2010年8月3日火曜日

12年春 タイガースvs金鯱 8回戦

7月11日 (日) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 タイガース 40勝14敗1分 0.741 景浦将-藤村富美男
0 1 2 0 2 0 0 0 X 5 金鯱           24勝28敗1分 0.462 中山正嘉


勝利投手 中山正嘉 5勝7敗
敗戦投手 景浦将  10勝5敗


中山正嘉二試合連続2安打完封、ジャイアンツの優勝が決定する


 試合開始時間は13時ちょうど、上井草のセネタースvsジャイアンツ戦は13時2分の開始でありほぼ同時並行となる。昨日の敗戦によりジャイアンツのマジックを2としてしまっただけにタイガースにとっては負けられない一戦。金鯱は中山正嘉が連投、相原輝夫が負傷をおして先発マスクを被る。そうそう岡田源三郎御大に頼っているわけにはいかない。

 金鯱は2回、先頭の黒澤俊夫が四球で出塁、小林茂太の二ゴロでランナーが入れ替わり小林茂はピッチャー牽制悪送球で二進、安永正四郎四球、五味芳夫の遊ゴロを岡田宗芳が失する間に黒澤が還って1点を先制。金鯱は3回、一死後濃人渉の三ゴロを伊賀上良平がエラー、島秀之助の送りバントが内野安打となり、瀬井清の右飛で濃人が三進、島が二盗を決めて一死二三塁、黒澤の一塁内野安打で二者が還って3-0とする。

 金鯱は5回、二死から黒澤四球で出塁、二盗を決めて小林茂の左前タイムリーで4-0、レフト藤井勇が逸らして二死二塁、安永四球後五味が中前にタイムリーして5-0とする。

 この頃上井草では1対1の同点の場面で7回から澤村栄治がスタルヒンをリリーフして登場、金鯱の3点リードまでは確実に伝わっていたであろう。恐らく5点リードが伝わって澤村投入となったのではないだろうか。

 中山正嘉は昨日に続いてタイガース打線を2安打に抑え4四球6三振で二試合連続完封。試合終了は14時26分、14時8分にジャイアンツがセネタースを破ってマジックを1としていたが、この瞬間、本邦初の長期リーグ戦となる昭和12年春季リーグ戦の覇者がジャイアンツに決定したのである。

 このカードはタイガースが5勝3敗と勝ち越したが最後の連敗はあまりにも痛い敗戦であった。

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