2021年12月30日木曜日

プロ野球人気の高まり

 昭和21年9月22日、西宮の第1試合は「若武者」今西錬太郎がプロ入り初完封の快投。第2試合は真田重蔵と別所昭の投げ合いで両軍力の限りを尽くす死闘となり延長12回引分け。

 24,634人の観衆を集めた後楽園では第1試合で最下位ながらも8球団随一の重量打線を誇る中部打線が爆発、セ軍も負けたとはいえ飯島と大下がホームランを放つ健闘。伝統の一戦となった第2試合はダイナマイト打線が7連続安打と火を噴き、一時は8点差を付けられた巨人も3点差まで追い詰める健闘、更に若林が電撃復帰。

 昭和21年9月22日は、戦後のプロ野球人気の高まりを伝える象徴として記憶されるべきである。


 終戦から1年が経過して世情も徐々に落ち着きを取り戻してきたことは観客数の推移が如実に物語っている。

*月別平均観客数
 5月:5,533人
 6月:5,849人
 7月:7,555人
 8月:7,803人
 9月:8,410人
(1試合制の日は観客数が激減するので、いずれも1試合制を除いた月別平均観客数。なお、第2試合が雨天中止で結果として1試合となった日の観客数はデータに含む。)

 昭和14年に700万人に乗せた東京の人口は昭和19年の727万人から昭和20年には348万人に激減した。それが昭和21年には418万、22年には500万、23年には541万、24年には595万と急回復していく。

 この日後楽園で観戦した24,634人は、家に帰って大下のホームランやダイナマイト打線の迫力を家族や近隣の人たちに語り伝え、それを聞いた人たちが後楽園に足を運ぶ。こうしてプロ野球が戦後復興の象徴となっていくのである。当ブログはその過程を、客観的事実に基づいて伝えていく。

2021年12月27日月曜日

21年 巨人vsタイガース 13回戦

9月22日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 3 0 0 1 2 0 2 0  8  巨人 47勝30敗2分 0.610 藤本英雄 宮下信明 
2 0 7 2 0 0 0 0 X 11 タ軍 49勝32敗 0.605 御園生崇男 若林忠志

勝利投手 御園生崇男 9勝6敗 
敗戦投手 藤本英雄   12勝4敗 
セーブ    若林忠志   1

二塁打 (巨)多田、呉新亨、千葉 (タ)藤村、若林、宮崎
三塁打 (巨)千葉、山川

勝利打点(タ)土井垣 10

猛打賞 (タ)宮崎剛 1


若林、電撃復帰

 後楽園の第2試合は伝統の一戦。藤本英雄と御園生崇男の先発で午後3時8分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、先頭の呉昌征の当りは一二塁間のゴロ、ファースト川上が一塁ベースカバーの藤本にトスするが悪送球、金田は捕邪飛、本堂は二飛に倒れるが、藤村冨美男監督の左越えタイムリー二塁打で1点を先制、土井垣が中前へのタイムリーで続いて2-0とする。

 巨人は2回表、先頭の川上はストレートの四球、黒沢は左飛に倒れるが、中島の左前打で一死一二塁、多田が左越えにタイムリー二塁打を放ち1-2、呉新亨がレフト線に逆転の2点タイムリー二塁打を放ち3-2と試合をひっくり返す。

 タ軍3回裏、先頭の呉昌征が右前打、金田のライト線ヒットで無死一三塁、本堂の三塁線タイムリーで3-3と同点、藤村も三塁線ヒットで無死満塁、土井垣が右前に2点タイムリーを放ち5-3と逆転、無死一三塁から富樫も右前にタイムリーを放ち6-3、宮崎もライト線にタイムリーを放ち7-3、タ軍ダイナマイト打線が7連続安打を記録して藤本をKO、ピッチャーは宮下信明に代わり、無死一三塁から宮崎が二盗に成功、キャッチャー多田の二塁送球が悪送球となって三走富樫が還り8-3、御園生は遊ゴロに倒れて一死三塁、長谷川善三の遊ゴロの間に三走宮崎が還っての回7点、9-3とする。

 7連続安打のダイナマイト打線の迫力には後楽園に詰めかけた24,634人の観衆も驚かされたのではないか。

 タ軍は4回裏、先頭の藤村はストレートの四球、土井垣の投ゴロは「1-6-3」と転送されるが二塁はセーフで一死二塁、宮崎の右前タイムリーで10-3、ライト中島がファンブルして打者走者の宮崎は二塁に進み、御園生崇男は四球、フォアボール目に宮崎が三盗に成功、長谷川の右前タイムリーで11-3と大きくリードを広げる。

 巨人は5回表、先頭の山川が左前打で出塁、千葉が右中間にタイムリー三塁打を放ち4-11と反撃開始。一死後黒沢の一塁へヒット性のゴロをファースト本堂が好捕、三走千葉が飛び出してしまい「3-2-5」と転送されてタッチアウト。

 巨人は6回表、先頭の呉新亨が中前打で出塁、一死後トップに返り山田が四球を選んで一二塁、山川が右中間に2点タイムリー三塁打を放ち6-11、ここで先発の御園生が降板し、リリーフに何と若林忠志が登場、千葉はストレートの四球、川上の初球もボール、この時千葉がスタートを切り、キャッチャー土井垣はショート長谷川に送球、三走山川もダブルスチールでホームに突っ込むがショート長谷川からの本塁送球にタッチアウト、この間に千葉は三塁に進んで二死三塁、川上もストレートの四球、黒沢もスリーボールワンストライクから四球で二死満塁、若林はここまで13球を投げてストライクは1球しか入っていない。しかし中島は三振に倒れて追加点はならず。

 中島治康の人間性から考えると、練習不足でストライクが入らない若林に“武士の情け”を見せたのではないか。多少のボール球を振っても「悪球打ち」で名を馳せる自分であれば故意に空振りしたとは見えないという判断だったかもしれない。中島も既に「ワンバウンドをホームラン」するようなかつての力は無くなっている。

 2イニング目に入って落ち着きを取り戻した若林は7回表、多田を遊ゴロ、呉新亨を三振、宮下の一ゴロで自ら一塁ベースカバーに入り「3-1A」で三者凡退。

 巨人は8回表、一死後山川が四球を選んで出塁、千葉のライト線二塁打で一死二三塁、川上の中前タイムリーで7-11、一死一三塁から黒沢の二ゴロ併殺崩れの間に三走千葉が還って8-11と3点差まで詰め寄る。続く中島の三ゴロはサード藤村からの一塁送球でアウトとなってチェンジ。

 この中島の三ゴロについて、「雑記」欄に解読不明の二文字の注釈が付いている。通常、守備に関する注釈は「好守」、「好捕」であるが、サード藤村の守備が何か通常とは違っていたことになる。

 最終回の若林は本来のピッチングを取り戻し、多田は三ゴロ、呉新亨は遊ゴロ、宮下は二ゴロに倒れ、タ軍が逃げ切りに成功。

 戦後初登板となったリリーフ若林は3回3分の2を投げて2安打4四球2三振2失点。65球でセーブを記録した。

*①の「好守」は5回に黒沢の一ゴロを好捕したファースト本堂の守備に対しての注釈。②の解読不明の二文字が8回の中島の三ゴロを「5-3」でアウトにした藤村の守備に対する注釈。「何か」があったようだ。

2021年12月26日日曜日

21年 グレートリングvsパシフィック 14回戦

9月22日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 2 0 0 0 0 0  0   0   0  2 グ軍 51勝31敗2分 0.622 別所昭 
0 0 0 0 0 0 0 0 2  0   0   0  2 パ軍 32勝46敗3分 0.410 真田重蔵

二塁打 (グ)別所 (パ)藤井

勝利打点 なし

猛打賞 (グ)岡村俊昭 3 (パ)伊勢川真澄 4


163球の剛球対決

 西宮の第2試合は別所昭と真田重蔵の剛腕対決となって午後2時35分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 グ軍は2回表、一死後別所が四球を選んで出塁、岡村が中前打で続いて一死一二塁、しかし筒井の三塁線ゴロをサード平野徳松がベースを踏んで一塁送球しゲッツー。

 パ軍は3回裏、先頭の平野が中前打で出塁、真田の二ゴロをセカンド安井がエラー、トップに返り白石が四球を選んで無死満塁、しかし木暮の投ゴロを別所が本塁送球、筒井からファースト山本一人監督に転送されて「1-2-3」のホームゲッツー、藤井は三振に倒れて無得点。

 グ軍は4回表、先頭の山本が四球を選んで出塁、堀井の三ゴロでランナーが入れ替わり、別所のレフト線二塁打で堀井が一気にホームに還って1点を先制、岡村も中前タイムリーで続いて2-0とする。続く筒井の投ゴロは「1-6-3」と渡るゲッツー。

 パ軍は5回裏、一死後真田が中前打で出塁、しかしトップに返り白石の投ゴロは「1-4-3」と渡るゲッツー。

 ここまで両軍4つの併殺のうち投ゴロゲッツーが3つ。3回裏の別所は満塁なのでセオリー通りのホームゲッツー。4回表のパ軍は一死一塁でショート白石が二塁ベースカバーに入って「1-6-3」、5回裏のグ軍は同じく一死一塁でセカンド安井が二塁ベースカバーに入って「1-4-3」。打球による変動はあるが基本的に二遊間はどちらがベースカバーに入るかは事前に決めておく。パ軍は当然強肩ショートの白石が入るが、グ軍は動きのいいセカンド安井が入った。戦前セネタースの苅田も投ゴロゲッツーで二塁ベースカバーに入るケースが多かった。基本的には一塁に投げ易いショートが入るが、戦後の大洋でも強肩セカンドのシピンが二塁ベースカバーに入ることとなる。

 パ軍は7回裏、二死後松井信勝、平野が連続中前打で一二塁とするが真田は投ゴロに倒れて無得点。

 パ軍は8回裏、二死から藤井がレフト線に芸術的な流し打ち二塁打、ワイルドピッチで藤井が三進すると別所は森下を歩かせ二死一三塁、パ軍藤本定義監督はここで勝負を懸け、辻井に代えて代打小島利男を起用、しかし別所渾身の剛球に小島は三振、パ軍はどうしても別所を捕えきれない。

 グ軍は9回表、先頭の堀井が左前打で出塁、別所の三ゴロをサード平野が痛恨のエラー、岡村のツーストライク目に堀井が単独三盗を決めて無死一三塁、真田渾身のピッチングに岡村は三振に倒れるが一走別所が二盗を決めて一死二三塁、真田は勝負強い筒井とは無理に勝負せずスリーボールワンストライクから四球、一死満塁となって宮崎は三振、トップに返り安井は遊ゴロに倒れて追加得点はならず。

 真田がこのピンチを抑えたことでパ軍の闘志に火が付いた。

 パ軍は9回裏、先頭の伊勢川が左前打で出塁、松井が四球を選んで無死一二塁、平野に代わる代打中谷順次も四球を選んで無死満塁、藤本監督はここで三塁ランナー伊勢川に代えて代走に富松信彦を起用、続く真田の投ゴロを別所は本塁ではなく二塁に送球、ショート宮崎がベースカバーに入って一塁転送、しかし二塁セーフの一塁アウト、三走富松が生還して1-2となって一死二三塁、トップに返り別所は白石とは無理に勝負せずスリーボールワンストライクから四球、一死満塁から小暮が左前に起死回生の同点タイムリーを放ち2-2、なおも続く一死満塁で別所が奮起して藤井は三振、更に主砲森下も三振、試合は延長戦へと続く。

 一死満塁での真田の投ゴロを別所が本塁に送球できなかったということは、三走富松がスタートを切る満塁でのランエンドヒットだった可能性が高い。別所の二塁送球が間に合わなかったのもランエンドヒットであったことを裏付けているとも言える。いずれにしても藤本監督が三塁走者を富松に代えて勝負を仕掛けたことは間違いない。

 延長に入ってグ軍は10回表、二死から四球を選んだ山本が二盗に成功するが岡村は右飛に倒れる。12回表は先頭の河西がピッチャー強襲ヒットから二盗に成功、一死後河西が三盗を試みるが、9回に代走を出された伊勢川に代わって10回からマスクを被る佐竹一雄が刺してピンチの芽を防ぐ。

 パ軍は別所の剛球に抑え込まれ、12回裏に一死後森下が左前打で出塁、小島は二飛、佐竹の代打に滝川中学で別所の先輩となる湯浅芳彰を起用、2球目に森下が二盗を決めて二死二塁、最後は別所が先輩湯浅を三振に打ち取り延長12回2対2の引分け。

 別所昭は11安打5四球10三振、真田重蔵は10安打4四球5三振。両者共に163球で12回を投げ切る歴史に残る剛球対決であった。

2021年12月21日火曜日

21年 中部日本vsセネタース 13回戦

9月22日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 0 1 0 5 0 0 1 9 中部 31勝48敗2分 0.392 久野勝美
0 0 0 1 0 0 1 1 0 3 セ軍 36勝45敗 0.444 一言多十 黒尾重明

勝利投手 久野勝美 1勝1敗 
敗戦投手 一言多十 6勝13敗

二塁打 (中)小鶴、藤原
三塁打 (中)杉浦、小鶴、古川 (セ)長持
本塁打 (セ)飯島滋弥 9号、大下弘 18号

勝利打点(中)杉浦清 3


久野勝美、プロ入り初勝利

 後楽園の第1試合は久野勝美と一言多十の先発で午後1時2分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 日曜日のこの日、後楽園球場は24,634人の観客を集めた。第2試合に人気の巨人vsタイガース戦が組まれていること、第1試合に話題の大下が登場することが要因である。

 9月9日(日)の西宮球場は28,149人であったが、後楽園で2万人越えは初めてである。昨日の後楽園は土曜日としては東西通じて初の1万人越えであった。終戦から1年が経過して、確実にプロ野球人気が盛り上がってきている。

 中部は2回表、先頭の小鶴が四球で出塁、続く杉浦清監督が左中間にタイムリー三塁打を放ち1点を先制、加藤正二の遊ゴロでは杉浦三塁ストップ、藤原鉄之助の一ゴロの間に杉浦がホームインして2-0とする。無死では無理をせず、一死になって次の打者が投手の久野ということで突っ込んだのであろう。

 中部は4回表、一死後杉浦が左前打で出塁、加藤の一ゴロの間に杉浦は二進、藤原の右前タイムリーで3-0とする。

 セ軍は4回裏、大下がライトスタンドに第18号ホームランを叩き込んで1-3と追い上げる。大下は9月7本目の本塁打となる。

 中部は6回表、先頭の加藤が二失に生き、藤原の右越え二塁打で無死二三塁、久野はストレートの四球で無死満塁、ここは歩かせる場面ではないので一言はストライクが入らなくなっている。ここから中部打線は一言がストライクを取りに来た好球を狙い打ち、三村が左前タイムリー、トップに返り岩本も左前タイムリー、金山が中前タイムリーで6-1として一言をKO、リリーフに黒尾重明が登板、古川の遊ゴロ併殺の間に三走三村が還って7-1、小鶴の中越えタイムリー三塁打で8-1と突き放す。

 セ軍は7回裏、一死後長持が中越え三塁打、宮下義雄の左犠飛で2-8とする。

 セ軍は8回裏、飯島がレフトに第9号ホームランを叩き込んで3-8とする。飯島は9月6本目の本塁打。

 9月に入って全球団合計39本の本塁打が飛び出しているが、その3分の1となる13本を大下と飯島で叩き出している。

 中部は9回表、一死後古川が右中間に三塁打、小鶴の三ゴロの間に古川が生還して9-3とダメ押す。

 久野勝美は6安打2四球2三振の完投でプロ入り初勝利を記録する。

 8回に飯島滋弥がレフトに放ったホームランは「千代田生命」の看板を直撃して破壊した。千代田生命は福沢諭吉の門下生が創業者であることから慶應出身者が多かったが、慶大出身の飯島がその看板を破壊したのである。千代田生命は54年後の2000年に経営破綻することとなる。

*「雑記」欄には飯島が「千代田生命の看板を壊す」と書かれている。


2021年12月19日日曜日

野球週報2021 最終回

12月8日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの練習は雨天中止。

12月9日(木) 出勤日。

12月10日(金) 出勤日。

12月11日(土) 大井町きゅりあんで2021年度総会&優勝祝賀会。チームは7勝1敗で3部優勝、来季の2部復帰が決定。個人成績は8試合で23打数11安打、6得点7打点5盗塁。二塁打2本、三塁打3本。打率4割7分8厘。出塁率5割、長打率8割2分6厘、OPS1.326で優秀選手賞に選ばれました。

12月12日(日) 休養日。

12月13日(月) 出勤日。

12月14日(火) 出勤日。


21年 ゴールドスターvs阪急 13回戦

9月22日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ゴ軍 31勝47敗1分 0.397 内藤幸三 
0 1 0 0 0 3 0 1 X 5 阪急 45勝43敗 0.511 今西錬太郎

勝利投手 今西錬太郎 5勝6敗 
敗戦投手 内藤幸三  16勝20敗

二塁打 (急)青田、今西、坂井

勝利打点 (急)今西錬太郎 1

今西錬太郎、プロ入り初完封

 第22節4日目、西宮の第1試合は内藤幸三と今西錬太郎の先発で午後1時丁度、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は初回、二死後青田が左越えに二塁打を放つが、野口二郎はセンターライナーに倒れて無得点。

 阪急は2回裏、一死後日比野が中前打で出塁、坂井豊司の左前打で一死一二塁、ここで今西が右超えにタイムリー二塁打を放ち1点を先制、更に一死二三塁のチャンスが続くが、荒木茂は三飛、トップに返り山田伝は投飛に倒れてこの回1点止まり。

 阪急は5回裏、山田が三前内野安打で出塁すると二盗、三盗に成功、上田も四球から二盗を決めて二死二三塁とするが、青田は左飛に倒れて無得点。

 阪急は6回裏、先頭の野口二郎が15試合連続ヒットとなる左前打で出塁すると二盗に成功、一死後日比野はストレートの四球、坂井の右越えタイムリー二塁打で2-0、一死二三塁から今西の強いゴロをサード中村信一が弾くがショート酒沢政夫がバックアップして一塁アウト、この間に三走坂井が還って3-0、荒木が左前にタイムリーを放ち4-0とする。

 阪急は7回裏、山田、上田の連打で無死一二塁、青田の中飛で二走山田がタッチアップから三塁に進み、野口二郎の二ゴロの間に山田が還って5-0と突き放す。

 今西錬太郎は初回から快調なピッチング。ピンチらしいピンチは3回表、先頭の辻功の二ゴロをセカンド荒木がエラー、中村に中前打を許して無死一二塁、トップに返り坂本勲の送りバントで一死二三塁、大友一明の三ゴロで三走辻がホームに突っ込むが、サード坂井からのバックホームにタッチアウト、続く酒沢も二飛に打ち取りピンチを防ぐ。

 5回表は先頭の早川に左前打を許し、辻功に送られて一死二塁と2度目のピンチ、しかし中村のレフトへのライナーを青田がキャッチして二塁に送球、二走辻は戻れずダブルプレー。

 今西錬太郎は5安打無四球無三振、僅か86球でプロ入り初完封。

 内藤幸三も無三振の完投で、両軍無三振であった。

 今西の投球内容を分析すると、7回まで21個のアウトのうち外野飛球は3個だけ。終盤は切れが落ちたか8回、9回の6個のアウトのうち外野飛球は4個。「Wikipedia」によると、今西のシュートは川上が「カミソリのようなキレ味」と語っていたとのこと。シュートが切れている時は外野にも飛ばなかったのでる。

2021年12月12日日曜日

野球週報 ㉜

12月1日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。優勝決定試合に向けての最終調整。右に左に中にと鋭いライナー連発で好調キープ。

12月2日(木) 出勤日。

12月3日(金) 出勤日。

12月4日(土) 三鷹大沢Aグラウンドでリーグ戦最終戦。目黒スターズとの試合に一番ライトで出場して10対0で5回コールド勝ち、東還連3部リーグ7勝1敗で優勝決定!この試合は2打数1安打1打点でした。昨シーズンは最終戦で勝てば1部復帰、引分けか負けで3部降格という試合がコロナの影響で中止となり「引分け」扱いとされたため3部降格となりましたが、これで来期は2部復帰。現在のチーム状態であれば1部復帰も十分あり得る。少し休養しますが、最も激戦区である2部での戦いに向けてオフもトレーニングに励みましょう。

12月5日(日) 休養日。

12月6日(月) 出勤日。

12月7日(火) 出勤日。

 

2021年12月11日土曜日

21年 タイガースvs中部日本 10回戦

9月21日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  計
0 1 0 0 0 0 0 0 0  0   1 タ軍 48勝32敗 0.600 野崎泰一 御園生崇男 
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1X  2 中部 30勝48敗2分 0.385 服部受弘

勝利投手 服部受弘   12勝6敗 
敗戦投手 御園生崇男 8勝6敗

二塁打 (タ)藤村 (中)服部
本塁打 (タ)本堂保次 5号 (中)杉浦清 4号

勝利打点 (中)小鶴誠 8

猛打賞 (中)金山次郎 2


服部受弘、10回を完投

 後楽園の第2試合は野崎泰一と服部受弘の先発で午後2時57分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、一死後金田が中前打で出塁、二死後藤村冨美男監督が鋭い打球を右方向に放つがライト笠石徳五郎の守備範囲でライトライナーに終わる。

 中部は1回裏、一死後金山が中前打から二盗を試みるがキャッチャー土井垣の強肩に刺されてタッチアウト。

 タ軍は2回表、先頭の本堂がライナーでレフトポール際に飛び込む第5号ホームランを放ち1点を先制する。

 中部は2回裏、先頭の小鶴が左前打で出塁、杉浦清監督が四球を選んで無死一二塁、藤原鉄之助はスリーボールナッシングから三振、二走小鶴がスタートを切っていたが又も土井垣の強肩に刺されて三振ゲッツー、笠石の二ゴロをセカンド宮崎剛がエラーして二死一三塁とするが、服部は左飛に倒れて無得点。

 タ軍3回表、先頭の長谷川善三がライト線にヒット、一死後金田のサードライナーに一走長谷川が飛び出しておりダブルプレー、ここはエンドランであったか。

 タ軍は7回表、先頭の藤村が左中間に二塁打、一死後宮崎が四球を選んで一二塁、富樫淳に代わる代打山口政信の当りは鋭くレフトを襲うが石田政良の守備範囲でレフトライナー、二走藤村が飛び出しておりダブルプレー。

 中部は7回裏、先頭の杉浦がレフトスタンドに起死回生の第4号同点ソロを叩き込んで1-1と追い付く。

 タ軍はここで先発の野崎に代えて御園生崇男をマウンドに送り後続を断つ。

 中部は9回裏、先頭の小鶴がストレートの四球で出塁、杉浦が送って一死二塁と一打サヨナラのチャンス、タ軍ベンチはここでライトを山口から塚本博睦に交代、藤原鉄之助は左飛、笠石に代わる代打大沢清は三振に倒れて試合は延長へと進む。

 中部は9回裏、一死後三村が四球を選んで出塁、トップに返り石田が左前打、金山も左前打で続いて一死満塁、古川は捕邪飛に倒れて二死満塁、ここで小鶴がスリーボールツーストライクから押出し四球を選んでサヨナラ勝ち。コントロールのいい御園生にしては珍しい負け方であった。

 服部受弘は5安打1四球4三振で10回を完投、僅か104球のピッチングで12勝目をマークする。

 タ軍は不運な打球もあったが走塁ミスを重ねた。服部の投球数が示す通り、淡白な攻撃で敗れ去ったのである。

 中部はこれでタ軍に6勝4敗。タ軍が戦後復活初年度に優勝を逃した要因の一つが最下位中部を苦手としたことにある。

野球週報 ㉛

11月24日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。久しぶりにバッティングピッチャーをやりました。まだ落ちるカーブが投げられる。縦スラに近い投げ方です。チェンジアップも有効。

11月25日(木) 出勤日。

11月26日(金) 出勤日。

11月27日(土) 休養日

11月28日(日) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、110㌔。最終打席はセンターから左中間に鋭いライナーの連続で絶好調。

11月29日(月) 出勤日。

11月30日(火) 出勤日。


2021年12月8日水曜日

21年 阪急vsパシフィック 14回戦

9月21日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 5 5 阪急 44勝43敗 0.506 鳥居兵治 
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 パ軍 32勝46敗2分 0.410 木暮力三

勝利投手 鳥居兵治 1勝0敗 
敗戦投手 木暮力三 0勝1敗

二塁打 (急)青田、鳥居 (パ)白石、伊勢川
三塁打 (パ)松井

勝利打点 (急)野口二郎 6


鳥居が小暮との投げ合いを制してプロ入り初勝利

 西宮の第2試合は鳥居兵治と木暮力三の先発で午後2時53分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 鳥居と小暮の対決という珍しい一戦となった。珍しいどころか、鳥居は過去2試合リリーフ登板があるだけでこの試合がプロ入り初先発。小暮も過去2試合リリーフ登板があるだけでこの試合がプロ入り初先発。しかも両投手共にサウスポー。更に、鳥居はこの試合がプロでの唯一の勝利で小暮もこの試合がプロでの唯一の敗戦である。

 奇跡的な対決となった両サウスポーの投げ合いは、8回まで両軍無得点の投手戦となった。

 阪急は初回、先頭の山田伝が四球で出塁するが小暮のサウスポーからの牽制に刺されてタッチアウト、当然、山田は小暮の牽制を見るのは初めて。二死後青田が中前打を放つが野口二郎は左飛に倒れる。

 阪急は2回表、一死後坂井豊司が右前打、続く森田定雄が左前打を放って一死一二塁、しかし鳥居は二ゴロ、荒木茂は二飛に倒れて無得点。

 阪急打線はこの後6回まで1四球のみの無安打、しかもこの間外野に打球が飛んでいない。

 パ軍は初回、先頭の白石が四球から二盗を試みるがキャッチャー日比野の強肩に阻まれタッチアウト、二死後藤井勇が中前打を放つが、森下は三ゴロに終わる。

 パ軍は2回裏、一死後松井信勝が左中間に三塁打を放ってチャンスメイクするが、富松は三振、平野徳松はニゴロに倒れて無得点。

 パ軍は5回裏、先頭の富松がツーボールツーストライクから3球ファウルで粘って四球を選び出塁、一死後富松が二盗を試みるが日比野からの送球にタッチアウト、小暮が左前打を放って二死一塁、小暮もスタートを切るが又も日比野に刺されて無得点。

 パ軍は6回裏、一死後辻井が三遊間にヒット、二死後日比野からの一塁牽制で辻井はタッチアウト、日比野武はここまで4補殺で鳥居を助ける。

 阪急は7回表、二死後坂井が二盗を決めてチャンスを作るが、森田は三振に倒れて無得点。

 パ軍は7回裏、先頭の森下が四球を選んで出塁、伊勢川が送りバントを決めてチャンスを作るが、松井は中飛、富松は投ゴロに倒れて無得点。

 阪急は8回表、一死後荒木が四球から二盗に成功、キャッチャー伊勢川からの送球がセンターに抜け、荒木は三塁に向かうがバックアップの富松からサード平野に送球されてタッチアウト。

 パ軍は8回裏、一死後小暮がストレートの四球で出塁、トップに返り白石が左中間に二塁打、一走小暮は二塁、三塁ベースを蹴ってホームに向かうが、レフト青田-サード坂井-キャッチャー日比野と転送されて本塁寸前タッチアウト。

 両軍の守り合いで試合は0対0のまま最終回へと進む。

 阪急は9回表、先頭の上田の当りは遊ゴロ、これをショート白石が一塁に悪送球、青田がレフト線に二塁打を放って無死二三塁、ここでここまで無安打の野口二郎が中前に14試合連続ヒットとなる先制の2点タイムリー、遂に均衡が破れて2-0、日比野の三ゴロが「5-4-3」と転送されるが二塁はセーフで一塁アウト、坂井が死球を受けて一死一二塁、森田は三振に倒れて二死一二塁、鳥居がライト線にタイムリー二塁打を放ち3-0、荒木も三塁線にタイムリーを放ち4-0、トップに返り山田も右前にタイムリーで続きこの回一挙5点、5-0とリードする。

 パ軍は最終回、一死後森下が中前打で出塁、伊勢川の中越えタイムリー二塁打で1-5と1点返すが、最後は松井が三飛に倒れてゲームセット。

 鳥居兵治は8安打4四球2三振、125球の完投でプロ入り初勝利をあげる。女房役日比野武の4補殺に助けられた。

 木暮力三は9安打4四球1死球3三振、140球の完投であったが惜しくも敗れた。

 鳥居は岐阜商業では松井栄造、大島信雄に続くサウスポーのエースピッチャーであった。松井、大島に比べると知名度は大きく落ちるが、昭和21年第21節でプロ入り初本塁打、第22節でプロ入り初勝利と活躍が目立っている。

野球週報 ㉚

11月17日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。

11月18日(木) 出勤日。

11月19日(金) 有休を取って秋葉原のバッティングセンターで打込み。

11月20日(土) 上沼田東グラウンドで再開したリーグ戦第7戦、中央シーガルとの試合は二番ライトで出場。第1打席、第2打席とも差し込まれての内野フライ、第3打席は送りバント。試合は他の人が良く打ってくれて10対0の5回コールド勝ちで6連勝。一週置いて次戦の目黒戦が優勝決定戦。この試合は2打数無安打、昨年から12試合連続ヒットが続いていましたが遂に途切れました。

11月21日(日) 休養日。

11月22日(月) 出勤日。

11月23日(火) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、110㌔。

2021年12月6日月曜日

21年 巨人vsセネタース 11回戦

9月21日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 巨人 47勝29敗2分 0.618 中尾輝三 宮下信明 
0 3 0 1 2 0 0 0 X 6 セ軍 36勝44敗 0.450 白木義一郎

勝利投手 白木義一郎 21勝15敗 
敗戦投手 中尾輝三       9勝7敗

二塁打 (セ)熊耳、長持、大沢
本塁打 (巨)川上哲治 6号 (セ)大下弘 17号

勝利打点 (セ)熊耳武彦 2


ホームラン時代到来

 後楽園の第1試合は中尾輝三と白木義一郎の先発で午後1時4分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 セ軍は2回裏、先頭の白木が中前打、熊耳がライト線にタイムリー二塁打を放ち1点を先制、長持栄吉もライト線にタイムリー二塁打を放ち2-0、宮下義雄が三前に送りバントを決めて一死三塁、大沢喜好もライト線にタイムリー二塁打を放ち3-0とする。

 最初の3点が全てライト線タイムリー二塁打によるものであるのはこの試合が初めてではないか。スコアカードの記録によると熊耳と長持はライナーで抜けたもの、大沢はゴロで一塁線を抜いたものである。

 セ軍は4回裏、先頭の長持が中前打、宮下の二ゴロは「4-6-3」と渡るが二塁セーフの一塁アウトで一死二塁、大沢の中前打で一死一三塁、トップに返り鈴木清一の右犠飛で4-0とする。

 セ軍は5回裏、一死後飯島が中前打で出塁すると、大下がスリーボールナッシングからの4球目をライトスタンドに高々と虹のアーチ、6-0とリードを広げる。

 8回まで白木に4安打無得点に抑えられてきた巨人は9回表、一死後千葉が右前打で出塁すると、川上が大下に負けじとライトスタンドにツーランを叩き込んで2-6とするが後続が倒れて試合終了。

 白木義一郎は6安打無四球4三振の完投で21勝目をあげる。

 大下と川上はこれまで同日にホームランを放ったことは2度あるが、同一試合でのホームラン競演はこの試合が初めてである。アメリカに遅れること四半世紀、日本にもホームラン時代が到来した。

*大下と川上の特大ブロマイド


野球週報 ㉙

11月10日(水) 連戦が続いて下半身に疲労が溜まっているので練習を休んで秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダーの5セットを打込み。

11月11日(木) 出勤日。

11月12日(金) 出勤日。

11月13日(土) 第二柴又Eグラウンドで再開したリーグ戦第6戦、東都球友Bとの試合は二番ライトで出場。第1打席は痛烈な当りでセカンド強襲ヒット、第2打席はセンター右に渋いタイムリー、第4打席は走者二人を置いて右中間をライナーで抜ける2点タイムリー三塁打。試合は9対2で圧勝、これで5連勝。この日は4打数3安打3打点でお立ち台でした。

11月14日(日) ジムでViPRと軽い筋トレ。

11月15日(月) 出勤日。

11月16日(火) 出勤日。 

2021年12月5日日曜日

21年 グレートリングvsゴールドスター 12回戦

9月21日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 1 0 3 0 0 0 0 5 グ軍 51勝31敗1分 0.622 松川博爾 別所昭 
0 4 2 0 0 0 1 0 X 7 ゴ軍 31勝46敗1分 0.403 江田孝 内藤幸三

勝利投手 江田孝    3勝10敗 
敗戦投手 松川博爾 7勝4敗
セーブ    内藤幸三 1

二塁打 (グ)安井亀和、田川 (ゴ)酒沢、大友

勝利打点 (ゴ)中村信一 3

猛打賞 (ゴ)坪内道則 7


坪内-西沢の名コンビ誕生

 第22節3日目、西宮の第1試合は松川博爾と江田孝の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 グ軍はこのところ丸山と別所の先発が続いてきたが、松川が8月26日以来の先発。山本監督としてはペナントレースの大詰めで松川にもうひと踏ん張りしてもらいたいところか。

 グ軍は2回表、先頭の堀井が中前打、安井鍵太郎の一塁線ヒットで無死一三塁、阪本政数の遊ゴロが「6-4-3」のゲッツーとなる間に三走堀井がホームに還って1点を先制する。

 ゴ軍は2回裏、先頭の西沢が中前打、早川の三ゴロをサード安井鍵太郎がエラー、辻功が三塁線にヒットして無死満塁、江田が押出し四球を選んで1-1の同点、グ軍はここで松川から別所にスイッチ、しかし中村信一が中前に2点タイムリーを放ち3-1と逆転、一走江田は三塁に進んで無死一三塁、トップに返り坂本勲の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー、ところが三走江田は動けず二死三塁、大友が右超えにタイムリー二塁打を放ち4-1とリードを広げる。

 グ軍は3回表、先頭の安井亀和が中越えに二塁打、河西の三ゴロの間に二走安井は三進、田川の一ゴロの間に三走安井が還って2-4とする。

 ゴ軍は3回裏、先頭の坪内が左前打、西沢の三ゴロをサード安井鍵太郎が二塁ベースカバーのセカンド安井亀和に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一二塁、早川が投前に送りバントを決めて一死二三塁、辻は四球を選んで一死満塁、江田は三振に倒れて二死満塁、中村が2回に続いて中前に2点タイムリーを放ち6-2と突き放す。

 グ軍は5回表、先頭の宮崎仁郎が四球で出塁、トップに返り安井亀和はライトライナー、宮崎が二盗に成功、河西が四球を選んで一死一二塁、田川の右前打で一死満塁、山本の三ゴロの間に三走宮崎が還って3-6、堀井が中前に2点タイムリーを放ち5-6の1点差として首位の意地を見せる。

 しかしゴ軍は7回裏、先頭の坪内が中前打で出塁すると二盗に成功、キャッチャー筒井の二塁送球が悪送球となって坪内は三進、西沢の左前タイムリーで7-5と突き放す。

 ゴ軍は6回から先発の江田に代わって内藤幸三がリリーフ登板、内藤は4イニングを3安打1四球1三振無失点の好投、今季初セーブをあげる。

 グ軍は松川先発が失敗、リリーフ別所もゴ軍の勢いを止めることはできなかった。

 ゴ軍では中村信一が2打席連続2点タイムリーで4打点をあげる活躍。

 更に、坪内道則が4打数3安打2得点、西沢道夫が4打数2安打1打点の活躍。西沢は坪内に誘われて中部からゴ軍に移籍してきた。西沢は昭和24年に中日に戻るが、一宿一飯の恩義を忘れず今度は坪内を一緒に連れて行くことになる。名コンビ最初の活躍がこの試合であった。

野球週報 ㉘

11月3日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。右ひざの擦過傷は大分治ってきましたのでバッティング練習ではキャッチャーもやりました。

11月4日(木) 出勤日。

11月5日(金) 出勤日。

11月6日(土) 大井Bグラウンドで再開したリーグ戦第5戦、武蔵野ボンバーズとの試合は二番ライトで出場。第1打席と第2打席は差し込まれて内野ゴロだったので第3打席はタイミングを前にして強振、打球は左中間を真っ二つに割る二塁打。第4打席は敵失で塁に出て二盗、今度は左膝を擦り剥きました。これで3週連続擦過傷、傷だらけの天使です(笑)。試合は激戦となりましたが7対6で快勝。この日は4打数1安打、二塁打1本。

11月7日(日) 休養日。

11月8日(月) 出勤日。

11月9日(火) 出勤日。


2021年11月29日月曜日

21年 巨人vs中部日本 11回戦

9月20日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 1 0 0 0 3 6 巨人 47勝28敗2分 0.627 近藤貞雄 
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 中部 29勝48敗2分 0.377 久野勝美

勝利投手 近藤貞雄 17勝10敗 
敗戦投手 久野勝美   0勝1敗

二塁打 (巨)中島
三塁打 (中)小鶴
本塁打 (巨)千葉茂 4号

勝利打点 (巨)千葉茂 6

猛打賞 (巨)千葉茂 4


内堀が9年ぶりのヒット

 後楽園の第2試合は近藤貞雄とプロ入り初登板の久野勝美の先発で午後3時8分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 プロ入り初登板初先発の久野は初回、山田を左飛、山川を右飛、千葉四球後、川上を左飛に打ち取る。2回は黒沢を三飛、中島を左飛、多田の右前打後、内堀保を左飛に打ち取りここまで3個のアウトは全てフライアウト。

 久野はこの日が初出場だが、内堀は応召により昨日、昭和12年以来9年ぶりの出場を果たし、この日は2試合目の先発マスク。昭和12年12月7日、沢村とバッテリーを組んだタイガースとの日本選手権第6戦以来の出場である。戦時中はビルマで吉原正喜と出会ったと言われている。

 巨人は3回表、先頭の近藤は一邪飛、トップに返り山田の中飛をセンター古川が好捕、ここまで8個のアウトは全てフライアウト。続く山川はストレートの四球で二死一塁、千葉が放ったレフトへの四球はフェンスを越えて先制ツーラン、2-0とする。川上は一ゴロに倒れて初のゴロアウト。

 巨人は5回表、二死後山田が中前打、山川の右前打で二死一三塁、千葉の右前タイムリーで3-0とする。

 中部は6回裏、先頭の石田政良が中前打、しかし古川の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー、ここで小鶴が右中間に三塁打、ライト中島からの返球をセカンド千葉が逸らす間に小鶴がホームに還って1点を返す。

 巨人は9回表、先頭の内堀が9年ぶりのヒットを左前に放って出塁、近藤は右飛に倒れるが、トップに返り山田が中前打、山川は四球で一死満塁、千葉が中前に2点タイムリーを放ち5-0、ここまで全得点を千葉が叩き出し、川上も左前タイムリーで続いて6-1とする。

 近藤貞雄は4安打2四球1死球無三振、自責点ゼロの完投で17勝目をマークする。

 初登板の久野勝美は12安打を喫し、ほろ苦いデビューとなった。

 9年ぶり出場の内堀保は4打数1安打1得点。補殺はゼロで、近藤の奪三振がゼロであったことから刺殺もゼロであった。バッテリーを組んだ沢村も、ビルマで出会った吉原も、昭和12年の日本選手権で対戦した景浦も戦死した。9年ぶりヒットの感慨や如何に。

野球週報 ㉗

10月27日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。右ひざの擦過傷が酷くバッティング練習ではキャッチャーをやらず静かにしていました。

10月28日(木) 出勤日。

10月29日(金) 出勤日。

10月30日(土) 大井Bグラウンドで再開したリーグ戦第4戦、さざんかとの試合は右ひざの擦過傷が完治せずベンチスタート。6回に代打で出場して右中間をライナーで破る三塁打、三塁まで全力疾走しましたが右ひざはへいっちゃら、この直後、スクイズのサインが出てスタート、投球が高く抜けてバントが小フライになったので慌てて三塁に戻って滑り込みましたがアウト。無理な体制でスライディングしたのでユニフォームは大丈夫でしたがスライディングパンツは破れて左尻を擦り剥きました。試合は4対2で快勝。この日は1打数1安打。

10月31日(日) ジムで体幹、ViPR、筋トレ。

11月1日(月) 出勤日。

11月2日(火) 出勤日。

 

2021年11月28日日曜日

21年 パシフィックvsグレートリング 13回戦

9月20日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 0 0 3 0  1  4 パ軍 32勝45敗2分 0.416 真田重蔵 
1 0 0 0 0 0 0 2 0  0  3 グ軍 51勝30敗1分 0.630 丸山二三雄

勝利投手 真田重蔵     19勝16敗 
敗戦投手 丸山二三雄 19勝12敗

二塁打 (グ)山本

勝利打点 藤井勇 3*

猛打賞 (パ)真田重蔵 3


藤井勇が延長10回決勝打

 西宮の第2試合は真田重蔵と丸山二三雄の先発で午後2時50分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 グ軍は初回、二死後田川が死球を受けて出塁、山本一人監督が左中間にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 2回以降、真田は7回まで2安打無失点。

 丸山は3回までパーフェクトピッチング、7回まで3安打無失点。

 パ軍は8回表、一死後平野徳松に代わる代打木暮力三がショートにヒット、真田の一二塁間ヒットで一死一三塁、トップに返り白石はストレートの四球で一死満塁、辻井に代わる代打小島利男が左前に2点タイムリーを放ち2-1と逆転、一走白石は三塁に進んで一死一三塁、藤井はショートライナーで二死一三塁、森下の打席で一走藤井がスタート、キャッチャー筒井からの送球をセカンド安井が逸らす間に三走白石が還って3-1、藤井、白石共に盗塁は記録されていない。

 2点のビハインドを追うグ軍は8回裏、先頭の河西が四球で出塁、田川の右前打で無死一三塁、山本は一邪飛に倒れるが、田川が二盗を決めて一死二三塁、堀井が中前に同点の2点タイムリーを放ち3-3と追い付く。

 パ軍は10回表、先頭の真田が左前打で出塁、トップに返り白石が送りバントを決めて一死二塁、小林章良は三振に倒れて二死二塁、藤井がライト線にタイムリーを放ち4-3と勝ち越し、これが決勝打となった。

 真田重蔵は10回を7安打3四球1死球6三振で完投、19勝目をマークしてハーラー争いで丸山と並びトップ20勝の白木を追う。

 藤井勇は3個目の勝利打点であるが、5月26日のグ軍戦で記録した1個目の勝利打点はこの試合が後に没収試合となるため藤井の勝利打点も取り消されるので、「3」にはアスタリスクが付く。

 5月26日のグ軍戦の勝利投手は真田であることから、真田の勝利数も1個減じられることになるのでこの試合は18勝目ということになるが、それは後付けの話であって現時点では真田の勝利数は19勝なので、実況中継である当ブログは19勝としてお伝えしている。「日本プロ野球記録大全集」は最初から5月26日のパ軍の勝利を減じているので、この試合の真田の勝敗は「18勝16敗」となっている。後付けの記録などはそういうものであるが、当ブログは「実況中継」なので悪しからず。

 因みに没収試合でも個人記録はそのまま生きることになるが、4試合の没収試合のうち5月26日の試合だけ勝敗がひっくり返るので、真田の勝利と藤井の勝利打点だけは取り消されることとなる。

野球週報 ㉖

10月20日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。リーグ戦再開直前練習ということで気合が入ります。

10月21日(木) 出勤日。

10月22日(金) 出勤日。

10月23日(土) 調布Eグラウンドで再開したリーグ戦第3戦、東京レインボーとの試合は二番ライトで出場。3回の第2打席で2点を先制した直後に追撃のタイムリーを放ち4対2で快勝。第3打席は走者三塁で遊ゴロ、必死に一塁に駆け込んだところで転倒して右ひざに激しい擦過傷。この日は3打数1安打1打点。

10月24日(日) 休養日。

10月25日(月) 出勤日。

10月26日(火) 出勤日。

 

21年 阪急vsゴールドスター 12回戦

9月20日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 1 1 0 2 阪急 43勝43敗 0.500 溝部武夫 野口二郎 
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 ゴ軍 30勝46敗1分 0.395 内藤幸三

勝利投手 野口二郎 10勝12敗 
敗戦投手 内藤幸三 16勝19敗

二塁打 (急)森田、野口明 (ゴ)酒沢

勝利打点 (急)野口二郎 5


阪急、野口兄弟で逆転勝ち

 西宮の第1試合は溝部武夫と内藤幸三の先発で後楽園と同時刻の午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 ゴ軍は初回、一死後大友一明が左前打で出塁、酒沢の右前打で大友は三塁に進み、ライト野口二郎からの三塁送球を見て打者走者の酒沢も二塁を狙うが、サード坂井豊司から二塁ベースカバーのショート上田に送球されてタッチアウト、二死三塁から坪内道則監督が三塁線にタイムリーを放ち1点を先制する。

 ゴ軍は3回裏、一死後中村信一がストレートの四球で出塁、続く大友もボールが2つ続いたところで阪急ベンチは先発の溝部を下げてライト野口二郎をマウンドに送り、野口が後続を抑える。

 ゴ軍先発の内藤は快調なピッチング、3回は先頭の森田定雄にレフト線二塁打を許すが後続を抑え、4回も先頭の青田に中前打を打たれるが併殺で切り抜け、6回は一死後山田伝にヒットから二盗を許すが後続を抑え、6回まで3安打無失点。

 阪急は7回表、先頭の野口二郎が13試合連続となるヒットを中前に放って出塁、日比野武の右前打で野口二郎は二塁を回りかけるが、プロ入り初出場のライト小前博文が二塁に送球してオーバーランした野口はタッチアウト、小前はプロ入り初補殺を記録、しかし坂井が左前打を放って一死一二塁、森田は中飛に倒れるが、荒木茂に代わる代打野口明がレフト線にタイムリー二塁打を放ち1-1と追い付く。

 阪急は8回表、先頭の山田が四球を選んで出塁、上田が左前打で続き、青田は右飛に倒れて一死一二塁、ここで野口二郎が左前にタイムリーを放ち2-1と逆転に成功する。

 野口明が同点打、二郎が決勝打と、野口兄弟で逆転勝ちした。

 リリーフの野口二郎は6回3分の2を5安打無四球無三振無失点に抑え、10勝目をマークする。野口は戦争を挟んで2年のブランクがありながら6シーズン連続二桁勝利を記録した。

 スミ一を守り切れなかった内藤幸三は僅かに最多勝の可能性を残しているが、この敗戦で厳しくなった。

 この試合がプロ入り初出場となった小前博文は向陽中学時代、1学年先輩となる別当薫と共に昭和13年の春と夏の甲子園に出場した。センバツでは2試合で5打数2安打、夏は3試合で11打数6安打。甲子園通算16打数8安打、打率5割を記録した強打者であり、昭和22年にはシーズン100安打を達成することとなる。

野球週報 ㉕

10月13日(水) 品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習は雨天中止。

10月14日(木) 出勤日。

10月15日(金) 出勤日。

10月16日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー。

10月17日(日) 休養日。

10月18日(月) 出勤日。

10月19日(火) 出勤日。

リーグ戦の再開が10月23日に決定したので、今週は無理せず調整。

 

2021年11月27日土曜日

21年 セネタースvsタイガース 13回戦

9月20日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 0 2 2 0 0 6 セ軍 35勝44敗 0.443 黒尾重明 
4 0 0 0 0 0 1 0 0 5 タ軍 48勝31敗 0.608 呉昌征

勝利投手 黒尾重明 8勝12敗 
敗戦投手 呉昌征   13勝5敗

二塁打 (セ)大下
三塁打 (セ)清水、鈴木 (タ)宮崎
本塁打 (セ)飯島滋弥 8号

勝利打点 (セ)鈴木清一 3

猛打賞 (セ)大下弘 8


セ軍、全員野球の勝利

 第22節2日目、後楽園の第1試合は黒尾重明と呉昌征の先発で午後1時丁度、島球審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、先頭の金田が四球で出塁、塚本博睦の三前バントが内野安打となって無死一二塁、土井垣の投ゴロの間に二者進塁、藤村冨美男監督はストレートの四球で一死満塁、山口政信の中犠飛で1点を先制、宮崎剛が右中間に2点タイムリー三塁打を放ち3-0、ライト長持からの返球が悪送球となる間に宮崎がホームに還り4-0として試合の主導権を握る。

 セ軍は3回表、一死後清水喜一郎が左中間に三塁打、トップに返り鈴木清一も右中間にタイムリー三塁打を放ち1-4、横沢七郎は死球を受けて一死一三塁、打ちどころが悪かったのか横沢の代走に大沢喜好が起用され、飯島の左犠飛で2-4と追い上げる。

 セ軍は4回表、先頭の大下がライト線にヒットを放つと二盗に成功、熊耳のピッチャー返しは鋭い当たりであったが呉昌征が巧みに捌いて一死二塁、長持の右飛は落ちそうな当りであったがライト山口が往年を彷彿させる守備で好捕、二走大下は落ちると見て飛び出しておりダブルプレー。

 セ軍は6回表、先頭の大沢が四球を選んで出塁、続く飯島が今月5本目となる第8号同点ツーランをレフトスタンドに運んで4-4とする。

 ラッキーセブンを迎えたセ軍は先頭の宮下義雄が左前打で出塁、清水がきっちり送りバントを決めて一死二塁、トップに返り鈴木が左前にタイムリーを放ち5-4と試合をひっくり返し、バックホームの間に打者走者の鈴木は二進、大沢は投ゴロに倒れ、飯島は四球、フォアボール目に鈴木が三盗を決めて二死一三塁、大下が右前にタイムリーを放ち6-4と突き放す。

 タ軍は7回裏、一死後金田が中前打で出塁するとボークで二進、二死後土井垣の三塁線タイムリーで5-6とするが、黒尾の粘りのピッチングの前に反撃もここまで。

 黒尾重明は9安打4四球1三振の完投で8勝目をマークする。投球内容の割りに投球数は110球であり、タ軍の早打ちにも助けられた。

 セ軍は絶好調の飯島が同点ツーラン、主砲大下も猛打賞で追撃のタイムリーと主力の活躍で勝利をつかんだが、決勝のホームを踏んだ宮下義雄、今季8本目の三塁打と決勝タイムリーを放った鈴木清一、3打数2安打の清水喜一郎と脇役の活躍も目立った。清水は第2位打席も凡退ではあったが鋭いライナーをセンターに飛ばし、決勝点のお膳立てを整える送りバントを決める活躍を見せた。

 タ軍はこのところ勝てる試合を失うケースが多くなっている。勝つ時は大勝ちだが、粘りが無い。

野球週報 ㉔

10月6日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。シートバッティングでは右中間と左中間に鋭いライナー。

10月7日(木) 出勤日。

10月8日(金) 出勤日。

10月9日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー。

10月10日(日) ジムで体幹、ViPR、筋トレ。

10月11日(月) 出勤日。

10月12日(火) 出勤日。


2021年11月21日日曜日

21年 セネタースvs巨人 10回戦

9月19日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 1 0 1 0 3 セ軍 34勝44敗 0.436 白木義一郎 
3 0 0 1 0 0 0 2 X 6 巨人 46勝28敗2分 0.622 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄     12勝3敗 
敗戦投手 白木義一郎 20勝15敗

二塁打 (セ)大下、鈴木、飯島 (巨)千葉2、川上、藤本、中島
三塁打 (巨)山川、藤本
本塁打 (セ)飯島滋弥 7号

勝利打点 (巨)千葉茂 5

猛打賞 (セ)飯島滋弥 7 (巨)中島治康 5


山川喜作がチームに勢いを付ける

 セ軍は初回、二死一塁で打席は大下、大下の三邪飛をサード山川喜作が好捕してスリーアウトチェンジ。

 巨人は1回裏、一死後山川が右中間に三塁打、千葉のタイムリー二塁打で1点を先制、川上もセンター左奥にタイムリー二塁打を放ち2-0、黒沢の左前打で一死一三塁、中島治康監督の左前タイムリーでこの回3点を先制する。

 セ軍は4回表、飯島がレフトスタンドに第7号ホームランを叩き込んで1-3とする。

 巨人は4回裏、一死後多田文久三がライト線にヒット、二死後藤本が左中間にタイムリー二塁打を放ち4-1と突き放す。

 セ軍は6回表、先頭の清水喜一郎が四球で出塁、しかしトップに返り横沢七郎の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー、ここから鈴木清一が三遊間にヒット、飯島の中前打で二死一二塁、大下がライト線にタイムリー二塁打を放ち2-4と追い上げるが、二死二三塁から白木は投ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 セ軍は8回表、二死後鈴木が右中間に二塁打、飯島も右中間にタイムリー二塁打を放ち3-4と1点差、しかし藤本が踏ん張り大下は三振、同点はならず。

 巨人は8回裏、先頭の黒沢が中前打で出塁、中島の右中間タイムリー二塁打で5-3、二死後藤本がレフト線にタイムリー三塁打を放ち6-3と突き放す。

 セ軍は9回表、先頭の白木が中前打、熊耳は捕邪飛に倒れるが、長持栄吉の中前打で一死一二塁、一言多十は三振に倒れるが、清水に代わる代打黒尾重明が四球を選んで二死満塁、しかしトップに返り横沢に代わる代打北川桂太郎は三振に倒れてゲームセット。

 藤本英雄は9安打4四球7三振の完投で12勝目をマークする。

 一方、白木義一郎は20勝をあげてから2連敗と足踏み。

 初回の守備でファインプレーからその裏の第1打席で先制のきっかけとなる三塁打を放った山川喜作がチームに勢いを付けた。戦前の金鯱、大洋時代はあまり活躍できなかった山川であるが、戦後復活初年度の巨人ではチーム最多得点を記録する活躍を見せている。山川はこの日の1得点で今季50得点となり、黒沢俊夫の43得点、千葉茂の40得点を抑えてこの時点でもチーム最多得点である。

2021年11月18日木曜日

昭和50年10月15日午後5時18分

 あの日私は後楽園球場三塁側スタンドで広島初優勝の瞬間を目撃しました。

 高校2年の秋、授業をサボって悪友を誘い後楽園球場へ。広島からやってきた応援団の熱気、全員にしゃもじが配られての応援。大下の先制レフト線タイムリー二塁打はスタンドの陰で見えませんでしたが大歓声で抜けたのが分かりました。そして試合を決めたホプキンスのスリーラン。普段はおとなしいホプキンスのガッツポーズが目に焼き付いています。

 先発の外木場をリリーフしたのは前年オフの再起不能と言われた怪我から復帰してきた金城。柴田の打球をレフト水谷が捕球して優勝を決めたシーンは目の前で見ました。

 この年の春には数少ないジョー・ルーツ監督が指揮する試合も中学時代の悪友を誘って神宮球場で目撃しました。そのルーツ監督から野崎監督代行を経て指揮を任された古葉監督。古葉さんの采配で最も印象に残っているのは6月19日のヤクルト戦。外木場、佐伯、池谷の三本柱が疲れ果ててローテーションの谷間。私が永本で行け!と念じていたところ、古葉監督の選択も永本。永本が好投して渡辺-宮本の必勝リレーで連敗のピンチを脱しました。後年、古葉さんの著書でもこの試合の永本の好投が大きかったと書かれています。

 古葉さんのご冥福をお祈りいたします。

*あの日後楽園球場三塁側スタンドで配られたしゃもじ。これを叩きながら広島初優勝の瞬間を目撃しました。


2021年11月17日水曜日

21年 パシフィックvs阪急 13回戦

9月19日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 4 0 0 0 0 0 0 4 パ軍 31勝45敗2分 0.408 井筒研一 真田重蔵 
0 1 0 4 0 0 0 3 X 8 阪急 42勝43敗 0.494 今西錬太郎

勝利投手 今西錬太郎 4勝6敗 
敗戦投手 井筒研一  11勝17敗

二塁打 (パ)辻井、白石 (急)日比野、青田2、上田

勝利打点 (急)上田藤夫 5

猛打賞 (急)上田藤夫 11、青田昇 11、野口二郎 4


阪急打線18安打

 西宮の第2試合は井筒研一と今西錬太郎の先発で午後2時55分、金政球審の右手が上がりプレイボール。この試合も金政、杉村による二氏審判制。

 阪急は2回裏、一死後野口明が四球で出塁、日比野のレフト線二塁打で二三塁、坂井豊司はストレートの四球で一死満塁、今西の中犠飛で1点を先制する。

 パ軍は3回表、先頭の喜瀬正顕が左前打で出塁、平野徳松の遊ゴロでランナーが入れ替わり、井筒は中飛に倒れるが、トップに返り白石が左前打、小暮はストレートの四球で一死満塁、藤井勇の三ゴロをサード坂井がエラーして三走平野が還り1-1の同点、なおも一死満塁から森下の二飛をセカンド田中幸男が落球する間に三走白石に続いて二走小暮も還って3-1と逆転、辻井が右越えにタイムリー二塁打を放ち4-1とする。

 阪急は4回裏、野口明、日比野が連続中前打、坂井の投ゴロを井筒が三塁に送球するがサード平野が後逸する間に野口明が還って2-4、今西は三振に倒れるが、田中に代わる代打鳥居兵治が四球を選んで一死満塁、鳥居の代走に西村正夫監督を起用、トップに返り山田伝の2点タイムリーで4-4の同点、上田のタイムリー二塁打で5-4と逆転する。

 阪急は8回裏、先頭の上田が中前打で出塁、青田の左越えタイムリー二塁打で6-4、野口二郎が一塁線にヒット、野口明は三振、野口二郎が二盗を決めて一死二三塁、日比野の三ゴロをサード平野がエラーする間に三走青田に続いて二走野口二郎も還って8-4とする。

 今西錬太郎は4回以降を無失点に抑えて5安打1四球3三振で完投、4勝目をマークする。失点は4だったが自責点はゼロであった。

 阪急は上田藤夫、青田昇、野口二郎が猛打賞で毎回の18安打ながら13残塁で8得点。阪急が試合巧者としてリーグの覇権を握るのは20年後のことである。

2021年11月10日水曜日

野球週報 ㉓

9月29日(水) 天王洲アイルCで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。紅白戦で右中間を破るランニングホームラン。チームメイトからは「ViPR効果」と言われましたが、技術で打ったんですけど(笑)。

9月30日(木) 出勤日。

10月1日(金) 出勤日。

10月2日(土) 秋葉原のバッティングセンターで120㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー。

10月3日(日) ジムで体幹、ViPR、筋トレ、有酸素。

10月4日(月) 出勤日。

10月5日(火) 出勤日。

 

2021年11月7日日曜日

21年 中部日本vsタイガース 9回戦

9月19日 (木) 後楽園

1 2 3  4  5 6 7 8 9  計
2 0 0  0  2 1 0 0 1  6  中部 29勝47敗2分 0.382 星田次郎 服部受弘 森井茂 
0 1 2 11 1 0 0 0 X 15 タ軍 48勝30敗 0.615 御園生崇男

勝利投手 御園生崇男 8勝5敗 
敗戦投手 星田次郎     0勝4敗

二塁打 (中)三村、岩本、笠石、森井 (タ)藤村2
三塁打 (中)金山、岩本、笠石
本塁打 (中)小鶴誠 7号、8号

勝利打点 (タ)御園生崇男 2

猛打賞 (中)岩本章 6 (タ)藤村富美男 8


ダイナマイト打線爆発、9者連続ヒット

 後楽園の第1試合は星田次郎と御園生崇男の先発で午後1時5分、桝球審の右手が上がりプレイボール。

 中部は初回、一死後杉浦清監督が左前打で出塁、二死後小鶴がライトスタンドに第7号ツーランを叩き込んで2点を先制する。

 タ軍は2回裏、先頭の藤村富美男監督が左中間をライナーで破り二塁を蹴って三塁に向かうが、レフト岩本-ショート杉浦-サード三村の中継に刺されて一死無走者、二死後御園生が四球を選んで出塁、宮崎剛が中前打、山口政信が四球を選んで二死満塁、長谷川善三が押出し四球を選んで1-2とする。トップに返り呉昌征は中飛に倒れてこの回は1点止まり。

 タ軍は3回裏、先頭の金田が左前打で出塁するが二盗に失敗、しかし土井垣、藤村が連続四球、続く本堂もツーボールとなったところで先発の星田から服部受弘にスイッチ、服部も2球ボールを続けて一死満塁、御園生が中前に2点タイムリーを放ち3-2と逆転する。

 タ軍は4回裏、歴史に残る攻撃を見せた。

 先頭の長谷川が右中間に三塁打、トップに返り呉の二ゴロで長谷川が生還して4-2、ここから金田が左前打、土井垣が右前打、藤村が右中間にタイムリー二塁打、本堂が左前に2点タイムリー、御園生が中前打、宮崎がレフト線にタイムリーヒット、山口が左前に2点タイムリー、長谷川も中前に2点タイムリー、トップに返り呉昌征も一二塁間にタイムリーヒットを放ち9者連続安打、金田は左飛に倒れて連続安打記録は途絶えるが、土井垣が右前打、藤村も中前タイムリーでこの回12安打、11得点を記録する。

 中部は5回表、先頭の岩本が中越えに三塁打、杉浦のタイムリーで3-14、二死後加藤に代わる代打笠石徳五郎の右中間タイムリー三塁打で5-14と反撃。

 タ軍は5回裏、一死後宮崎に代わる代打高山泰夫が右中間に三塁打、山口の左犠飛で15-4とする。

 中部は6回表、先頭の三村がライト線に二塁打、二死後岩本の左中間タイムリー二塁打で5-15とする。

 中部は9回表、先頭の小鶴がレフトスタンドにこの日2本目となる第8号ホームランを叩き込んで6-15とするが反撃もここまで。

 御園生崇男は15安打を許したが余裕の完投で8勝目をマークする。

 ダイナマイト打線が爆発して9者連続ヒット、1イニング12安打、11得点を記録した。7回から山口政信に代わってレフトに入った塚本博睦が1打数無安打だったため全員安打にはならなかった。

2021年10月31日日曜日

21年 ゴールドスターvsグレートリング 11回戦

9月19日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 ゴ軍 30勝45敗1分 0.400 江田孝 
0 0 0 4 0 0 1 0 X 5 グ軍 51勝29敗1分 0.638 別所昭

勝利投手 別所昭 13勝9敗 
敗戦投手 江田孝   2勝10敗

二塁打 (ゴ)坪内、西沢

勝利打点 (グ)別所昭 5


別所昭、リアル二刀流

 第22節初日、西宮の第1試合は江田孝と別所昭の先発で午後1時2分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。この試合は杉村、金政の二氏審判で行われる。

 ゴ軍は初回、一死後大友の当りは遊ゴロ、これをショート宮崎仁郎が一塁に悪送球、酒沢の中前打で一死一二塁、しかし坪内は一邪飛、西沢は三直に倒れて無得点。

 ゴ軍は4回表、先頭の坪内がレフト線に二塁打、二死後パスボールで坪内は三塁に進むが、辻功は遊ゴロに倒れて無得点。

 3回までグ軍はチャンスらしいチャンスも無く、序盤はゴ軍有利に進むが4回裏に流れが変わった。

 グ軍は4回裏、先頭の河西の当りは三ゴロ、これをサード中村信一はエラー、河西はすかさず二盗を決め、一死後山本一人監督はストレートの四球、堀井のレフト線ヒットで一死満塁、ここで別所が左前に2点タイムリーを放ち2-0、一死一三塁となって筒井の遊ゴロで三走堀井がホームに突っ込み、ショート酒沢がバックホームするがセーフ、しかも悪送球で野選とエラーが記録されて3-0、一死二三塁から阪本政数は投ゴロに倒れて二死二三塁、宮崎が右前にタイムリーを放ち4-0とする。

 グ軍は7回裏、先頭の田川が四球を選んで出塁、山本の中前打で無死一二塁、堀井の二ゴロで山本が二封されて一死一三塁、別所の遊ゴロ併殺崩れの間に三走田川が還って5-0とする。

 ゴ軍は最終回、先頭の坪内が四球を選んで出塁、西沢の中前打で坪内は三塁に進み無死一三塁、早川平一に代わる代打内藤幸三の遊ゴロ併殺の間に三走坪内が還って1点返すが、最後は辻功が三振に倒れてゲームセット。

 別所昭は6安打2四球5三振の完投で13勝目をマークする。一塁手としても出場する別所は5個目の勝利打点を記録、本日は投げて打ってのリアル二刀流であった。

2021年10月30日土曜日

野球週報 ㉒

9月22日(水) 天王洲アイルBで品川ビッグスターズ(旧・品川ベースボールクラブ)の練習。ロングティーは60本連続フルスウィング。フリーではセンターへ鋭いライナーを連発、これが出ていれば大丈夫。釣り名人のチームメイトから渓流で釣ってきたニジマスを5尾頂きました。水曜は練習後キリンホームタップの日なのでご馳走様。

9月23日(木) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー。右中間と左中間に鋭いライナーが飛んでいる。

9月24日(金) 出勤日。

9月25日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー。ちょっと筋トレを変えた効果でレフトへの当りが鋭くなっている。

9月26日(日) ジムで体幹、ViPR、筋トレ。

9月27日(月) 出勤日。

9月28日(火) 出勤日。 


2021年10月28日木曜日

21年 タイガースvs中部日本 8回戦

9月16日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 5 0 0 0 2 0 7 タ軍 47勝30敗 0.610 野崎泰一 呉昌征 
1 2 3 1 0 2 0 0 X 9 中部 29勝46敗2分 0.387 松尾幸造 服部受弘

勝利投手 服部受弘 11勝6敗 
敗戦投手 野崎泰一   6勝9敗

二塁打 (タ)土井垣2、長谷川 (中)三村、杉浦、古川
三塁打 (中)三村、小鶴
本塁打 (中)小鶴誠 6号

勝利打点 (中)小鶴誠 7

猛打賞 (中)小鶴誠 4、三村勲 3


中部、強打でタ軍を倒す

 第21節最終日の第2試合は松尾幸造と野崎泰一の先発で午後3時3分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 中部は初回、先頭の岩本が四球で出塁、杉本清監督の投ゴロでランナーが入れ替わり、古川の中前打で一死一二塁、小鶴が左前に先制タイムリーを放ち1点をリードする。

 中部は2回裏、先頭の藤原が中前打、三村が右中間にタイムリー二塁打を放ち2-0、松尾も一二塁間にタイムリーで続き3-0とする。

 中部は3回裏、一死後小鶴がレフトスタンドに第6号本塁打を叩き込んで4-0、更に加藤が左前打、藤原も中前打で一死一二塁、三村が左中間に2点タイムリー三塁打を放ち6-0と大きくリードする。

 タ軍は4回表、先頭の土井垣が左中間に二塁打、藤村富美男監督は左前打、本堂が四球を選んで無死満塁、山口政信は左前に2点タイムリーを放ち2-6、宮崎も右前にタイムリーを放ち3-6、中部はここで先発の松尾から服部受弘にスイッチ、野崎に代わる代打富樫淳の三ゴロで宮崎は二封、長谷川は四球を選んで一死満塁、トップに返り呉昌征がライト線に2点タイムリーを放ち5-6と1点差に迫る。

 ゲームは一気に風雲急を告げてきた。

 タ軍は先発の野崎に代打を出したので、センター呉昌征をリリーフのマウンドに送る。

 中部は4回裏、先頭の杉浦がレフトに二塁打、金田からの返球が悪送球となって杉浦は三塁に進み、古川は三振に倒れて一死三塁、小鶴の当りはレフトに抜ける当りであったがショート長谷川が好守を見せて遊ゴロ、この間に三走杉浦が還って7-5とする。

 中部は6回裏、先頭の岩本が四球で出塁、杉浦の右前打で無死一三塁、古川のレフト線タイムリー二塁打で8-5、小鶴の左犠飛で9-5と突き放す。

 タ軍は8回表、先頭の山口がレフト線にヒット、宮崎の中前打で無死一三塁、富樫に代わる代打御園生の二ゴロの間に三走山口が還って6-9、長谷川の右中間タイムリー二塁打で7-9と2点差に追い上げるが、トップに返り呉昌征は左飛、金田のヒット性の当りもショート杉浦の好守に阻まれ、反撃もここまで。

 服部受弘は6イニングを6安打1四球無三振で11勝目をマークする。

 最下位中部は首位争いを繰り広げるタ軍に5勝3敗と勝ち越している。

 2021年ペナントレースはセ・パ両リーグとも前年最下位だったヤクルトとオリックスが優勝するという波乱の展開となった。戦後復活初年度最下位の中部も翌年昭和22年に2位に躍進する。21年終盤にグ軍から移籍してきた清水秀雄と22年に巨人から移籍してくる藤本英雄が加わったことが大きな要因であるが、昭和21年終盤に変化の兆しが見えていたことは歴史的事実である。

2021年10月26日火曜日

21年 セネタースvsグレートリング 10回戦

9月16日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 2 0 0 0 0 0 3 セ軍 34勝43敗 0.442 白木義一郎 黒尾重明 
1 2 1 0 3 2 0 0 X 9 グ軍 50勝29敗1分 0.633 丸山二三雄

勝利投手 丸山二三雄 19勝11敗 
敗戦投手 白木義一郎 20勝14敗

二塁打 (セ)大下、熊耳 (グ)安井、別所
三塁打 (グ)安井、別所、田川

勝利打点 (グ)安井亀和 6


丸山二三雄、白木に1勝差と迫る19勝目

 第21節最終日の第1試合は白木義一郎と丸山二三雄の先発で午後1時2分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 グ軍は初回、先頭の安井亀和がいきなりレフト線に二塁打、一死後田川の三遊間タイムリーで1点を先制する。

 セ軍は2回表、先頭の大下がライト線に二塁打、白木が左前打を放って無死一三塁、熊耳は三振に倒れるが、白木が二盗を決めて一死二三塁、鈴木清一の二ゴロの間に三走大下が還って1-1の同点とする。

 グ軍は2回裏、先頭の別所の当りは遊ゴロ、これをショート鈴木がエラー、筒井がバントの構えからバットを引くとキャッチャー熊耳のミットに当たって守備妨害、丸山は中飛に倒れ、宮崎がレフト線にヒットを放って二死一二塁、トップに返り安井の右中間2点タイムリー三塁打で3-1と勝ち越す。

 グ軍は3回裏、田川、山本一人監督が連続四球、堀井の左前打で無死満塁、一死後筒井の右犠飛で4-1とする。

 セ軍は4回表、一死後白木が四球で出塁、熊耳はレフト線に二塁打、レフト堀井からの三塁送球が逸れる間に白木が還って2-4、記録はワンヒットワンエラーで熊耳には打点は記録されず、鈴木は四球、長持もストレートの四球で一死満塁、清水喜一郎の中犠飛で3-4と1点差に詰め寄る。

 グ軍は5回裏、先頭の田川のセーフティバントは失敗、山本の三ゴロをサード横沢が一塁に悪送球、堀井の遊飛をショート鈴木が落球して一死一二塁、別所が中越えに2点タイムリー三塁打を放ち6-3、筒井の中前タイムリーで7-3と突き放す。

 グ軍は6回表、一死後河西が左前打で出塁、田川の右中間タイムリー三塁打で8-3、昨日120球完投勝利から連投の白木はここで降板、6回から黒尾重明がマウンドに上がり、山本の中前タイムリーで9-3として試合を決める。

 丸山二三雄は6安打6四球7三振の完投で19勝目をマーク、ハーラートップの白木との投げ合いに勝って1勝差に迫る。

 ハーラー争いは20勝白木、19勝丸山、18勝真田の3人に絞られてきた。投手の勝ち星はチームの勝利数にリンクするので、現時点では丸山二三雄が最も最多勝に近いと言える。

2021年10月20日水曜日

21年 タイガースvsグレートリング 12回戦

9月15日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 2 2 0 0 3 0 0 8 タ軍 47勝29敗 0.618 御園生崇男
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 グ軍 49勝29敗1分 0.628 別所昭 松川博爾

勝利投手 御園生崇男 7勝5敗 
敗戦投手 別所昭      12勝9敗

二塁打 (タ)藤村2、土井垣、金田 (グ)堀井
三塁打 (タ)呉昌征
本塁打 (タ)高山泰夫 1号

勝利打点 なし

猛打賞 (タ)金田正泰 17


高山泰夫、「センバツの花」から雪辱のホームラン

 第21節4日目の第2試合は御園生崇男と別所昭の先発で午後2時49分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、先頭の呉昌征の当りは二ゴロ、これをセカンド安井亀和がエラー、金田の一ゴロで呉は二封、土井垣の二ゴロの間に金田は二進、藤村富美男監督が右中間にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 グ軍は1回裏、先頭の安井がセーフティバントを試みるが失敗、河西の三ゴロをサード藤村が一塁に悪送球、田川の右前打で河西は三塁に進み、ライト富樫淳の三塁送球が悪送球となる間に河西が生還、1-1の同点とする。

 初回から両軍守備の乱れが失点に結び付いた。

 タ軍は2回表、先頭の御園生がストレートの四球で出塁するが筒井からの送球に盗塁失敗。

 グ軍は2回裏、二死後筒井が死球を受けて出塁するが土井垣からの送球に盗塁失敗。

 タ軍は3回表、、先頭の長谷川善三のライトライナーは田川の好守に阻まれてアウト、トップに返り呉昌征もセンターに大きな当たり、これもセンター河西のナイスキャッチで二死無走者、しかし金田が中前打、土井垣の右前打で二死一二塁、ワイルドピッチで二死二三塁、キャッチャー筒井からの二塁牽制がセンターに抜けて三走金田が生還、バックアップのセンター河西からの三塁送球も悪送球となって土井垣も生還し3-1とする。

 タ軍は4回表、一死後富樫の当りは二ゴロ、これを安井がこの日2個目のエラー、直後の初球を高山泰夫がレフトスタンドにツーランホームラン、5-1とリードを広げる。

 これ以上失点できないグ軍は5回から先発の別所に代えて松川博爾をマウンドに送る。

 タ軍は7回表、先頭の金田が左中間に二塁打、土井垣の二ゴロが進塁打となって一死三塁、藤村の左中間タイムリー二塁打で6-1、本堂の左前打で一死一三塁、御園生の中前タイムリーで7-1、一走本堂もホームに還る好走塁を見せてこの回3点、8-1として試合を決める。御園生には2打点が記録された。

 御園生崇男は終盤、ショート長谷川とサード藤村の好守にも助けられて、5安打2四球1死球1三振、自責点ゼロの完投で7勝目をマークする。

 高山泰夫が別所からプロ入り通算2本目の本塁打を放った。この二人は昭和16年のセンバツでも対戦している。高山は前年昭和15年センバツでは代打で3打数3安打の活躍を見せて岐阜商業優勝の立役者となっていたが、昭和16年は五番打者として準々決勝で滝川中学の別所と対戦した。この試合で別所は本塁突入の際に左腕を骨折し、左腕を包帯できつく締めて続投する悲壮な投球となったが敗れて「センバツの花」と謳われた。そして、この試合で岐阜商業は決してバント攻撃を見せなかったのである。高山は別所に無安打に抑えられたが、5年越しで雪辱のホームランを放った。この試合の岐阜商業の左腕エースがこの日の第1試合で本塁打を放った鳥居兵治であった。

 なお、世間には、左腕を骨折した別所が、「Wikipedia」に書かれているように「三角巾で吊っって」投球を続けたと誤って伝えられているが、事実は当ブログの記載のとおり「左腕を包帯できつく締めて」続投したのである。左腕がだらりと下がった状態であったため、下手投げて投球を続けたことは、「選抜高等学校野球大会50年史」に別所自身が「いちばん長い日」のタイトルでコメントしている。同誌には、別所が左手をだらりとさせて下手から投げている投球の写真も掲載されており、三角巾で吊ってはいない。