2021年4月17日土曜日

21年 セネタースvsゴールドスター 8回戦

8月29日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 セ軍 26勝39敗 0.400 黒尾重明 
0 0 1 0 0 2 0 1 X 4 ゴ軍 25勝38敗1分 0.405 内藤幸三

勝利投手 内藤幸三 14勝15敗
敗戦投手 黒尾重明   7勝12敗

二塁打 (ゴ)早川
本塁打 (セ)大下弘 10号

勝利打点 (ゴ)末崎正隆 1


内藤が粘り、坪内が3盗塁

 後楽園の第1試合は黒尾重明と内藤幸三の先発で午後1時3分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 この試合は島秀之助球審と桝嘉一塁審の二氏審判制で行われた。この日から国友正一審判員が関西に出張し、池田豊審判員が関西出張から帰京する予定であったが、何らかの理由で間に合わなかったようである。プロ野球公式戦が二氏審判制で行われるのは昭和21年7月1日の中部vsタ軍3回戦で金政卯一球審と杉村正一郎塁審の二氏で行われた試合以来のこととなる。

 セ軍は2回表、先頭の大下がツーボールナッシングからの3球目をライトスタンドに叩き込んで1点を先制する。大下の一発は7月27日の阪急戦以来約1か月ぶり。これが第10号本塁打となり、昭和13年秋の中島治康、昭和14年の鶴岡一人と並ぶタイ記録となった。なお、年間最多本塁打記録は昭和13年の中島治康が春1本、秋10本の合計11本となっており、こちらも大下が更新するのは時間の問題となってきた。

 ゴ軍は2回裏、先頭の坪内が四球を選んで出塁、内藤の一ゴロでランナーが入れ替わり、末崎の遊ゴロでランナーが入れ替わり、早川が四球を選んで二死一二塁、しかし辻功は左飛に倒れて無得点。

 ゴ軍は3回裏、先頭の坂本勲がストレートの四球で出塁、トップに返り中村信一の投ゴロは「1-6-3」と転送されるが二塁セーフで一塁アウト。スコアブックの記載は「1-6-3」で二塁セーフなので、中村のピッチャー返しを黒尾のグラブを弾いてバックアップしたショート鈴木清一が一塁に送球して中村をアウトにしたのかもしれない。でなければ、エンドランが掛かっていて投ゴロが「1-6-3」と転送されたが二塁セーフで一塁アウトとなったのであろう。ということで一死二塁、大友の三ゴロをファースト飯島が落球して一塁セーフ、さらに白球を拾い上げた飯島が三塁に悪送球、この間に坂本がホームに還って1-1の同点とする。飯島には落球と悪送球で2つのエラーが記録された。

 セ軍は5回表、一死後黒尾がライト線にヒット、二死後清水喜一郎が一塁に内野安打、黒尾は三塁に進んで二死一三塁、しかし清水の二盗をキャッチャー辻が刺してスリーアウトチェンジ。

 ゴ軍は6回裏、一死後坪内が四球を選んで出塁、続く内藤の打席で坪内が二盗を決め、内藤が三振に倒れたスリーストライク目に坪内が三盗にも成功、末崎の中前タイムリーで2-1と勝ち越し、早川のライナーでレフト頭上を抜ける二塁打の間に一走末崎が一気に生還して3-1とする。

 ゴ軍は8回裏、一死後坪内が左前打で出塁するとこの日3個目となる盗塁を決めて一死二塁、キャッチャー鈴木からの二塁送球が悪送球となって坪内は三塁に進み、内藤の中前タイムリーで4-1とリードを広げる。

 セ軍は9回表、先頭の長持に代わる代打野村清が打ち上げたキャッチャーフライを辻が落球、野村は命拾いしたがここは内藤が踏ん張って野村は右飛に倒れ、飯島がレフト線にヒットを放って一死一塁、ここで内藤が第1打席でホームランを打たれた大下を三振に抑え、一言多十は四球を選んで二死一二塁、しかし熊耳に代わる代打鈴木圭一郎が三振に倒れてゲームセット。

 内藤幸三は9安打を打たれながらも2四球7三振の力投で14勝目をマークする。粘りのピッチングであった。

 坪内道則監督が4打席2打数1安打2四球3盗塁で2得点の活躍。坪内が四番に入ってから7試合でゴ軍は5勝2敗の快進撃を続けている。

*この日大下にシーズン本塁打記録で並ばれた中島治康の直筆サイン入り写真。着ているのは松本商業のものですね。1931年の記載があり、現存する中島の直筆サインでは最も古いもので、当然当ブログの所有。何なのかは企業秘密ですのでお答えできません(笑)。




2021年4月11日日曜日

21年 グレートリングvsパシフィック 11回戦

8月29日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 グ軍 42勝24敗 0.636 丸山二三雄 櫛田由美彦 松川博爾 
0 0 1 0 1 4 0 0 X 6 パ軍 27勝38敗2分 0.415 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵    14勝13敗
敗戦投手 丸山二三雄 15勝10敗

二塁打 (グ)山本 (パ)松井、藤井、真田

勝利打点 (パ)真田重蔵 3

猛打賞 (パ)真田重蔵 1


喜瀬が3四球3得点

 第19節は8月29日から9月2日まで5日間で20試合。いよいよ昭和21年ペナントレースの正念場を迎えた。

 第19節初日、西宮の第1試合は丸山二三雄と真田重蔵の先発で午後1時2分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 首位奪回を狙うグ軍は初回、先頭の河西が四球を選んで出塁、安井の投ゴロでランナーが入れ替わり、、田川は四球で一死一二塁、ここでダブルスチールに成功、キャッチャー伊勢川真澄の三塁送球ミスを誘い安井が生還して1点を先制、山本一人監督のレフト戦タイムリー二塁打でこの回2点を先制する。

 パ軍は1回裏、今季初めてトップに起用された喜瀬正顕が四球を選んで出塁、一死後藤井も四球で一二塁のチャンスを作るが、森下は三ゴロ、木暮は一ゴロに倒れて無得点。

 パ軍は2回裏、先頭の伊勢川が中前打で出塁、松井の投ゴロでランナーが入れ替わり、、松井は二盗に失敗。

 グ軍は3回表、一死後田川が右前打で出塁、山本の左飛の時、エンドランが掛かっていたのか田川が二塁ベース近くまで走っており、捕球したレフト森下が一塁に大遠投するが悪送球、一塁ベースに戻った田川が二塁に向かうが、バックアップしたキャッチャー伊勢川の二塁送球にタッチアウト、記録は「7-2-4」の併殺。

 パ軍は3回裏、一死後喜瀬が左前打で出塁、富松も左前に流し打って一死一二塁、藤井の中前タイムリーで1点返して1-2とする。

 グ軍は4回表、一死後岡村が死球を受けて出塁すると二盗に成功、木村勉は四球で一死一二塁、ここで初回に続いてダブルスチールを敢行するが伊勢川の三塁送球に岡村はタッチアウト。

 パ軍は4回裏、二死後松井が左越えに二塁打放つが、平野徳松は三振に倒れて無得点。

 パ軍は5回裏、先頭の真田が左中間に二塁打、トップに返り喜瀬は四球、富松の投ゴロをピッチャー丸山が三塁に送球して二走真田は三封、藤井が右中間に同点のタイムリー二塁打を放ち2-2と追い付く。

 パ軍は6回裏、一死後松井がストレートの四球で出塁、平野も四球を選んで一死一二塁、真田が左前に勝越しのタイムリーを放ち3-2、トップに返り喜瀬がこの試合3つ目の四球を選んで一死満塁、富松のカウントツーボールワンストライクの所でグ軍は先発の丸山から櫛田由美彦にスイッチ、しかし富松が押出し四球を選んで4-2、ボール先行の場面で櫛田がリリーフしたので与四球は丸山に記録される。藤井は二飛に倒れて二死満塁、主砲森下が左前に2点タイムリーを放ち6-2と突き放す。

 真田重蔵は6安打4四球1死球4三振の完投で14勝目をマークする。三者凡退は1度だけであったが粘りのピッチングを見せた。打っても猛打賞に勝利打点の活躍であった。

 初めてリードオフマンに起用された喜瀬正顕が5打席2打数1安打3四球3得点と役目を果たした。喜瀬がプロに在籍したのは昭和21年だけで歴史に埋没しているが、この日の活躍は歴史に残るものとなった。

 首位を狙うグ軍は痛い星を落とした。2度試みたダブルスチールは1度は成功でもう1度は失敗。暴走と好走は紙一重、グ軍が戦後初年度ペナントレースを制すかどうかは、得意の機動力野球を貫けるかどうかにかかっている。

4打数2安打2打点

 昨日は東還連春季リーグ戦第2戦。

 第1打席はセンター右にクリーンヒットから先制のホームを踏む。

 第2打席は少し差し込まれたがピッチャー返しがエラーを誘う。

 第3打席は二死二三塁から勝負を決める会心の右中間タイムリー二塁打で2打点。

 第4打席も真芯で捉えましたがショートライナー、もう少し打球が上に上がっていれば左中間を抜ける当りでした。

 本日は4打数2安打2打点。まだ2試合ですが7打数4安打で5割バッターです(笑)。

 チームメイト全員が驚くほどの絶好調。バイパートレーニング効果です。

 

2021年4月4日日曜日

21年 中部日本vs巨人 7回戦

8月26日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0  中部 22勝39敗2分 0.361 西沢道夫 服部受弘 
2 0 0 0 0 5 1 3 X 11 巨人 38勝26敗1分 0.594 中尾輝三

勝利投手 中尾輝三 7勝5敗
敗戦投手 西沢道夫 5勝8敗

二塁打 (中)杉浦 (巨)坂本、川上、多田
本塁打 (巨)千葉茂 3号、川上哲治 3号

勝利打点 (巨)千葉茂 4

猛打賞 (巨)川上哲治(4安打)3、坂本茂 1


千葉、川上が連続ホームラン

 第18節最終戦となる後楽園の第2試合は西沢道夫と中尾輝三の先発で午後2時43分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、二死後千葉茂が右中間スタンドに第3号ホームラン、続く川上哲治もライトスタンドに2者連続となる第3号ホームランを叩き込んで2点を先制する。

 巨人は6回裏、先頭の山川喜作が中前打で出塁、千葉の右前打で無死一三塁、中部ベンチはここで先発の西沢から服部受弘にスイッチ、川上が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち4-0、黒沢俊夫のニゴロの間に川上は三進、中島治康のピッチャー返しを服部がエラーする間に三走川上が還って5-0、中島に打点は記録されていない。多田文久三のライト線二塁打で一死二三塁、中尾のニゴロの間に三走中島が還って6-0、坂本茂の左前タイムリーでこの回5点、7-0とリードする。

 巨人は7回裏、先頭の山川が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、千葉が四球を選んで無死一二塁、川上の中前タイムリーで8-0とする。川上はこれで4打点。

 巨人は8回裏、先頭の多田が四球で出塁、中尾の左飛をレフト岩本章が落球して無死一二塁、坂本の三塁内野安打で無死満塁、トップに返り山田潔の打席でキャッチャー藤原鉄之助が二塁に牽制、ショート三村勲はピッチャー服部に返球するがっこれが悪送球、この間に三走多田が還って9-0、無死一二塁からトップに返り山田のん送りバントで一死二三塁、山川は四球、千葉は浅い右飛に倒れて二死満塁、ここで川上が中前に2点タイムリーを放ち11-0とする。

 川上哲治は5打数4安打6打点を記録した。

 中尾輝三は5安打1四球3三振で今季2度目の完封、7勝目をマークする。

 千葉と川上が連続ホームランを放った。今季巨人の本塁打数はこれで9本目。中部はこれまで8球団断トツトップの24本の本塁打を放っているが打線がつながらず最下位に低迷している。


右中間三塁打

 昭和21年8月26日に内藤幸三が放った満塁走者一掃「右中間三塁打」をお伝えしたところですが、私も昨日の試合で「右中間三塁打」を打ちました。

 還暦野球参入3年目、公式戦での長打は4本目となりますが、過去最高の当りでした。買い換えたばかりのビヨンドマックスレガシーが火を噴きましたね。詳しくは「品川ビッグスターズ」(旧・品川ベースボールクラブ)HPでご確認ください(笑)。


21年 グレートリングvsゴールドスター 11回戦

8月26日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 2 0 0 3 0 0 6 グ軍 42勝23敗 0.646 松川博爾 別所昭 
3 0 2 0 0 1 1 0 X 7 ゴ軍 25勝38敗1分 0.397 内藤幸三

勝利投手 内藤幸三 13勝15敗
敗戦投手 別所昭      9勝6敗

二塁打 (グ)田川、別所
三塁打 (ゴ)内藤

勝利打点 (ゴ)中村信一 2


内藤幸三、粘りのピッチングでグ軍の連勝ストップ

 西宮の第2試合は松川博爾と内藤幸三の先発で午後2時38分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 グ軍は初回、先頭の河西俊雄が中前打で出塁、安井亀和が送りバントを決め、河西が三盗に成功、田川豊の右前タイムリーで1点を先制、山本一人監督のサードライナーに田川は戻れずダブルプレー。

 ゴ軍は1回裏、一死後大友一明が四球を選んで出塁、酒沢政夫は二飛に倒れるが、坪内道則は四球、菊矢吉男も四球を選んで二死満塁、ここで内藤幸三が右中間に走者一掃の三塁打を放ち3-1と逆転する。

 更に早川平一も四球から二盗に成功、辻功も四球を選んで再度二死満塁とするが、坂本勲は三振に倒れて追加点はならず。

 ゴ軍は3回裏、一死後菊矢、内藤、早川が3連続四球、辻は遊飛に倒れて二死満塁、坂本が右前にタイムリーを放ち4-1、グ軍ベンチはここで先発の松川から別所昭にスイッチするが、別所も中村信一に押出し四球を与えてゴ軍が5-1とリードを広げる。

 グ軍は4回表、先頭の安井が左前打で出塁、田川の右越え二塁打で無死二三塁、山本の左前タイムリーで2-5、堀井の二遊間タイムリーで3-5と追い上げる。なおも無死一二塁のチャンスが続くが、岡村俊昭は二飛、木村勉は一飛、別所は投飛と3連続内野フライで追加点はならず。ここはもう一工夫欲しかったところ。グ軍は2回の攻撃でも宮崎仁郎と河西が投飛に倒れており、2イニングで3つの投飛を記録した。

 ゴ軍は6回裏、先頭の坂本が中前打で出塁、トップに返り中村の投ゴロでランナーが入れ替わり、大友はストレートの四球、酒沢の右前打で一死満塁、坪内は浅い右飛に倒れて二死満塁、菊矢が押出し四球を選んで6-3と突き放す。

 グ軍は7回表、先頭の別所が中越えに二塁打、宮崎の左前打で無死一三塁、一死後安井はストレートの四球で満塁、田川が押出し四球を選んで4-6と2点差、山本の遊ゴロが「6-4」と転送される間に三走宮崎に続いて二走安井も快足を飛ばしてホームに還り6-6の同点に追い付く。11連勝のグ軍は敗色濃厚のこの日も足で同点に追い付いた。

 ゴ軍は7回裏、先頭の早川の当りはニゴロ、これをセカンド安井がエラー、続く辻の投ゴロを別所が二塁に悪送球、坂本の右飛で二走早川がタッチアップから三進して一死一三塁、トップに返り中村の中犠飛で7-6と勝ち越す。このバックホームの送球をキャッチャー筒井敬三が後逸する間に一走辻が二塁に進み、この進塁に対して筒井にエラーが記録されてグ軍はこの回3失策。

 1点差を追うグ軍は8回表、先頭の筒井が三塁に内野安打、筒井が二盗に成功し、別所が送りバントを決めて一死三塁と同点のチャンス、宮崎の初球はストライク、2球目もストライクが記録されており、この時三走筒井が「2-5」の送球でタッチアウト、「雑記」欄には何の記載もないが、ここはスクイズが外されたと見るのが妥当か。二死無走者となって宮崎は捕邪飛に倒れスリーアウトチェンジ。

 グ軍は9回表、二死後田川が四球を選んで二盗に成功、山本は四球で二死一二塁、しかし堀井が遊ゴロに倒れて無得点。グ軍の連勝は「11」でストップした。

 内藤幸三は10安打6四球1三振の粘りのピッチングで13勝目をマーク、打っても初回に満塁走者一掃の三塁打を放つ活躍であった。

 グ軍は先発の松川博爾が8四球と乱調、リリーフ別所は3四球であったが2個の押出し四球を記録した。

 この結果、グ軍は首位の座を1日でタ軍に明け渡すこととなった。なお、当ブログでは5月26日のパ軍vsグ軍3回戦をスコアどおりパ軍の勝利として通算成績をお伝えしています。この試合は後に没収試合となってグ軍の勝利に訂正されますので、一般の書籍等では後付けでこの試合をグ軍の勝利として途中経過まで修正している例が見られますが、当ブログは「実況中継」なので、当時のスコアのまま進めていますのでご了承願います。

*両軍17四球の乱戦を裁いた金政卯一球審。