7月2日 (日) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 7 2 0 0 0 0 0 0 10 巨人 13勝3敗1分 0.813 近藤貞雄
1 0 0 0 0 0 0 2 0 3 産業 6勝10敗1分 0.375 野口正明
勝利投手 近藤貞雄 1勝0敗
敗戦投手 野口正明 1勝2敗
二塁打 (巨)黒沢、藤本、川畑2、宮下 (産)野口
本塁打 (産)金山 2号
勝利打点 黒沢俊夫 4
猛打賞 (巨)呉新亨 1
近藤貞雄、完投で1勝目
巨人は初回、一死後呉新亨がレフト線にヒットを放つと二盗に成功、藤本英雄が四球を選ぶとダブルスチールに成功、中村政美は四球を選んで一死満塁、近藤貞雄の左犠飛で1点を先制する。
産業は1回裏、先頭の金山次郎がレフトスタンドに第2号ホームランを叩き込んで1-1の同点に追い付く。更に小坂三郎が四球を選び、加藤正二はセンター左にヒット、鈴木秀雄の右前打で無死満塁と巨人先発の近藤貞雄を攻めるが、野口正明は浅い右飛、藤野美登は捕邪飛、松尾幸造は二ゴロに倒れて追加得点はならず。ここで近藤を崩せなかったことが敗因であった。
巨人は2回、先頭の杉江繁雄が左前打で出塁、田村幹雄の三飛をサード鈴木が落球して無死一二塁、宮下信明の投前バントをピッチャー野口は三塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死満塁、トップに返り黒沢俊夫が右中間に二塁打を放ち3-1と勝越し、呉新亨が右前に2点タイムリーを放って5-1、バックホームの間に打者走者の呉は二塁に進み、藤本が三塁線に二塁打を放つが二走呉は三塁にストップ、中村は投ゴロに倒れて一死二三塁、近藤の左飛をレフト大沢紀三男が落球、三走呉が還って6-1、呉の生還には自責点が記録されているので近藤の左飛失は「左犠飛」となるため、近藤は2打席連続犠牲フライを記録、一死二三塁から川畑博がレフト線に二塁打を放って二者還り8-1と大量リードする。
巨人は3回、先頭の宮下が左中間二塁打、トップに返り黒沢は遊飛、呉新亨が三前に内野安打、二走宮下が三塁をオーバーラン、ショート金山がベースカバーに入り、サード鈴木が三塁に送球するがこれが悪送球となって宮下が還り9-1、打者走者の呉は三塁に進み、藤本の遊ゴロの間に三走呉が還って10-1とする。
産業は8回、先頭の金山と続く小坂が連続四球、加藤の二ゴロの間に二者進塁、鈴木の遊ゴロをショート杉江がエラーする間に三走金山が還って2-10、野口のレフト線二塁打で小坂が還り3-10とするが焼け石に水。
近藤貞雄は7安打3四球8三振の完投で今季初勝利をあげる。巨人は須田博が軽井沢に軟禁されて出場不能となり、近藤が藤本をどこまでサポートできるかが夏季リーグ戦の鍵となる。