2010年8月5日木曜日

12年春 イーグルスvs金鯱 8回戦

7月13日 (火) 洲崎


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
1 0 0 0 0 2 3 0 0  0   0   2   8 イーグルス 10勝43敗    0.189 藤野文三郎-石井秋雄
0 1 0 0 1 0 0 0 4  0   0   0   6 金鯱      25勝29敗1分 0.463 鈴木鶴雄-中山正嘉-松元三彦


勝利投手 石井秋雄 1勝3敗
敗戦投手 松元三彦 1勝2敗


二塁打 (イ)中根、杉田屋 (金)相原、小林茂


白熱の好ゲーム


 本日はダブルヘッダーですので第一試合から読んでいただいた方がいいと思います。

 ダブルヘッダーの第二試合はイーグルス藤野文三郎、金鯱鈴木鶴雄の先発で16時5分、川久保喜一主審がプレイボールをコール。イーグルスは第一試合の激突事件の影響が心配されたが中根之はスタメンで出場、しかしライトに配したあたり影響は残っているようだ。センターには杉田屋守、レフトには第一試合に完投した畑福俊英を起用、恐らく今夜の呑み代は加増(お銚子2本位か)されるであろう。

 イーグルスは初回、先頭の中根之が第一試合の激突退場もものかの右翼線二塁打で出塁、流石は昨年の初代首位打者にして今季松木謙治郎に次ぐ打率第二位だけのことはある。野村実二失で無死一三塁、バッキー・ハリスは二ゴロに倒れて一死二三塁、ここでサム高橋吉雄が第一試合に続いてスクイズを決めて1点を先制。まぁ四番バッターが二試合連続スクイズとはせこいと言えばせこいのですが。

 金鯱は2回、黒澤俊夫が投失に生き江口行男四球で一死一三塁、鈴木鶴雄の二ゴロをセカンド野村が失して黒澤が還り1-1の同点。金鯱は5回、先頭の濃人渉がショート内野安打で出塁、二番サードに起用された星野正男が二打席連続送りバントを決めて一死二塁、ここで第一試合では代打で登場して決勝の押出し四球を選んだ三番小林利蔵が右前にタイムリーして2-1とリードする。

 イーグルスは6回、先頭の中根が四球で出塁、野村が送ってハリス四球、高橋三失で一死満塁、杉田屋のスクイズはウエストされて三走中根が憤死、しかし杉田屋が左中間に二塁打を放ち3-2と逆転に成功する。イーグルスは7回、先頭の太田健一四球、漆原進が送って藤野文三郎四球、中根一失で一死満塁、金鯱ベンチは鈴木鶴雄をあきらめ10日、11日のタイガース戦に二試合連続完封を演じた中山正嘉を投入、しかし本日の中山は丸で別人、野村は死球で押出し、続いてワイルドピッチで三走藤野が還ってこの回2点目、更に二走中根も三塁を蹴ってホームに突入、キャッチャー相原輝夫からホームベースカバーの中山に送球されるが中山が落球して中根が生還、この回3点を加えて6-2とする。中根としては前の回にウエストされて憤死した借りを返すこととなった。やられたらやり返すという勝負の鉄則をここに見る。

 藤野文三郎は8回まで6安打4四球を許すも好調金鯱打線を2点に抑えて9回裏を迎える。金鯱は9回裏、佐々木常助に代わる代打川上良作がセンター前にヒットを放ってドラマが幕を開ける。続く濃人が左前打、一死後小林利の右前タイムリーでまず1点、黒澤四球で一死満塁、小林茂太が左中間に二塁打を放ち二者を迎え入れてこの回3点目、安永正四郎の投ゴロを藤野がバックホームするが三走黒澤の俊足が優りこれが野選となって遂に6-6の同点に追い付く。

 イーグルスは10回表、代打田村稔が9回から登板の金鯱三番手松元三彦から四球、漆原の三塁内野安打で二死一二塁として藤野に代えて代打佐藤武夫を送るが投ゴロでチェンジ、リリーフに石井秋雄を投入する。金鯱は10回裏、瀬井清と黒澤がヒットを放つが無得点。11回は共に三者凡退。

 イーグルスは12回表、一死後杉田屋が四球で出塁し代走に大石綱を起用、田村四球、太田左前打で一死満塁と絶好のチャンスを迎える。ここで漆畑に代えて代打望月潤一を起用、しかし望月は三振に倒れて二死満塁、しかし続く石井秋雄がデッドボールを受けて押出し、更に中根も四球を選んで連続押出しとなり8-6とする。

 金鯱としては、7月7日の金鯱vs阪急7回戦で今日と同じく6対6のまま延長に入り12回表に2点を入れながらその裏阪急に逆転サヨナラを喫しているだけに本日はその雪辱を果たしたいところ。金鯱は12回裏、一死後濃人、瀬井が連続四球を選んで一死一二塁とチャンスを作り三四番を迎えるが、ここは石井秋雄が踏ん張り小林利蔵は三振、黒澤俊夫は中飛に倒れてゲームセット。

 初のダブルヘッダーは二試合共に消化試合とは思えない白熱の好ゲームとなった。そもそも本邦初の長期リーグ戦に消化試合という概念は無かったのではないか。石井秋雄は3回を無失点で切り抜け今季初勝利をあげる。
 このカードは金鯱が5勝3敗と勝ち越す。古谷倉之助vs畑福俊英の投げ合いが3試合あり、4-2、3-1、3-2で古谷が3連勝。

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