0とリードする。

 南海は5回裏、先頭の飯田徳治が一二塁簡にヒット、別所の左前打で無死一二塁、坂田清春に代わる代打丸山二三雄がライトスタンドに同点スリーランを叩き込んで3-3、小林悟楼が右前打、トップに返り朝井昇も右前打、一死後田川のピッチャー強襲ヒットで一死満塁、二死後堀井数男が押出し四球を選んで4-3と逆転、巨人ベンチは先発の多田から諏訪裕良にスイッチ、ここで二走田川がスルスルと塁を離れ、ピッチャー諏訪はショート田中に送球、三走朝井がスタートを切り田中がホームに送球するが悪送球、朝井に続いて二走田川もホームに還って6-3とリードする。

 巨人は最終回、二死後多田に代わる代打中尾輝三が四球で出塁、トップに返り諏訪に代わる代打内堀保が左中間に二塁打を放ち二死二三塁とするが、最後は山川が遊ゴロに倒れてゲームセット。

 別所昭は10安打3四球4三振の完投で21勝目をマークする。

 この試合の勝利打点は決勝の押出し四球を選んだ堀井数男に記録されたが、真の殊勲者は代打同点スリーランを放った丸山二三雄であった。野手で使われることもある丸山はこれが今季第3号で通算4本目の本塁打。丸山がプロで放った最後のホームランである。

2026年6月25日木曜日

22年 太陽vs東急 9回戦

8月28日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 2 4 0 7 太陽 35勝43敗3分 0.449 池田善蔵 井筒研一 
0 0 1 0 0 1 0 1 0 3 東急 28勝46敗2分 0.378 黒尾重明

勝利投手 井筒研一 8勝8敗 
敗戦投手 黒尾重明 9勝12敗

二塁打 (太)松井 (東)苅田、鈴木圭一郎
三塁打 (太)藤井2 (東)清水

勝利打点(太)森下重好 10

猛打賞 (太)藤井勇 10 (東)大下弘 7


森下重好、10個目の勝利打点

 第20節初日、甲子園の第1試合は池田善蔵と黒尾重明の先発で午後1時40分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は3回裏、先頭の一言多十が四球を選んで出塁、苅田久徳監督の三ゴロの間に一言は二進、長持栄吉の二ゴロで一言は三進、大下弘の二遊間タイムリーで1点を先制する。

 太陽は6回表、先頭の藤井勇がセンター左奥に三塁打、森下重好は四球で無死一三塁、一死後森下がディレードスチール、キャッチャー鈴木圭一郎からの二塁送球をセカンド苅田が逸らす間に三走藤井が還って1-1の同点に追い付く。

 東急は6回裏、一死後大下が右前打で出塁するが二盗に失敗、白木義一郎が四球を選んで出塁、鈴木圭一郎は死球、黒尾も四球を選んで二死満塁、太陽ベンチはここで先発の池田から井筒研一にスイッチ、大沢喜好に代わる代打熊耳武彦が左前に勝越しタイムリーを放ち2-1とリードする。

 太陽は7回表、先頭の松井信勝が三塁線を抜く二塁打、井筒が送りバントを決めて一死三塁、トップに返り辻井弘は四球から二盗を決めて一死二三塁、藤井が中前に同点タイムリーを放ち2-2と追い付き。一死一三塁から森下の左犠飛で3-2と勝ち越す。

 太陽は8回表、先頭の伊勢川真澄が中前打で出塁、伊勢川が二盗に成功、キャッチャー鈴木圭一郎の悪送球もあって伊勢川は三塁に進み、荒川昇治の右犠飛で4-2、佐竹一雄が中前打で出塁、松井の三遊間安打で一死一三塁、井筒の中前タイムリーで5-2、再度一死三塁からトップに返り辻井弘の左犠飛で6-2、藤井が右中間にタイムリー三塁打を放ち7-2と大きく点差を広げる。

 東急は8回裏、先頭の鈴木圭一郎がレフト線に二塁打、二死後清水喜一郎のタイムリー三塁打で1点返すが反撃もここまで。

 森下重好が10個目の勝利打点を記録して単独トップに立った。二位は9個の大下弘、三位タイは8個で小鶴誠と藤村富美男が続いている。勝利打点は併殺崩れも含まれるので意味の無い数値だと小学生レベルの論評をしている評論家気取りは多数存在するが、発言するなら事実関係を検証してからにすべきである。昭和22年の勝利打点ランキングがこのような状況となっている事実をどう見る?

2026年6月23日火曜日

22年 第19節 週間MVP

週間MVP

投手部門
 南海 中谷信夫 1 3勝0敗1完封。 南海5連勝の立役者。

打撃部門
 南海 山本一人 1 18打数7安打5得点9打点、3本塁打。勝利打点3個。南海5連勝の立役者。

殊勲賞
 大阪 藤村富美男 2 19打数5安打2得点7打点。 
 太陽 井筒研一  1 23日の阪急戦で2安打完封。 
 阪急 上田藤夫  1 22日の中日戦で12回裏サヨナラ打。 
 南海 堀井数男  1 19打数10安打3得点4打点。 4節連続打率4割越え。
 太陽 松井信勝  1 21日の中日戦と25日の金星戦で決勝打。 

敢闘賞
 大阪 本堂保次  2 21打数9安打1得点3打点。 
 大阪 土井垣武  2 19打数8安打1得点2打点。 
 金星 西沢道夫  2 20打数7安打2得点3打点。 
 中日 大沢清   1 21打数7安打1得点2打点。 
 大阪 富樫淳   2 16打数7安打3得点2打点。 

技能賞
 巨人 平山菊二  2 21日の南海戦で塀際の魔術師 。
 太陽 辻井弘   1 22日の金星戦で好判断。

2026年6月21日日曜日

日刊スポーツ マイクロフィルム

 スポーツ紙では最も歴史が古い「日刊スポーツ」は昭和21年3月創刊です。

 そして、創刊以降の全ての記事をマイクロフィルムで閲覧することができますので、昭和21年~24年の実況中継は「日刊スポーツ」の記事で検証することが可能です。

 昨日付けブログで「安井鍵太郎は2015年の訃報で97歳の長寿だったと報道された。」と書きましたが、筆者が横浜市中央図書館で2015年11月11日の記事を「日刊スポーツ」マイクロフィルムで閲覧して確認しています。

 スポーツ紙のマイクロフィルムは、横浜では「日刊スポーツ」だけ閲覧できますが、他紙もマイクロフィルム化されているようなので、全国の図書館でご確認ください。但し、昭和21年~24年の記事は創刊が古い「日刊スポーツ」しか無いかもしれません。

 横浜市中央図書館で調べ物をする際は、近くにある横浜を代表する町中華の「三幸苑」、スパイスの効いた「キクヤカリー」や「ムムムカリー」でランチしてから行くのがお勧めです。


2026年6月20日土曜日

22年 阪急vs中日 11回戦

8月25日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 3 0 0 0 0 0 4 阪急 37勝42敗3分 0.468 野口二郎
0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 中日 46勝29敗1分 0.613 藤本英雄 服部受弘

勝利投手 野口二郎 15勝12敗 
敗戦投手 服部受弘 13勝4敗

二塁打 (中)藤本、小鶴、藤原、古川
三塁打 (急)下社

勝利打点(急)安井鍵太郎 2

猛打賞 (急)田中幸男(4安打)3


安井鍵太郎が決勝打、田中幸男が追撃打

 第19節最終戦、西宮の第2試合は野口二郎と藤本英雄の先発で午後3時20分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は初回、先頭の山田伝がストレートの四球で出塁すると二盗に成功、上田藤夫が走者を進める右打ちで一ゴロ、これが進塁打となって一死三塁、野口明の左前タイムリーで1点を先制する。

 中日は2回裏、二死後藤本が左中間に二塁打、藤原鉄之助が三塁線を抜くタイムリーを放ち1-1の同点に追い付く。この時の守備でアクシデントがあったのか、サード荒木茂は安井鍵太郎と交代する。荒木はこの後しばらく欠場が続くので、怪我があった模様。

 中日先発の藤本は2回で降板し、3回から服部受弘がマウンドに上がる。

 阪急は4回表、二死後日比野武のライトへの当りを杉江文二が落球、下社邦男の遊ゴロもショート杉浦清監督がエラーして二死一二塁、安井鍵太郎が三遊間を破るタイムリーを放ち2-1と勝越し、送球の間に一走下社は三塁に進み、打者走者の安井も二塁に達して二死二三塁、田中幸男がライト線に2点タイムリーを放ち4-1とリードする。

 中日は4回裏、先頭の小鶴誠がセンター左奥に二塁打、二死後藤原が三塁線を抜くタイムリー二塁打を放ち2-4とする。

 5回以降は両軍無得点。

 野口二郎は7安打無四球3三振の完投で15勝目をマークする。

 突然のアクシデントで途中出場した安井鍵太郎が決勝打を放った。安井の勝利打点は7月15日の巨人戦以来今季2個目となるが、7月15日の週は絶好調で17打数9安打を記録して第13節の週間MVPに輝いた。

 田中幸男が勝負を決める2点タイムリーを放った。この日は4打数4安打で今季3度目の猛打賞、4安打は6月21日の東急戦以来今季2度目となる。

 安井鍵太郎も田中幸男も歴史に埋もれてその実像はほとんど伝わっていない。

 安井鍵太郎は2015年の訃報で97歳の長寿だったと報道された。

 田中幸男は滝川中学時代、セカンドの伊東甚吉と組んだ二遊間コンビは全国一と言われた。

2026年6月18日木曜日

22年 東急vs大阪 14回戦

8月25日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 1 1 1 0 1 0 5 東急 28勝45敗2分 0.384 出沢政雄 黒尾重明 
2 0 0 0 0 0 0 0 X 2 大阪 52勝26敗3分 0.667 若林忠志

勝利投手 黒尾重明   9勝11敗 
敗戦投手 若林忠志 16勝9敗

二塁打 (東)黒尾
三塁打 (東)長持
本塁打 (東)苅田久徳 2号、白木義一郎 2号

勝利打点(東)一言多十 4


東急、打線の組み換えで連敗ストップ

 第19節最終日、後楽園の第2試合は出沢政雄と若林忠志の先発で午後3時17分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 今節4連敗で最下位に低迷する東急は首位大阪にプロ入り初登板のサウスポー出沢政雄をぶつけてきた。

 大阪は初回、先頭の呉昌征が中前打で出塁すると二盗に成功、塚本博睦の中前打で無死一三塁、ダブルスチールを決めて1点を先制、本堂保次の中前打で無死一三塁、東急ベンチは早くも先発の出沢から黒尾重明にスイッチ、藤村富美男の中犠飛でこの回2点を先制する。

 東急は2回表、先頭の大下弘が四球で出塁、白木の中前打で無死一二塁、鈴木圭一郎の右前打で無死満塁、苅田久徳監督の右犠飛で1点返して1-2とする。

 東急は4回表、先頭の大下が遊失で出塁するが二盗に失敗、二死後鈴木圭一郎が中前打で出塁、苅田の左前打で二死一二塁、黒尾の右前タイムリーで2-2の同点に追い付く。

 東急は5回表、このところトップに起用されている長持栄吉の当りがセンターにヒット、これが大きくイレギュラーして抜けて行き三塁打、一言多十の右前タイムリーで3-2と勝ち越す。

 東急は6回表、一死後苅田がレフトスタンドに第2号ホームランを叩き込んで4-2とする。

 東急は8回表、先頭の白木がレフトスタンドに第2号ホームランを叩き込んで5-2とする。

 初回無死でリリーフした黒尾重明は9回を投げて1安打6四球2三振無失点。実質1安打完封で9勝目をマークする。

 最下位に低迷する苅田監督はこのところ打線を入れ替えてテコ入れを図ってきた。一番に起用した長持栄吉が決勝点のお膳立てとなる三塁打で勝利に貢献。この日は大下をファーストに回して白木をレフトで先発起用、その白木も貴重な追加点となる本塁打を放った。

 苅田自身も追撃の第2号ホームランを放ち、東急は久々の勝利で5連敗を免れた。

2026年6月16日火曜日

22年 金星vs太陽 14回戦

8月25日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 1 0 3 金星 30勝46敗2分 0.395 江田孝 内藤幸三 清原初男 
0 0 1 2 2 3 0 0 X 8 太陽 34勝43敗3分 0.442 井筒研一 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 15勝14敗 
敗戦投手 江田孝      7勝17敗

二塁打 (太)藤井
三塁打 (金)大友 (太)佐竹、森下

勝利打点(太)松井信勝 3


両軍合計4犠飛

 第19節最終日、西宮の第1試合は江田孝と井筒研一の先発で午後1時36分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は初回、先頭の酒沢政夫が右前打で出塁、大友一明が右中間に先制のタイムリー三塁打を放ち1-0、一死後西沢道夫が四球を選び、清原初男の左犠飛で2-0とリードする。

 太陽は3回裏、先頭の佐竹一雄が右越えに三塁打、一死後井筒が四球を選び、トップに返り辻井弘の中犠飛で1点返して1-2とする。

 太陽は4回裏、先頭の森下重好が右中間に三塁打、中谷順次の中犠飛で2-2の同点に追い付き、伊勢川真澄が右前打で出塁、荒川昇治の一ゴロの間に伊勢川が二塁に進んで二死二塁、松井信勝の中前タイムリーで3-2と逆転に成功する。続く井筒に代えて蔵本光夫を代打に起用するが中飛に倒れる。

 先発井筒に代打を出した太陽は5回から真田重蔵をマウンドに送る。

 太陽は5回裏、先頭の辻井が中前打で出塁、金星ベンチはここで先発の江田から内藤幸三にスイッチ、藤井勇が右越えにタイムリー二塁打を放ち4-2、森下の三ゴロで二走藤井が飛び出して二三塁間に挟まれ、「5-4-5」と転送されてタッチアウト、この間に打者走者の森下は二塁に進み、二死後伊勢川の中前タイムリーで5-2とリードを広げる。

 太陽は6回裏、一死後松井が四球で出塁、真田の遊ゴロをショート中村信一がエラー、トップに返り辻井の投前バントを内藤が間に合わない三塁に送球し、これが悪送球となる間に二走松井が生還して6-2、バックアップしたレフト小前博文はホームに送球、一走真田は三塁に進んでいたがオーバーラン、これを見たキャッチャー清原が三塁に悪送球して真田も生還して7-2、更に打者走者の辻井まで二塁、三塁を回ってホームに還って8-2と大きくリードする。

 このプレーで、辻井には犠打が記録され、ピッチャー内藤の三塁送球は野選と悪送球による失策、更にキャッチャー清原の悪送球による失策が記録された。太陽はノーヒットで3得点、内藤の3失点は自責点ゼロだった。

 金星は8回表、先頭の大友の当りは二ゴロ、これをセカンド荒川昇治がエラー、坪内道則監督の右前打で無死一二塁、西沢道夫の投ゴロで坪内が二封されて一死一三塁、清原の中犠飛で1点返して3-8とするが反撃もここまで。

 リリーフの真田重蔵は5イニングを2安打無四球無三振1失点、自責点ゼロの好投で15勝目をマークする。

 両軍合計4犠飛を記録。清原初男は2犠飛であった。既報のとおり、犠飛は昭和16年から公式記録から外されて、復活するのは昭和29年からになるので、本日記録された4本の犠飛は公式記録では全て凡打扱いになって打数に加算されている。

2026年6月14日日曜日

訂正のお知らせ

 読者の方からのご指摘により、2012年2月10日付け「14年 セネタースvsタイガース 9回戦」におけるセネタース4回表の攻撃での得点経過を修正しました。 
(誤)「柳鶴震のタイムリー二塁打で5-0」 
(正)「柳鶴震が左中間を破るタイムリー二塁打を放ち4-0、佐藤武夫の遊ゴロの間に柳は三進して一死三塁、家村相太郎の中犠飛で5-0とする。」  
 私の解読ミスが原因でした。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い申し上げます。

 なお、この日(昭和14年9月6日)の家村相太郎の中犠飛は公式記録になります。

 「犠飛」については、1939(昭和14)年に大リーグの規則改正により公式記録となりました。日本では導入が少し遅れて昭和14年4月22日以降は公式記録として扱われることになりました。
 ところが昭和16年から「犠飛」は公式記録から外され、「打点」は記録されますが「凡打」の扱いとなって打数に加算されることになりました。軍部からの指摘という説もありますが、戦後も昭和28年まで継続され、昭和29年から公式記録となります。

 例えば川上哲治の公式記録では、昭和14年と15年の「犠飛」は4本と4本で、昭和29年は7本が記録されて以降は昭和33年の引退年まで毎年記録されていますが、昭和13年春秋と昭和16年~昭和28年は「犠飛」が記録されていません。

 当ブログでは、「犠飛」が公式記録ではなかった時期についてもスコアカードから「犠飛」と認められるケースは全て「犠飛」として実況中継しており、この間の「幻の犠飛」は全て集計しています。

2026年6月12日金曜日

22年 南海vs巨人 8回戦

8月25日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  4  5 南海 42勝35敗3分 0.545 中谷信夫
0 0 0 0 0 0 0 0 1  0  1 巨人 37勝40敗1分 0.481 多田文久三 小松原博喜

勝利投手 中谷信夫   11勝10敗 
敗戦投手 小松原博喜 5勝5敗

二塁打 (南)堀井
本塁打 (南)山本一人 9号

勝利打点(南)山本一人 5

猛打賞 (南)堀井数男 7


南海、今節5連勝

 第19節最終日、後楽園の第1試合は中谷信夫と多田文久三の先発で午後1時8分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は初回、先頭の安井亀和が四球で出塁するが二盗に失敗、二死後田川豊が四球を選び、山本一人監督の中前打で二死一二塁とするが、好調堀井数男は一ゴロに倒れて無得点。

 南海は2回表、先頭の飯田徳治が四球で出塁するが、筒井敬三の遊ゴロが「6-4-3」と渡るゲッツー、中谷が四球で出塁するが、小林悟楼は中飛に倒れて無得点。

 南海は3回表、先頭の安井が2打席連続四球、ここまで5四球の先発多田はここで降板して小松原博喜がライトからマウンドに上がり、河西俊雄も四球で無死一二塁、しかし田川の送りバントは捕邪飛となって失敗、山本の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 序盤はちぐはぐな攻撃が続いた南海は6回表、一死後堀井が左中間に二塁打、しかし飯田の遊ゴロで二走筒井がスタートを切って三塁タッチアウト、筒井の三塁線を抜くヒットで飯田は三塁に進み、更にホームに向かって三本間に挟まれるが、サード山川喜作の悪送球で飯田が還って1点を先制する。

 巨人は9回裏、一死後中島治康が左前打で出塁、二死後手痛いタイムリーエラーを犯した山川が左前打でつないで二死一三塁、千葉茂が起死回生の同点タイムリーを左前に放ち1-1と追い付く。

 南海は10回表、先頭の安井が四球で出塁、河西の一塁線バントが内野安打となって無死一二塁、田川の送りバントは小松原が三塁に送球して二走安井は三封、一死一二塁となって山本がレフトスタンドにスリーランを叩き込んで4-1と勝越し、堀井が三塁線に内野安打、サード山川喜作の悪送球もあって打者走者の堀井は二塁に進み、二死後筒井のレフト線タイムリーで5-1とする。

 9回に同点に追い付かれた中谷信夫は10回裏を三者凡退に抑え、6安打無四球3三振の完投で11勝目をマークする。

 南海は拙攻拙走の連続だったが山本監督の一発で勝負を決めた。山本一人は今節3本塁打。

 堀井数男は相変わらず絶好調で今月5度目の猛打賞。

 南海は今節5連勝。中谷信夫が3勝、別所昭が2勝。

2026年6月11日木曜日

22年 太陽vs中日 13回戦

8月24日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 太陽 33勝43敗3分 0.434 真田重蔵 
0 0 0 0 0 0 1 2 X 3 中日 46勝28敗1分 0.622 清水秀雄

勝利投手 清水秀雄 13勝6敗 
敗戦投手 真田重蔵 14勝14敗

三塁打 (中)金山

勝利打点(中)藤本英雄 2

猛打賞 (中)清水秀雄 1


清水秀雄、今季6度目の完封で13勝

 西宮の第2試合は真田重蔵と清水秀雄の先発で午後3時27分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 現在リーグを代表する好調投手同士の投げ合いで6回まで両軍無得点。

 中日は7回裏、二死後清水が三遊間に内野安打、ショート松井信勝の悪送球もあって打者走者の清水は二塁に進み、上林繫次郎に代わる代打藤本英雄が三塁線を破る先制タイムリーを放ち1-0とリードする。

 中日は8回裏、先頭の三村勲が中前打で出塁、トップに返り古川清蔵の遊ゴロの間に三村は二進、金山次郎が右中間にタイムリー三塁打を放ち2-0、大沢清の二ゴロの間に三走金山が還って3-0とリードを広げる。

 清水秀雄は3安打2四球4三振で今季6度目の完封、13勝目をマークする。2回に真田と辻井弘の連打で一死一二塁のピンチを迎えるが藤井勇を遊ゴロ併殺に打ち取り、8回にも2四球で一死一二塁のピンチを招いたが真田を遊ゴロ併殺に打ち取った。

 8月の清水は5勝1敗4完封で、月間MVPの最有力候補である。戦前は剛球投手だったが、戦後は体が太って技巧派に転向した。

2026年6月10日水曜日

22年 大阪vs南海 11回戦

8月24日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 大阪 52勝25敗3分 0.675 御園生崇男 野崎泰一 
0 1 0 0 0 6 0 0 X 7 南海 41勝35敗3分 0.539 別所昭

勝利投手 別所昭        21勝13敗 
敗戦投手 御園生崇男 15勝2敗

二塁打 (大)本堂、塚本、呉
本塁打 (南)山本一人 8号

勝利打点(南)山本一人 4

猛打賞 (南)山本一人 5


山本監督が先制本塁打に勝利打点と猛打賞

 後楽園の第2試合は御園生崇男と別所昭の先発で午後3時2分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は2回裏、先頭の山本一人監督がレフトスタンドに第8号ホームランを叩き込んで1点を先制する。

 5回まで4安打無得点の大阪は6回表、一死後塚本博睦がライト線に二塁打、富樫淳の中前打で一死一三塁、藤村富美男が三遊間を破るタイムリーを放ち1-1の同点に追い付く。

 南海は6回裏、先頭の安井亀和の当りは遊ゴロ、これをショート武智修がエラー、河西俊雄はストレートの四球で無死一二塁、田川豊の二ゴロで河西が二封されて一死一三塁、山本が三遊間を破るタイムリーを放ち2-1と勝越し、ダブルスチールを決めて一死二三塁、絶好調の堀井数男が中前に2点タイムリーを放ち4-1、飯田徳治の中前打で一死一二塁、別所の左前タイムリーで5-1、レフト塚本からの返球が逸れる間に一走飯田は三塁に達し、打者走者の塚本も二塁を陥れて一死二三塁、二死後小林悟楼の二ゴロをセカンド本堂保次がエラーする間に三走飯田が還って6-1、トップに返り安井の中前タイムリーで7-1として試合を決める。

 別所昭は9安打1四球1三振の完投で21勝目をマークする。

 別所はハーラー独走態勢に入ってきたが、週間MVPは第1節の一度だけであることから分かるように、シーズン序盤は快調であったがその後は不安定な投球が続いてきた。現状においてもリーグ全体で最も投球内容がいいのは真田重蔵と清水秀雄であり、ここに来てようやく別所が勝ち星を伸ばしてきた。

 山本一人監督が2回に先制本塁打、6回に勝利打点となるタイムリー、そして猛打賞の活躍であった。

2026年6月8日月曜日

22年 金星vs阪急 14回戦

8月24日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 1 0 1 3 金星 30勝45敗2分 0.400 重松通雄 
0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 阪急 36勝42敗3分 0.462 今西錬太郎

勝利投手 重松通雄     10勝9敗 
敗戦投手 今西錬太郎 15勝11敗

二塁打 (金)西沢、重松 (急)荒木、上田

勝利打点(金)内藤幸三 1

猛打賞 (金)西沢道夫 5


重松通雄、接戦を制して10勝目

 第19節4日目、西宮の第1試合は重松通雄と今西錬太郎の先発で午後1時32分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は4回表、先頭の坪内道則監督の当りは三ゴロ、これをサード荒木茂がエラー、坪内が二盗を決め、西沢道夫が三塁線を抜くタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 阪急は6回裏、先頭の田中資昭が左前打で出塁、トップに返り山田伝は三塁に内野安打で無死一二塁、上田藤夫がセオリーどおり三前に送りバントを決めて一死二三塁、青田昇は四球で一死満塁、野口明の投ゴロの間に三走田中が還って1-1の同点とする。

 金星は7回表、一死後小前博文が四球を選んで出塁するが二盗に失敗、しかし中村信一が中前打から二盗に成功、重松が左中間にタイムリー二塁打を放ち2-1と勝ち越す。

 阪急は8回裏、一死後山田が中前打で出塁、上田のライト線二塁打で一死二三塁、青田の遊ゴロをショート酒沢政夫がエラーする間に三走山田が還って2-2と同点に追い付く。

 金星は9回表、先頭の西沢が中前打で出塁、二死後中村が中前打、重松は四球を選んで二死満塁、門馬祐に代わる代打内藤幸三が押出し四球を選んで3-2と勝ち越す。

 重松通雄は6安打3四球無三振の完投で10勝目をマークする。

 下手投げの重松とサイドハンドの今西の投げ合いは終盤までもつれる接戦となった。重松は107球、今西は131球。最後は今西がバテたようだ。

2026年6月5日金曜日

22年 東急vs巨人 11回戦

8月24日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 1 2 東急 27勝45敗2分 0.375 白木義一郎
1 0 0 0 0 0 1 4 X 6 巨人 37勝39敗1分 0.487 近藤貞雄 川崎徳次

勝利投手 川崎徳次     15勝9敗 
敗戦投手 白木義一郎 14勝18敗

二塁打 (巨)川上2、平山
三塁打 (巨)川崎
本塁打 (東)大下弘 9号

勝利打点(巨)田中資昭 2 

猛打賞 (巨)平山菊二 3


川崎がリリーフで15勝目

 第19節4日目、後楽園の第1試合は白木義一郎と近藤貞雄の先発で午後1時9分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は初回、先頭の長持栄吉が左前打で出塁、二番レフトで起用された黒尾重明の右前打で無死一二塁、一死後大下弘の右前タイムリーで1点を先制する。

 巨人は1回裏、二死後千葉茂が左前打で出塁、川上哲治のセンターへの痛烈な当りがイレギュラーして外野を抜けタイムリー二塁打となって1-1の同点とする。

 東急は4回表、先頭の飯島滋弥が四球で出塁、巨人ベンチはここで先発の近藤から川崎徳次にスイッチして大下以下を抑える。

 近藤貞雄は4回まで5安打2四球と不安定な出来だった。川崎への継投は妥当な判断であった。

 巨人は3回から6回まで無安打であったが、7回裏、一死後平山菊二がライト線に二塁打、田中資昭の中前タイムリーで2-1と勝ち越す。

 巨人は8回裏、先頭の川崎が右越えに三塁打、トップに返り呉新亨の中前タイムリーで3-1、一死後千葉の一塁線ヒットで一二塁、川上のレフト線タイムリー二塁打で4-1、二死二三塁となって平山が右前に2点タイムリーを放ち6-1として試合を決める。

 東急は最終回、二死後大下がライトスタンドに第9号ホームランを叩き込んで1点を返すが反撃もここまで。

 川崎徳次は6イニングを1安打3四球1三振1失点、15勝目をマークする。大下の一発以外は完ぺきに抑えた。

 センター呉新亨が7個の刺殺を記録。8回と9回には苅田と飯島の大飛球を背走好捕して川崎を助けた。

 大下弘が第9号を放ち本塁打トップの森下重好に並んだ。大下は昨年、引っ張り専門の打撃が守旧派の評論家から批判を浴び、今季はレフト方向へのヒットが多かったがホームランは少なくなっていた。6月は0本塁打であったが、7月以降強打が蘇り、7月は3本、8月は4本を放ってトップに並んできた。7月25日に左中間をライナーで破るランニングホームランが1本あったが、その他は全て右越えの一発である。

2026年6月4日木曜日

22年 金星vs中日 9回戦

8月23日 (土)西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 金星 29勝45敗2分 0.392 三富恒雄 
0 0 1 2 0 1 1 0 X 5 中日 45勝28敗1分 0.616 服部受弘

勝利投手 服部受弘 13勝3敗 
敗戦投手 三富恒雄   4勝9敗

二塁打 (中)大沢、笠石 
三塁打 (金)小前

勝利打点(中)大沢清 5


服部受弘が完投で13勝目

 西宮の第2試合は三富恒雄と服部受弘の先発で午後3時13分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は3回裏、二死後古川清蔵が左前にヒット、金山次郎の遊ゴロをショート酒沢政夫がエラーして二死一二塁、大沢清の中前タイムリーで1点を先制する。

 中日は4回裏、一死後野口正明が四球で歩くと二盗に成功、三村勲は四球で一死一二塁、藤原鉄之助の右前打で一死満塁、服部の左犠飛で2-0、トップに返り古川のレフト線タイムリーで3-0とする。

 中日は6回裏、先頭の三村が右前打で出塁、藤原鉄之助も右前打で無死一二塁、服部が送りバントを決めて一死二三塁、トップに返り古川の左犠飛で4-0、着々と加点する。

 中日は7回裏、二死後杉浦清監督が三塁線にヒット、野口に代わる代打笠石徳五郎が右越えに二塁打、ライト門馬祐からの返球を中継したセカンド大友一明の悪送球の間に三塁に進んでいた杉浦がホームに還って5-0とダメ押す。

 金星は9回表、先頭の坪内道則監督が中前打で出塁、二死後小前博文が左中間にタイムリー三塁打を放ち1点返して零封を免れたが反撃もここまで。

 服部受弘は6安打2四球1三振の完封で13勝目をマークする。

 第16節~18節は欠場が続いていた古川清蔵がタイムリーと犠飛で2打点を記録、久々の活躍を見せた。

2026年5月31日日曜日

22年 南海vs東急 14回戦

8月23日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
4 1 0 0 1 0 1 0 0 7 南海 40勝35敗3分 0.533 松川博爾 中谷信夫 
0 1 0 2 0 1 0 1 0 5 東急 27勝44敗2分 0.380 黒尾重明

勝利投手 中谷信夫 10勝10敗 
敗戦投手 黒尾重明   8勝11敗

二塁打 (南)堀井 (東)苅田
三塁打 (南)朝井

勝利打点(南)堀井数男 6

猛打賞 (南)安井亀和 5、堀井数男 6


南海、点の取り合いを制す

 後楽園の第2試合は松川博爾と黒尾重明の先発で午後3時4分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は初回、先頭の安井亀和が中前打で出塁、河西俊雄が一塁線に送りバントを決めて一死二塁、田川豊の二ゴロが進塁打となって二死三塁、山本一人監督が四球から二盗を決めて二死二三塁、堀井数男のピッチャー強襲ヒットが2点タイムリーとなって2-0、飯田徳治の左前打で二死一二塁、朝井昇がライト線に2点タイムリー三塁打を放ちこの回一挙4点を先制する。

 南海は2回表、先頭の筒井敬三が左前打で出塁、トップに返り安井の中前打で無死一二塁、河西の三ゴロをサード飯島滋弥がエラーする間に二走筒井が還って5-0とする。

 東急は2回裏、先頭の大下が四球で出塁、ファーストでスタメン出場の白木義一郎も四球を選び、連続三振で二死一二塁となって、清水喜一郎の中前タイムリーで1点返して1-5とする。

 東急は4回裏、一死後白木、鈴木圭一郎が連続四球、黒尾の二遊間内野安打の間に二走白木がホームイン、セカンド安井の二塁送球の隙を突いて三塁に進んでいた鈴木圭一郎もホームに還る好走塁を見せて2点を返し3-5と詰め寄る。黒尾には1打点が記録された。南海ベンチはここで先発の松川から中谷信夫にスイッチ、二死後熊耳武彦の遊ゴロをショート朝井が一塁に悪送球して二死一三塁、ここでダブルスチールを敢行するが、キャッチャー鈴木圭一郎からの二塁送球をショート朝井が本塁に返球して三走黒尾はタッチアウトで本盗塁失敗。

 ここでダブルスチールが決まっていたら試合の展開は変わっていたかもしれない。

 南海は5回表、先頭の河西が四球を選んで出塁、田川のバントヒットで無死一二塁、ここでダブルスチールを仕掛けると、キャッチャー鈴木圭一郎は三塁ではなく二塁に送球して一走田川はタッチアウト、二走河西は三塁に進んだが重盗の片割れアウトの場合は盗塁は記録されない。一死三塁から山本の遊ゴロの間に三走河西が還って6-3と突き放す。

 東急は6回裏、一死後白木が左前打で出塁、鈴木圭一郎の遊ゴロをショート朝井がエラーして一死一三塁、黒尾の二ゴロ併殺崩れの間に三走白木が還って4-6と追い上げる。

 南海は7回表、先頭の安井が左前打で出塁、河西も左前打を放って無死一二塁、田川の送りバントはピッチャー黒尾が三塁に送球して二走安井は三封、ワイルドピッチで一死二三塁、山本の浅い右飛で三走河西はスタートを切っていなかったが、ライト長持栄吉からの返球が悪送球となる間に河西が還って7-4と再度突き放す。

 東急は8回裏、先頭の苅田久徳監督がレフト線に二塁打、二死後白木の二遊間タイムリーで5-7と再度追い上げるが反撃もここまで。

 東急は偶数回の全てで得点。お互い点を取りあってシーソーゲームのような展開であったが、終始南海がリードを保った。

 第16~18節の12試合で50打数22安打、猛打賞3回で3節合算の週間MVPに輝いた絶好調の堀井数男がこの日も猛打賞と勝利打点の活躍を見せた。今節もここまで3試合で11打数6安打と勢いが止まらない。

2026年5月29日金曜日

22年 阪急vs太陽 12回戦

8月23日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 0 0 0 0 0 0 0  0  0 阪急 36勝41敗3分 0.468 天保義夫 今西錬太郎 
0 0 0 0 0 0 0 0 1X 1 太陽 33勝42敗3分 0.440 井筒研一

勝利投手 井筒研一 7勝8敗 
敗戦投手 天保義夫 5勝11敗

勝利打点(太)荒川昇治 5


井筒研一、2安打完封

 第19節3日目、西宮の第1試合は天保義夫と井筒研一の先発で午後1時38分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は3回表、先頭の安井鍵太郎の当りは遊ゴロ、これをショート松井信勝がエラー、天保が送って一死二塁、田中幸男の遊ゴロの間に二走安井は三進、トップに返り山田伝が四球を選び、山田が二盗を決めて二死二三塁、しかし昨日12回裏にサヨナラ打を放ってヒーローとなった上田藤夫は一邪飛に倒れて無得点。

 太陽は5回裏、一死後伊勢川真澄がストレートの四球で出塁、荒川昇治の右前打で一死一二塁と先制のチャンス、しかし後続が倒れて無得点。

 7回まで両チームともスコアリングポジションに走者を進めたのは1回ずつだけ。

 阪急は8回表、先頭の安井に代わる代打野口二郎が左前打で出塁、天保がこの日2個目の送りバントを決めて一死二塁、しかし後続なく無得点。

 太陽は8回裏、先頭の佐竹一雄の当りは三ゴロ、これをサード荒木茂がエラー、松井が送りバントを決めて一死二塁、しかしここも後続なく無得点。

 太陽は9回裏、一死後森下重好が二遊間にヒット、中谷信夫の左前打で一死一二塁、阪急ベンチはここで天保から今西錬太郎にスイッチ、伊勢川が左前打を放って一死満塁、ここで荒川がセンターにサヨナラヒットを放ち接戦に終止符を打つ。

 井筒研一は2安打1四球1三振で今季2度目の完封、7勝目をマークする。

 井筒は7月6日の中日戦で今季初の完封勝利を飾り、その後も好投を続けてきたが、相手投手の完封で敗れたゲームが4試合あって勝ち星を伸ばすことはできなかった。この日も天保の好投で0対0が続いたが、最後まで集中力を切らすことはなかった。

2026年5月27日水曜日

22年 巨人vs大阪 14回戦

8月23日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 2 0 3 巨人 36勝39敗1分 0.480 中尾輝三 諏訪裕良 
4 1 2 1 0 0 0 0 X 8 大阪 52勝24敗3分 0.684 渡辺誠太郎

勝利投手 渡辺誠太郎 4勝3敗 
敗戦投手 中尾輝三    8勝10敗

二塁打 (大)塚本、本堂
三塁打 (大)本堂、呉昌征、塚本
本塁打 (大)藤村富美男 2号

勝利打点(大)富樫淳 7

猛打賞 (大)塚本博睦 3、本堂保次 5


藤村が第2号スリーラン

 第19節3日目、後楽園の第1試合は午後1時丁度、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、先頭の呉昌征が四球を選んで出塁、塚本博睦の右前打で無死一二塁、富樫淳の右前タイムリーで1点を先制、更に無死一二塁から藤村富美男がライトスタンドに第2号スリーランを叩き込んでこの回4点を先制する。

 巨人は2回表、一死後田中資昭のあたりは遊ゴロ、これをショート長谷川善三が一塁に悪送球する間に打者走者の田中は二塁に進み、内堀保の三塁線ヒットで一死一三塁、中尾の二ゴロ併殺崩れの間に三走田中が還って1-4とする。

 大阪は2回裏、二死後塚本が三塁線を破る二塁打、富樫が中前に二打席連続のタイムリーを放ち5-1とする。

 巨人は3回から二番手の諏訪裕良がマウンドに上がる。

 大阪は3回裏、一死後土井垣武が右前打で出塁すると二盗に成功、本堂保次の右中間タイムリー三塁打で6-1、二死後長谷川の打席で初球、キャッチャー内堀からピッチャー諏訪への返球の間に三走本堂がスルスルとホームに還って7-1とする。本盗は記録されていない。

 大阪は4回裏、一死後呉昌征が右越えに三塁打、塚本が左中間にタイムリー三塁打を放ち8-1と突き放す。

 巨人は8回表、先頭の林清光が中前打で出塁、山川喜作が左中間にタイムリー三塁打を放ち2-8、一死後川上の二ゴロの間に三走山川が還って3-8とするが反撃もここまで。

 渡辺誠太郎は6安打3四球2三振の完投で4勝目をマークする。

 塚本博睦は第一打席からヒット、二塁打、三塁打。本堂保次は第一打席からヒット、三塁打、二塁打。両名とも第四打席でプロ野球史上初のサイクルヒットに挑んだが本塁打は出なかった。

 藤村富美男が初回に第2号スリーランを放った。藤村の本塁打は今季2本に終わるが、2年後の昭和24年には23倍の46本塁打を放って本塁打王となる。ラビットボールが採用されたことも大きいが、これほどの変化を見せた打者は他にいない。藤村は大下の打撃に触発されてホームランバッターに変貌を遂げていく。当ブログでは、8月4日の試合から藤村の打撃スタイルの変化を伝えてきている。

2026年5月25日月曜日

22年 中日vs阪急 10回戦

8月22日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
2 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  2 中日 44勝28敗1分 0.611 藤本英雄 
0 0 0 0 0 2 0 0 0  0   0  1X 3 阪急 36勝40敗3分 0.474 野口二郎

勝利投手 野口二郎 14勝12敗 
敗戦投手 藤本英雄 17勝12敗

二塁打 (中)小鶴

勝利打点(急)上田藤夫 3

猛打賞 (中)金山次郎 2


上田藤夫、12回裏サヨナラ打

 西宮の第2試合は藤本英雄と野口二郎の先発で午後3時27分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は初回、一死後金山次郎が中前打で出塁すると二盗に成功、大沢清が四球を選んで一死一二塁、二死後杉浦清監督の左前タイムリーで1点を先制、野口正明も左前にタイムリーを放ち2-0とリードする。

 中日は4回から6回にかけて3イニング連続で2安打を記録するが追加点はならず。これは痛かった。

 阪急は6回裏、一死後青田昇が三塁線にヒット、野口明の右前打で一死一三塁、野口明が二盗を決め、野口二郎の二遊間タイムリーで1-2、野口二郎も二盗を決めて一死二三塁、二死後下社邦男の左前タイムリーで2-2の同点に追い付く。

 ここから両軍決め手を欠き試合は延長戦に進む。

 阪急は12回裏、先頭の山田伝が左前打で出塁、トップに返り田中幸男が送りバントを決めて一死二塁、ここで上田藤夫が右前にサヨナラタイムリーを放ち熱戦に終止符を打つ。

 野口二郎は12回を完投して13安打3四球4三振、14勝目をマークする。 

 中日は13安打で12残塁、阪急は10安打で10残塁。野口二郎と藤本英雄の粘り合いとなったゲームであった。

 中日は、昨日7月28日以来欠場が続いていた古川清蔵が久々の途中出場でいきなりヒットを放ち、本日はトップに起用したが無安打に終わった。

 中日は、開幕からトップに定着していた岩本章が6月14日で離脱。その時点では首位大阪と半ゲーム差であったが、その差は7.5ゲーム差に開いている。岩本の離脱後、一番打者には笠石徳五郎、杉浦清、金山次郎、杉江文二、古川清蔵、山本尚敏を起用してきたが定着はしていない。ここまで44勝28敗1分で二位はキープしているものの、岩本離脱後は19勝19敗1分で勝率は5割である。大阪に大きく離された一番の要因は、岩本章の離脱である。

2026年5月23日土曜日

22年 南海vs大阪 10回戦

8月22日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 1 0 0 0 3 南海 39勝35敗3分 0.527 別所昭 
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 大阪 51勝24敗3分 0.680 梶岡忠義

勝利投手 別所昭    20勝13敗 
敗戦投手 梶岡忠義 11勝6敗

二塁打 (南)筒井 (大)土井垣

勝利打点(南)筒井敬三 4 


別所昭、20勝到達一番手

 後楽園の第2試合は別所昭と梶岡忠義の先発で午後3時3分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、先頭の呉昌征が二遊間にヒット、一死後富樫淳のレフト線ヒットで一死一二塁、呉が三盗を決めて一死一三塁、藤村富美男の三ゴロをサード山本一人監督がエラーする間に三走呉が還って1点を先制、藤村には打点が記録され、一死一二塁から土井垣武の二ゴロをセカンド安井亀和がエラー、この間に二走富樫が一気にホームに還って2点を先制する。土井垣には打点は記録されない。

 南海は5回表、一死後小林悟楼に代わる代打朝井昇が四球で出塁、二死後朝井が二盗を決め、河西俊雄が四球を選んで二死一二塁、田川豊の中前タイムリーで1-2、山本の一二塁間タイムリーで2-2と同点に追い付く。

 南海は6回表、先頭の飯田徳治が四球で出塁すると一死後二盗に成功、筒井敬三がレフト線にタイムリー二塁打を放ち3-2と逆転に成功する。

 初回に守備陣の乱れで2点を失った別所昭は、2回以降立ち直ってその後は無失点、4安打無四球3三振で完投し、味方が反撃してくれたので20勝目をマークする。

 2回裏大阪の攻撃、二死後呉昌征がショート後方に飛球を打ち上げ、ショート小林悟楼が捕球体勢に入っていたところレフトの堀井数男が衝突して小林が落球、このプレーに対して公式記録員の山内以九士はレフト堀井に失策を記録した。

*「遊撃が捕らんとするを左翼手が衝突したために落球したので左翼手に失策を録す」と書かれている。


2026年5月22日金曜日

22年 太陽vs金星 13回戦

8月22日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 2 0 0 0 2 0 5 太陽 32勝42敗3分 0.432 真田重蔵 
0 0 0 0 1 0 0 1 0 2 金星 29勝44敗2分 0.397 内藤幸三

勝利投手 真田重蔵 14勝10敗 
敗戦投手 内藤幸三   9勝10敗

二塁打 (太)森下

勝利打点(太)森下重好 9


好調太陽、主砲森下が決勝打、エース真田が完投勝利

 第19節2日目、西宮の第1試合は真田重蔵と内藤幸三の先発で午後1時31分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は初回、先頭の辻井弘が三塁線にヒット、辻井が二盗を決め、一死後森下重好が右越えにタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 太陽は4回表、先頭の中谷順次がライト線にヒット、伊勢川真澄が四球を選んで無死一二塁、一死後ダブルスチールを決め、佐竹一雄は四球を選んで一死満塁、松井信勝が押出し四球を選んで2-0、真田もストレートの押出し四球で3-0とリードを広げる。

 金星は5回裏、先頭の辻勇夫に代わる代打中村信一が遊失に生き、トップに返り酒沢政夫の右前打で中村は三塁に進み、ライト辻井からの三塁送球の間に打者走者の酒沢も二塁を陥れて無死二三塁、大友一明が四球を選んで無死満塁、坪内道則監督の右犠飛で三走中村が生還して1-3、二走酒沢もタッチアップから三塁に向かうが、ライト辻井が三塁に送球して酒沢はタッチアウト、併殺も記録された。

 太陽は8回表、一死後荒川昇治が四球を選んで出塁、佐竹の左前打で一死一二塁、松井信勝の左前タイムリーで4-1、真田の中前タイムリーで5-1と突き放す。この2点が試合を決めた。

 金星は8回裏、先頭の大友が中前打で出塁、坪内の右前打で無死一三塁、西沢道夫の左前タイムリーで2-5と1点を返すが、清原初男の三ゴロはサード中谷がベースを踏んで一塁送球、「5C-3」のゲッツーとなって万事休す。

 真田重蔵は7安打2四球4三振の完投で14勝目をマークする。

 主砲森下重好が決勝打を放ち9個目の勝利打点を記録。現在本塁打トップの森下は、勝利打点でも大下とトップタイに並んだ。勝利打点が意味の無い記録だと勘違いしている輩は多数見られるが、表彰対象から除外された現在でも勝利打点のデータを把握しているスポーツ紙は複数存在する。独自に調査するぐらいの心意気を見せてもらいたい。スコアカードを付けながら試合観戦すれば、必ず勝利打点を把握することができる。それをやらなければできない。

 好調太陽は直近15試合で10勝5敗の快進撃。その内、真田が7勝を占めている。

 各チームの直近15試合の成績を見てみると、中日が太陽と並んで10勝5敗でトップタイ、大阪が9勝6敗で続き、金星が8勝7敗と健闘、南海、阪急、巨人が6勝9敗、不振の東急が5勝10敗となっている。最終成績だけを見て適当なことを書いているサイトは多く見られるが、リアルタイムで分析していかないと真実は見えてこない。真実は当ブログにある。

2026年5月19日火曜日

22年 巨人vs東急 10回戦

8月22日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 1 0 0 3 巨人 36勝38敗1分 0.486 多田文久三 
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 東急 27勝43敗2分 0.386 白木義一郎

勝利投手 多田文久三   8勝7敗 
敗戦投手 白木義一郎 14勝17敗

本塁打 (巨)川上哲治 5号

勝利打点(巨)川上哲治 6


川上が決勝ツーラン

 第19節2日目、後楽園の第1試合は多田文久三と白木義一郎の先発で午後1時4分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、先頭の呉新亨がレフト線にヒット、山川喜作の遊ゴロでランナーが入れ替わり、二死後川上哲治がライトスタンドにツーランを叩き込んで2点を先制する。

 東急は1回裏、先頭の一言多十が四球を選んで出塁、一死後大下弘の右前打で一死一三塁、続く飯島滋弥の打席で大下がディレードスチールを仕掛けるが「2-4-3」と転送されてタッチアウト、三走一言は動けず、飯島は四球を選んで二死一三塁、飯島もディレードスチールを仕掛け、キャッチャー内堀保の二塁送球が悪送球となる間に三走一言が還って1-2とする。

 巨人は7回表、先頭の平山菊二が右前打で出塁、一死後内堀の左前打で一死一二塁、多田が左前にタイムリーを放ち3-1と2点差にリードを広げる。

 貴重な追撃打を放った多田は、本業のピッチングでは2回から8回まで東急打線を無安打に抑えるナイスピッチング。

 多田文久三は9回に2本目のヒットを許すが無失点に抑え、2安打5四球3三振、自責点ゼロの完投で8勝目をマークする。

 このところ活躍が聞かれなかった川上哲治が初回に決勝ツーランを放った。

 川上は7月25日の太陽戦で4安打を放ち、開幕から61試合で35打点を記録していたが、それ以降12試合連続打点ゼロが続いていた。その12試合では47打数7安打と不振が続いており、打率も3割3分台から3割5厘に落としてきた。

 川上の本塁打は7月12日以来である。川上は本質的にはホームラン打者ではなく中距離打者であるが、大下に刺激されて長距離打者に変化していく。藤村富美男にも同様の変化が見られていく。

 現時点で本塁打数トップは森下重好の9本で、大下弘と青田昇が8本で続き、更に小鶴誠と山本一人が7本で続いている。

 川上は本日で5本、藤村は1本だけである。川上は昭和23年本塁打王、藤村は昭和24年本塁打王に輝く。川上と藤村の打撃スタイルの変化を、当ブログはリアルタイムで伝えていいくことになる。

2026年5月17日日曜日

22年 中日vs太陽 12回戦

8月21日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 中日 44勝27敗1分 0.620 清水秀雄 
0 0 0 0 0 0 2 0 X 2 太陽 31勝42敗3分 0.425 池田善蔵

勝利投手 池田善蔵   6勝11敗 
敗戦投手 清水秀雄 12勝6敗

二塁打 (太)佐竹2 辻井

勝利打点(太)松井信勝 2


清水の連勝は5でストップ

 西宮の第2試合は清水秀雄と池田善蔵の先発で午後3時59分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 好調清水秀雄はこの日も6回まで太陽打線を寄せ付けず無失点。

 池田善蔵は6回まで7四球を出す荒れ模様であったが中日打線は的を絞れず無得点。

 太陽は7回裏、一死後佐竹一雄がセンター左奥へ二塁打、松井信勝が左前にタイムリーを放ち1点を先制、バックホームの間に打者走者の松井は二塁に進み、二死後トップに返り辻井弘の右中間タイムリー二塁打で2-0とリードする。

 中日は8回表、一死後杉浦清監督が四球で出塁すると二死後二盗に成功、清水の左前タイムリーで1点返して1-2とする。

 池田善蔵は最終回に一死一二塁のピンチを招くが、最後は大沢清を二ゴロ併殺に打ち取り、5安打9四球3三振の完投で6勝目をマークする。

 清水秀雄の連勝は5でストップした。

 池田の投球数は170球で、清水は83球。勝った池田は負けた清水の2倍以上の球数であった。

 池田善蔵はプロでも1948年、49年の2年連続二桁勝利をあげる活躍を見せたが、本領を発揮したのは母校の尾道商業の監督に就任してからであった。

 1964年のセンバツではエース小川邦和を擁して初出場で決勝に進み、尾崎正司がエースだった海南高校に敗れて準優勝。68年のセンバツでも準優勝と、尾道商業の全盛期を指導した。

 尾崎正司は西鉄に入団したが野球では芽が出ず、後に「将司」に改名してゴルフで成功する。

 小川邦和は早稲田から巨人に入団し、「シピンキラー」として名を馳せた。球界随一のインテリ選手としても有名。

2026年5月15日金曜日

22年 大阪vs東急 13回戦

8月21日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 0 0 0 2 0 0 2 7 大阪 51勝23敗3分 0.689 若林忠志
0 0 1 1 0 0 0 0 0 2 東急 27勝42敗2分 0.391 白木義一郎 黒尾重明

勝利投手 若林忠志     16勝8敗 
敗戦投手 白木義一郎 14勝16敗

二塁打 (大)藤村、富樫
三塁打 (大)若林

勝利打点(大)藤村富美男 8

猛打賞 (大)富樫淳 4


若林忠志が完投で16勝目

 後楽園の第2試合は若林忠志と白木義一郎の先発で午後2時52分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、一死後塚本博睦がセンターにフライを打ち上げると一言多十が落球、富樫淳の中前打で一死一二塁、藤村富美男のライト線タイムリー二塁打で1点を先制、一死二三塁から3試合ぶりに戦列復帰の土井垣武が中犠飛を打ち上げて2-0、本堂保次も右前タイムリーで続いてこの回3点を先制する。

 東急先発の白木は2回でマウンドを降りて、3回から黒尾重明が登板する。

 東急は3回裏、先頭の黒尾が右翼線にヒット、ライトの富樫が後逸する間に打者走者の黒尾は三塁に進み、大沢喜好の右前タイムリーで1-3とする。

 投球は4回裏、先頭の一言が中前打で出塁、飯島滋弥のライト線ヒットで無死一三塁、一死後長持栄吉の左前タイムリーで2-3と1点差に迫る。

 大阪は6回表、先頭の玉置玉一が中前打で出塁、長谷川善三の二ゴロは「4-6-3」と転送されるが二塁はセーフで一塁アウト、二塁に進んだ玉置のオーバーランを見てファースト飯島が二塁に送球するが悪送球となって玉置は三塁に進み、若林がレフト線にタイムリー三塁打を放ち4-2、トップに返り呉昌征の中犠飛で5-2と突き放す。

 大阪は9回表、先頭の若林が遊失に生き、一死後塚本博睦の内野安打で一死一二塁、二死後藤村の中前打で二死満塁、土井垣が押出し四球を選んで6-2、本堂の三塁線タイムリーで7-2とダメ押す。

 若林忠志は6安打1死球2三振の完投で16勝目をマークする。ハーラー2位の藤本英雄に1勝差と迫ってきた。

 大阪は怪我から復帰してきた富樫淳が猛打賞、土井垣武が2打点の活躍であった。

 東急は5失策で自滅。最下位に低迷している。

2026年5月12日火曜日

訂正のお知らせ

 読者の方からの質問により、2016年1月24日付け「17年 阪神vs巨人 15回戦」における3回裏巨人の攻撃での得点シーンを修正しました。

 私の解読ミスによるものでした。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い申し上げます。


3回裏二死三塁からの得点シーン 

(誤)楠安夫のタイムリー→(正)玉置玉一のワイルドピッチにより三走須田博が生還

2026年5月9日土曜日

22年 阪急vs金星 13回戦

8月21日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 1 0 0 1 0 0  0   0   0  2 阪急 35勝40敗3分 0.467 今西錬太郎 
2 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  2 金星 29勝43敗2分 0.403 江田孝

二塁打 (急)青田 (金)西沢

勝利打点 なし

猛打賞 (急)下社邦男 4


今西錬太郎、12回を無四球ピッチング

 第19節初日、西宮の第1試合は今西錬太郎と江田孝の先発で午後1時38分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は初回、二死後坪内道則監督が中前打で出塁すると二盗に成功、西沢道夫がレフト線にタイムリー二塁打を放ち1点を先制、清原初男もレフト線にタイムリーを放ち2点をリードする。

 阪急は4回表、二死後楠安夫の当りは遊ゴロ、これをショート酒沢政夫がエラー、下社邦男の中前打で二死一二塁、山田伝が右前にタイムリーを放ち1-2とする。

 初回に2点を失った今西は2回以降立ち直り無失点を続ける。特に、3回から5回は三者凡退を続けて味方の反撃を待つ。

 阪急は7回表、先頭の今西が左前打で出塁、トップに返り田中幸男の二ゴロをセカンド大友一明が二塁に送球するがショート酒沢が落球、上田藤夫の三塁内野安打で無死満塁、青田昇は浅い中飛に倒れるが、野口明がストレートの押出し四球を選んで2-2の同点に追い付く。続く楠の投ゴロは「1-2-3」と渡ってダブルプレー、この回は同点止まり。

 金星は7回裏、先頭の小前博文が左前打で出塁、門馬祐の遊ゴロが野選を誘い、江田の三塁内野安打で無死満塁、しかし辻勇夫に代わる代打内藤幸三は三振、トップに返り酒沢の投ゴロは今西が本塁に送球して三走小前は本封、二死満塁から大友も中飛に倒れて勝越しのチャンスを逃す。

 8回以降は両チーム走者を出しながらも決定打を欠き、延長12回引分け。

 今西錬太郎は12回を138球で完投、10安打を許したが無四球ピッチングであった。

 江田孝は12回を170球で完投、9安打5四球に味方のエラーが5個あったが粘りのピッチングを見せた。自責点はゼロであった。

 阪急は15残塁を記録。

2026年5月7日木曜日

歴史的発見

 平山菊二が「塀際の魔術師」と呼ばれていたことは多くの野球ファンが知っている。

 昭和23年の東西対抗で、飯田徳治のレフトへの大飛球を塀によじ登ってキャッチし、大和球士が「塀際の魔術師」と名付けた逸話は有名である。

 その1年前、昭和22年8月21日に後楽園球場で行われた巨人対南海7回戦、2回裏に山本一人がレフトファウルゾーンに放った飛球を平山菊二がキャッチした。記録は「FF7」、左邪飛、レフトファウルフライであった。この試合の公式記録員山内以九士は、スコアカードの「雑記」欄に「スタンドへ手を延して好捕す」と記したのである。

 これが記録に残る最初の「塀際の魔術師」であった。

 平山は戦前から外野守備を得意としていた。昭和16年4月20日、甲子園球場で行われた阪神対巨人1回戦、8回裏に森国五郎が放ったレフトファウルゾーンへの飛球を平山がキャッチしたが、このプレーについて翌日の読売新聞は、三宅正夫の署名入り記事で「守っても8回森の難邪飛球を好捕した平山の働きは激賞してよい。」と伝えている。

 平山が昭和23年の東西対抗で突然魔術を身に付けたのではないことを歴史が証明している。真実は当ブログにある。

 

2026年5月6日水曜日

22年 巨人vs南海 7回戦

8月21日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 35勝38敗1分 0.479 川崎徳次 
0 0 0 2 0 0 0 0 X 2 南海 38勝35敗3分 0.521 中谷信夫

勝利投手 中谷信夫   9勝10敗 
敗戦投手 川崎徳次 14勝9敗

二塁打 (南)河西
本塁打 (南)山本一人 7号

勝利打点(南)山本一人 3


中谷信夫、プロ入り最高のピッチング

 第19節初日、後楽園の第1試合は川崎徳次と中谷信夫の先発で午後1時5分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 現在4位の南海を2ゲーム差で追う巨人はAクラス入りを狙うには負けられない一戦。先発の川崎徳次は38イニング連続無失点と絶好調。

 南海は4回裏、一死後田川豊の当りは三ゴロ、これをサード山川喜作が一塁に悪送球して打者走者の田川は二塁に進み、山本一人監督がレフトスタンドに第7号ツーランを叩き込んで2点を先制する。

 川崎徳次の連続無失点記録は41イニングでストップした。

 巨人は3回と6回に好調田中資昭が先頭打者でヒット、しかし何れも併殺でチャンスの芽を摘んでしまった。

 中谷信夫は3安打1四球2三振で今季2度目の完封、9勝目をマークする。ルーキー中谷としてはプロ入り最高のピッチングを見せて二桁勝利まであと1勝に迫った。

 この試合では歴史に残るプレーが見られた。特集で後述する。

2026年5月2日土曜日

22年 第16節~18節 合算週間MVP

 第16節から18節は地方遠征のため、各節5試合が4チームと2試合が4チームの変則開催となったことから各節毎の週間MVPの選出は困難となり、3節合算で表彰することに決定した。

MVP
投手部門
 中日 清水秀雄 1 4勝0敗3完封。先発3試合連続完封。 

打撃部門
 南海 堀井数男 1 12試合で50打数22安打、猛打賞3回。 3節全てで打率4割越え。

殊勲賞
 東急 大下弘   1 36打数10安打11打点。 
 金星 清原初男  1 18日の南海戦で決勝スリーラン。 
 大阪 藤村富美男 1 45打数18安打7得点9打点。 
 巨人 川崎徳次  3 4勝0敗2完封、防御率0.00。 
 金星 門馬祐   1 26打数8安打3打点。15日の南海戦で決勝打、18日の南海戦で猛打賞。 
 太陽 辻井弘   1 3日の阪急戦と4日の大阪戦で2試合連続終盤に決勝打。
  
敢闘賞
 太陽 真田重蔵 1 4勝1敗2完封。 
 大阪 呉昌征  2 52打数18安打10得点4打点。 
 太陽 荒川昇治 1 45打数15安打1得点3打点。 
 巨人 田中資昭 2 35打数12安打1得点1打点。 
 阪急 野口明  2 42打数14安打4得点6打点。 

技能賞
 南海 山本一人 1 40打数13安打6得点5打点、10四球。 
 大阪 金田正泰 1 7月31日の太陽戦で好走塁。 
 大阪 富樫淳  1 8月2日の太陽戦でサヨナラ防ぐ好返球。 
 金星 坪内道則 3 8月10日の太陽戦で太陽安打を防ぐ好守。