2010年8月18日水曜日

12年秋 金鯱vs名古屋 1回戦

9月4日 (土) 洲崎


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
2 1 0 0 0 0 0 0 0  0   1   4  金鯱       2勝2敗        0.500  鈴木鶴雄-古谷倉之助
0 1 1 0 0 0 0 1 0  0   0   3  名古屋   1勝2敗1分   0.333  森井茂


勝利投手 古谷倉之助 2勝0敗
敗戦投手 森井茂    1勝1敗


二塁打 (金)鈴木 (名)桝
三塁打 (名)三浦


名古屋、15残塁の拙攻


 秋季リーグ戦名古屋ダービーの緒戦。金鯱は三番サードに矢野槇雄を起用。岡田源三郎監督は四番は小林利蔵を固定し、三番に初戦は黒澤俊夫、二・三戦は川上良作、川上が二試合連続ノーヒットに終わるや本日は矢野を起用。

 金鯱は初回、先頭の島秀之助がセーフティバントを決めて出塁、一死後三番抜擢の矢野が左前打で期待に応える。小林利右前打で一死満塁、黒澤が押出し四球を選んで1点を先制、小林茂太の二ゴロで名古屋守備陣は4-6-3のゲッツーを狙うがファーストセーフで矢野が生還して2-0。更に2回、一死後鈴木鶴雄が左中間に二塁打、ワイルドピッチで鈴木は三進、島の遊ゴロで鈴木がホームに突っ込むがショート芳賀直一のバックホームにタッチアウト。一塁に残った島が二盗に成功、江口行男の左前打で島が還り3-0とする。

 名古屋は2回、一死後倉本信護が中前打で出塁、芳賀の三ゴロでランナーが入れ替わりワイルドピッチで芳賀は二進、森井茂が左前にタイムリーを放って1-3。更に3回、石田政良の内野安打と桝嘉一、大沢清の連続四球で一死満塁とし、白木一二の三ゴロの間に1点を返して2-3と追いすがる。

 名古屋先発の森井茂は3回に1安打を許すが4回以降7回まで無安打に抑える好投、8回江口に久々にヒットを許すが無得点に抑えて味方の反撃を待つ。名古屋は8回、この回先頭の倉本信護が四球で出塁、芳賀が送って二死後三浦敏一が中越えに起死回生の三塁打を放って遂に3-3の同点に追い付く。

 延長に入り名古屋は10回裏、一死後芳賀が四球で出塁、森井の遊ゴロをショート瀬井清がはじいて一死一二塁、金鯱はここで鈴木鶴雄をあきらめてエース古谷倉之助を投入、岡田監督の継投策がズバリ決まって古谷は三浦を中飛、石丸藤吉を三振に抑える。

 金鯱は11回表、一死後小林利蔵の二ゴロをセカンド石丸が失して一死一塁、代走に五味芳夫を起用、黒澤の投ゴロで五味は二塁に進み、小林茂太が左前に決勝のタイムリーを放って4-3と勝ち越す。名古屋もその裏二死から小島茂男四球、遠藤忠二郎中前打で一二塁とする粘りを見せるが最後は古谷が倉本を投ゴロに打ち取りゲームセットのサイレンが高々と鳴り響く。

 名古屋打線は10安打を放ち6個の四球を選び金鯱守備陣は5失策、結局15残塁を記録する。三番桝嘉一は4残塁、四番の大沢清と小島茂男の無安打が響いた。八番森井と九番三浦は2安打ずつ、しかしトップの石丸が6打数無安打で森井が2残塁、三浦が3残塁と打線のつながりを欠いたことが敗因であった。

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