第1段階
スコアブックからのデータをエクセルに落とします(対戦日、球場、対戦カード、勝利投手・敗戦投手及びその通算成績、長打、テーブルスコア、チーム通算成績、登板投手)。これは手作業による転記となりますのでここで間違いがあれば後の工程の全てに影響しますので慎重を期しています。
しかし何分手作業ですので間違いが起こります。一時阪急の重松投手と笠松投手を見間違えてしまったことに起因して両名の投手通算成績が間違ったまま放置してしまったことがありました。改めてお詫び申し上げます。
第2段階
第1段階のデータを別シートにコピペし、解読欄を追加して当ブログのメイン作業である解読作業に入ります。当時のスコアブックは旧式の記載となっておりますので最初見たときは参考となる解読書がないと解読作業は不可能だと感じました。あちこち探したところ見つけたのが昭和32年8月に刊行された広瀬謙三氏著「野球スコアのつけかた」です。私が入手したのは昭和34年2月刊行の第三刷ですので、当時の野球人がこぞって購入されたのでしょう。
第3段階
ここまでくれば後はアップするだけです。基本は1日2試合としておりますが、アップ作業自体は10分程度で完了します。
アップ作業を1日2試合とさせていただいている理由は、仕事の合間に作業を行っているためこのくらいのペースでないと長く続けることができないと感じているからです。本来であれば記録の詳細も付したいところですが、あまり細かな作業を付加すると現在のペースを維持することは不可能です。ようやく昭和12年春季リーグ戦224試合分のアップ作業が終了しましたがスコアブックは昭和24年まであります。戦前の昭和19年まででも約3,000試合分があり、昭和21年~24年分約2,000試合を加えると約5,000試合分のデータが手元にあります。現在のペースでいけば昭和19年までのアップに4~5年、24年までですと7~8年かかる計算となります。昭和24年までのアップ作業及び私なりの記録の整理が終了した暁にはスコアブック20冊は野球体育博物館に寄贈させていただくつもりでおります(但しどなたにでも閲覧していただける条件付き、受けていただけるかどうかは分かりませんが)。元データからの記録の整理(あるいはより正確な試合経過の整理)は後に続いていただける方に委ねたいと考えています。
ここで作業仲間を紹介させていただきます。
*作業場風景
*近くの東急ハンズで購入した拡大鏡。スコアブックはB5大の用紙に両チーム分が縮小コピーされていますので細かいプレーは拡大鏡を使用しないと見えません。解読作業に必須のアイテムです。
*当然ではありますが当時のプレイ振りを伝えるスコアブック
*当然ではありますが今後昭和12年秋季リーグ戦を伝えるスコアブックに引き継がれます。
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