2022年2月27日日曜日

21年 グレートリングvsセネタース 12回戦

9月28日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 0 0 0 1 0 0 0  0  1 グ軍 54勝32敗2分 0.628 丸山二三雄 
0 0 1 0 0 0 0 0 1X 2 セ軍 37勝47敗 0.440 白木義一郎

勝利投手 白木義一郎 22勝16敗 
敗戦投手 丸山二三雄 21勝13敗

二塁打 (グ)堀井、河西

勝利打点 (セ)白木義一郎 4


白木、ハーラー単独トップ

 西宮の第2試合は共に21勝でハーラー争いを繰り広げている丸山二三雄と白木義一郎の先発で午後2時53分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 セ軍は3回裏、二死後飯島滋弥が中前打で出塁、大下弘の右前打で一二塁、白木が右前にタイムリーと、クリーンナップトリオの3連打で1点を先制する。

 グ軍は5回表、一死後岡村俊昭が三塁にヒット、筒井敬三の投ゴロでランナーが入れ替わり、筒井が二盗を決めて二死二塁、丸山が右前に同点タイムリーを放ち1-1と追い付く。

 グ軍は8回表、一死後河西俊雄がレフト線に二塁打、田川豊の二遊間ヒットで一三塁、山本一人監督は敬遠気味に歩かされて二死満塁、堀井数男の当りは一二塁間を抜いたかと見られたがセカンド清水喜一郎がキャッチ、一走山本が飛び出しており、清水からファースト飯島に送球されてダブルプレー。

 セ軍は8回裏、先頭の熊耳武彦が四球を選んで出塁、長持栄吉が送りバントを決めて一死二塁、根津弘司は四球を選んで一死一二塁、清水に代わる代打宮下義雄はカウントスリーボールツーストライクか2球ファウルで粘り、8球目を三振、二走熊耳がスタートを切っており、キャッチャー筒井からの三塁送球にタッチアウトとなって三振ゲッツー。

 9回表のグ軍は三者凡退。

 セ軍は9回裏、先頭の鈴木清一が左前打で出塁、一言多十の投前送りバントを丸山が二塁に送球するがセーフ、犠打と野選が記録されて無死一二塁、飯島の中前打で鈴木は三塁ストップして無死満塁、大下の一ゴロはファースト山本がバックホームして三走鈴木は本封、一死満塁から白木が右前にサヨナラタイムリーを放ち、セ軍が2対1でグ軍を降す。

 白木義一郎は9安打2四球の粘りの完投で22勝目をマーク、丸山とのハーラー争いを制して単独トップに躍り出る。

 両軍の全打点は両投手によるものであった。白木はこの日の勝利によって、戦後復活初年度最多勝に向けて弾みをつけたのである。

2022年2月23日水曜日

21年 ゴールドスターvsタイガース 11回戦

9月28日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 ゴ軍 33勝49敗1分 0.402 清原初男 
0 0 0 0 1 0 0 1 0 2 タ軍 50勝34敗 0.595 御園生崇男

勝利投手 清原初男     1勝0敗 
敗戦投手 御園生崇男 9勝7敗

二塁打 (ゴ)清原2、西沢、坪内 (タ)呉昌征

勝利打点 (ゴ)西沢道夫 2


清原初男、初ヒットから3打席連続二塁打

 第23節3日目は西宮の2試合のみ。

 気象庁のデータによると昭和21年9月28日の東京地方は14.2㎜の降雨を観測しており、後楽園は雨天中止となった模様。

 西宮の第1試合はプロ入り初登板の清原初男と御園生崇男の先発で午後1時5分、関西出張が続く国友球審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、先頭の金田正泰がいきなり死球を受けて出塁、プロ入り初先発の清原は動揺せずに土井垣武を二ゴロに打ち取り、「4-6-3」と転送されてダブルプレーで切り抜ける。

 タ軍は2回裏、先頭の宮崎剛が二遊間にヒット、しかし一死後山口政信の三ゴロが「5-4-3」と渡ってここもゲッツー。

 ゴ軍は4回表、先頭の大友一明が二遊間にヒット、一死後坪内道則監督が4球ファウルで粘って中前打を放つと大友は三塁に進み、西沢道夫が三塁線を破るタイムリー二塁打を放ち1点を先制、続く一死二三塁から清原が中越えに2点タイムリー二塁打を放ち3-0とリードする。

 タ軍は4回裏、一死後本堂保次が左前打で出塁、藤村富美男監督の左前打で本堂は三塁に進んで一死一三塁、しかし宮崎のピッチャーライナーに三走本堂が飛び出しており、清原がサード中村信一に送球して3つ目のダブルプレー。

 タ軍は5回裏、二死後御園生が左前打で出塁、呉昌征がライト線にタイムリー二塁打を放ち1-3と追い上げる。

 タ軍は8回裏、先頭の呉昌征が一塁に内野安打、トップに返り金田正泰の二ゴロの間に呉は二進、二死後本堂が右前にタイムリーを放ち2-3と1点差に追い上げるが、本堂が二塁に走り、ライト小前博文から、セオリー通り二塁に向かう本堂を追ったファースト西沢道夫に送球されてタッチアウト、ゴ軍が逃げ切る。

 清原初男は新人らしからぬ堂々たる投球で再三のピンチを切り抜け、9安打1四球1死球3三振の完投でプ色入り初登板初完投初勝利を飾る。

 清原は打撃でも非凡なところを見せ、26日の最終打席で放ったプロ入り初ヒットが二塁打、27日はコールドゲームで打席なし、この日は第1打席と第2打席で二塁打を放ち、プロ入り初安打から3打席連続二塁打を記録した。

 ゴ軍は8月16日に熊本水前寺球場で試合を行っており、この時坪内監督が済々黌のコーチをやっていた清原初男をスカウトしてゴ軍に入団させたとされている。

 西沢道夫も坪内に誘われて中部からゴ軍に移籍してきたが、この日の勝利打点は今季2個目であるがゴ軍では初の勝利打点となった。ファーストの守備でもセオリー通りにバッターランナーを二塁まで追いかけて刺殺を記録する活躍を見せたのである。

 坪内道則に引っ張られてゴ軍にやってきた清原と西沢がこの試合の投打のヒーローであった。

 熊本にこんな凄い選手が眠っていたのであれば、巨人も川上哲治を介して清原を獲得するチャンスがあったはずであるが、巨人はチームを捨てた憎き藤本定義を攻撃することに躍起になっており、パ軍の4試合を没収試合にすることには成功したが清原を取り逃がした。しかもパ軍の没収試合によりグ軍の勝利が1つ増え、結果的に1勝差で優勝を逃すこととなる。

2022年2月19日土曜日

21年 パシフィックvs巨人 13回戦

9月27日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 1 0 2 パ軍 35勝46敗3分 0.432 真田重蔵 
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 巨人 48勝31敗2分 0.608 近藤貞雄

勝利投手 真田重蔵 21勝*16敗 
敗戦投手 近藤貞雄 17勝11敗

二塁打 (パ)伊勢川

勝利打点(パ)藤井勇 5*


真田重蔵、幻の最多勝

 後楽園の第2試合は真田重蔵と近藤貞雄の先発で午後3時50分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は2回表、先頭の黒沢俊夫が四球を選んで出塁、中島治康の左前打で無死一二塁、多田文久三の投ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、呉新亨の二ゴロの間に三走黒沢が還って1点を先制する。

 4回まで無安打のパ軍は5回表、先頭の森下重好が中前にチーム初ヒット、辻井弘のライト線ヒットで無死一三塁、伊勢川真澄が左前にタイムリー、3連打で1-1の同点とする。

 6回、7回と無安打のパ軍は8回表、先頭の白石敏男がストレートの四球で出塁、続く木暮力三の一塁後方ファウルグラウンドへの飛球はセカンド千葉茂が巧く回り込んで捕球するファインプレー、小島利男もストレートの四球で一死一二塁、ここで藤井勇が中前に決勝タイムリーを放ち2-1と勝ち越す。

 巨人は8回裏、一死後千葉が中前打、川上哲治は四球、黒沢は三振に倒れるが、中島も四球を選んで二死満塁、しかし多田は真田の剛球に押されて一邪飛に終わる。

 真田重蔵は最終回を三者凡退に抑え、3安打6四球5三振の完投で21勝目をマーク、この時点で白木義一郎、丸山二三男と並んでハーラートップに立つ。

 しかしこの第23節終了後、10月初めに聯盟理事会が開かれて、パ軍が未登録の白石と藤井を強引に出場させた5月20日の「パ軍vsセ軍 4回戦」、5月23日の「グ軍vsパ軍 2回戦」、5月24日の「パ軍vs阪急 4回戦」、5月26日の「パ軍vsグ軍 3回戦」の4試合が没収試合となる。

 5月20日~24日の3試合はパ軍の負け試合であったが、5月26日の「パ軍vsグ軍 3回戦」はパ軍が7対4で勝っていた。この試合はグ軍の9対0の勝利に変更され、グ軍とパ軍の勝敗が入れ替わることとなる。

 個人記録はそのまま引き継がれるが、真田重蔵の勝利投手と清水秀雄の敗戦投手は取り消されることとなるため、真田の勝利数は20勝に変更されてハーラートップの座から引き降ろされることとなる。公式記録ではないが、「パ軍vsグ軍 3回戦」で記録された藤井勇の勝利打点も取り消されることとなる。

 記録の修正は第24節以降とする。

 

野球週報2022 ⑦

2月12日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー。

2月13日(日) 休養日。

2月14日(月) 午前中はリハビリで首の牽引。午後から出勤。

2月15日(火) 出勤日。

2月16日(水) 天王洲アイルのグラウンドで品川ビッグスターズの練習。

2月17日(木) 出勤日。

2月18日(金) 出勤日。 

2022年2月13日日曜日

美技

 2021年12月27日付け「21年 巨人vsタイガース 13回戦」において、山内以九士氏が書いた「雑記」欄の文字について「解読不能」とさせていただいたところ、読者の方から詳しい「解読」をいただきましたのでご紹介いたします。

 中島治康の三ゴロを一塁に送球した藤村冨美男のプレーについて、「美技」と書かれていることが判明しました。

 この文字は「美」の「異体字」であるとのことです。守備に関する注釈は「好守」や「好捕」が見られますが、藤村冨美男の守備は「好守」とは違う「美技」であったようです。

 終戦後1年が経過して観客数が増加するに連れ藤村のハッスルプレーが見られるようになったようで、野球史研究の上でも貴重な「発見」であると考えられます。

 「解読不能」を「解読」していただいた「美技」に感謝申し上げます。


*②に書かれているのは「美技」。


21年 グレートリングvsタイガース 13回戦

9月27日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 0 0 0 1 3 グ軍 54勝31敗2分 0.635 別所昭 
0 1 0 0 0 0 0 0 1 2 タ軍 50勝33敗 0.602 若林忠志

勝利投手 別所昭   14勝9敗 
敗戦投手 若林忠志 0勝1敗

勝利打点 なし

猛打賞 (グ)河西俊雄 8、堀井数男 4


筒井の肩で勝つ

 第1試合が行われなかった西宮の第2試合は別所昭と若林忠志の先発で午後2時50分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 電撃復帰の若林が戦後初先発。対する別所も気合が入ったことでしょう。

 その別所は初回、一死後金田正泰に中前打を許すが、土井垣武の投ゴロを二塁に送球して「1-6-3」のゲッツーで切り抜ける。

 タ軍は2回裏、先頭の本堂保次の当りは投飛、ところがこれを別所が落球、藤村富美男監督は右飛に倒れ、宮崎剛の捕ゴロで本堂は二進、塚本博睦の中前タイムリーで1点を先制する。

 若林は4回まで5安打を許すが、初回は「5-4-3」、4回は「5C-3」の併殺で切り抜ける。走者を出すと得意のシンカーを有効に使ったようだ。

 グ軍は5回表、先頭の筒井敬三がストレートの四球で出塁、宮崎仁郎が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り安井亀和の左前打で一死一三塁、ここで河西俊雄が一塁線にスクイズを決めて1-1の同点、ファースト本堂が一塁ベースカバーに入ったセカンド宮崎剛に悪送球して安井は三塁に、打者走者の河西は二塁に進んで一死二三塁、ここで三走安井が「2-5」でタッチアウト、この時二走河西が三塁に進んでおり、打者田川豊のカウントはストライクであることから、スクイズを外されて田川はバットに当てることができず空振り、三走安井がキャッチャー土井垣武からの送球に刺されたと考えられる。土井垣がウエストのサインを出したのか、老練若林がスクイズを察知して外したのか。二死三塁となって田川の当りは二ゴロ、しかしこれをセカンド宮崎剛が痛恨のエラー、三走河西が還って2-1と逆転する。

 グ軍は9回表、二死後河西が右前打から二盗に成功、土井垣の二塁牽制が悪送球となって二死三塁、田川は四球、山本一人監督も四球を選んで二死満塁、堀井数男が左前にタイムリーを放ち3-1とする。

 タ軍は最終回、先頭の塚本が左前打で出塁、しかし若林のライトライナーに塚本が帰れず「9-3」と送球されてダブルプレー。練習不足の若林はまだバットが振り切れず、当てるだけのライナーとなってライト岡村俊昭が捕球、ヒットと見た塚本がスタートを切ってしまったか。2点ビハインドの最終回なのでエンドランは考えにくい。しかし長谷川善三が左前打、代走に富樫淳を起用、トップに返り呉昌征がストレートの四球を選んで二死一二塁、金田正泰が中前にタイムリーを放ち2-3の1点差、再度二死一二塁となってキャッチャー筒井が一塁に牽制するが悪送球、二走呉が三塁に進んで二死一三塁、ここで金田が二塁に盗塁、直前に悪送球したばかりの筒井が二塁に送球して金田がタッチアウトとなって試合終了。

 三走が快足呉昌征だけにダブルスチールも考えられる場面であったが、キャッチャー筒井は度胸よく二塁に送球して試合を終わらせたのである。

 老練若林に投げ勝った別所昭は7安打5四球4三振の完投で14勝目をマークする。

*放棄試合となった第1試合はスコアカード自体が存在しない。この試合の「雑記」欄に「別の試合 ゴールドスター、セネタース試合はセネタース来場せず 放棄試合が宣告された。」と書かれている。

野球週報2022 ⑥

2月5日 (土) 午前中はリハビリで首の牽引。昼は秋葉原のバッティングセンターで115㌔、120㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー。今週から130㌔をメインに打っていきます。

2月6日 (日) ジムでViPR、体幹、筋トレ、有酸素。

2月7日 (月) 出勤日。

2月8日 (火) 出勤日。

2月9日 (水) 南埠頭のグラウンドで品川ビッグスターズの練習。フリーではセンター方向にいい感じで打てています。夕方はリハビリで首の牽引。

2月10日  (木) 出勤日。

2月11日  (金) ジムでインターバルトレーニング、有酸素。 


2022年2月7日月曜日

21年 セネタースvsゴールドスター 12回戦 放棄試合

9月27日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 セ軍 36勝47敗 0.434 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 9 ゴ軍 32勝49敗1分 0.395

勝利投手 放棄試合 
敗戦投手 放棄試合


50分遅刻

 西宮の第1試合はセ軍が定刻が過ぎても来場せず、放棄試合の宣告を受けてゴ軍に9対0で勝利が宣告された。

「放棄競技宣告の報告書」 昭和21年9月28日午前10時

日本野球聯盟会長  鈴木龍二殿

宣告:昭和21年9月27日西宮球場に於ける第1試合ゴールドスター対セネタース(12回戦)午後1時開始
右試合は日本野球規則第24条第1項により放棄競技を宣告し、過失なきゴールドスターに9対零の勝利を與うものとす。

理由:先守チームゴールドスターは午後1時競技開始時間に“競技開始”を宣告し得る状態にありたるも、先攻チームセネタースは不可抗的事情なきに拘らず、定刻に遅れること50分、午後1時50分来場したに因る。

事情説明:昨27日は朝来曇天なるも、当西宮球場は午前11時頃より降雨なく、又球場は前夜の降雨のため、多少軟弱なるも、使用可能にして、正午過ぎにはゴールドスターは既に自由打撃練習を開始しありたり。観衆入場に対しては、午後零時20分頃本職、国友審判員、小島支局長立会いの下に、球場状態再実検の上、定刻午後1時開始の予定にて開門入場せしめたり。一方セネタースは零時30分頃上口選手ほか4、5名がユニフォーム姿にて球場に現れ、「自分達はバットを買いに行く途中駅で試合挙行の事を聞き球場に来た」との事で、「宝塚合宿にいる人々に連絡されたし」との事であったが、連絡のことは小島支局長と相談されたしと言って、上口選手と小島氏と相談された結果すぐ電話連絡する事にせられたり。
定刻午後1時には試合開始不能に付、三審判員と小島支局長協議の上観衆には事故のため試合開始遅れる事を発表して午後1時半迄待ちたるも、セネタース来場せず、遂に午後1時45分「放棄競技」を宣告せり。この旨直ちにゴールドスター坪内監督に通告せり。午後1時50分に来場したるセネタース横沢監督にも通告せり。

主審 金政卯一 印

参照:昭和21年度「日本野球年報」

2022年2月5日土曜日

21年 中部日本vs阪急 14回戦

9月27日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
3 3 1 1 0 0 0 0 0  0   0   0  8 中部 31勝49敗3分 0.388 服部受弘 久野勝美
2 1 3 1 0 1 0 0 0  0   0   0  8 阪急 45勝45敗1分 0.500 溝部武夫 今西錬太郎 野口二郎

二塁打 (中)加藤3 (急)野口二郎、青田
三塁打 (急)野口二郎
本塁打 (中)金山次郎 1号、古川清蔵 6号 (急)日比野武 4号

勝利打点 なし

猛打賞 (中)加藤正二 5 (急)青田昇 12、野口二郎(4安打)5、日比野武(4安打)5、荒木茂 2


両軍7回以降無得点

 第23節2日目、後楽園の第1試合は服部受弘と溝部武夫の先発で午後1時丁度、沢球審の右手が上がりプレイボール。

 中部は初回、一死後金山がレフトスタンドに先制ホームラン、古川は四球、小鶴も三塁線にヒット、阪急ベンチは早くも先発の溝部から今西錬太郎にスイッチ、杉浦清監督は中飛に倒れるが、加藤正二が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち3-0とリードする。

 阪急は1回裏、先頭の山田伝が中前打で出塁すると上田の二ゴロで二進、青田が左前打から二盗を決めて一死二三塁、野口二郎がライト線に2点タイムリー二塁打を放ち2-3と追い上げる。

 中部は2回表、服部、三村が連続四球、トップに返り岩本も四球を選んで無死満塁、古川の中前打をセンター山田が後逸して三者生還、6-2とする。古川は2打点。

 阪急は2回裏、先頭の荒木茂が左前打、今西も右前打で無死一二塁、トップに返り山田が中前にタイムリーを放ち3-6。今西は三塁に進み、山田が二盗を決めて無死二三塁、しかし上田のセカンドライナーに二走山田が飛び出してダブルプレー。

 中部は3回表、先頭の加藤が三塁線を破る二塁打、藤原鉄之助が中前にタイムリーを放ち7-3と突き放す。

 阪急は3回裏、先頭の野口二郎が中前打から二盗に成功、野口明の二ゴロで二郎は三進、坂井豊司が左前にタイムリーを放ち4-7、日比野がレフトスタンドにツーランを叩き込んで6-7と1点差に追い上げる。

 中部は4回表、二死後古川がレフトに第6号ホームランを叩き込んで8-6とリードを広げる。

 阪急は4回裏、一死後上田が四球で出塁、青田の三ゴロで上田は二進、野口二郎の三遊間タイムリーで7-8と再度1点差に詰め寄る。

 阪急は6回裏、先頭の山田が四球で出塁、二死後野口二郎がセンター奥に同点三塁打を放ち8-8と追い付く。

 中部は3回途中から服部をリリーフした久野勝美が9回3分の2を投げて10安打5四球無三振2失点。

 阪急は6回途中から野口二郎が三番手のマウンドに上がり7イニングを4安打2四球2三振無失点。

 結局延長12回引き分ける。

 阪急は10回裏、二死後青田が二塁打を放ったが、その直前の上田のライトへのライナーをこの回から加藤に代わってライトに入っていた笠石徳五郎に好捕されたのが痛かった。

 中部は久野勝美が戦力になってきたのが大きい。

野球週報2022 ⑤

1月29日(土) 午前中はリハビリで首の牽引。午後はジムでViPR、体幹、筋トレ、有酸素。

1月30日(日) ジムでインターバルトレーニング。

1月31日(月) 午前中はリハビリで首の牽引。午後から出勤。

2月1日  (火) 出勤日。

2月2日  (水) 南埠頭のグラウンドで品川ビッグスターズの練習。フリーではレフト方向に鋭い当たりを連発。シーズン当初はレフトへの当りが多いが、徐々にセンター方向へ調整していきます。夕方はリハビリで首の牽引。

2月3日  (木) 出勤日。

2月4日  (金) 出勤日。