昨日、今日とNHKBSでカージナルス戦の中継がありました。2008年まではスカパーで30球団万遍なくカバーしてくれていましたが、放映権料高騰のあおりで放映権の更新ができず、今では日本人選手所属チームの試合しか見れなくなるという異様な事態を迎えております(あくまでも噂ですがNHKがスカパー潰しのために価格を吊り上げているなどという穿った見方もあります。)。いずれにしろまともな大リーグファンが迷惑を被っている状況には違いがありません。
アルバート・プホルスのスランプは異常事態となってきました。ラルーサ監督も気分転換のためか5月17日のナショナルズ戦からマット・ホリデーと三、四番を入れ替えました(今日から三番に戻しています。)。現在8試合連続打点ゼロ、ここ数年で最悪の状態となっております。まだライバル連中も調子が上がってきていないのがせめてもの救いか。本塁打、打点のライアン・ハワードが最大の強敵となりますが、今年私が恐れているのは、本塁打のダン・アグラ(マーリンズ)です。昨年ライバルのハンリー・ラミレスが首位打者一本に的を絞ってプホルスを凌いで首位打者になりましたが、今年はダン・アグラが本塁打一本に絞ってくるような気がしております。
BSでも放映されていましたが、ブッシュスタジアムには10本のチャンピオンフラッグが掲揚されています。すなわち過去10回のワールドシリーズ制覇の歴史を誇っています。カージナルスは10~20年周期で黄金時代を迎えてきました。
1930年代 ガスハウス・ギャング
毎試合ユニホームを泥だらけにする激しい試合ぶりで、近くのガス工場の労働者のようだったことから付けられたニックネームがガスハウス・ギャング。代表格がペッパー・マーチン。特にワールドシリーズになると大暴れするのがペッパー・マーチンの特徴です。
1940年代 スタン・ミュージアル
大リーグ史上最高の選手を3人挙げるならルー・ゲーリッグ、スタン・ミュージアル、ロベルト・クレメンテ。タイ・カップは人格に問題があり、ベーブ・ルースは生活ぶりに問題があることから選に漏れます。
1960年代 ボブ・ギブソン
ワールドシリーズでの強さは圧巻。1968年日米野球で来日して一塁側に大きく倒れこむ大リーグ式投法を日本人に印象付けました。当時放映されていた巨人の星にも来日中のカージナルスが登場しています。アームストロング・オズマもメンバーの一人。因みにこの時来日したまだ無名のスティーブ・カールトンはロッテ・オリオンズの成田投手のスライダーに興味を持ち、自分の持ち球として磨いてゆき、フィラデルフィア・フィリーズ移籍後歴代ベストスリー左腕となる活躍に結びつけました(因みにWikipediaにはカールトンが1967年と68年に最多勝をとったという出鱈目が書いてありますので(2010年5月23日現在)当ブログの賢明な読者の方々はくれぐれも信用しないようにしてください。*2010年5月31日追記。2010年5月31日に確認したところ、賢明なWikipedia編集者により削除されております。)。
1980年代 ホワイティ・ボール
ホワイティ・ハーゾク監督に率いられた1980年代最強チームのひとつ。1982年にパドレスからオジー・スミスを引き抜いたところから物語は始まります。同年、新人として大活躍したのがウィリー・マギー。1982年のワールドシリーズはウィリー・マギーの活躍によって勝利をもぎ取ったと言っても過言ではありません。後にMVP、首位打者2回の活躍。因みにウィリー・マギーと私は生年月日が同一です。*写真はウィリー・マギーのサイン
2000年代 アルバート・プホルス
2006年ワールドチャンピオン。プホルス健在のうちにあと2回はワールドシリーズを制覇するのではないでしょうか。2006年ワールドシリーズでMVPに輝いたのが“現代のペッパー・マーチン”デビッド・エクスタイン。私が付けたニックネームは突貫小僧。彼のようなファイターにワールドシリーズMVPのチャンスが巡ってくるのも当然か。
*写真は2006年ワールドシリーズ第4戦に使用された試合球にデビッド・エクスタインがサインと共にスタッツを書き込んだもの。この試合でエクスタインは5打数4安打二塁打3本2打点。ワールドシリーズMVPを決定づけた試合です。ワールドシリーズ終了直後のMLBオークションに出品されたものです。