2022年3月27日日曜日

21年 パシフィックvs中部日本 12回戦

9月30日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 1 0 1 0 0  2  パ軍 36勝47敗3分 0.434 湯浅芳彰 藤村隆男 
3 3 2 3 1 1 3 0 X 16 中部 32勝50敗3分 0.390 久野勝美

勝利投手 久野勝美 2勝2敗 
敗戦投手 湯浅芳彰 3勝12敗

二塁打 (中)岩本2、古川、三村
本塁打 (パ)佐竹一雄 1号 (中)古川清蔵 7号、杉浦清 5号、6号

勝利打点 (中)古川清蔵 4

猛打賞 (中)岩本章 7、小鶴誠 5、杉浦清 3、久野勝美 1


“強竜打線”爆発、古川と杉浦が5打点

 後楽園の第1試合は湯浅芳彰と久野勝美の先発で午後1時5分、沢球審の右手が上がりプレイボール。

 序盤から中部打線が爆発した。

 中部は初回、先頭の岩本が左中間二塁打で口火を切ると、金山は四球、古川が右中間に2点タイムリー二塁打、中継の乱れがあって古川は三進、一死後杉浦清監督の右犠飛で3点を先制する。

 中部は2回裏、一死後三村が右越えに二塁打、トップに返り岩本のレフト線ヒットで一死一三塁、金山の遊ゴロ併殺崩れの間に三走三村が還って4-0、古川がレフトスタンドに第7号ツーランを叩き込んで6-0とする。

 中部は3回裏、先頭の杉浦がレフト線ヒットから二盗に成功、加藤正二は四球、藤原は三振に倒れるが、久野の中前タイムリーで7-0、センター富松のエラーもあって一死二三塁、三村の中犠飛で8-0とする。

 中部は4回裏、先頭の小鶴がレフト線にヒット、杉浦がレフトスタンドに第5号ツーランを叩き込んで10-0、加藤が中前打、一死後久野が右中間にヒット、ライト藤井からの返球を捕球したセカンド小島利男が三塁に悪送球、加藤は三塁に進み、更にホームに走ると、こぼれた白球を拾ったショート白石がバックホームするが悪送球となる間に加藤が生還して11-0とする。

 パ軍は5回表、先頭の伊勢川がストレートの四球で出塁、平野徳松の遊ゴロをショート杉浦が二塁ベースカバーのセカンド金山に送球するが落球、湯浅に代わる代打小暮の右前打で無死満塁、トップに返り白石の中前タイムリーで1点返すが、富松は投飛、小島の三ゴロが「5-4-3」と渡ってスリーアウトチェンジ。

 中部は5回裏、一死後古川が四球で出塁、小鶴の中前打で一二塁、杉浦の中前タイムリーで12-1とする。

 中部は6回裏、先頭の久野が猛打賞となる3本目のヒットを右前に放って出塁、三村のレフトへの当りは森下が好捕、トップに返り岩本はストレートの四球で一死一二塁、金山が三塁線にセーフティバントを決めて一死満塁、古川が5打点目となる犠飛をレフトに打ち上げて13-1とする。

 パ軍は7回表、5回の守備から伊勢川に代わってマスクを被る佐竹一雄がレフトポール際にプロ入り初ホームラン、2-13とする。

 中部は7回裏、先頭の杉浦がレフトスタンドにこの日2本目の本塁打を放ち古川に続いて5打点、チームも7イニング連続得点、加藤が右前打、一死後久野は四球、三村の投ゴロで二走加藤が三封されて二死一二塁、トップに返り岩本が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち16-2とする。

 毎回得点を狙う中部は8回裏、一死後小鶴が中前打で出塁、しかし杉浦は三球三振、加藤も三球三振に倒れてこの試合初の無得点。

 久野勝美は6安打3四球無三振の完投で2勝目をマークする。

 最下位中部の強力打線は毎回得点こそ逃したものの7イニング連続得点を記録。この昭和21年9月以降の中部打線が「強竜打線」の元祖となる。

 佐竹一雄は戦時中はゼロ戦の整備に従事していたが、レンチをバットに持ち替えてプロ入り初本塁打を放った。この後、太陽・大陽・松竹-国鉄で10年以上キャッチャーとして活躍することになる。金田とバッテリーを組んだ経験は大きな財産となり、引退後はバッテリーコーチから球団取締役も務めることとなる。

野球週報2022 ⑫

3月19日(土) ジムでランと有酸素。このところ持久力が落ちてきているので今日は強めにやりました。

3月20日(日) ジムでViPR、体幹、筋トレ、有酸素。

3月21日(月) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、スライダー、130㌔、スライダー、130㌔、スライダー。26日(土)は1部の優勝候補東京23クラブと練習試合。エースのピッチングはYouTubeにアップされているので対策を練っています。追い込んでから決めにくる外角ストレートと内角シュートは打てそうにないのでカウントを取りにくるスライダーを狙う予定です。品川が強豪ピノチオに勝ったのを聞いて他チームとの練習試合をキャンセルして向こうから練習試合を申し込んできたようなので、エースが投げてくると思われます。

3月22日(火) 出勤日。

3月23日(水) 天王洲アイルAで品川ビッグスターズの練習。試合形式のシートバッティングでは外角スライダーを右中間に二塁打、内角シュートを三遊間にタイムリー、順調に調整が進んでいる。

3月24日(木) 出勤日。

3月25日(金) 出勤日。

 

2022年3月21日月曜日

21年 タイガースvsゴールドスター 12回戦

9月30日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 タ軍 50勝36敗 0.581 呉昌征 
0 1 0 1 0 0 0 0 X 2 ゴ軍 34勝50敗1分 0.405 江田孝

勝利投手 江田孝   4勝12敗 
敗戦投手 呉昌征 14勝6敗

二塁打 (ゴ)酒沢

勝利打点 (ゴ)辻功 3


辻功が好守に活躍

 第23節最終日は東西でダブルヘッダーが行われる。

 西宮の第1試合は呉昌征と江田孝の先発で午後1時丁度、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、先頭の金田が中前打で出塁、しかし今季初めて二番に起用された長谷川善三の二ゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。本堂が四球を選ぶが、藤村富美男監督は遊ゴロに倒れて無得点。

 タ軍は2回表、二死後富樫が四球で出塁、塚本も中前打で続いて一二塁、しかし呉は二ゴロに倒れて無得点。

 タ軍は序盤のチャンスを生かせないかった。

 ゴ軍は2回裏、先頭の西沢が左前打で出塁、清原初男が四球を選んで無死一二塁、小前博文が送りバントを決めて一死二三塁、ここで辻功が左前に先制タイムリーを放ち1点をリードする。

 ゴ軍は4回裏、先頭の西沢の当りは遊ゴロ、これをファースト本堂が落球、清原が中前打を放って無死一二塁、小前が送りバントを決めて一死二三塁と2回と同じ展開、辻が3球ファウルで粘って四球を選び一死満塁、江田が押出し四球を選んで2-0とする。

 タ軍は3回表、二死後本堂が左前打で出塁すると二塁にスタート、しかしこの盗塁をキャッチャー辻が刺して無得点。

 リズムを崩したタ軍は4回から7回まで三者凡退が続く。

 タ軍は8回表、先頭の富樫に代わる代打渡辺誠太郎が中前打で出塁、塚本が送って一死二塁、呉が左前にタイムリーを放ち1-2、バックホームの間に打者走者の呉は二塁に進み、トップに返り金田の遊ゴロの間に呉は三進、しかし長谷川は三ゴロに倒れて同点はならず。

 タ軍は最終回、一死後藤村が右前打で出塁、ここで藤村が二塁にスタート、しかしこの盗塁も辻が刺して二死無走者、土井垣は中飛に倒れてゴ軍が逃げ切る。

 江田孝は6安打2四球2三振の完投で4勝目をあげる。ここまで大きく負け越しているが、戦後初年度ペナントレースを左右する重要な試合で力を見せた。江田は翌22年には二桁勝利、昭和25年は松竹で23勝をあげてセ・リーグ初代優勝に貢献する。現役引退後は近鉄、西鉄-太平洋-クラウンライターでピッチングコーチを務め、近鉄では鈴木、神部、清、佐々木の強力投手陣を作り上げ、西鉄では若き日の東尾を指導するが、島原キャンプ中に無念の死を遂げることとなる。

 辻功は決勝打と守備でも2個の盗塁を刺す活躍。打率は低いが度々意外な活躍を見せてきている。捕手では後に山倉が「意外性の男」と呼ばれることとなるが、捕手としての「元祖・意外性の男」は辻功である。なお、当ブログが認定するプロ野球史上「元祖・意外性の男」が家村相太郎であることは実況でお伝えしたきたとおり。

 ゴ軍は西沢、清原、小前と9月に加入してきた3人がチャンスを作りタ軍を破った。タ軍はこの敗戦で首位争いから脱落していくのである。

2022年3月20日日曜日

21年 巨人vs阪急 12回戦

9月29日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 2 0 0 0 0 3 0 6 巨人 49勝31敗2分 0.613 藤本英雄 
0 0 0 0 0 0 1 2 0 3 阪急 45勝46敗1分 0.495 野口二郎

勝利投手 藤本英雄 14勝4敗 
敗戦投手 野口二郎 10勝13敗

二塁打 (巨)呉新亨、山川2 (急)山田2、野口明、青田
三塁打 (巨)黒沢、山川
本塁打 (巨)川上哲治 8号、多田文久三 2号

勝利打点(巨)川上哲治 3

猛打賞 (巨)山川喜作 5、多田文久三 4 


巨人外野陣、堅い守り

 後楽園の第2試合は藤本英雄と野口二郎の先発で午後3時18分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は2回表、先頭の川上がライトスタンドに先制ホームランほ叩き込み1点をリードする。二死後多田が左前打、呉新亨のライト線二塁打で二三塁とするが、藤本は三ゴロに倒れて追加点はならず。

 阪急は2回裏、先頭の野口二郎が中前に19試合連続ヒ安打となる痛烈なライナーのヒット、野口明は中飛に倒れるが、坂井豊司が右前打を放って一死一二塁、続く日比野の右飛で坂井が大きく塁を離れているのを見てライト中島が一塁に送球してダブルプレー。戦前から中島はライトからの送球で走者を刺すプレーを得意にしてきたが、その状況判断と強肩は健在。

 巨人は3回表、先頭の山田潔の当りは遊ゴロ、これをショート上田が一塁に悪送球、山川喜作のライト線二塁打で無死二三塁、千葉の中犠飛で2-0、川上の中飛で二走山川がタッチアップから三進、黒沢の左前タイムリーで3-0とする。更に中島が四球、多田の左前打で二死満塁とするが、呉新亨は投ゴロに倒れてこの回は2点止まり。

 阪急は6回裏、先頭の鳥居兵治のセンターへの当りを呉新亨が好捕、続く荒木茂のレフトへの当りもヒット性であったが黒沢が好捕、トップに返り山田伝が右中間に二塁打、しかし上田は遊飛に倒れて反撃はならず。

 この呉新亨と黒沢俊夫のファインプレーは、続く山田伝が二塁打だっただけにビッグプレーであった。2回の中島治康の好守と共に、巨人外野陣の堅い守りがこの試合の勝因であった。

 阪急は7回裏、先頭の青田が三塁線に内野安打、一死後野口明の右中間タイムリー二塁打で1-3と追い上げる。

 巨人は8回表、先頭の川上がライト線にヒット、黒沢が右中間にタイムリー三塁打を放ち4-1、中島は三飛に倒れるが、多田がレフトスタンドに第2号ツーランを叩き込んで6-1と突き放す。

 阪急は8回裏、先頭の荒木が左前打、トップに返り山田伝が右中間にタイムリー二塁打を放ち2-6、一死後青田も右中間タイムリー二塁打で続いて3-6と追い上げるが反撃もここまで。

 藤本英雄は9安打2四球2三振の完投で14勝目をマークする。5回までは被安打2本であったが後半に7安打を許すアップアップの状態であったが、守備陣に助けられた。

 この日は西宮の第2試合で山本一人が4打数無安打ながら頭脳的な三塁送球でチームのピンチ救い、後楽園の第2試合でも中島治康が3打数無安打ながら好守でチームのピンチを救った。野球は打って投げるだけのスポーツではない。

野球週報2022 ⑪

3月12日(土) 谷中公園球場で1部の強豪ベーネ・ピノチオとオープン戦。両軍28安打の打撃戦を8対7で打ち勝つ。第2打席は二死二三塁でセンター左をライナーで抜く2点タイムリー二塁打。第3打席は走者三塁からのエンドランで高目の球を転がし1打点。第4打席はポイントを前に置いて強打、結果は三ゴロであったが狙いどおり。試合中にポイントを変えなければならない場面は必ずくるので、練習試合でやっておかなければ本番ではできない。試合の模様はYouTubeにて絶賛放映中。ピノチオは四番が元プロの還暦球界最強バッター、三番もプロ並みの強打のチーム、マナーも優秀で尊敬できる強豪チームである。この結果を聞いたのか、破竹の勢いで1部に上がってきた23クラブから練習試合の申し込みがあり、26日に谷中公園球場で行われることとなった。

3月13日(日) 休養日。

3月14日(月) 出勤日。

3月15日(火) 出勤日。

3月16日(水) 南埠頭で品川ビッグスターズの練習。試合形式のシートバッティングでは外角スライダーを右中間に二塁打、内角シュートを三遊間にタイムリー、順調に調整が進んでいる。

3月17日(木) 出勤日。

3月18日(金) 出勤日。


2022年3月19日土曜日

21年 タイガースvsグレートリング 14回戦

9月29日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 タ軍 50勝35敗 0.588 若林忠志 
0 0 0 0 0 1 0 1 X 2 グ軍 55勝32敗2分 0.632 別所昭

勝利投手 別所昭   15勝9敗 
敗戦投手 若林忠志 0勝2敗

二塁打 (タ)呉 (グ)安井

勝利打点 (グ)山本一人 7


グ軍、がめつい野球で若林を返り討ち

 西宮の第2試合は27日の13回戦同様、若林忠志と別所昭の先発で午後3時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。復帰後2度目の先発となる若林は別所との対決で雪辱戦となる。

 タ軍は初回、先頭の呉昌征がセンター左奥に二塁打、しかし金田は浅い左飛、土井垣は遊ゴロ、藤村富美男監督は三ゴロに倒れて無得点。このチャンスを生かせなかったのは痛かった。

 別所は初回のピンチを切り抜けて落ち着いたか、2回から4回を三者凡退に抑える。

 グ軍は初回、先頭の安井は左飛、河西が四球から二盗を決めるが、田川は二飛、山本一人監督は三ゴロに倒れて無得点。

 グ軍は2回裏、堀井、岡村、別所が3連続左飛。若林に僅かにタイミングを外されている。

 グ軍は3回裏、一死後宮崎仁郎が中前打で出塁、しかしトップに返り安井の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー。ここは若林得意のシンカーが効いたか。

 4回は三者凡退で終わったグ軍は5回裏、一死後岡村が四球、二死後筒井も四球を選んで一二塁とするが宮崎は中飛に倒れる。練習不足の若林に若干疲れが見られてきた。

 若林を援護したいタ軍は6回表、先頭の長谷川善三が右前打打で出塁、トップに返り呉が送りバントを決めて一死二塁、続く金田の当りは一ゴロ、二走長谷川は当然三塁に向かうが、ファースト山本はベースを踏まずに三塁に送球して長谷川を刺す。この山本のファインプレーは大きかった。

 グ軍は6回裏、先頭の安井がセンターにゴロで抜けるヒットで出塁、河西は三塁に内野安打、安井は二塁ベースを回るが二三塁間に挟まれ「5-4-6-5」の挟殺プレーでタッチアウト、しかし安井が時間を稼いだ間に打者走者の河西は二塁に進み、田川の三塁内野安打で一死一三塁、ここで山本が中犠飛を打ち上げて1点を先制する。

 グ軍は8回裏、先頭の安井が左中間へのヒットで二塁を陥れて足で稼いだ二塁打、河西は投ゴロに倒れて若林はファーストに送球してワンアウト、この隙に安井が三塁に走り、ファースト渡辺誠太郎の三塁送球が悪送球になる間に生還、2-0とする。

 若林は前半は「らしさ」を見せる投球であったが、練習不足によりスタミナに不安を残す。

 別所昭は5安打1四球2三振の完封で若林を返り討ち、15勝目をマークする。

 実況のとおりグ軍の勝ち方は決してスマートなものではなかったが、得意の「がめつい野球」でがっちりと首位固め。

野球週報2022 ⑩

3月5日(土) 上沼田東公園球場で中央シーガルとオープン戦。徹夜明けでボールが見えず3打数1安打1盗塁。ヒットはド先っぽでピッチャー横への小飛球、この回転が掛かった当りは取れないので内野安打。1球目に二盗を決めて実質二塁打です。クリーンヒットだけがヒットではない。

3月6日(日) 休養日。

3月7日(月) 出勤日。

3月8日(火) 出勤日。

3月9日(水) 南埠頭で品川ビッグスターズの練習。シートバッティングでは狙いどおりライトとセンターにライナーを連発。例年、シーズン初めは左への打球が多く、徐々にセンター方向に調整していきます。春のリーグ戦は4月9日の開幕に順延されたのでまだ時間はある。

3月10日(木) 出勤日。

3月11日(金) 出勤日。 


2022年3月13日日曜日

21年 中部日本vsパシフィック 11回戦

9月29日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 1 2 0 0 0 0 0 0  0   0  3 中部 31勝50敗3分 0.383 松尾幸造 服部受弘 
0 0 3 0 0 0 0 0 0  0  1X 4 パ軍 36勝46敗3分 0.439 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 22*勝16敗 
敗戦投手 服部受弘  12勝7敗

二塁打 (パ)辻井、伊勢川
三塁打 (中)古川、小鶴、藤原
本塁打 (パ)藤井勇 3号

勝利打点 (パ)藤井勇 6*

猛打賞 (パ)藤井勇 3


藤井勇、サヨナラホーマー

 後楽園の第1試合は松尾幸造と真田重蔵の先発で午後1時2分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 中部は初回、先頭の岩本が四球を選んで出塁、続く金山が送って一死二塁、しかし古川の遊ゴロに金山が飛び出し「6-5-4-1」の挟殺プレーでタッチアウト、小鶴は三振に倒れて無得点。

 パ軍は1回裏、二死後小島、藤井が連打、しかし森下は三振に倒れて無得点。

 中部は2回表、先頭の杉浦清監督が左前打で出塁、加藤の三ゴロの間に杉浦は二進、藤原の投ゴロで杉浦が三塁に走るが真田からの送球にタッチアウト、ワイルドピッチで藤原が二進、松尾の中前タイムリーで1点を先制する。

 中部は3回表、一死後金山が左前打で出塁、古川が右中間をライナーで破るタイムリー三塁打を放ち2-0、小鶴も右越えにタイムリー三塁打で続いて3-0とリードする。

 パ軍は3回裏、二死後小島が中前打で出塁、藤井はストレートの四球、森下も初球ストライクから4球ボールが続いて二死満塁、辻井もストレートの押出し四球で1-3、伊勢川は松尾がストライクを取りにきたところを狙い打ってライト線に2点タイムリー二塁打を放ち3-3の同点に追い付く。

 中部は4回表、先頭の藤原が左中間に三塁打、松尾に代わる代打大沢清の飛球は中前に落ちそうな当りであったがセンター森下がファインプレー、三村、岩本は連続投ゴロに倒れて無得点。

 4回まで6安打を許した真田は5回以降立ち直り8回に小鶴に中前打を打たれたのみ。

 4回から登板の中部服部受弘も走者を出しながら粘りのピチングで無失点を続けて試合は延長戦へ。

 中部は9回以降3イニング連続三者凡退。

 パ軍は11回裏、先頭の藤井がワンストライクからの2球目をライトスタンドにサヨナラホームラン、パ軍が接戦を制する。

 真田重蔵は11回を7安打3四球6三振で完投、22勝目をマークして白木に並ぶが、10月初めの連盟理事会で5月26日のグ軍戦の勝利が取り消されることとなる。

 藤井勇も6個目の勝利打点を記録したが、5月26日のグ軍戦での勝利打点は取り消される。

野球週報2022 ⑨

2月26日(土) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、カーブ、130㌔、スライダー、110㌔低めストレート。

2月27日(日) ジムでラン、有酸素。

2月28日(月) 出勤日。

3月1日(火) 伯母の葬儀。

3月2日(水) 午前中はリハビリで首の牽引。午後はジムでViPR、体幹、筋トレ、有酸素。

3月3日(木) 出勤日。

3月4日(金) 出勤日。

 

2022年3月6日日曜日

21年 ゴールドスターvsセネタース 13回戦

9月29日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 ゴ軍 33勝50敗1分 0.398 内藤幸三 
0 0 0 0 1 1 0 0 X 2 セ軍 38勝47敗 0.447 黒尾重明

勝利投手 黒尾重明   9勝12敗 
敗戦投手 内藤幸三 16勝21敗

二塁打 (セ)大下

勝利打点(セ)大下弘 7

猛打賞 (ゴ)清原初男 1


ニュー大下誕生

 第23節4日目、西宮の第1試合は内藤幸三と黒尾重明の先発で午後1時丁度、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 この日西宮球場に詰めかけた9,968人の観衆のお目当ては第2試合のタ軍vsグ軍戦であったが、第1試合も好ゲームとなった。

 ゴ軍は初回、先頭の酒沢が中前打で出塁するが、黒尾の一塁牽制に引っ掛かり一二塁間に挟まれてタッチアウト、二死後坪内道則監督が4球ファウルで粘って中前打を放つが、西沢は遊飛に倒れて無得点。

 ゴ軍は2回表、先頭の新戦力清原が左前打で出塁、しかし一死後小前博文の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー。

 ゴ軍は3回表、先頭の辻功が中前打で出塁、坂本勲の投ゴロでランナーが入れ替わり、二死後大友が四球を選んで一二塁、坪内が中前にタイムリーを放ち1点を先制する。

 セ軍は3回まで三者凡退が続く。内藤はこの間5奪三振と、序盤からの飛ばし過ぎが懸念される。

 セ軍は5回裏、一死後長持が左前打で出塁、黒尾も左前打で続き、根津弘司が四球を選んで一死満塁、清水喜一郎の同点左犠飛で1-1と追い付く。

 セ軍は6回裏、二死後飯島が四球を選んで出塁、ここで大下がセンター左奥にタイムリー二塁打を放ち飯島が一塁から生還、2-1と逆転に成功する。

 逆転された内藤は7回裏、黒尾、根津を連続三振に打ち取る力投、8回も三者凡退に抑えて味方の反撃を待つ。

 ゴ軍は最終回、先頭の清原が左前打で出塁、しかし黒尾の牽制に釣りだされて一二塁間でタッチアウト、内藤は三邪飛、小前に代わる代打中村信一も三ゴロに倒れてゲームセット。

 黒尾重明は8安打2四球1三振の完投で9勝目をマークする。初回と最終回の大事な場面で一塁走者を牽制でアウトにしたプレーが大きく、投ゴロも4つあって6補殺を記録した。

 内藤幸三は8イニングで9奪三振の力投。技巧派に転じた戦後復活初年度でも、昭和11年のプロ野球初年度に沢村を凌いで初代奪三振王に輝いた剛腕は健在である。

 決勝二塁打を放った大下の打球はセンター左奥に飛んだ。

 大下がここまで放った18本の本塁打は全てライトスタンドへのものである。体重を軸足に残して振り切る近代野球式打撃から繰り出す豪打に少年ファンは熱狂したが、試合数と同数の三振もあり、戦前からの当てる打撃に固執する評論家からは、この当時酷評されていたのである。これには大下も参っていたようであり、アベレージヒッターへと転向していく過程は、綿密な取材を基に書かれた辺見じゅん著「大下弘 虹の生涯」に詳しい。

 この日、内藤幸三から放ったセンター左奥への二塁打は、シーズン最終本塁打となる第20号がこの年初めてレフトスタンドに飛び込むことにつながっていき、大下はこの後アベレージヒッターに転向して3度の首位打者に輝くことになるのである。

 ニュー大下が誕生した瞬間であった。

野球週報2022 ⑧

2月19日(土) 休養日。

2月20日(日) ジムでViPR、体幹、筋トレ、有酸素。

2月21日(月) 午前中はリハビリで首の牽引。午後から出勤。

2月22日(火) 出勤日。

2月23日(水) 休養日。

2月24日(木) 出勤日。

2月25日(金) 出勤日。