7月14日 (水) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 1 0 2 0 4 阪急 27勝25敗2分 0.519 重松通雄-石田光彦
0 0 0 0 0 1 0 2 2X 5 タイガース 41勝14敗1分 0.745 西村幸生-林忠志-景浦将
勝利投手 景浦将 11勝5敗
敗戦投手 石田光彦 7勝6敗
二塁打 (タ)景浦、本堂、山口
三塁打 (阪)宮武 (タ)藤村
本塁打 (阪)宮武 2号
逆転サヨナラで関西シリーズの幕を閉じる
69年後に経営統合することになるライバル決戦最終戦、 7月9日の第二試合に予定されていたこの試合は雨のため13日順延されたが又も雨のため本日に再順延された。この試合にて関西シリーズは終了、ここまでタイガースが6勝1敗と圧している。試合開始は16時ちょうど、二出川延明球審がプレイボールをコール。
阪急は初回、二死後宮武三郎がレフトスタンドに第2号ホームランを放って1点を先制。阪急先発の重松通雄は4回までタイガース打線を無安打に抑える好投、5回先頭の伊賀上良平に初ヒットを許すが後続を抑えて5回を終了して1対0で阪急リード。タイガースは優勝を逃した直後とあって消化試合ムードが漂う。
タイガース先発の西村幸生も2回以降重松の内野安打と西村正夫の中前打だけに抑えていたが阪急は6回、先頭の宮武三郎が中前打で出塁、タイガースは西村から若林忠志にスイッチ、宮武は捕逸で二進、ジミー堀尾文人の二ゴロで三進し、上田藤夫の右前タイムリーで2-0とする。タイガースはその裏、藤村富美男四球で出塁するも盗塁失敗、山口政信四球後、こちらも主砲景浦将が左翼線に二塁打して山口を還して1-2。タイガースは7回、先頭の伊賀上が四球で出塁するがここでリリーフに出た石田光彦が後続を抑える。
阪急は8回、一死後宮武が右翼線に三塁打、山下好一敬遠後、堀尾のスクイズが内野安打となり3-1、上田が四球で一死満塁、タイガースはライトから景浦をマウンドに呼び寄せライトには若林に代わり玉井栄が入る。島本義文がセンターに犠牲フライを打ち上げて阪急が4-1とリードを広げる。
タイガースは8回裏、先頭の松木謙治郎が四球で出塁、藤村が右中間を破る三塁打を放って2-4、山口の右犠飛で3-4の一点差に迫る。そして9回、門前真佐人に代わる代打本堂保次が右翼線に二塁打、玉井に代わる代打広田修三が四球を選んで代走に上田正を起用、岡田宗芳が送って一死二三塁と一打サヨナラのチャンスを作る。トップに返り期待の現在首位打者松木は三振、藤村四球で二死満塁、ここで三番山口政信が三遊間を破り二者を迎え入れて劇的な逆転サヨナラで関西最終戦を飾ることとなった。
宮武三郎はホームラン、三塁打、シングルの準サイクルで8塁打と奮闘するも及ばず。試合終了は17時45分、阪急は明日洲崎の第一試合でイーグルスと対戦する予定。現在であれば西宮から伊丹空港は近いし、新神戸までタクシーを飛ばすか、阪急電車で梅田に行って新幹線にも間に合う。しかし今は昭和12年、阪急選手団はこれから夜行で東京に向かう。
結局このカードはタイガースが7勝1敗の圧勝。御園生崇男が4勝をあげる活躍を見せる。明暗を分けたのは投手力の差であった。
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