2023年12月31日日曜日

かっとばし

野球殿堂博物館から贈られてきました。

長く維持会員をやっていると、たまにはいいこともあるもんですね(笑)。

当ブログが野球殿堂博物館に通い始めたのは50年以上前のこと。まだ後楽園球場の横に別棟で建っていた「野球体育博物館」でした。後楽園球場に東映vs 西鉄戦を観に通っていた頃、隣に不思議な建物があったので入ってみたら、そこが「野球殿堂」であることを知ってびっくり仰天したのです。薄暗い部屋に沢村栄治などのレリーフが飾ってあって、荘厳な雰囲気に圧倒されました。

維持会員になったのは10数年前のこと。年に20回以上行ってましたので、維持会員になった方が儲かるという不純な動機がきっかけでした。戦前編の「実況中継」でも活用していた当時の読売新聞の記事は、図書室でコピーさせてもらったものです。

戦前の読売新聞のスクラップは鈴木龍二の寄贈となっていますが、スクラップしていたのは河野安通志でした。河野の死後、遺族の困窮を知った鈴木龍二が買い取ったものを野球体育博物館に寄贈したのです。鈴木龍二は「カミソリ龍二」と呼ばれた有能な新聞記者でしたが野球に関しては素人でした。

野球殿堂博物館は戦前唯一の公式記録である「日本職業野球聯盟公報」全巻を所有していますが、複数の方から集めたものです。一方、当ブログが所有する「日本職業野球聯盟公報」全巻は鈴木惣太郎が所有していたものであり、一個人で集めた「全巻揃い」を所有しているのは当ブログだけとなります。

また、当ブログが故・千葉功氏から「俺は2冊持っているから君に一冊やるよ」と頂いた昭和21年の公式記録集は野球殿堂博物館も持っていません。

ということで、「かっとばし」くらいは頂いても罰は当たらないでしょう(笑)。




2023年12月10日日曜日

東京六大学準硬式野球連盟 創立75周年記念

 昨日、 「東京六大学準硬式野球連盟 創立75周年記念 祝賀会」が開催されました。

 各校のOBが一同に会する催しは初めてのことで、次回の開催は25年後の100周年になるようなので、最初で最後の機会ということで参加させていただきました。

 同期と周辺の方達とは定期的に集まって飲み会をやっていますが、少し離れた年代だと卒業以来とか10年ぶりの再会となりました。現役時代はライバルだった他校の連中とも卒業以来の再会です。

 ゲストスピーカーは甲子園優勝監督の森林さんでした。パワーポイントを駆使した講演は分かり易く、時折笑いも交える見事なもので皆な感心していましたね。近年は、塾高硬式野球部の準レギュラークラスの多くが大学では準硬に進む流れができており、来年4月からは甲子園優勝メンバーは神宮でレギュラーを狙う闘いに挑みますが、準レギュラークラスの多くは準硬に来ることとなるでしょう。

 とは言え、現在の準硬も部員100人を超えておりレギュラー争いは熾烈を極めています。もちろん、私のように塾高軟式から大学では準硬に進んで硬式出身者とのレギュラー争いに打ち勝つ人間も多くいますので、硬式出身者諸君も覚悟しておいた方がいいですよ。

 私も来年3月で定年退職後は日吉台のグラウンドに立つことになります。まだノックぐらいならできるんじゃないかな(笑)。

 



2023年11月26日日曜日

巨人vs近畿 2回戦

5月5日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 3 1 0 0 0 0 0 1  5  巨人 4勝7敗 0.364 小松原博喜 川崎徳次 
0 0 0 4 0 1 5 0 X 10 近畿 8勝3敗 0.727 丸山二三男 中谷信夫

勝利投手 中谷信夫     2勝1敗 
敗戦投手 小松原博喜 2勝1敗

二塁打 (巨)内堀、小松原、川上 (近)山本、飯田2
三塁打 (近)筒井

勝利打点(近)飯田徳治 1

猛打賞 (近)飯田徳治(4安打)1


仏の徳さん

 甲子園の第2試合は丸山二三男と小松原博喜の先発で午後3時22分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は2回表、先頭の川上哲治が左前打で出塁、平山菊二はストレートの四球で無死一二塁、ここで二走川上が丸山の牽制に釣り出されてタッチアウト、中島治康の三ゴロで平山は二進して二死二塁、丸山の二塁牽制がセンターに抜ける悪送球となる間に平山が生還して1点を先制、多田文久三は四球で出塁、内堀保の左越えタイムリー二塁打で2-0、小松原もレフト線にタイムリー二塁打を放ち3-0とする。

 巨人は3回表、一死後千葉茂が四球で出塁、川上の右越え二塁打で一死二三塁、近畿はここで丸山から中谷信夫にスイッチ、平山の遊ゴロで三走千葉が還って4-0と突き放す。

 巨人は4回表、先頭の多田が四球で出塁、内堀の二遊間ゴロをセカンド安井亀和が捕球すると二塁ベースを踏んで一塁転送してゲッツー、この併殺で試合の流れが変わった。

 近畿は4回裏、先頭の田川豊が四球で出塁、山本一人監督の右中間タイムリー二塁打で1-4、飯田徳治のレフト線にタイムリー二塁打を放ち2-4、堀井数男は四球で無死一二塁、中谷の二飛に二走飯田が飛び出してしまいゲッツー、しかし筒井敬三がセンター左奥にタイムリー三塁打を放ち3-4と1点差、朝井昇の「遊ゴロをショート田中資昭が失して4-4の同点に追い付く。

 近畿は6回裏、先頭の山本が四球から二盗に成功、飯田が中越えに2打席連続となるタイムリー二塁打を放ち5-4と勝ち越す。

 近畿は7回裏、先頭の朝井が三遊間を抜いて出塁、巨人ベンチはここで先発の小松原から川崎徳次にスイッチ、トップに返り安井の投ゴロでランナーが入れ替わり、河西俊雄の右前打で一死一三塁とチャンスを広げ、田川の右前タイムリーで6-4、山本が四球を選んで一死満塁、飯田が左前に2点タイムリーを放ち8-4、堀井も中前にタイムリーを放ち9-4、中谷は四球で一死満塁、筒井の遊ゴロ併殺崩れの間に三走飯田が還ってこの回5点、10-4と突き放す。

 巨人は9回表、3本のヒットで1点返すが時すでに遅し。

 没落する巨人と上昇気流に乗る近畿を象徴する試合となった。

 ルーキー飯田徳治は開幕から5番に抜擢されてきたがここまで打率2割2分5厘と期待に応えられなかった。この日は4打数4安打4打点二塁打2本と爆発。通算1,978安打を記録することとなる飯田にとって、この試合が起点となったのである。

 後年、横浜平和球場で行われた引退試合。皆川に追い込まれてからの外角球はストライクにも見える際どい球で田代球審の右手が上がりかけたが、キャッチャー野村が咄嗟に「今のはボールです」。田代の右手は上がらず、難を逃れた飯田はその後の球を右中間に弾き返して引退試合に花を添えたのである。

 温厚な性格から「仏の徳さん」と慕われた飯田徳治らしいエピソードである。

*1965年3月27日に飯田徳治の引退試合が行われた横浜平和球場(通称:ゲーリッグ球場)。
 写真は1976年7月、神奈川軟式準決勝。打席のスラッガーは筆者。平和球場はこの年を最後に解体され、現在の横浜スタジアムに生まれ変わりました。


2023年11月5日日曜日

太陽vs東急 2回戦

5月5日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 1 2 0 0 0 0 0 6 太陽 5勝6敗 0.455 真田重蔵
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 東急 6勝6敗 0.500 大下弘 黒尾重明

勝利投手 真田重蔵 3勝1敗 
敗戦投手 大下弘     0勝1敗

二塁打 (太)藤井 (東)大下
三塁打 (東)長持

勝利打点(太)藤井勇 1

猛打賞 (太)藤井勇 1


大下はKO、苅田は2失策と冴えず

 第3節3日目、後楽園の第1試合は真田重蔵と大下弘の先発で午後1時5分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は初回、今季初登板の大下がいきなり辻井弘、荒川昇治の一二番に連続四球、藤井勇が右中間に2点タイムリー二塁打を放ち2-0、中谷順次の遊ゴロをショート清水喜一郎がエラーして無死一三塁、森下重好の三ゴロ併殺の間に三走藤井が還って3点を先取する。

 太陽は3回表、先頭の辻井が四球で出塁、荒川の遊ゴロでランナーが入れ替わり、藤井の左中間ヒットで一死一三塁として大下をKO、ピッチャーは黒尾重明に代わり、一走藤井がディレードスチール、キャッチャー鈴木圭一郎が二塁に送球して藤井がアウトになる間に三走荒川がホームに還る好走塁を見せて4-0とする。

 重盗片割れアウトなので荒川に本盗は記録されないが、3年後にはサヨナラ本盗を記録することになるので乞うご期待。荒川は守備、走塁に好プレーを見せており、藤本定義監督は二番に抜擢した。プレーぶりを見ていても二番は適任である。1952年には捕手として史上最多の32盗塁を記録することとなるが、捕手での30盗塁以上は1940年に30盗塁をマークした吉原正喜と1952年の荒川だけである。

 太陽は4回表、先頭の森下が死球を受けて出塁、伊勢川真澄の二ゴロをセカンド苅田久徳監督がエラーして森下は三塁に進み無死一三塁、佐竹一雄は四球を選んで無死満塁、一死後真田の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるが苅田の一塁送球が悪送球となって三走森下に続いて二走伊勢川もホームに還り6-0とする。

 東急は9回裏、先頭の長持栄吉が中越えに三塁打、期待の大下は三振、飯島滋弥の内野安打がタイムリーとなって1点を返すが焼け石に水。

 真田重蔵は7安打3四球5三振の完投で3勝目をあげる。

 東急は苅田の2失策による失点が痛かった。さすがの苅田も衰えが見えるか。

 今季初登板の大下も3回にKOされ、打っても2三振と冴えなかったが、残りの2打席は左飛とレフト線二塁打であった。当ブログは、大下の打法が左翼方向を意識したものに変化していることを見逃さない。今季は首位打者を獲るのではないか。

2023年11月3日金曜日

金星vs大阪 3回戦

5月5日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 3 0 0 0 2 0  0  5 金星 3勝8敗 0.273 内藤幸三
0 0 0 2 0 3 0 0 0 1X 6 大阪 8勝3敗 0.727 野崎泰一 梶岡忠義

勝利投手 梶岡忠義 3勝1敗 
敗戦投手 内藤幸三 0勝2敗

二塁打 (金)小前、西沢 (大)土井垣2、梶岡
三塁打 (金)西沢

勝利打点(大)武智修 1

猛打賞 (金)西沢道夫 1 (大)土井垣武 1


タイガース連日のサヨナラ劇

 第3節3日目、甲子園の第1試合は内藤幸三と野崎泰一の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 序盤は両軍併殺でチャンスを潰して3回まで無得点。

 金星は4回表、先頭の大友一明が四球で出塁すると二盗を試みるが土井垣武の強肩に刺され、坪内道則監督も四球で出塁すると今度は二盗に成功、西沢道夫の左前タイムリーで1点を先制、清原初男も左前打で続いて一死一二塁、大阪はここで先発の野崎から梶岡忠義にスイッチ、小前博文が左中間にタイムリー二塁打を放ち2-0、内藤が四球を選んで一死満塁、二死後中村信一が押出し四球を選んで3-0とリードする。

 大阪は4回裏、二死後藤村富美男が中前打、金田正泰が四球を選んで一二塁、土井垣がライト線に2点タイムリー二塁打を放ち2-3と追い上げる。

 大阪は6回裏、先頭の本堂保次が右前打で出塁、藤村は四球を選んで無死一二塁、金田は遊飛に倒れて一死一二塁、前の打席でライト線に二塁打を打った土井垣の打席で金星はレフトの小前とライトの中村信一を入れ替えるが、土井垣はストレートの四球で一死満塁、ここで坪内監督は小前と中村の守備を再度入れ替えて元に戻し、玉置玉一に代わる代打山口政信は投飛に倒れて二死満塁、武智修が押出し四球を選んで3-3の同点、梶岡がレフトに2点タイムリー二塁打を放ち5-3と逆転に成功する。

 金星は8回表、一死後小前の当りは遊ゴロ、これをファースト山口が後逸、内藤は四球を選んで一死一二塁、辻勇夫が右前にタイムリーを放ち4-5と1点差、二死後トップに返り酒沢政夫がライトに同点タイムリーを放ち5-5と追い付く。

 大阪は9回裏、一死後呉昌征が四球から二盗に成功、塚本に代わる代打富樫淳の左前打で一死一三塁、富樫に代わる代走御園生崇男が二盗を決めて一死二三塁、本堂の遊ゴロで三走呉昌征がホームに突っ込むがショート酒沢政夫からの好返球にタッチアウト、本堂が二盗を決めて二死二三塁、しかし藤村は右飛に倒れて試合は延長戦に突入。

 大阪は10回裏、一死後土井垣が中前打で出塁、山口の遊ゴロをショート酒沢が一塁に悪送球して一死一三塁、武智がライトにサヨナラ打を放ち6-5と打っ棄る。

 大阪は連日のサヨナラ劇で5連勝。この時点で首位中日に並んだ。その中日は後楽園の第2試合に登場する。

 大阪の快進撃は2連勝目となる4月29日の巨人戦で山口政信が放った逆転グランドスラムから始まった。この日の山口は8回表の守備で手痛いエラーをして同点に追い付かれたが、10回裏は相手エラーを誘ってサヨナラ劇を演出した。山口の「ラッキーボーイ」はどこまで続くのか。

 76年後の2023年11月2日、日本シリーズ第5戦。手痛いエラーでリードを広げられた森下が逆転の2点タイムリー二塁打を放って阪神が3勝2敗と王手をかけた。野球が「筋書きのないドラマ」であることは76年経っても変わらない。

2023年11月2日木曜日

野球週報2023 ㊸

10月22日(日) 新型プリウスPHEV納車。色はアッシュ。

10月23日(月) 出勤日。

10月24日(火) 出勤日。

10月25日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの練習。

10月26日(木) 出勤日。

10月27日(金) 出勤日。

10月28日(土) 秋季リーグ第四戦。3打数2安打2得点1盗塁でしたが試合は惨敗。やる気のない連中が多過ぎる。

 

野球週報2023 ㊷

10月15日(日) 休養日。

10月16日(月) 出勤日。

10月17日(火) 出勤日。

10月18日(水) 上大岡アカフーのバッティングセンターで120㌔、120㌔、120㌔、120㌔、120㌔。

10月19日(木) 出勤日。

10月20日(金) 出勤日。

10月21日(土) KINTOのヤリスを返却。秋葉原のバッティングセンターに行きましたが混んでいたので断念。

 

野球週報2023 ㊶

10月8日(日) 休養日。

10月9日(月) 上大岡アカフーのバッティングセンターで120㌔、130㌔、Mix、120㌔、スライダー。

10月10日(火) テレワーク。

10月11日(水) 本牧のジムで体幹、筋トレ。

10月12日(木) 出勤日。

10月13日(金) 出勤日。

10月14日(土) 秋季リーグ第三戦。4打数無安打1盗塁でしたが試合は快勝。ノーヒットながら足で貢献。

 

野球週報2023 ㊵

10月1日(日) 本牧のジムで体幹、筋トレ。

10月2日(月) 出勤日。

10月3日(火) 出勤日。

10月4日(水) 休養日。

10月5日(木) 出勤日。

10月6日(金) 出勤日。

10月7日(土) 根岸森林公園でサーキットトレーニング。

 

野球週報2023 ㊴

9月24日(日) 上大岡アカフーのバッティングセンターで120㌔、130㌔、Mix、130㌔、120㌔。

9月25日(月) 出勤日。

9月26日(火) 出勤日。

9月27日(水) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、スライダー、スライダー。

9月28日(木) 出勤日。

9月29日(金) 出勤日。

9月30日(土) 上大岡アカフーのバッティングセンターで120㌔、130㌔、Mix、130㌔、120㌔。

 

野球週報2023 ㊳

9月17日(日) 休養日。

9月18日(月) 上大岡アカフーのバッティングセンターで120㌔、Mix、130㌔、スライダー、120㌔。午後は根岸森林公園でサーキットトレーニング。

9月19日(火) 元町チャーミングセール。

9月20日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの練習。

9月21日(木) 出勤日。

9月22日(金) 出勤日。

9月23日(土) ウエインズトヨタ神奈川磯子店に車庫証明提出。

 

2023年10月11日水曜日

全インニングで両軍最終打者の打順が全て同じ

 昭和22年5月4日の巨人vs大阪戦。

 初回:巨人は三者凡退。大阪も三者凡退。両軍最終打者の打順は三番。
 2回:巨人は三者凡退。大阪も三者凡退。両軍最終打者の打順は六番。
 3回:巨人は2安打1併殺で残塁1。大阪も2安打1併殺で残塁1。両軍最終打者の打順は一番。
 4回:巨人は4安打1得点、凡打2つと走塁アウトが1で残塁2。大阪は2安打1四球2得点で残塁1。両軍最終打者の打順は七番。
 5回:巨人は三者凡退。大阪も三者凡退。両軍最終打者の打順は一番。
 6回:巨人は三者凡退。大阪も三者凡退。両軍最終打者の打順は四番。
 7回:巨人は3安打2得点で残塁1。大阪は2安打1四球1得点で残塁2。両軍最終打者の打順は一番。
 8回:巨人は三者凡退。大阪も三者凡退。両軍最終打者の打順は四番。
 9回:巨人は三者凡退。大阪も三者凡退。両軍最終打者の打順は七番。
 10回:巨人は2安打無得点、凡打2つと走塁アウトが1で残塁1。大阪は1安打1四球、一死一三塁から二番塚本博睦の中犠飛でサヨナラ勝ちとなり残塁1。両軍最終打者の打順は二番。

 ということで、10回まで全インニングで両軍最終打者の打順が全て同じでした。

 調べる気もありませんが、史上唯一の珍記録では?(笑)。

2023年9月30日土曜日

22年 巨人vs大阪 3回戦

5月4日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 1 0 0 2 0 0  0  3 巨人 4勝6敗 0.400 中尾輝三 
0 0 0 2 0 0 1 0 0 1X 4 大阪 7勝3敗 0.700 御園生崇男

勝利投手 御園生崇男 2勝0敗 
敗戦投手 中尾輝三    0勝2敗

三塁打 (巨)川上、中尾 (大)長谷川

勝利打点(大)塚本博睦 1

猛打賞 (巨)内堀保 1


全イニングで両軍の最終打者の打順が同じ

 甲子園の第2試合は伝統の一戦。中尾輝三と御園生崇男の先発で午後3時2分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 3回までは両軍全く同じ展開で、1回、2回は共に三者凡退。3回表の巨人は先頭の内堀保がレフト線ヒットで出塁するが併殺でチャンスを潰した直後に田中資昭がヒットを放つがトップに返り山川喜作は右飛。3回裏の大阪は先頭の富樫淳が中前打で出塁するが併殺でチャンスを潰した直後に長谷川善三が中越え三塁打を放つがトップに返り呉昌征は遊ゴロ。

 巨人は4回表、二死後川上哲治がセンター左後方に三塁打、小松原博喜が中前にタイムリーを放ち1点を先制する。更に平山菊二が中前打で二死一二塁、内堀保の二塁内野安打で二走小松原が三塁からホームも狙うがセカンド本堂保次からの送球にタッチアウト。

 大阪は4回裏、先頭の塚本博睦が二遊間にヒット、山口政信の三ゴロで塚本は二進、藤村富美男はストレートの四球で一死一二塁、本堂の右前タイムリーで1-1の同点、一走藤村が三塁に向かい、ライト小松原がサードに送球するが悪送球となる間に藤村が生還して2-1と逆転する。

 5回、6回は両軍三者凡退。

 巨人は7回表、先頭の小松原が中前打で出塁、一死後内堀の右前打で一三塁、中尾が左中間に2点タイムリー三塁打を放ち3-2と逆転する。続く田中の二ゴロで中尾はホームを狙い、セカンド本堂がバックホームすると中尾は三本間に挟まれ、この間に打者走者の田中が二塁を狙うとキャッチャー土井垣武が二塁に送球してタッチアウト。

 大阪は7回裏、一死後土井垣はストレートの四球で出塁、富樫の中前打で一死一二塁、御園生の三ゴロをサード山川がベースを踏んで二死一二塁、7回表の守備から長谷川に代わってショートに入っていた武智修がライト線に同点タイムリーを放ち3-3と追い付く。

 8回、9回は両軍三者凡退。9回表の巨人は小松原、平山が連続捕邪飛、内堀が一邪飛と、御園生の老練なピッチングに差し込まれている。

 巨人は10回表、先頭の中尾が右前打で出塁、田中の投ゴロで中尾は二封、トップに返り山川の右前打で田中は三塁に向かうがライト富樫からの返球にタッチアウト、多田文久三が三ゴロに倒れて無得点。

 10回裏、勝負に出た大阪は先頭の御園生に代えて代打に金田正泰を起用、金田はストレートの四球で出塁、武智がきっちりと送りバントを決めて一死二塁、トップに返り呉昌征の二遊間ヒットで一死一三塁、塚本が中飛を打ち上げると三走金田がタッチアップからホームイン。緊迫な展開となった伝統の一戦は塚本博睦のサヨナラ犠飛で決着がついた。

 御園生崇男は11安打無四球3三振で10回を完投、2勝目をマークする。

 中尾輝三も7安打3四球1三振の好投を見せたが、3つの四球が何れも失点につながった。3つの四球はいずれもストレートの四球であった。4回の藤村は一死二塁で勝負を避けたかもしれないが、7回の土井垣と10回の金田は走者なしの場面。戦後になって投球スタイルは柔らかくなってきたが、荒れ球癖は治っていない。

 この試合では両軍の各インニングの最終打者の打順が全て同じという歴史的珍記録を達成。詳細は別掲にて。

2023年9月23日土曜日

22年 中日vs太陽 1回戦

5月4日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 3 0 0 0 4 中日 8勝3敗 0.727 井上嘉弘 藤本英雄 
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 太陽 4勝6敗 0.400 スタルヒン

勝利投手 藤本英雄    4勝2敗 
敗戦投手 スタルヒン 0勝3敗

三塁打 (中)古川

勝利打点(中)古川清蔵 1


藤本のロングリリーフで中日が首位キープ

 「憲法発布記念行事」も恙無く無事終了して、後楽園の第2試合は井上嘉弘とスタルヒンの先発で午後2時34分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は2回表、先頭の小鶴誠が四球で出塁、一死後加藤正二の一ゴロをファースト辻井弘が二塁に送球するがベースカバーのショート平野徳松が落球して一二塁、三村勲は5球ファウルで粘るが三振に倒れて二死一二塁、藤原鉄之助が中前にタイムリーを放ち1点を先制する。

 太陽は2回裏、先頭の森下重好が左前打で出塁すると二盗に成功、伊勢川真澄の中前打で無死一三塁、ここで中日ベンチは早くも先発の井上から藤本英雄にスイッチ、一死後スタルヒンの投ゴロで一走伊勢川は二封、三走森下は三本間に挟まれ挟殺プレーとなるがサード三村からの本塁送球が悪送球となって森下が生還、1-1の同点とする。

 中日は6回表、先頭の金山次郎が四球で出塁、絶好調古川清蔵がここもセンター左奥にタイムリー三塁打を放ち2-1と勝越し、一死後杉浦清監督が左前にタイムリーを放ち3-1、杉浦が二盗を決め、二死後三村が中前にタイムリーを放ち4-1とする。

 2回途中から登板の藤本英雄は好調なピッチングを続け、8回3分の0を3安打無四球2三振無失点、4勝目をマークする。

 中日打線は、2回の先制機には三村が5球ファウルで粘り、4回先頭の小鶴も4球ファウルで粘って四球を選ぶなど、昨年最下位のただ打つだけの打線から粘りの打線に進化して首位を走っている。

 スタルヒンは不摂生が祟りブクブクの体で開幕三連敗。本領を発揮するにはしばらく時間がかかるか。

 一方、巨人での待遇に不満を募らせ中日に移籍した藤本英雄は投球に磨きがかかってきた。戦前の力で押すだけのピッチングから脱却しつつある。しばらく別所-藤本時代が続くかもしれない。

 第3節は巨人、大阪、近畿の人気3チームが甲子園に集結しており後楽園の試合は不人気カードが続くが、この日はGHQが主導する「憲法発布記念行事」が行われるとあって甲子園の17,239人を上回る21,349人の観客を集めた。GHQに忖度して少し盛っていたかもしれない。

2023年9月19日火曜日

憲法発布記念行事

 「訂正のお知らせ」でお伝えしたとおり、昭和22年5月4日の後楽園の第1試合はいつもより1時間早い午後零時5分試合開始となった。

 第1試合の終了時間は午後1時43分で、第2試合の開始時間は午後2時34分であったが、この間に「憲法発布記念行事」が行われた。

 日本国憲法は前年11月3日に「公布」され、この前日「施行」された。当ブログが憲法「発布」記念行事とお伝えしている理由は「雑記」欄に「憲法発布記念行事」と記載されていることによる。

 5月3日は東京は35㍉の降雨で試合が中止となったため、翌日の5月4日に「憲法発布記念行事」が行われることとなった。5月3日の神戸は10.3㍉の降雨であり試合ができるような状態だったかもしれないが甲子園の試合も中止になった。後楽園で行われる「憲法発布記念行事」に合わせて小雨の甲子園も中止にしたのかもしれない。

 具体的にどのような「行事」であったのか。米国のメッセージ、即ちGHQの祝辞に続いて池田豊、若林忠志、坪内道則及び広瀬謙三の4人が「表彰」されたのである。坪内が「野球名人」の称号を得たのはこの時の「表彰」によるものと言われている。この日は若林と坪内は甲子園で試合を行っていて後楽園での「表彰」は受けていない。


訂正のお知らせ

 5月4日の後楽園第1試合、東急vs阪急戦の試合開始時間を午後1時5分とお伝えしていましたが、午後零時5分試合開始の間違いでしたので訂正しました。

 ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。

 

2023年9月18日月曜日

22年 東急vs阪急 3回戦

5月4日 (日) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  0  1 東急 6勝5敗 0.545 白木義一郎
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1X 2 阪急 2勝8敗 0.200 今西錬太郎 天保義夫

勝利投手 天保義夫    1勝4敗 
敗戦投手 白木義一郎 2勝3敗

二塁打 (東)清水 (急)山田、青田

勝利打点(急)青田昇 2

猛打賞 (急)下社邦男 1


阪急、青田のサヨナラ打で連敗脱出

 第3節2日目、後楽園の第1試合は白木義一郎と今西錬太郎の先発で午後零時5分、沢球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は初回、二死後飯島滋弥が四球で出塁、大下弘は右前打、長持栄吉は中前打で二死満塁、しかし白木は二ゴロに倒れて無得点。

 阪急は1回裏、先頭の田中幸男がいきなり初球をデッドボール、上田藤夫も死球を受けて無死一二塁、青田昇の投ゴロで上田が二封されて一死一三塁、野口明が中前にタイムリーを放ち1点を先制する。

 5回まで7残塁で無得点の東急は6回表、一死後熊耳武彦がストレートの四球で出塁、横沢七郎が中前打で続いて無死一二塁、清水喜一郎に代わる代打黒尾重明がライト線にタイムリーを放ち1-1の同点とする。阪急ベンチはここで今西から天保義夫にスイッチ、後続を抑える。

 阪急は9回裏、先頭の下社邦男が左前打で出塁、天保の投前送りバントは当りが強すぎて「1-6-3」と渡るゲッツー、山田伝のセーフティバントも失敗して無得点。

 阪急は10回裏、一死後上田が四球を選んで出塁、ここで青田が左中間を深々と破り上田が一塁から一気にサヨナラのホームを駆け抜ける。

 阪急は今西-天保両エースの継投で連敗脱出。7連敗目の中日戦から試合ぶりが変わっていたが、青田の一振りで8連敗を免れた。ようやく「ベアーズ」から「ブレーブス」にチーム名を変更した効果が出たのである。

野球週報2023 ㊲

9月10日(日) 上大岡アカフーのバッティングセンターで100㌔、110㌔、120㌔、スライダー、130㌔。午後は根岸森林公園でサーキットトレーニング。

9月11日(月) 出勤日。出勤時間は今までの30分から1時間半に延びました。

9月12日(火) 出勤日。

9月13日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの練習。午後は磯子のニトリでお買物。

9月14日(木) 出勤日。

9月15日(金) 出勤日。

9月16日(土) 大井Bで秋季リーグ戦第二戦。大井海浜公園の球場まで家から車で35分、湾岸が空いていればこんなもんです。相手は格上の練馬すずしろ。第1打席はセンター前ポテンから二盗を決めて得点。第2打席は走者を二塁に置いて左中間を完璧に破るタイムリー二塁打から得点。第3打席はショートの右をゴロで抜く中前打から得点。4打数3安打3得点1打点1盗塁。第2打席の二塁打はこの5年間で最高の当りでした。強豪練馬にシーソーゲームの末8対8の引分け。負け試合だっただけに勝ちに等しい。

 

2023年9月17日日曜日

22年 近畿vs金星 1回戦

5月4日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 3 1 1 0 1 0 4 10 近畿 7勝3敗 0.700 別所昭
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0  金星 3勝7敗 0.300 江田孝 門馬祐

勝利投手 別所昭 5勝1敗 
敗戦投手 江田孝 1勝4敗

勝利打点(近)安井亀和 1


別所、早くも今季3度目の完封

 昭和22年5月3日は東京は35㍉、神戸は10.3㍉の降雨があって試合中止。

 ということで、第3節2日目は5月4日、甲子園の第1試合は別所昭と江田孝の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 (ワンセンテンスに1~5の数字が並んでいることにお気づきください(笑))

 近畿は3回表、先頭の坂田清春が中前打で出塁、朝井昇の三塁線ヒットで無死一三塁、トップに返り安井亀和の中前タイムリーで1点を先制、河西俊雄の投ゴロで二走朝井は三封、田川豊の右前タイムリーで2点目、ライト中村信一からの返球をセカンド大友一明が逸らす間に一走河西も還って3-0とする。

 近畿は4回表、飯田徳治の左前打と堀井数男の四球でチャンスを作ると別所が中前にタイムリーを放ち4-0とする。

 更に近畿は5回表、先頭の河西が四球から二盗に成功、田川の一ゴロが進塁打となって一死三塁、山本一人監督の中犠飛で5-0とリードを広げる。

 金星は6回から先発の江田に代えて門馬祐をリリーフのマウンドに送る。

 近畿は7回表、一死後河西が左前打からパスボールで二進、田川の遊ゴロが野選を誘って一死一三塁、山本の投ゴロの間に三走河西が還って6-0とする。

 近畿は最終回、先頭の河西の当りは遊ゴロ、これをショート酒沢政夫が一塁に悪送球、打者走者の河西は二塁に進み、田川の投前送りバントを門馬がファンブル、犠打エラーとなって無死一三塁、山本が中前にタイムリーを放ち7-0、飯田の三ゴロで二者進塁して一死二三塁、堀井は四球を選んで一死満塁、別所のピッチャー強襲ヒットが2点タイムリーとなって9-0、筒井敬三が右前にタイムリーを放ち10-0とする。

 大量リードに守られて別所昭は1四球2三振で2安打完封、早くも今季3度目の完封で5勝目をマークしてハーラートップを独走する。大投手の風格が漂ってきた。

 河西俊雄は1安打ながら4度出塁して何れもホームに還って4得点。近畿の機動力野球は健在である。

2023年9月16日土曜日

野球週報2023 ㊱

9月3日(日) 18年住んだ江東区東雲から横浜市中区滝之上のマンションにお引越し。ヤマギワの照明器具到着。

9月4日(月) ガスの開栓。洗濯機の取付工事。ジャパネットたかたで購入したエアコンの取付け。オリックスの株主優待到着。

9月5日(火) 横浜市中区役所で転入届。18年ぶりに横浜市民になりました。

9月6日(水) 品川ビッグスターズの練習は休んでお買物。

9月7日(木) 出勤日。

9月8日(金) 台風のためテレワーク。昼休みを利用して免許証の住所変更。

9月9日(土) グラウンドコンディション不良のためリーグ戦第二戦は中止。天気は晴れだったので午後は根岸森林公園でランニング。 


2023年9月14日木曜日

ソレ

 ネットニュース「THE ANSWER」は「藤浪晋太郎の猛虎愛が爆発『アレの次はソレ』 岡田監督のリクエストに応え日本一の“隠語”を提案」と伝えている。

 ウ~ン、「ソレ」じゃちょっと「ナニ」ですねぇ~(笑)。

 

10度目の優勝

 各種報道では阪神の優勝は「6度目」となっていますが、共同通信は「セ・リーグは14日、甲子園球場で阪神―巨人23回戦が行われ、阪神が4―3で勝って18年ぶり6度目の優勝を決めた。9月に入って11戦全勝と他を寄せ付けず、この日で80勝44敗4分け。1リーグ時代を含めると10度目の制覇となった。」と、正しく「10度目」と伝えています。

 2023年9月14日22時8分現在、阪神の優勝を正しく「10度目」と伝えているのは当ブログと共同通信だけですね。

 各種報道機関の皆さん、当ブログをよく読んで、正しく「10度目」と伝えてね(笑)。

 

18年ぶり

 阪神が2005年以来18年ぶりのアレ。

 甲子園にはやっぱり“若き血”より“六甲おろし”が似合う。

 当ブログが横浜市中区小港のビューコートから江東区東雲のWコンフォートに引っ越したのが2005年。

 そして昨年Wコンフォートを売却して1年東雲キャナルコートの賃貸を経て横浜市中区滝之上のマンションに引っ越して横浜に戻ってきたのも18年ぶりのアレ。

 当ブログのマンション投資歴は阪神とともにあります(笑)。

 18年ぶり2度目の優勝監督となった岡田と一緒に甲子園に出た北陽時代の1年後輩は当ブログが最初に入った会社で同期でした。野球は当ブログより上手かったかもしれませんがゴルフの腕前は当ブログが上でしたね(笑)。

 各種報道によると阪神の優勝は6回目。1962年、64年、85年、2003年、05年と23年の6回がカウントされているようで、当ブログがお伝えしてきた昭和12年秋、13年春、19年及び現在お伝えしている昭和22年の優勝は無視されています。

 これだから日本では“野球文化”が根付かない。歴史を無視していると、痛い目に遭いますよ(笑)。

 ”リーグ優勝”だから「6回」の報道が正しいとほざいているそこのあなた、だったら何で昭和12年から24年のことを「1リーグ時代」と呼んでいるの?「1リーグ時代」の優勝だって「リーグ優勝」でしょ(笑)。 

2023年9月9日土曜日

野球週報2023 ㉟

8月27日(日) ウエインズトヨタ神奈川磯子店で納車の打合せ。横浜市中区滝之上のマンションでフロアコーティングとエコカラットとガラスフィルムの内装工事が完了したので確認立会い。

8月28日(月) 今週は夏休みで引越し準備。大塚家具のオーダーカーテン到着。

8月29日(火) 江東区役所豊洲出張所で転出届。引越し準備。

8月30日(水) 南埠頭で品川ビッグスターズの練習。引越し準備。

8月31日(木) オープンから8年通ったジム東雲のFOLEで最後のインターバルトレーニング。引越し準備。

9月1日(金) 秋葉原のバッティングセンターで120㌔、120㌔、130㌔、スライダー。引越し準備。

9月2日(土) 大井Bで秋季リーグ第一戦。第1打席は鋭い当たりの一塁ゴロでファーストが弾いた打球が丁度セカンドのところに飛んでアウト。第2打席は走者三塁で左中間を完璧に抜くタイムリー二塁打。第4打席はサードを強襲した打球がレフトまで転がるヒット、ここから後続が続いて大量5点。5打数2安打1打点。10対4でレジェンズに快勝。引越し準備。


2023年8月30日水曜日

22年 中日vs阪急 2回戦

5月2日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 1 0 1 0 0 0 0 4 中日 7勝3敗 0.700 松尾幸造 服部受弘 
1 0 0 1 0 0 0 1 0 3 阪急 1勝8敗 0.111 天保義夫 溝部武夫

勝利投手 服部受弘 3勝0敗 
敗戦投手 天保義夫 0勝4敗 

二塁打 (中)服部 
三塁打 (中)古川、金山

勝利打点(中)岩本章 1


阪急7連敗

 後楽園の第2試合は松尾幸造と天保義夫の先発で午後3時24分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 6連敗中の阪急は初回、先頭の田中幸男が中前打で出塁、下社邦男の二ゴロの間に田中は二進、青田昇は左前打、レフト岩本章からのバックホームが悪送球となって二走田中が生還、1点を先制する。青田に打点は記録されていない。

 中日は2回表、先頭の杉浦清監督の当りは遊ゴロ、これをショート田中が一塁に悪送球、加藤正二が左前打を放って無死一二塁、三村勲の当りは中前に落ちるが一走加藤はスタートが切れずセンター青田から二塁に送球されて加藤は二封、センターゴロとなって一死一三塁、ここでパスボールがあって三走杉浦が還り1-1の同点、上林繁次郎は四球で一死一二塁、二死後トップに返り岩本が中前にタイムリーを放ち2-1と逆転する。

 中日は2回表、一死後古川清蔵が左中間に三塁打、二死後杉浦が左前にタイムリーを放ち3-1とする。

 中日ベンチは2回までに4安打を打たれた先発の松尾に代えて3回から服部受弘をマウンドに送り込む。

 阪急は4回裏、坂井豊司、森田定雄が連続四球、坂元義一の三前送りバントが内野安打となって無死満塁、上田藤夫の二ゴロの間に三走坂井が還って2-3、しかし後続なく1点差止まり。

 阪急はここで追い付けなかったのが痛かった。

 中日は5回表、先頭の金山次郎が右中間に三塁打、阪急ベンチはここで先発の天保から溝部武夫にスイッチ、二死後杉浦のバントヒットがタイムリーとなって4-2と突き放す。

 阪急は8回裏、一死後青田が右前打で出塁、野口明が中前打で続いて一死一三塁、坂井の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるが一塁はセーフ、この間に二走青田は三塁ベースを蹴ってホームに還り3-4と再び1点差、坂井に代えて代走に山田伝を起用、山田は二盗を決めて二死二塁、しかし服部が踏ん張って後続を抑える。

 服部受弘は7イニングのロングリリーフで4安打2四球2三振、3勝目をマークする。

 阪急は粘りを見せたが7連敗。しかしこれまでの淡白な試合ぶりとは変わってきた。

 中日は不調の松尾を早めに見切りをつけた継投策が功を奏して首位を快走。

2023年8月28日月曜日

22年 近畿vs巨人 1回戦

5月2日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 3 1 0 0 2 0 0 0 6 近畿 6勝3敗 0.667 丸山二三男 中谷信夫 
0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 巨人 4勝5敗 0.444 川崎徳次

勝利投手 中谷信夫 1勝1敗 
敗戦投手 川崎徳次 1勝3敗

二塁打 (近)河西、朝井
三塁打 (近)中谷 (巨)多田

勝利打点(近)丸山二三男 1

猛打賞 (巨)呉新亨 1


巨人、13残塁の拙攻

 甲子園の第2試合は丸山二三男と川崎徳次の先発で午後3時12分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 近畿は初回、一死後河西俊雄が中越えに二塁打、田川豊の二ゴロでセカンド千葉茂は三塁に送球して河西はタッチアウト、田川が二盗を試みるとキャッチャー内堀保が刺す。

 近畿は2回表、先頭の山本一人監督が左前打で出塁、飯田徳治の中前打で無死一二塁、堀井数男の遊ゴロで飯田は二封、一死一三塁から丸山の二ゴロ併殺崩れの間に三走山本が還って1点を先制、筒井敬三はストレートの四球で二死一二塁、朝井昇がレフト線に2点タイムリー二塁打を放ち3-0とする。

 近畿は3回表、一死後田川が三塁に内野安打、山本のライト線ヒットで田川は三塁に進み、送球の間に打者走者の山本も二塁に進んで一死二三塁、飯田の中犠飛で4-0とする。

 近畿先発の丸山は初回からコントロールがままならず、1回は1四球、2回は2四球、3回には一死後3連続四球で6四球、ここで中谷信夫に交代し、中谷が後続を抑える。

 近畿は6回表、二死後堀井が四球で出塁、中谷が中越えにタイムリー三塁打を放ち5-0、筒井は四球、朝井が右前にタイムリーを放ち6-0と突き放す。

 巨人は8回裏、一死後内堀が二遊間にヒット、川崎は四球、田中資昭もストレートの四球で一死満塁、トップに返り呉新亨が左前にタイムリーを放ち1-6、古家武夫に代わる代打小松原博喜が中犠飛を打ち上げて2-6とする。

 中谷信夫は最終回、先頭の川上哲治に四球を与えるが、黒沢俊夫に代わる代打林清光を遊ゴロ併殺に打ち取り、最後は多田文久三を二ゴロに抑え、6回3分の2のロングリリーフでプロ入り初勝利をあげる。

 巨人は9四球を選びながら13残塁の拙攻で惨敗。どうにもチーム力が上がらない。

 近畿の九番朝井昇が3打点の活躍。近畿は七番以降の下位打線で5打点をマークした。相変わらずチーム力が強い。

2023年8月27日日曜日

野球なんてララ~ラ~ラララ~ラ~ラ~~~

 野球なんて試合に出なきゃ上手くならない🥎

 私は1974年に慶應義塾高等学校軟式野球部に入部しました🥎

 中学は千代田区立一橋中学で、校庭はアスファルトで野球部も無く、競技経験が無かったからです🥎

 小学校時代は千葉県市川市国分地区では野球少年として鳴らしていましたので多少は自信がありましたが、受験校出身では硬式はちょっと敷居が高かったですね🥎

 この選択は大正解でした。偶然ですが、塾高軟式野球部は私が入部する数年前に全国優勝した神奈川軟式球界の名門でした。もちろんそんなことは知りませんでしたが🥎

 これも偶然ですが、1年先輩に硬式の連中が「彼らは何者?」と不思議がっていた二人の左右の天才的プレイヤーが軟式に在籍していたのです。硬式から引っ張られそうになっても何故か軟式に在籍したままだったその二人が当然三、四番を打っていて、五番は何人か候補がいましたがみんな失格で、先輩が3年の夏の大会でそれまで一番だった2年の私が五番に抜擢されました🥎

 夏の大会では全然打てなかったのに決勝まで五番で起用され続け、決勝戦で先輩の三、四番を二三塁に置いて優勝を決める2点タイムリーを中前に放って何とか面目を保ちました🥎

 先輩の後を追って大学は準硬式野球部に進みました。ライバルは硬式出身者ばかりでしたが2年春からリーグ戦に出場して、大学でも3人でクリーンナップを組むことも多かったですね🥎

 3年秋には3割を打って奇跡的にベストナインを獲得。これも全て、試合に出続けて経験を積ませてもらったおかげでした🥎

 硬式に行っていたら、と思ったことは何度もあります。高校ではレギュラーにはなれたと思いますが、神宮で通用したとは思えません。せいぜい、4年秋の東大戦でお情けの代打ぐらいしか出番は無かったでしょうね🥎

 準硬式では打てずに迷惑をかけたことも多々ありましたが公式戦で200打席以上も使ってもらえました。やっぱり野球は試合に出ないと上手くなれません。これから野球を志す方には、自分の立ち位置を考えて進路を選ぶべきであると助言させていただきます。せっかく好きな野球の道に進んで、アルプススタンドで応援しているだけでは何のために野球をやっているのか。よ~くお考え下さい🥎

 野球なんてララ~ラ~ラララ~ラ~ラ~~~♫♫🥎

*本日のタイトルは拓郎の名曲「人間なんて」の歌詞をパクらせていただきました🥎

 

野球週報2023 ㉞

8月20日(日) 昨日段ボールが届いたので今日から本格的に引越し準備。

8月21日(月) 出勤日。

8月22日(火) 出勤日。

8月23日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの練習。1時で切り上げて2時から決勝戦をテレビ観戦。暑いし、勝つのも分かっていたので甲子園には行きませんでした(笑)。

8月24日(木) 出勤日。

8月25日(金) 午前中は出勤。本日は引渡し日で鍵の受取りがあるので午後から年休。鍵を持って横浜市中区滝之上のマンションにGO。

8月26日(土) 午前中は滝之上のマンションで通電手続きとフロアコーティングの立ち合い。ランチは根岸森林公園のベンチで本牧館のパンを10数年ぶりに食べました。

 

22年 大阪vs金星 2回戦

5月2日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 2 0 0 2 1 6 大阪 6勝3敗 0.667 渡辺誠太郎 
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 金星 3勝6敗 0.333 重松通雄

勝利投手 渡辺誠太郎 1勝1敗 
敗戦投手 重松通雄    1勝1敗

二塁打 (大)藤村2、土井垣、渡辺、本堂
三塁打 (金)小前、坪内

勝利打点(大)土井垣武 1

猛打賞 (大)藤村富美男(4安打)1


ダイナマイト打線が二塁打5本

 第3節初日、甲子園の第1試合は渡辺誠太郎と重松通雄の先発で後楽園と同時刻となる午後1時4分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は4回表、一死後藤村富美男が中越えに2打席連続となる二塁打、二死後土井垣武の右越えタイムリー二塁打で1点を先制する。

 大阪は5回表、先頭の渡辺が中越えに二塁打、長谷川善三が送って一死三塁、二死後塚本博睦の中前タイムリーで2-0、塚本が二盗を決めると、先日の試合で逆転満塁ホームランを打った山口政信が左前にタイムリーを放ち3-0とリードする。

 金星は7回裏、先頭の清原初男の当りは三ゴロ、これを6回から山口に代わってファーストに入っていた玉置玉一が落球、小前博文の右中間タイムリー三塁打で1-3、重松の遊ゴロで三走小前がスタートの構え、これに釣られてショート長谷川善三が三塁に送球するが小前が戻ってセーフ、野選が記録されて無死一三塁、辻勇夫の三ゴロで一走重松は二封、三走小前がスタートを切ったのを見てセカンド本堂保次は一塁転送ではなくキャッチャー土井垣に送球、小前は三本間に挟まれてタッチアウト、「5-4-2-6C」の併殺が記録される。

 大阪は8回表、先頭の藤村が中前打で出塁、本堂の右越えタイムリー二塁打で4-1、ライト中村信一からの返球が悪送球となって本堂は三塁に進み、一死後富樫淳の二ゴロエラーの間に三走本堂が還って5-1と突き放す。富樫には打点が記録された。

 大阪は9回表、先頭の塚本が三塁に内野安打、玉置が四球を選んで無死一二塁、藤村の右飛で二走塚本はタッチアップから三塁に進み、本堂の二ゴロ併殺崩れの間に塚本が還って6-1とダメ押す。

 渡辺誠太郎は7安打2四球1三振、自責点ゼロの完投で今季初勝利をあげる。渡辺は昨年、打者としてもシーズン中盤で一時首位打者になる活躍を見せたが、今季は投手に専念するようだ。

 二塁打を5本放ってダイナマイト打線ぶりを発揮した大阪が快勝。山口の逆転満塁弾で勢いが付いてきた。

2023年8月25日金曜日

ぼくの好きな先生

 当ブログが中学時代に買ったレコードは、シングル盤は1枚もなく5枚のLPでした。

 かぐや姫の「はじめまして」、「おんすてーじ」、「さあど」、RCサクセションの「初期のRCサクセション」、なぎらけんいちの「葛飾にバッタを見た」の5枚です。

 かぐや姫の「さあど」は発売前から市川駅前のレコード屋さんに予約していて発売日に聞きました。B面1曲目が「神田川」で、後にシングルカットされて大ヒットしたので、関係者以外では日本で最初に「神田川」を聞いた一人だったのです。

 RCサクセションの「初期のRCサクセション」の2曲目「ぼくの好きな先生」がお気に入りでした。清志郎が通っていた都立日野高校の実在の美術教師が楽曲のモデルであったと伝えられています。

 当ブログの「ぼくの好きな先生」は「古文」の教師でした。風変わりな白衣を着て歯に衣着せぬ言動で、その先生も当ブログが大ファンだった当時オリジナルで放映されていた「刑事コロンボ」の大ファンだったという共通点がありました。受験校で3年にもなると受験科目以外の授業ではそっちのけで受験科目の勉強をするのが常識でした。「古文」も受験科目である「国語」の一分野ですが、風変わりな先生だったのでみんな変人扱いして無視していたようです。当ブログだけはお気に入りの先生だったので週2時間の「古文」の授業だけは真面目に勉強していました。

 慶應義塾高等学校の試験日、「数学」は得意だったので分からない問題は無く多分満点。「英語」もほぼフルマークだったと思います。「国語」は苦手というより嫌いだったのでほとんど勉強していなかったのですが、「古文」の問題は「ぼくの好きな先生」が授業で取り上げた題材と同じのが出題されたので簡単に解けちゃいました。試験が終わって、皆が一様に「古文の問題が分からなかった」と言っていたので「こりゃ、やったかも」と思っていたら案の定合格していました。

 当ブログ程度の頭と勉強量で「偏差値76」の試験を突破するのは奇跡に近かったのですが、「ぼくの好きな先生」の授業だけ真面目にやってきたご褒美でしたね(笑)。 


2023年8月24日木曜日

部長にまつわるエトセトラ

 本日は7月27日付け「高校野球にまつわるエトセトラ」に続いて「エトセトラ」シリーズ第2弾。

 高校野球では「選手」と同様、「監督」に係る記事も多く見られ、森林監督もスター並みの扱いを受けています。そんな中で地味な存在なのが「部長」。

 ということで、当ブログは日の当たらない「部長」にスポットライトを当てましょう。

 数あるネット記事の中で赤松部長のコメントは「一般入試でもレギュラーになる選手はいる。どのルートで入ってきても、同じ扱いをしている」という趣旨を強調しているのが目立ちます。まあ、教育者として「推薦入学組を重視している」とは言えない立場は分かりますが、母校の優勝が「推薦入学」に頼り切っていたのは事実です。赤松部長の本音は「男はつらいよじゃあね~が部長はつらいよ」てなところでしょうね(笑)。正直に「推薦入学組のお陰で優勝できたが一般入試組も頑張った」と言えば良さそうなものを。現実は、頭のいい一般入試組を先乗りスコアラーとして活用し、野球が上手い推薦入学組のデータ野球に活かしているのですが。

 当ブログが「部長」という立場のつらさを実体験からご教示しましょう。

 私が高校軟式3年の春の大会での出来事。軟式でも公式戦には「部長」もベンチに入らなければならない規程があるのですが、その日「部長」はどういう訳かグラウンドに姿を見せず、「失格」となって不戦敗となりました。数日後練習に姿を見せて謝罪し辞任されました。忘れていたのか、家庭の事情で来れなかったのか、事情は分かりませんがそんなことがありました。その「部長」は「生物」の教師で、私も授業を受けていたので試験があります。「生物」にはほとんど興味がなかったので白紙に近い状態で試験解答を提出しました。赤点なら留年(清原の息子が留年しているのは有名ですのでネット記事でご確認ください)ですが、何故か合格点となり留年を免れました。

 恐らく元「部長」は、公式戦に姿を見せずに失格「不戦敗」になったことに対して私が抗議のためにわざと「白紙」を提出したと誤解されて「合格」にしてくれたのだと思いますが、事実は私が「馬鹿」だったためまともな解答を提出できなかっただけのことだったのです。

 まあ、その時の元「部長」も「部長はつらいよ」てなところだったのではないでしょうかね。

 本日のタイトルは、PUFFYの名曲「渚にまつわるエトセトラ」をパクらせていただきました(笑)。 


2023年8月23日水曜日

何故慶應の応援のマナーは悪いのか

 私は慶應義塾高等学校28期卒のOBです。千代田区立一橋中学から一般入試で入りました。野球は得意で好きでしたが中学は受験校のため競技経験はなく、千葉県市川市から約2時間かけての通学だったこともあり、硬式野球部は諦めて軟式野球部に入部し、大学では準硬式野球部に進みました。大学卒業後はサラリーマンを約20年経験後、国家公務員を約20年。現在は国家公務員再任用で来年3月末で65歳の定年退職予定です。ちなみに還暦野球の現役プレイヤー(笑)。

 さて、何かと話題の多かった今年の甲子園では母校が優勝しましたが、応援マナーの悪さが話題になっています。私も同意見でありOBとして恥ずかしい限りですので私見を述べます。

 批判の対象は学生応援席ではなく、一般席に陣取ったOBによる応援(?)でした。母校の応援はアルプス席が基本であり、一般席にはOB以外の一般観客も多いことから節度を持った応援が求められます。自チームの得点時に思わずガッツポーズで立ち上がるくらいならむしろ周りの観客からも共感を持ってもらえると思いますが、相手チームのエラーに歓声を上げるなどの行為は言語道断です。

 一般席に陣取ったOBは野球部OBではなく素人が多かったと思います。野球部OBであればアルプス席のOB枠があり、NHKの中継に登場した古老のOBもアルプス席で節度ある応援をされていました。一般席を取るには極めてアクセスが難しいネットでの取得となり、そこまで苦労して取ったチケットで観戦するのですから応援が過熱になるのは致し方のない面もありますが、高野連が規定する応援マナーに反する行為が許される道理はない。

 塾高卒業生は社会的な成功者が多いのは事実ですが、何をやっても許されると勘違いしている馬鹿が多いのも事実です。マスコミにもOBが多いことから、応援マナーの悪さが大手マスコミで報道されることはないでしょうが、ネット時代にはそのような暴論は通用しないと知るべきですな。

 少し前のことですが、習志野高校ブラスバンド部の応援が相手チームのタイム時に音量を上げると批判されたことがありました。この批判をきっかけとして、習志野高校ブラスバンド部は相手のタイム時には演奏をピタッと止めることになり、そのマナーは千葉県高校野球の各チームにも広がり、現在では全国の高校で応援マナーの基本になっています。

 馬鹿が多いとは書きましたが優秀なOBが多いのも事実。今回の批判を謙虚に反省し、今後の応援に生かしていきましょう。応援マナーにおいても全国の範たれ!それこそが独立自尊の精神ですよ。


22年 東急vs太陽 1回戦

5月2日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 2 0 4 東急 6勝4敗 0.600 黒尾重明 
0 0 0 0 0 1 0 0 2 3 太陽 4勝5敗 0.444 池田善蔵

勝利投手 黒尾重明 1勝1敗 
敗戦投手 池田善蔵 2勝1敗

二塁打 (太)藤井、中谷
三塁打 (太)中谷
本塁打 (東)大下弘 1号

勝利打点(東)大下弘 2


大下が今季初ホーマー

 第3節初日、後楽園の第1試合は黒尾重明と池田善蔵の先発で午後1時4分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は初回、先頭の苅田久徳監督が四球を選んで出塁、横沢七郎の遊ゴロをファースト荒川昇治が落球、この間に苅田は三塁に進み、飯島滋弥はストレートの四球で無死満塁、大下弘がツーストライクナッシングから押出し四球を選んで1点を先制、長持栄吉の右犠飛で2-0とする。

 太陽は1回裏、先頭の辻井弘が四球で出塁、荒川の二ゴロの間に辻井は二進、藤井勇のセカンドライナーに辻井が飛び出してゲッツー。

 太陽は2回裏、先頭の中谷信夫が右中間に三塁打、森下重好の左飛で中谷はタッチアップからホームを狙うが、レフト大下からのバックホームにタッチアウトでゲッツー。

 太陽は6回裏、二死後藤井が左中間に流し打って二塁打、中谷の左中間タイムリー二塁打で1-2と追い上げる。

 東急は8回表、先頭の大下がライトスタンドに今季第1号本塁打を叩き込んで3-1、一死後一言多十は四球、熊耳武彦の二ゴロをセカンド松井信勝がエラーして一死一二塁、黒尾の一ゴロをファースト荒川が二塁に悪送球する間に二走一言が還って4-1と突き放す。

 太陽は最終回、一死後中谷が四球で出塁、二死後伊勢川真澄が右前にゴロで抜けるヒット、これをライト長持が後逸する間に一走中谷が一気に還って2-4、平野徳松に代わる代打藤村隆男が中前にタイムリーを放ち3-4と1点差に追い上げるが、池田に代わる代打佐竹一雄は三ゴロに倒れてゲームセット。

 黒尾重明は6安打6四球3三振の完投で今季初勝利を飾る。

 大下弘は勝利打点となる押出し四球を含む2四球を選び、レフトの守備では三塁走者を刺し、今季初本塁打を記録した。そこには昨年までの振り回すだけの大下の姿はなかった。今季は本塁打数は減るが首位打者を獲るのではないか。

2023年8月20日日曜日

22年 第2節 週間MVP

週間MVP 
投手部門  
 太陽 真田重蔵 1  
 投手部門は2勝1敗1完封の別所と2勝0敗の真田との争い。別所の完封は不振の阪急相手であり、真田は8失点完投の熱投がプラス評価されて真田が選出された。 

打撃部門  
 大阪 山口政信 2
 成績こそ14打数2安打であるが、29日の巨人戦で放った歴史を変える逆転満塁弾が評価されて選出された。これで開幕から2節連続受賞。

殊勲賞
 巨人 林清光 1
 27日の金星戦で代打サヨナラ打。

 太陽 森下重好 1
 16打数4安打5打点、勝利打点2個。

 金星 坪内道則 1
 29日の太陽戦で1試合4打点。

 中日 杉浦清 1
 26日の東急戦で1試合4打点。

敢闘賞
 中日 古川清蔵 1
 17打数8安打7得点6打点、1本塁打5盗塁。数字だけなら満票受賞のところであったが、山口の一発に譲る。

 大阪 塚本博睦 1
 16打数8安打1得点4打点。

 金星 小前博文 1
 17打数7安打3得点1打点。

技能賞
 東急 苅田久徳 1
 25日近畿戦での好走塁。苅田は頭で走る。

 金星 坪内道則 1
 29日の太陽戦で名人芸の好走塁。殊勲賞とのW受賞。

 巨人 小松原博喜 1
 1勝、12打数5安打の二刀流。

2023年8月19日土曜日

22年 大阪vs巨人 2回戦

4月29日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 6 2 0 0 0 0 0 0 8 大阪 5勝3敗 0.625 御園生崇男 梶岡忠義 若林忠志 
3 0 1 0 2 0 0 0 0 6 巨人 4勝4敗 0.500 川崎徳次 小松原博喜

勝利投手 梶岡忠義 2勝1敗 
敗戦投手 川崎徳次 1勝2敗 
セーブ    若林忠志  1

二塁打 (巨)川上、黒沢、小松原
本塁打 (大)山口政信 1号、梶岡忠義 1号 (巨)小松原博喜 1号

勝利打点(大)山口政信 1

猛打賞 (大)塚本博睦 1 


山口政信、逆転グランドスラム

 第2節最終日、後楽園の第2試合は御園生崇男と川崎徳次の先発で午後3時33分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、一死後古家武夫が右前打で出塁、千葉茂は4球連続ファウルで粘って右前打、古家は三進して一死一三塁、川上哲治が中越えに2点タイムリー二塁打を放ち2-0、小松原博喜の遊ゴロの間に川上は三進、黒沢俊夫の左中間タイムリー二塁打で3-0とリードする。

 大阪は2回表、土井垣武、金田正泰が連続四球、一死後長谷川善三のレフト線タイムリーで1-3、武智修はストレートの四球で一死満塁、二死後塚本博睦がストレートの押し出し四球を選んで2-3と1点差、巨人ベンチは先発の川崎をライトに回してライトから小松原博喜をマウンドに送るが、山口政信がセンター左奥に逆転満塁ホームランを叩き込んで6-3と大きくリードする。

 巨人は2回裏、先頭の川崎が四球で出塁、大阪ベンチは先発の御園生から梶岡忠義にスイッチ、梶岡は田中資昭、呉新亨を連続三振に打ち取る。

 大阪は3回表、先頭の土井垣がライト線にヒット、一死後梶岡がライトポール際にツーランを叩き込んで8-3とリードを広げる。

 巨人は3回裏、先頭の千葉が四球で出塁、一死後小松原のレフト線二塁打で一死二三塁、黒沢の左犠飛で4-8と反撃に転ずる。

 巨人は5回裏、二死後川上が4球ファウルで粘って四球で出塁、小松原がレフトスタンドにツーランを叩き込んで6-8と迫る。

 しかし巨人の反撃もここまで。7回から大阪は若林忠志監督がマウンドに上がり、巨人打線を1安打無得点に抑えて逃げ切る。

 今季開幕から三番に座っている山口政信が大仕事をやってのけた。山口が戦後一リーグ時代にプロに在籍するのは2シーズンだけでその間の本塁打はこの日の逆転満塁弾1本だけであるが、この一打をきっかけに大阪は連勝街道を突っ走ることとなり、戦後初優勝に向けてひた走るのである。山口の一発は歴史を変えた一撃であった。

野球週報2023 ㉝

8月13日(日) ジムで体幹、インターバルトレーニング、バイパー。

8月14日(月) 出勤日。

8月15日(火) 出勤日。

8月16日(水) 秋葉原のバッティングセンターで120㌔、130㌔、スライダー、130㌔。

8月17日(木) 出勤日。

8月18日(金) 出勤日。

8月19日(土) ジムで体幹、インターバルトレーニング。

 

2023年8月18日金曜日

妥当な提言

 2023年7月27日付け「高校野球にまつわるエトセトラ」において、当ブログは「第1試合の開始を午前8時、昼間は休んで第2試合の開始は午後4時、第3試合は午後7時開始のナイトゲーム。」と提言させていただきました。

 本日のネットニュースによると、「猛暑の中での開催に対し、大会本部は、日中を避けた朝と夕方に試合をする2部制の実施を含め、『大会運営については今後、検討していく』としている。」とのこと。

 当ブログの記事を読んだからなのか、高野連もようやく重い腰を上げて「暑さ対策」に動きだしたようです(笑)。

 誤解をしないでもらいたいのは、当ブログは夏の甲子園をドームにしたり時期をずらすことには絶対反対です。夏の甲子園は、「夏の甲子園」で行うべきであると確信しています。

 要は、「どうやるか」なのです。朝夕の開催にするには観客をどうするか、視聴率が欲しいNHK対策をどうするか、難問が立ちはだかることは目に見えていますが、「高校球児ファースト」で考えるべきであると、当り前田のクラッカーなことを言っているだけなのです。

 複数投手を作るチームが増え、以前であれば常識であった連日の試合も休日を挟むように改革してきているように、各チームや高野連の努力は十分承知しています。ただし、気候変動がその努力を上回る速度でひっ迫している事実は動かし難い。

 改革が急がれます。

 

データで深く!プロ野球

 本日のBSNHKは「データで深く!プロ野球」。

 面白い企画です。

 解説は井口と工藤ですがソフトバンクの石川がノーヒットノーラン。

 工藤と言えば1981年夏の甲子園で16奪三振のノーヒットノーラン。中継でも視聴者から工藤にあの時の感想について質問が来ていました。

 当ブログが印象に残っているのは試合後のインタビューで「甲子園に来て急にカーブが落ちるようになった。」と人を喰ったようなコメント。

 元々カーブが得意だったことは、当ブログはとっくに見抜いていましたね(笑)。

 データを駆使した野球は高校野球でも徐々に浸透してきました。グラウンド温度45度の中で150球投げる「根性野球」の時代は過ぎ去ったのです。

 2023年がデータ高校野球元年となることを祈ります。


*アサヒグラフの表紙になった工藤のノーヒットノーラン。


2023年8月17日木曜日

アサ芸プラスにいいね!

 ネット記事を正確に把握されている方にはご理解いただけると思うが、当ブログの論調に賛同する記事が確実に増えてきている。

 「アサ芸プラス」が伝える記事「炎天下に相変わらずの丸坊主…夏の甲子園が拍車をかける野球人口の急減少問題」をお読みください。

 と言うよりも、高野連の老害共がこの記事の意味するところを理解しない限り、日本の野球に未来はないのである。

 64歳の筆者は今でもグラウンドで白球を追って野球を楽しんいる。と言うよりも、5歳くらいから始めた野球で楽しいと思わなかったことなど一度もない。体も小さく、パワーもなく、人より少しはミート力はあるが当てるだけのバッティングなど毛嫌いして一度もやったことはなく、昭和の時代から平成、令和にかけて常にフルスウィングで野球を楽しんでいる。

 快進撃を続ける母校の「エンジョイ・ベースボール」を礼賛するつもりなどさらさら無く、そもそも野球は元々エンジョイするもので殊更「エンジョイ・ベースボール」などと囃し立てる必要性を感じない。

 母校の硬式野球部の部員は約100名であるが、ベンチに入れるのはほぼ推薦入試組だけで、準レギュラーの多くは大学では準硬式に進む。それでも高校軟式から準硬式に進んだ者の多くが硬式出身者とのレギュラー争いに打ち勝ってリーグ戦で活躍しているのが現実である。

 野球をやりたいなら試合に出られる道に進みなさい。甲子園だけが野球でないことを、「64歳の野球少年」が証明している。 


2023年8月16日水曜日

根性野球の終焉

 1982年夏の甲子園決勝、伝統的な精神野球で勝ち上がってきた広島商業を、池田のパワーが12対2で粉砕した。この試合は高校野球がパワーの時代に入った象徴として伝えられていることで有名で、数年後に清原の出現によりそれは誰の目にも明らかになったのである。

 その清原の息子がベンチ入りしていることで話題の母校が当ブログの予定どおりセンバツベスト4の広陵を破った。

 勝利の源泉は3投手の継投にあった。広陵の背番号1は150球を超える熱投を見せたが力尽きたのである。明日の新聞はこの熱投を賞賛しまくるのが目に見えているので、その前に当ブログが異論を書いておく。

 少しは涼しくなったとは言え、いまだにクーリングタイムが行われている気象条件の中で150球を投げるのは馬鹿げている。そんな根性野球が通用する時代は過ぎ去ったことを、老害指導者は理解すべきである。と言っても無理なのだが・・・。

 今年は異常気象だからなどと呑気なことを言っていられる時代はとっくの昔に過ぎ去った。百葉箱の35度は、グラウンドでは45度に相当する。64歳の今でもグラウンドに立って白球を追い続けている筆者以外には理解不能かもしれないが、老害共の経験則など通用する時代はとっくの昔に過ぎ去ったことを理解すべきなのである(35度を超えるときは危険防止のためグラウンドには出ていませんのでご心配なく)。

 2023年8月16日の3回戦第2試合は、根性野球が合理的野球に敗れ去った日として永く語り継がれていくことになる。それを伝えていくことが当ブログの使命であることを確信している。 


優勝の行方を占う一戦

 本日の広陵戦が優勝の行方を占う一戦。勝ち上がって決勝まで行くと見ています。

 強敵の仙台育英、履正社、神村学園は星の潰し合いで消耗も激しく、107年ぶり2度目の全国制覇の可能性大。

 くじ運に恵まれましたね。勝つ時というのはそういうもの。

 神奈川決勝も横浜の三連覇はないと見ていました。強豪ぞろいの神奈川で3年以上連続出場は1957年~61年法政二高、1974年~77年東海大相模のみ。2016年~18年の横浜は3年連続出場に見えますが2018年は記念大会で南北2校出場なのでカウント外。歴史の流れから見ても横浜の敗戦は必然であり、決してミスジャッジに恵まれただけのものではありません。

 結果を見てから書いても意味はないので、当ブログは結果が出る前に書きます。リスクを恐れる大手マスコミには不可能ですね(笑)。

 

22年 近畿vs中日 2回戦

4月29日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 1 0 2 4 近畿 5勝3敗 0.625 別所昭 
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 中日 6勝3敗 0.667 藤本英雄

勝利投手 別所昭     4勝1敗 
敗戦投手 藤本英雄 3勝2敗

二塁打 (近)安井、坂田
三塁打 (近)山本

勝利打点(近)堀井数男 2


大エースへの道

 第2節最終日、西宮の第2試合は別所昭、藤本英雄両エースの先発で午後3時3分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 ちょっと気が早いが首位攻防戦。近畿としてあまり中日を走らせたくないところ。

 中日は初回、一死後金山次郎が中前打で出塁、古川清蔵の当りはピッチャーを強襲するが別所が弾いた打球をセカンド安井亀和がバックアップして一塁アウト、金山は二進して二死二塁、続く小鶴誠の打席で金山が三盗を試みるがキャッチャー坂田清春からの送球にタッチアウト。

 今季の強竜打線は機動力も絡めているが、ここは坂田の強肩に妨げられた。

 近畿は2回表、先頭の山本一人監督が右越えに三塁打、一死後堀井数男の三ゴロの間に三走山本が還って1点を先制する。

 別所は気合十分の投球で強竜打線に立ちはだかる。5回は先頭の小鶴にヒットを許すが後続を断つ。6回は一死後藤原鉄之助、岩本章に連打を許し、金山にも四球を与えて一死満塁のピンチを招くが、古川を浅い左飛、小鶴を捕邪飛に打ち取り無失点を続ける。

 近畿は7回表、先頭の山本が四球で出塁、飯田徳治の三ゴロの間に山本は二進、堀井の遊ゴロで二走山本は送球の隙を突いて三塁に走り、ファースト小鶴がサード三村勲に送球するが悪送球、山本が生還し貴重な追加点をあげて2-0とする。

 中日は8回裏、先頭の藤原に代わる代打清水秀雄が四球を選んで出塁、トップに返り岩本が一塁線にヒット、金山は四球を選んで無死満塁の大チャンス、古川の三ゴロをサード山本がバックホームするがセーフ、野選が記録されて1-2と1点差、なおも無死満塁が続くが別所が踏ん張り、小鶴は三振、杉浦清監督の三ゴロは「5-2-3」と渡ってホームゲッツー。

 近畿は9回表、一死後山本が死球を受けて出塁、飯田も四球を選んで一死一二塁、堀井の二遊間タイムリーで3-1、別所は四球を選んで一死満塁、二死後パスボールで三走飯田が還り4-1と突き放す。

 別所昭は7安打3四球5三振の完投でエース対決を制して4勝目、ハーラー単独トップに立つ。別所が大エースへの道を歩み始めた。


野球週報2023 ㉜

8月6(日) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、スライダー、130㌔、スライダー。

8月7日(月) 出勤日。

8月8日(火) 出勤日。

8月9日(水) ジムで体幹、インターバルトレーニング、バイパー。

8月10日(木) 出勤日。

8月11日(金) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー。

8月12日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、スライダー、120㌔、130㌔。

 

2023年8月13日日曜日

22年 太陽vs金星 2回戦

4月29日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 3 3 0 0 2 0 10 太陽 4勝4敗 0.500 真田重蔵
1 0 1 0 0 4 2 0 0  8  金星 3勝5敗 0.375 内藤幸三 門馬祐 江田孝

勝利投手 真田重蔵 2勝1敗 
敗戦投手 江田孝    1勝3敗

二塁打 (金)大友、辻
三塁打 (金)坪内

勝利打点(金)森下重好 2

猛打賞 (太)伊勢川真澄(4安打)1 (金)坪内道則 1


真田が8失点ながら完投

 第2節最終日、後楽園の第1試合は強風の中、真田重蔵と内藤幸三の先発で午後1時4分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は初回、一死後荒川昇治が三前に内野安打、藤井勇の右中間ヒットで荒川は三進して一死一三塁、ここで一走藤井がスタート、キャッチャー辻勇夫はピッチャー内藤に強い送球、これに釣られて三走荒川がスタートを切ってしまい、内藤からサード清原初男に送球されてタッチアウト、と思われた瞬間清原が後逸、荒川がホームに還って1点を先制、二塁に進んでいた藤井も三塁に達す。一走藤井には盗塁が記録されたが三走荒川はエラーによる進塁でダブルスチールではない。中谷順次は三振に倒れて二死三塁、森下重好の小フライは強風にあおられてダイヤモンドにポトリと落ちるラッキーなタイムリーとなって2-0、記録はピッチャーへの内野安打。

 金星は1回裏、先頭の酒沢政夫が右前打で出塁、大友一明のライト線二塁打で無死二三塁、坪内道則監督の右犠飛で1-2、二走大友はタッチアップから三進、西沢道夫の三ゴロで三走大友は三本間に挟まれ「5-2-1-2」の挟殺プレーでタッチアウト、この間に打者走者の西沢は三塁に進み、清原はストレートの四球で二死一三塁となおもチャンスが続くが、小前博文は一ゴロに倒れて同点はならず。

 金星は3回裏、一死後坪内が中前打で出塁、二死後清原の当りは高いバウンドでピッチャー頭上を越え二遊間に内野安打、更にこの間に一走坪内は二塁、三塁を回ってホームに還る「名人芸」を見せて2-2の同点に追い付く。

 太陽は4回表、二死後伊勢川真澄が右前打で出塁、佐竹一雄が中前打で続いて一二塁、平野徳松が左前に勝越しのタイムリーを放ち3-2、真田も右前にタイムリーを放ち4-2、トップに返り辻井弘も左前にタイムリーで続いて5-2とする。二死からの5連打で3得点であった。
 金星は5回から門馬祐が二番手としてマウンドに上がる。

 太陽は5回表、一死後中谷がストレートの四球で出塁、森下の三ゴロをサード清原が一塁に悪送球する間に一走中谷が一気に生還して6-2、打者走者の森下は二塁に進み、伊勢川の左前タイムリーで7-2、佐竹はストレートの四球で一死一二塁、平野の二ゴロで佐竹が二封されて二死一三塁、真田の右飛をライト山本秀男が強風を読み切れず落球する間に三走伊勢川が還って8-2と大量リードする。

 金星は6回裏、先頭の小前の当りは二ゴロ、これをセカンド荒川がエラー、ここから試合の流れが変わり、門馬がプロ入り初安打となる右前打を放って無死一三塁、辻の中前タイムリーで3-8と反撃開始、太陽の藤本定義監督は流れを変えようとセカンドを荒川から松井信勝に交代、山本に変わる代打重松通雄は三振で一死一二塁、トップに返り酒沢の一ゴロで二者進塁して二死二三塁、大友が四球を選んで二死満塁、ここで坪内が右中間に走者一掃のタイムリー三塁打を放ち6-8と一気に追い上げる。

 金星の勢いは止まらない。7回裏、先頭の清原が二遊間にヒット、小前も中前打で続き、門馬は三振に倒れるが、辻が四球を選んで一死満塁、江崎正義に代わる代打中村信一が左前にタイムリーを放ち7-8と1点差、トップに返り酒沢の弱い当たりの投ゴロを真田はホームに投げるが三走小前の足が一瞬早くベースタッチして8-8の同点、野選が記録されて更に一死満塁が続くが、ここは続投の真田が踏ん張って大友は捕邪飛、期待の坪内も右飛に倒れて同点止まり。

 同点に追い付いた金星は8回から三番手として江田孝を投入。

 太陽は8回表、一死後途中出場の松井がストレートの四球で出塁、藤井の右前打で一死一三塁、中谷の投ゴロは江田が二塁に送球して藤井は二封、三走松井は動かず二死一三塁、森下が中前にタイムリーを放ち9-8と勝越し、伊勢川が一二塁間にタイムリーを放ち10-8と突き放す。

 金星は最終回、先頭の辻の遊ゴロをファースト佐竹が落球、無死一塁から中村の当りは鋭いライナーであったがショート平野の正面、辻が飛び出しており「6-3」と送られてゲッツー、最後は酒沢が右飛に倒れて力尽く。

 真田重蔵は14安打4四球2三振の完投、134球の熱投で2勝目をマークする。真田の熱投の根源はどこにあるのか。還ってこれなかった嶋清一の幻影を追っているのであろうか。

2023年8月12日土曜日

予言

 全校出揃いましたが、投打守全てにおいて一枚上だと思います。

 ということで、107年ぶり2度目の優勝と予言させていただきます。

 当ブログの予言が的中したことは過去に一度だけありました。

 1972年夏の甲子園。シュートに威力がある水江、中川と吉近の強打を見抜いて1回戦の時点で「津久見優勝」と予言したのは中学2年の時です。

 愛甲や松坂の時の横浜や近年の大阪桐蔭など、サルでも分かる優勝は予言のうちには入りませんので念のため。

 51年ぶりの予言的中なるか。母校の快進撃が始まりました。


2023年8月11日金曜日

22年 阪急vs東急 2回戦

4月29日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 1勝7敗 0.125 今西錬太郎 野口二郎 
0 0 1 0 0 0 0 0 X 1 東急 5勝4敗 0.556 一言多十 白木義一郎

勝利投手 一言多十     2勝0敗 
敗戦投手 今西錬太郎 0勝2敗 
セーブ    白木義一郎  1

二塁打 (東)横沢

勝利打点(東)横沢七郎 1


がんばれ!ベアーズ 特訓中

 第2節最終日、西宮の第1試合は今西錬太郎と一言多十の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 連敗脱出を狙うベアーズ、ではなくブレーブスは初回、先頭の田中幸男が中前打で出塁、山田伝が送りバントを決めて一死二塁と先制のチャンス、しかし期待の青田昇は三邪飛、野口明は四球、坂井豊司は三ゴロに倒れて無得点。

 東急は3回裏、スタメン発表で「一番、オレ」をコールして戦後初めてトップに入った苅田久徳監督が四球を選んで出塁、続く横沢七郎が右中間を破り苅田は一塁から一気に生還、1点を先制する。

 一言は無難な投球で6回まで5安打無失点。

 東急は6回から白木義一郎がリリーフ登板、7回に代打野口二郎にヒットを打たれただけの無失点で切り抜け、今季初セーブを記録する。

 ベアーズからブレーブスに改名した阪急は6連敗。

 「がんばれ!ベアーズ」は名優ウォルター・マッソーの熱演でスマッシュヒット。全盛期のテイタム・オニールや「サンダース軍曹」でお馴染みのビック・モローも出演する傑作だったが、マッソーとオニールが抜けた第二作「特訓中」はあまり印象に残っていない。6連敗の阪急には「特訓」が必須ですが・・・。


 第2節は28日は試合がなく、「天長節」の29日が最終日となった。気象庁のデータでは28日は東西とも約30㍉の降雨で、雨天中止となった模様。昭和天皇は「晴れ男」として有名で、野球人気が高まってきたこの時期に水を差すわけにはいかないと、自身の誕生日に「晴れ男」ぶりを発揮したのである。おかげで西宮には13,576人の観客が押し寄せた。

 昭和天皇が「晴れ男」ぶりを最大限に発揮したのは昭和39年10月10日、東京オリンピックの開会式であった。10月7日から3日間雨が降り続き天候が心配されたが、一夜明けてみるとNHKの北出アナが「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます。」と絶叫するほどの快晴となった。

 出来過ぎの話じゃないかと疑念を抱いているそこのあなた、気象庁のデータによると昭和39年10月の東京の降雨量は7日は1㍉、8日は38ミリ、9日は17ミリであったが、開会式の10日は映画「東京オリンピック」で確認できるように青空が広がった快晴だったのである。

 7日はたったの1㍉じゃないかとお嘆きのそこのあなた、この日は確かに雨が降っていたのです。

 幼稚園年長組であった筆者はこの日、市川駅前の沿道で聖火ランナーの到着を待ちわびていた。平日だったため父親はいなかったと記憶しているが、隣の家の家族とともに市川駅前の沿道に陣取っていた。おそらく真間山幼稚園では「みんな見てきなさい」と臨時休園だったのでしょうね。小雨だったのでみんな傘をさしており、聖火ランナーの姿は見えなかったが聖火からたなびく白い煙が走り去っていく光景をはっきりと覚えている。

 現在でもネットで検索すると、市川駅前の国道14号を聖火ランナーが通過したのは10月7日のことで、沿道は大変な人だかりでみんな傘をさしており、白煙がたなびく聖火を掲げて走る聖火ランナーの姿が確認できる。

野球週報2023 ㉛

7月30(日) ジムでトレーニング速度のラン。

7月31日(月) 出勤日。

8月1日(火) 出勤日。

8月2日(水) 豊洲のスーパービバホームで寝室用の照明器具を購入。

8月3日(木) 出勤日。

8月4日(金) 出勤日。

8月5日(土) ジムで体幹、インターバルトレーニング、バイパー。8月は走り込みを中心にする予定。