10月13日 (火) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 3 0 0 0 4 名古屋 34勝50敗4分 0.405 西沢道夫 森井茂
0 1 0 0 0 1 0 0 0 2 阪神 42勝41敗5分 0.506 玉置玉一 御園生崇男
勝利投手 西沢道夫 6勝8敗
敗戦投手 御園生崇男 11勝13敗
セーブ 森井茂 1
二塁打 (名)岩本 (神)平林
本塁打 (名)西沢 1号
勝利打点 本田親喜 2
西沢道夫、プロ入り初本塁打
阪神は2回、先頭のカイザー田中義雄が左前打で出塁、玉置玉一は三塁に内野安打、野口昇が送りバントを決めて一死二三塁、乾国雄に代わる代打門前真佐人が四球を選んで一死満塁、平林栄治が先制のスクイズを決めて1-0とする。
名古屋は5回、一死後西沢道夫がレフトスタンドに同点ホームランを叩き込んで1-1とする。
名古屋は6回、一死後岩本章がレフト線に二塁打、古川清蔵の三ゴロの間に岩本が三進して二死三塁、阪神ベンチはここで先発の玉置から御園生崇男にスイッチするが、これが誤算となった。吉田猪佐喜は四球から二盗、小鶴誠も四球を選んで二死満塁、本田親喜はストレートの押出し四球で2-1と勝越し、桝嘉一の遊ゴロの間に三走吉田が還って3-1、西沢はストレートの四球で再度二死満塁、芳賀直一も押出し四球を選んで4-1とする。結局、御園生は5四球を与えた。
阪神は6回裏、一死後御園生が中前打、野口も中前打で続いて一死一二塁、門前は三振に倒れるが、平林が左中間に二塁打を放って御園生が還り2-4とする。
阪神は7回、先頭の山口政信が四球で出塁、藤井勇も四球を選んで無死一二塁、田中の当りはセンターにン抜けるが、センター桝からサード芳賀に送球されて二走山口は三塁フォースアウト、センターゴロが記録されて一死一二塁、名古屋ベンチはここで先発の西沢を下げて森井茂をマウンドに送る。御園生の二ゴロで一走田中が二封されて二死一三塁、ここでダブルスチールを敢行するが、「2-4-2」と折り返されて三走藤井は本塁タッチアウト。
戦後、ホームラン打者に成長して通算212本塁打を記録することとなる西沢道夫が貴重なプロ入り初本塁打を放った。
翌日の読売新聞によると、6回にレフト線二塁打を放った岩本章は間に合わないかもしれないタイミングであったが好走塁で二塁を陥れ、古川清蔵の三ゴロで三塁に滑り込んだ時も泥だらけであったとのこと。一方、7回阪神の攻撃ではセンターゴロの原因となった山口政信と、ダブルスチールに失敗した藤井勇の走塁を「鈍走」と評している。