2018年5月22日火曜日

19年 産業vs阪急 2回戦


5月15日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 0 2 1 4 産業 6勝5敗1分 0.545 野口正明
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 阪急 7勝6敗 0.538 大平茂 笠松実

勝利投手 野口正明 1勝0敗
敗戦投手 笠松実     3勝3敗

二塁打 (産)鈴木、大沢 (急)上田

勝利打点 鈴木秀雄 1


鈴木秀雄が決勝二塁打

 阪急は初回、一死後上田藤夫がレフト線に二塁打、野口明は二飛に倒れるが、四番・髙橋敏が左前にタイムリーを放って1点を先制する。坂田清春が左前打で続いて二死一二塁、しかし大平茂のサードへの打球が二走高橋に当たり守備妨害でスリーアウトチェンジ。

 産業は2回、先頭の野口正明が左前打を放って出塁、藤野美登の送りバントは捕前に小フライ、キャッチャー坂田はこれをワンバウンドで捕球して一塁に送球、打者走者の藤野はアウト、一走野口正明もスタートが切れずファースト野口明がタッチしてダブルプレー。坂田の故意落球を取られないぎりぎりの好判断が光った。今節の技能賞は間違いないでしょう。

 産業は4回、先頭の鈴木秀雄が四球を選んで出塁、野口正明が三前に送りバントを決めて一死二塁、藤野が四球を選んで一死一二塁、ここでダブルスチールを決めて一死二三塁、阪急ベンチはここで先発の大平から笠松実にスイッチ、井上嘉弘の遊ゴロで三走鈴木がホームに突っ込むが、ショート坂井豊司からの好返球にタッチアウト、井上が二盗を決めて二死二三塁、大沢紀三男の三ゴロをサード伊藤健一が一塁に悪送球する間に三走藤野が還って1-1の同点に追い付く。

 産業は8回、先頭の金山次郎が四球を選んで出塁、小坂三郎もストレートの四球を選んで無死一二塁、加藤正二がセオリーどおり三前に送りバントを決めて一死二三塁、ここで四番・鈴木がライト線に決勝の2点タイムリー二塁打を放って3-1と勝ち越す。

 産業は9回、先頭の井上が三遊間を破るとレフト榎並達郎が後逸、打者走者の井上は一気に三塁に進み、大沢が右中間にプロ入り初安打となる二塁打を放って4-1とリードを広げる。

 阪急は9回裏、先頭の高橋が三塁にヒット、坂田も中前打で続いて無死一二塁、しかしここで野口正明が踏ん張り、笠松は三振、榎並に代わる代打遠山晴富は右飛、坂井豊司はセカンドライナーに倒れてゲームセット。

 野口正明は7安打2四球3三振の完投で今季初勝利をマークする。

 産業では四番・鈴木秀雄が決勝打を放ち、阪急では四番・髙橋敏がチーム唯一の打点をマーク。平凡な苗字で無名ながら戦前屈指の強打者であった二人の四番の活躍が目立った。

 

2018年5月13日日曜日

19年 南海vs朝日 3回戦


5月15日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 1 1 0 3 南海 3勝9敗 0.250 清水秀雄 中本政夫
2 0 1 0 0 1 1 0 X 5 朝日 3勝10敗1分 0.231 内藤幸三

勝利投手 内藤幸三 2勝5敗
敗戦投手 清水秀雄 1勝5敗

二塁打 (南)堀井2 (朝)坪内

勝利打点 金光彬夫 2

猛打賞 (朝)坪内道則 2


坪内道則が猛打賞

 南海は初回、一死後岡村俊昭が左前打で出塁すると二盗に成功、堀井数男がレフト線に二塁打を放って1点を先制する。

 朝日は1回裏、先頭の田中豊一が四球を選んで出塁、仁木安が中前打を放って無死一二塁、坪内道則の左前打でレフト堀井が三塁に悪送球、田中がホームに還って1-1の同点、無死二三塁となって金光彬夫の中犠飛で2-1と逆転する。

 朝日は3回、一死後仁木が四球で出塁、坪内の三塁へのヒットで一死一二塁、金光の左前打で二走仁木が三塁ベースを蹴ってホームに突進するが、レフト堀井からの返球をカットしたピッチャー清水秀雄のバックホームにタッチアウト、二死一二塁から広田修三が右前にタイムリーを放って3-1とする。

 朝日は6回、一死後広田の遊ゴロをショート松川博爾が一塁に悪送球、内藤幸三の左前打で一死一二塁、桜沢三郎が中前にタイムリーを放って4-1と突き放す。

 南海は7回、先頭の木下勇の当りは三ゴロ、これをサード金光がエラー、中本政夫は三振、松川の二ゴロの間に木下は二進、トップに返り加藤喜作の右前タイムリーで2-4と追い上げる。

 朝日は7回裏、一死後坪内がレフト線に二塁打、金光の三塁線タイムリーで5-2と再度突き放す。

 南海は8回、先頭の堀井がレフト線に二塁打、野口渉は投ゴロに倒れるが、吉川義次が四球を選んで一死一二塁、八木進は左飛に倒れて二死一二塁、木下が左前にタイムリーを放って3-5と追い上げるが反撃もここまで。

 内藤幸三は8安打3四球5三振の完投で2勝目をあげる。


 

2018年5月10日木曜日

19年 阪神vs産業 3回戦


5月14日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 1 0 0 0 0 0 0 3 阪神 10勝3敗1分 0.769 若林忠志
1 0 0 0 0 0 0 0 X 1 産業 5勝5敗 0.500 森井茂

勝利投手 若林忠志 8勝2敗
敗戦投手 森井茂     4勝5敗

三塁打 (神)辻

勝利打点 藤村冨美男 1

猛打賞 (神)藤村冨美男 2


両投手無四球

 阪神は初回、一死後金田正泰が中前打で出塁、御園生崇男の右前打で一死一二塁、ここで藤原鉄之助がパスボールを犯して一死二三塁、藤村冨美男が左前にタイムリーを放って1点を先制、一死一三塁から門前真佐人の当りは右飛、三走御園生がタッチアップからスタートを切るがライト井上嘉弘が落球、御園生がホームに還って2-0とする。この当りで門前には打点が記録されているので、「犠飛」と認定します。もちろん当時の公式記録では「犠飛」は記録されていませんが、スコアカードの記載から「犠飛」と認定できる場合は、当ブログでは「犠飛」としてお伝えしたいます。公式記録では門前の記録は「右飛失」となります。

 産業は1回裏、先頭の金山次郎が三塁にヒット、小坂三郎のニゴロをセカンド小林英一がエラーする間に金山は三塁に進んで無死一三塁、加藤正二のレフトへの小飛球が左前に落ちて三走金山が還り1-2、しかし一走小坂のスタートが遅れてレフト辻源兵衛から二塁ベースカバーの小林に送球されてフォースアウト、レフトゴロが記録されて一死一塁、鈴木秀雄のショートライナーに一走加藤が飛び出しショート武智修からファースト御園生に送球されてダブルプレー。

 阪神は3回、先頭の塚本博睦が左前打で出塁すると二盗に成功、金田が右前にタイムリーを放って3-1と突き放す。

 阪神先発の若林忠志監督は、2回以降産業打線を無得点に抑え、4安打無四球3三振1失点の完投で8勝目をマークする。

 産業先発の森井茂は、4回以降阪神打線を無得点に抑え、11安打無四球無三振3失点、自責点1で完投する。

 両投手無四球ピッチングで、試合時間は1時間3分であった。

 この試合で、産業は4回の守備からライト井上嘉弘に代わって大沢紀三男が入りプロデビューした。1926年生れの大沢紀三男は、1916年生れの大沢清(千葉茂も認める右打ちの名手)の弟で、1932年生れの大沢啓二(親分)の兄である。

 

2018年5月5日土曜日

予想


 3対1で日本が勝つと見ています。

 伊藤と石川で2勝、平野は丁寧にやられるかもしれませんが、4番平野が劉詩雯に勝って3対1と予想させていただきます。

 

決戦


 石川を3番に回して平野を2番に入れて丁寧にぶつけてきました。

 私が希望していた布陣です。

 1971年名古屋大会以来47年ぶりの世界一へ、いざ、勝負!

 

19年 朝日vs阪急 2回戦


5月14日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 朝日 2勝10敗1分 0.167 大橋一郎
0 0 0 0 1 0 0 0 X 1 阪急 7勝5敗 0.583 笠松実

勝利投手 笠松実     3勝2敗
敗戦投手 大橋一郎 0勝1敗

二塁打 (急)山田

勝利打点 髙橋敏 2


大橋一郎、一世一代の快投

 阪急は5回、先頭の山田伝が3球ファウルで粘って四球、上田藤夫が送りバントを決めて一死二塁、野口明の三ゴロの間に山田は三進、四番・髙橋敏が左前にタイムリーを放って1点を先制する。この得点がこの試合唯一の得点となった。

 阪急先発の笠松実は、2回に大橋一郎に右前打、5回にも大橋に左前打を許すが無失点。6回にも桜沢三郎にショート内野安打を許すが無失点。7回以降は3イニング連続三者凡退に抑えて、3安打1四球4三振で今季初完封、3勝目をあげる。

 笠松以上の快投を見せたのが朝日先発の大橋一郎であった。

 大橋は初回、いきなり先頭の山田伝にレフト線二塁打を許し、山田の三盗に続いて野口明も四球から二盗を決められ一死二三塁のピンチを迎えるが、髙橋敏の投ゴロで三走山田がホームを突くとバックホームしてタッチアウト、当たっている坂田清春を左飛に打ち取りピンチを凌ぐ。

 2回~4回は四球や失策で走者を出すが無失点。5回は前述のとおり高橋のタイムリーで1点を失うが、6回以降も無安打無失点。

 大橋は8回を完投して2安打6四球1三振1失点で敗戦投手となった。

 大橋一郎は京都商業時代春夏3回甲子園に出場。昭和15年はセカンドのレギュラーとしてセンバツ準優勝に貢献する。大橋のプロでの通算成績は0勝3敗1完投としか伝えられていないが、その「1完投」がこの試合の2安打完投であった。

 

2018年5月3日木曜日

三冠への道2018 その2


3・4月の月間MVP結果発表

 投手部門は予想通りでアはマナイア、ナはシャーザー。

 混戦が予想された打撃部門は両方ハズレ。

 アの一騎打ちはグレゴリウスでしたが、本職のショートに回ったマチャドの守備力も評価してほしかった。

 ナは「該当なし」が本筋だったのでは。受賞したA.J.ポロックは2割9分1厘、9本塁打24打点。打率3割未満であれば15本塁打は欲しいところ。なので、規定打席不足ながら敢えてビラヌエバと予想させていただきました。

 そのビラヌエバはナの月間最優秀新人でお茶を濁されました。大谷と共に、規定打席不足コンビの月間最優秀新人でしたね。

 

19年 第3節週間MVP


 今節は変則開催。阪神が4勝0敗1分、巨人が1勝1敗1分、南海が1勝2敗、朝日が1勝2敗、阪急が1勝2敗、産業が0勝1敗であった。

週間MVP

投手部門

 阪神 若林忠志 2

 4勝0敗2完封。


打撃部門

 阪神 塚本博睦 1

 21打数7安打4得点6打点。

 巨人 呉新亨 2

 11打数5安打4得点3盗塁

 朝日 仁木安 1

 10打数5安打4打点。5月13日の阪神戦で4安打。

 朝日 森本清三 1

 6打数3安打3得点1打点2四球。森本は開幕から11試合に出場し、43打数11安打の記録を残して突然姿を消す。緊急応召でしょう。


殊勲賞

 南海 清水秀雄 1

 5月7日の朝日戦で3安打9奪三振の完封

 阪急 髙橋敏 1

 5月13日の産業戦で無四球完封

 阪神 小林英一 1

 5月8日の阪急戦で猛打賞

 阪急 野口明 1

 5月8日の阪神戦で満塁走者一掃の三塁打


敢闘賞

 阪神 御園生崇男 1

 21打数6安打3得点4打点

 阪急 伊藤健一 2

 10打数5安打

 朝日 金光彬夫 1

 12打数4安打3打点

 巨人 藤本英雄 1

 13打数5安打、開幕から11試合連続安打


技能賞

 阪神 武智修 1

 5月13日の朝日戦で決勝スクイズ

 朝日 酒沢政夫 1

 5月8日の巨人戦で2打数無安打3得点2打点4四球

 巨人 黒沢俊夫 1

 12打数5安打3盗塁

 

2018年5月2日水曜日

三冠への道2018 その1


3・4月の月間MVP予想

 ナ・リーグ投手部門は5勝1敗、防御率1.62、57奪三振WHIP0.82のマックス・シャーザー。ジョニー・クエトも防御率0.84で候補ではありますが、3勝0敗、26奪三振ではちょっと苦しいか。 

 ア・リーグ投手部門はノーヒットノーランのショーン・マナイアが4勝2敗、防御率1.03、37奪三振、WHIP0.62で決まりでしょう。ヒューストンに移って驚異の61奪三振をマークしたゲリット・コールと、4勝0敗防御率1.36のバーランダーも注目ですが。

 ナ・リーグ打撃部門はクリスチャン・ビラヌエバが23試合の出場で90打席と、30×3.1=93打席の規定打席に達していないのですが、3割2分1厘、8本塁打、19打点で候補筆頭か。他に候補が見当たらないので。

 ア・リーグ打撃部門はマニー・マチャドとディディ・グレゴリウスの190センチを超える大型遊撃手による歴史的な大激戦。

 マチャドは3割6分1厘、9本塁打22打点。
 グレゴリウスは3割2分7厘、10本塁打30打点。


 どちらを選ぶかは好みの問題でしょう。当ブログはマチャドと予想します。

 打撃部門は、ア、ナ共に断トツ最下位チームからの選出と見ます(笑)。