2022年4月30日土曜日

21年 タイガースvs中部日本 11回戦

10月5日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 3 1 0 0 2 0 1 7 タ軍 51勝38敗 0.573 藤村富美男
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 中部 33勝51敗3分 0.393 久野勝美 松尾幸造

藤村富美男 12勝1敗 
久野勝美      2勝3敗

二塁打 (タ)本堂、呉昌征
三塁打 (中)松尾
本塁打 (タ)藤村富美男 4号

勝利打点(タ)本堂保次 8

猛打賞 (タ)呉昌征 7、土井垣武(4安打)8 


藤村富美男、完投で12勝目

 後楽園の第2試合は藤村富美男監督と久野勝美の先発で午後3時3分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、一死後金田の四球と土井垣の中前打で一二塁、キャッチャー藤原の二塁牽制悪送球で一死二三塁のチャンスを作るが、本堂は遊飛、藤村は一ゴロに倒れて無得点。

 中部は初回、こちらも一死後金山、古川の連打で一二塁とするが、小鶴と杉浦清監督が連続三振で無得点。

 タ軍は2回表、一死後宮崎剛が一塁線にバントするとファースト小鶴がエラー、山口政信の中前打で一死一二塁、しかし長谷川善三の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 中部は2回裏、加藤、藤原が連続四球で無死一二塁、しかし久野の一塁線送りバントをファースト渡辺誠太郎が三塁に送球して二走加藤は三封、続く三村の投ゴロも藤村がサード本堂に送球して二走藤原は三封、トップに返り岩本章は三振に倒れて無得点。

 タ軍は3回表、先頭の呉昌征が右前打で出塁、金田の二ゴロで呉は二進、土井垣の三遊間ヒットで一三塁とするが土井垣が盗塁失敗で二死三塁、本堂が右中間に先制のタイムリー二塁打を放ち1-0、続く藤村がレフトスタンドに第4号ツーランを叩き込んで3-0とリードする。

 中部は3回裏、先頭の金山が四球で出塁するが、古川の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。

 中部は4回から先発の久野に代えて松尾幸造をマウンドに送る。

 タ軍は4回表、先頭の宮崎の当りは三ゴロ、これをサード三村がエラー、一死後長谷川は四球、トップに返り呉の投ゴロを松尾がエラーして一死満塁、金田の一ゴロの間に三走宮崎が還って4-0とする。

 中部は4回裏、一死後加藤が左前打で出塁するが、藤原のセカンドライナーに加藤が戻れずダブルプレー。

 中部は5回裏、先頭の松尾が中越えに三塁打、三村は四球を選んで一三塁、トップに返り岩本の遊ゴロで三村が二封される間に三走松尾が還って1-4とする。

 タ軍は7回表、先頭の呉がレフト線に二塁打、金田の投ゴロを又も松尾がエラー、土井垣の右前タイムリーで5-1、金田は三塁に進み、一死後藤村の左犠飛で6-1と突き放す。

 タ軍は9回表、先頭の呉が左前打で出塁、一死後土井垣の中前打で呉は三進、本堂の遊ゴロの間に呉が還って7-1とする。

 藤村富美男監督は9安打5四球7三振で完投、12勝目をマークする。藤村は投手としても通算34勝をあげるが、シーズン二桁勝利はこの年だけである。

 中部守備陣は5失策。松尾幸造は代わった直後の三村のエラーでリズムに乗れず自らも2失策、鬱憤を晴らすかのように打っては2打数2安打三塁打1本であった。

野球週報2022 ⑰

4月23日(土) 春季リーグ第2戦に一番ライトで出場。相手の三鷹は1部常連の強豪でピッチャーは190cm近い剛球投手。還暦の距離だとえらい近く見えます。第1打席はツーストライクからの3球目をセンター前にクリーンヒットから二盗、しかし後続が倒れて無得点。第2打席は内角低めの難しい球を引っ張って三塁右を鋭く抜くヒットから二盗、無死満塁となって四番がセンター右をライナーで抜く走者一掃三塁打、さらに加点してビッグイニング。第3打席は前の打者が二塁打を放ち無死二塁、ここで練習を続けてきた二前へのプッシュバントを決めて内野安打から3個目の盗塁を決め、この回もビッグイニングに持っていきました。9対2のリードから5点を返されて2点差まで詰め寄られた第3打席は練習を重ねてきた一死一三塁でのエンドラン、一塁に転がして1打点、10対7と突き放して勝負を決めました。5打数3安打2得点1打点3盗塁。バッティングの調子もいいが、練習通りにプッシュバントと走者三塁からのエンドランを決めたのが良かった。試合後は同僚と調布でビール。

4月24日(日) 休養日。

4月25日(月) 出勤日。

4月26日(火) 出勤日。

4月27日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの練習。シートバッティングでは久々に右中間への鋭い当たりが飛びました。

4月28日(木) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、スライダー、130㌔、スライダー。高く構えて叩く昨年の感覚が蘇ってきて右中間への鋭いライナー連発。

4月29日(金) 休養日。

 

2022年4月28日木曜日

21年 セネタースvs阪急 13回戦

10月5日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 1 0 4 0 0 0 1 7 セ軍 40勝47敗 0.460 白木義一郎
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 阪急 45勝47敗1分 0.489 天保義夫 今西錬太郎

勝利投手 白木義一郎 24勝16敗 
敗戦投手 天保義夫    10勝10敗

二塁打 (セ)長持、鈴木 飯島 

勝利打点(セ)大下弘 8


白木、ハーラー独走の24勝目

 西宮の第2試合は白木義一郎と天保義夫の先発で午後2時53分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 セ軍は初回、二死後飯島が中前打で出塁すると二盗に成功、大下のライト線タイムリーで1点を先制する。

 阪急は2回裏、先頭の野口二郎が右前打で出塁、野口はこれで20試合連続安打を記録、野口明の三ゴロをサード根津弘司がエラー、坂井豊司の三塁内野安打で無死満塁、しかし日比野、荒木茂が連続三振で二死満塁、天保の打席で熊耳がパスボールを犯して1-1の同点とする。

 セ軍は3回表、先頭の大沢喜好の打球は一ゴロ、これをファースト野口明がエラー、二死後飯島がストレートの四球を選んで一二塁、大下が又もライト線にタイムリーを放ち2-1とリードする。

 セ軍は5回表、先頭の大沢が四球で出塁、トップに返り鈴木清一は二前にプッシュバント、犠打となって一死二塁、一言多十が右前打から二盗を決めて一死二三塁、飯島の左犠飛で3-1、キャッチャー日比野の二塁牽制が悪送球となって二死三塁、大下は四球から二盗を決めて二死二三塁、白木の右前タイムリーで4-1、熊耳の中前タイムリーで5-1、阪急ベンチはここで先発の天保から今西錬太郎にスイッチ、長持の右中間タイムリー二塁打でこの回4点、6-1と大きくリードする。

 セ軍は9回表、先頭の鈴木の当りは遊ゴロ、これをショート上田が一塁に悪送球、一言の投ゴロでランナーが入れ替わり、飯島が右中間にタイムリー二塁打を放ち7-1と突き放す。

 白木義一郎は5安打1四球3三振、自責点ゼロの完投で24勝目をマーク、最多勝に向けてばく進する。

 強打の飯島と大下が盗塁を決めた。

 飯島は今季9個目の盗塁でこの年は11個まで伸ばす。キャリアで2度のシーズン二桁盗塁を記録することとなる。

 大下は今季15個目の盗塁。大下はルーキーシーズンから5年連続シーズン二桁盗塁を記録することとなる。足の速いホームランバッターという点で大谷と共通する。

 この勝利でセ軍は四位阪急に2.5ゲーム差と迫り、Aクラス入りが見えてきた。

2022年4月24日日曜日

21年 巨人vsゴールドスター 12回戦

10月5日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 1 0 0 1 4 5 12 巨人 50勝31敗2分 0.617 近藤貞雄
0 0 0 0 0 0 2 0 0  2  ゴ軍 36勝51敗1分 0.414 清原初男 内藤幸三

勝利投手 近藤貞雄 18勝11敗 
敗戦投手 清原初男   1勝1敗

二塁打 (巨)千葉3、呉新亨、川上
三塁打 (巨)呉新亨
本塁打 (巨)黒沢俊 2号

勝利打点(巨)多田文久三 11

猛打賞 (巨)千葉茂 5


2得点のゴ軍が残塁ゼロ

 後楽園の第1試合は近藤貞雄と清原初男の先発で午後1時12分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は2回表、先頭の川上が左前打で出塁、一死後中島の三ゴロの間に川上は二進、多田文久三の左前タイムリーで1点を先制する。

 巨人は4回表、先頭の川上がストレートの四球で出塁、黒沢はライト線ヒット、中島の遊ゴロで黒沢が二封されて一死一三塁、多田の中犠飛で2-0とする。

 巨人は7回表、黒沢がライトスタンドに第2号ホームランを叩き込んで3-0とする。

 巨人先発の近藤は小気味の良いピッチングで4回までパーフェクトピッチング。5回、先頭の西沢に初ヒットとなる左前打を打たれるが、清原の三ゴロをサード山川喜作が巧みに処理して「5-4-3」のゲッツー。6回も先頭の小前博文に左前打を許すが、一死後坂本勲を三ゴロ併殺に打ち取りここまで18人で終える。

 しかし7回に入ると近藤が突如としてコントロールを乱し、中村信一、酒沢政夫が連続四球で無死一二塁、坪内の三ゴロをサード山川がエラーする間に二走中村が還って1-3、なおも続く無死一三塁から西沢の今季初犠飛となる左犠飛で2-3、しかし清原は三ゴロ併殺に倒れて1点差止まり。

 巨人は8回表、先頭の山田潔がストレートの四球で出塁、ゴ軍ベンチはここで先発の清原をサードに回してリリーフに内藤幸三を投入、しかしこれが大誤算となった。呉新亨がレフト線に二塁打を放って無死二三塁、山川は三振に倒れるが、千葉が右中間に2点タイムリー二塁打を放ち5-2、川上も右中間にタイムリー二塁打を放ち6-2、中島の中前タイムリーでこの回4点、7-2と突き放す。

 巨人は9回表、8回に続いて先頭の山田が四球で出塁、トップに返り呉新亨も四球、山川の中前タイムリーで8-2、千葉のレフト線2点タイムリー二塁打で10-2、ゴ軍はここで清原をマウンドに戻し、中島のレフト線タイムリーで11-2、多田の中前タイムリーで12-2とする。

 近藤は8回を三者凡退に抑え、9回も先頭の早川平一の難しい捕邪飛を多田が好捕、中村は三飛、酒沢も右飛に打ち取りこの回も三者凡退。

 2得点のゴ軍は「残塁ゼロ」の珍しい記録を作った。

 近藤貞雄は2安打2四球1三振、自責点ゼロの完投で18勝目をマークする。

 この時点で二位巨人は首位グ軍に3.5ゲーム差。但し、引分け数が同じで負け数も同じ、勝ち数が7つ少ないだけなので自力で何とかなる範囲内。

 三位タ軍は巨人から3.5ゲーム差であるが勝ち数が同じで負け数が7つ多いので厳しい。

野球週報2022 ⑯

4月16日(土) ジムでViPR、体幹、筋トレ、有酸素。

4月17日(日) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、130㌔、スライダー、130㌔、130㌔。リーグ戦は2部に昇格して相手は力のある投手ばかりなので強く打ち返す練習。

4月18日(月) 風邪。

4月19日(火) 出勤日。

4月20日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの練習。シートバッティングは2枚エースを相手にレベルの高い練習ができました。

4月21日(木) 出勤日。

4月22日(金) 出勤日。

 

21年 パシフィックvsグレートリング 15回戦

10月5日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 1 0 0 0 0 0 2 パ軍 *35勝51敗3分 0.407 真田重蔵 井筒研一 
0 0 0 2 5 0 0 0 X 7 グ軍 *57勝31敗2分 0.648 別所昭

勝利投手 別所昭      16勝9敗 
敗戦投手 真田重蔵 21*勝19敗

二塁打 (グ)岡村

勝利打点(グ)山本一人 8


パ軍とグ軍の勝敗を修正

 第24節3日目、西宮の第1試合は真田重蔵と別所昭の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 パ軍vsグ軍のカードはこの試合が今季最終戦。昨晩没収試合の裁決があったのは、同カード最終戦までに決着を付けたかったからか。

 パ軍は初回、一死後松井信勝が四球で出塁、小島利男の内野安打で一二塁、藤井勇の右前タイムリーで1点を先制する。

 パ軍は4回表、藤井、森下が連続四球、伊勢川の左前打で無死満塁、辻井弘の二ゴロで三走藤井は本封、真田の三遊間タイムリーで2-0とする。

 グ軍は4回裏、先頭の山本一人監督が左前打で出塁、堀井の二ゴロをセカンド小島がエラー、山本は三塁に進んで一三塁、岡村の二ゴロも小島が連続エラー、三走山本が還って1-2、岡村には打点が付き、別所の左前タイムリーで2-2の同点に追い付く。

 グ軍は5回裏、先頭の安井が四球で出塁、河西が中前打、田川の三塁内野安打で無死満塁、山本が押し出し四球を選んで3-2と逆転、堀井は三振に倒れて一死満塁、岡村が右中間に走者一掃のタイムリー二塁打を放ち3点追加、6-2として真田をKO、代わった井筒研一から別所が左前打、筒井敬三は三振に倒れて二死一三塁、宮崎仁郎の右前タイムリーで7-2と突き放す。

 6回以降は両軍無安打でグ軍が逃げ切る。

 別所昭は5安打3四球3三振の完投で16勝目をマークする。

 真田重蔵の勝敗は没収試合の勝利投手が取り消されて21勝19敗となった。

 パ軍の勝敗は第23節終了時点の36勝49敗3分から没収試合の修正を経て35勝51敗3分となった。

 グ軍の勝敗は第23節終了時点の55勝32敗2分から没収試合の修正を経て57勝31敗2分となった。

2022年4月18日月曜日

没収試合

 昭和21年5月20日の「パ軍vsセ軍 4回戦」、5月23日の「グ軍vsパ軍 2回戦」、5月24日の「パ軍vs阪急 4回戦」、5月26日の「パ軍vsグ軍 3回戦」の4試合に、パ軍藤本定義監督は選手登録が不明確な状態であった藤井勇と白石敏男を強行出場させた。

 この問題については解決が長引いてきたが、昭和21年10月4日に没収試合とされることが決定したのである。この年創刊された「日刊スポーツ」の10月4日付け紙面は、「本野球聯盟の裁決」のタイトルで、「本四日後楽園、西宮両球場においてこの事件に関する聯盟の裁決を正式に発表することになった」と伝えている。

 昭和21年10月1日付け「日刊スポーツ」には、9月30日時点でのグ軍の成績は「89試合 55勝32敗2分 勝率0.632」と掲載されている。この数字は当ブログが実況した数字と符合しているのでご確認いただきたい。

 グ軍は第24節を2勝0敗で終了するが、「日刊スポーツ」は10月8日付け紙面で第24節終了時点のグ軍の成績を「91試合 58勝31敗2分 勝率0.651」と、第23節終了時点よりも勝利数を3個多く、敗戦数を1個少なく伝えているのである。

 これは、5月26日の「パ軍vsグ軍 3回戦」が実際は「7対4でパ軍の勝利」であったものが、没収試合により「9対0でグ軍の勝利」に訂正されたため、シーズン終盤のこの時点においてグ軍とパ軍の勝敗が修正されたことによるものである。

 これらの経緯は、後付けの資料や月刊誌では正確に伝えられておらず、「実況中継」である当ブログの読者のみがこの時系列を知る唯一の証言者となるのである。

 なお、「白石・藤井事件」と共に、「スタルヒン事件」も徐々に判明してくる。この時の聯盟理事会では、「スタルヒンの登録問題等にも制裁金1万円」が決定した。

 当ブログは、今後も後付け資料などに頼ることなく、当時の原資料に基づいて実況中継を継続していく。

 

21年 タイガースvsゴールドスター 14回戦

10月4日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 タ軍 50勝38敗 0.568 野崎泰一 若林忠志 
1 0 0 0 0 0 1 1 X 3 ゴ軍 36勝50敗1分 0.419 江田孝

勝利投手 江田孝     5勝12敗 
敗戦投手 野崎泰一 6勝11敗

二塁打 (タ)長谷川、本堂 (ゴ)清原

勝利打点(ゴ)西沢道夫 4

猛打賞 (ゴ)清原初男 1


ゴ軍、タ軍に4連勝

 第24節2日目、後楽園の第1試合は野崎泰一と江田孝の先発で午後1時丁度、桝球審の右手が上がりプレイボール。

 ゴ軍は初回、一死後酒沢がレフト線にヒット、坪内道則監督の左前打で酒沢は三塁に進んで一死一三塁、西沢の遊ゴロの間に三走酒沢が還って1点を先制する。

 1点を追うタ軍は5回から野崎を下げて若林をマウンドに上げる。

 ゴ軍は7回裏、先頭の清原が中前打で出塁、小前博文の投前送りバントは若林が二塁に送球して清原は二封、辻功の一ゴロで小前も二封、しかし江田が左前打でつなぎ、坂本勲に代わる代打内藤幸三が四球を選んで二死満塁、トップに返り中村信一が押し出し四球を選んで2-0とする。

 ゴ軍は8回裏、先頭の坪内が中前打、タ軍の送球に乱れがあり坪内は二進、記録はファースト本堂のエラー、一死後清原の右前タイムリーで3-0とする。

 江田孝は5安打4四球4三振で今季2度目の完封、5勝目をマークする。

 これでゴ軍はタ軍に4連勝。この日も猛打賞を記録した清原初男の加入で勢いが付いている。

 優勝争いから脱落して覇気のないタ軍は3回以外は毎回走者を出しながら、3度の併殺と1度の牽制死で自らチャンスの芽をつぶした。

 第2試合の中部vs巨人戦は3回に雨が激しくなりノーゲームとなった。古川清蔵が放った8号本塁打は「幻」となった。以前はノーゲームのスコアカードも残されていたがこの試合のスコアは残されていない。古川の「幻の本塁打」は「日刊スポーツ」の記事が根拠となる。

 西宮も2試合が予定されていたと考えられるが、気象庁のデータによると4日の神戸の降水量は23.5ミリということで、中止になったようだ。

2022年4月17日日曜日

7月4日の黒沢の本塁打について

 2020年4月13日付け「21年 巨人vs阪急 7回戦」において、黒沢俊夫の放った本塁打について「「雑記」欄や「日本野球年鑑」に記載はないが、スコアカードからはランニングホームランであったと強く推認できる。」とお伝えした。

 公式記録における昭和21年の黒沢の本塁打は7月4日の第1号(ランニングホームラン)、10月5日の第2号、10月10日の第3号の3本である。

 昭和21年7月12日付け「日刊スポーツ」では「本塁打王は誰か」の特集記事を掲載しており、「ここまで41本の本塁打が打たれており、巨人では林清光と山川喜作の2本だけ」と伝えている。

 事実は、ここまで42本の本塁打で巨人は林、山川、黒沢俊夫の3本であるが「日刊スポーツ」の記事では黒沢の本塁打が抜け落ちている。

 これは、「日刊スポーツ」編集部のミスというよりは、「日刊スポーツ」の記者は黒沢のランニングホームランをワンヒットワンエラーと記録したことに起因する可能性がある。

 昭和11年の沢村栄治の1回目のノーヒットノーランも、某新聞社は公式記録ではエラーと記録されたプレーを内野安打と記録して「1安打ピッチング」と伝えたことがある。

 昭和11年の段階ではまだ「公式記録」の概念が薄く、スコアは各新聞社の記者が独自に記録していた。昭和21年には「公式記録」の概念は定着していたと考えられるが、公式記録員山内以九士が復帰するのは昭和22年からのことであり、戦後の混乱期ならではの事象であろうか。

 当ブログが所有する「日刊スポーツ」は昭和21年7月8日以降のもので、7月4日の「巨人vs阪急 7回戦」を伝えたと考えられる7月5日付け記事は確認できない。

 なお、昭和21年10月25日付け「日刊スポーツ」は終盤戦での本塁打特集記事を掲載し、ここでは黒沢の本塁打が「3本」と公式記録どおりに修正されている。 


2022年4月16日土曜日

21年 セネタースvsパシフィック 12回戦

10月3日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 セ軍   39勝47敗 0.453 白木義一郎 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 パ軍 *36勝49敗3分 0.424 真田重蔵

勝利投手 白木義一郎 23勝16敗 
敗戦投手 真田重蔵   22*勝18敗

二塁打 (セ)熊耳

勝利打点(セ)熊耳武彦 3


火の出るような投げ合い

 第24節は雨に祟られて10試合だけの変則開催となるが、戦後復活初年度の優勝争いに重要なトピックとなる。

 初日は東西で1試合ずつの予定であったが後楽園で予定されていた巨人s中部戦は雨で中止、西宮の試合は22勝で並び最多勝争いを繰り広げる真田重蔵と白木義一郎の先発で午後2時丁度、関西への長期出張が続く国友球審の右手が上がりプレイボール。

 元々1試合制だったので観客は1,142人と少ない。

 序盤から真田と白木の投げ合いが続いた。セ軍は1回から4回まで1安打ずつを放つが無得点。

 パ軍は1回、2回と先頭打者がヒットで出るが後続なく、3回、4回は三者凡退。

 セ軍は5回表、二死後清水喜一郎が死球を受けて出塁するが、トップに返り鈴木清一は遊ゴロに倒れて無得点。

 パ軍は5回裏、又も先頭の辻井弘が中前打で出塁するが後続が倒れて無得点。

 パ軍は6回裏、二死後小島利男が遊失から二盗に成功、しかし期待の藤井は右飛に倒れて無得点。

 セ軍は7回表、先頭の白木が三遊間に内野安打、ショート白石の一塁悪送球が加わり無死二塁、ここで熊耳が右中間にタイムリー二塁打を放ち均衡が破れて1点をリードする。

 白木義一郎は8回、9回を三者凡退に抑え、4安打1四球5三振で真田との火の出るような投げ合いを制して今季4度目の完封、23勝目をマークしてハーラー単独トップに躍り出る。

野球週報2022 ⑮

4月9日(土) 2部に昇格した2022年春季リーグ初戦は対グランパ清瀬戦に一番ライトで出場。相手投手は還暦球界では上位に属する投手ですが、先々週の東京23クラブとの練習試合で還暦球界No1投手と対戦していたので何とか対応できました。第1打席はスリーボールツーストライクからのスライダーにタイミングを外されて遊飛。第2打席はツーストライクナッシングと追い込まれ、ここから際どいコースを3球連続ファウル。6球目の外角低めスライダーを引っ掛けずにミートしてセンター前にクリーンヒット。第3打席もセンター右へのヒットで3打数2安打2盗塁。還暦野球は7回制なのでランナーが少ない試合では一番でも3打席ということがある。試合は2対1で勝って幸先良いスタート。

4月10日(日) 休養日。

4月11日(月) 出勤日。

4月12日(火) 出勤日。

4月13日(水) 南埠頭で品川ビッグスターズの練習。先週は30本に抑えたロングティーは50本フルスウィング。フリーは通常5本2回ですが集中力を高めるために3本3回。第2エースの切れのいいカーブに手こずりましたがセンターとライトにいい感じで打ててます。

4月14日(木) 有休。

4月15日(金) 有休。 


2022年4月10日日曜日

野球週報2022 ⑭

4月2日(土) 秋葉原のバッティングセンターで120㌔、130㌔、カーブ、130㌔、110㌔。来週から春季リーグ戦が始まるので最終調整。このところちょっとバットが寝ているのに気づいたのでバットを立てて構える練習。センターにいい感じで打てています。

4月3日(日) ジムでViPR、体幹、筋トレ、有酸素。

4月4日(月) 出勤日。

4月5日(火) 出勤日。

4月6日(水) 天王洲アイルCで品川ビッグスターズの練習。体を起こしてバットを立てて構える昨秋のいい時の状態が戻ってきました。試合形式のシートバッティングでは左右にライナーを連発。9日の初戦に向けて視界良し。

4月7日(木) 出勤日。

4月8日(金) 出勤日。

 

21年 9月 月間MVP

月間MVP

投手部門

 パシフィック 真田重蔵 1

 真田重蔵は8勝3敗、防御率2.52、WHIP1.17、奪三振率4.29。

 白木義一郎も8勝3敗だが防御率4.25と内容は良くない。

 奪三振率は真田が4.29、白木は2.94で、剛球で押す真田と技巧派白木の投球内容が数字に表れている。

 服部受弘はリリーフを中心に7勝1敗であったが防御率は3.96と良くない。球質が軽いため打たれるときは結構打たれる。


打撃部門

 セネタース 飯島滋弥 1

 飯島滋弥は66打数29安打、打率4割3分9厘、15得点18打点、6本塁打。

 小鶴誠は88打数30安打、打率3割4分1厘、14得点19打点、4本塁打。

 杉浦清は89打数28安打、打率3割1分5厘、20得点19打点、4本塁打。

 大下弘は67打数22安打、打率3割2分8厘、14得点17打点、7本塁打。

 坪内道則は69打数28安打、打率4割6厘、14得点9打点、0本塁打。

 セネタースは試合数が少なく中部日本は試合数が多いので比較は難しいが、バッティング内容で飯島が選出された。


2022年4月3日日曜日

21年 第23節 週間MVP

週間MVP 

投手部門 
 パ軍 真田重蔵 2
 3勝1敗。2節連続受賞。

打撃部門
 パ軍 伊勢川真澄 1
 17打数9安打1得点6打点、並列の殊勲打2個。

殊勲賞
 パ軍 藤井勇 2
 29日の中部戦で11回裏サヨナラ本塁打。

 中部 岩本章 3
 30日のパ軍戦第2試合で決勝本塁打。

 ゴ軍 辻功 1
 30日のタ軍戦ダブルヘッダーで勝利打点と並列の殊勲打。

 ゴ軍 西沢道夫 1
 21打数5安打3得点2打点、勝利打点2個。

敢闘賞
 中部 古川清蔵 1
 23打数7安打8得点9打点。

 阪急 野口二郎 2
 14打数7安打3得点5打点。現在19試合連続安打継続中。

 中部 小鶴誠 1
 22打数8安打3得点1打点。現在17試合連続安打継続中。

 ゴ軍 清原初男 1
 19打数7安打3打点。投げても28日のタ軍戦で完投勝利。

技能賞
 中部 岩本章 2
 26日のパ軍戦で一三塁で三走の場面、一塁牽制の隙を突いて本盗を決める。

 グ軍 山本一人 1
 9月29日のタ軍戦一死二塁で一ゴロを三塁送球して二走長谷川善三を刺す。

21年 中部日本vsパシフィック 13回戦

9月30日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 2 1 0 3 中部 33勝50敗3分 0.398 服部受弘 
0 0 0 0 1 1 0 0 0 2 パ軍 36勝48敗3分 0.429 真田重蔵

勝利投手 服部受弘   13勝7敗 
敗戦投手 真田重蔵 22*勝17敗

二塁打 (中)古川
三塁打 (パ)真田
本塁打 (中)岩本章 6号

勝利打点(中)岩本章 3


岩本の決勝本塁打で逆転

 第23節の最終戦、後楽園の第2試合は服部受弘と真田重蔵の先発で午後2時55分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 ダブルヘッダー第1試合で大敗を喫したパ軍はエース真田で必勝態勢。

 真田は序盤から好調で、3回までパーフェクトピッチング。4回一死後、金山に四球を与えて二盗を許すが、古川は三振、小鶴も遊ゴロに抑える。5回も一死後藤原に四球を許すが、笠石徳五郎を「6-4-3」の併殺に打ち取り味方の援護を待つ。

 パ軍は5回裏、一死後辻井弘が四球から二盗に成功、キャッチャー藤原の悪送球が加わり辻井は三進、伊勢川の中犠飛で待望の1点を先制する。

 中部は6回表、先頭の服部がチーム初ヒットとなる中前打で出塁、三村が送って一死二塁、トップに返り岩本の当りは三遊間を抜けるかに見えたがショート白石が逆シングルで好捕、二走服部は二三塁間に挟まれて「6-5-4-1」でタッチアウト、反撃のチャンスを逸す。

 パ軍6回裏、先頭の真田が右中間に三塁打、トップに返り白石の中犠飛で2-0とリードを広げる。

 中部は7回表、先頭の古川が右中間へのゴロのヒットで二塁を陥れる二塁打、小鶴は左前打、杉浦清監督は四球で無死満塁、ここで藤原が中前に同点の2点タイムリーを放ち2-2と追い付く。笠石の代打大沢清の一ゴロで藤原が二封されて一死一三塁、服部の投前スクイズを真田が本塁送球して三走杉浦はタッチアウト、伊勢川はそのまま一塁に送球してアウト、タッチプレーによる「1-2-3」の併殺が完成する。

 中部は8回表、先頭の岩本がレフトスタンドに第3号決勝ホームラン、3-2と逆転する。

 パ軍は最終回、森下がセンター左へのヒットで出塁、しかし辻井の一ゴロをファースト小鶴が二塁送球、小鶴が一塁ベースに戻って杉浦からの転送を受けて「3-6-3」のゲッツーで試合終了。

 服部受弘は4安打3四球3三振の完投で13勝目をあげる。

 第1試合を圧勝した中部は接戦となった第2試合にも連勝した。

 岩本の決勝本塁打で今季の本塁打総数は166本となったが、最下位中部は38本塁打で8球団トップである。グ軍は18本、巨人は18本、タ軍は19本、阪急は13本、パ軍は18本、ゴ軍は6本。

 セ軍は36本であるが、半分の18本は大下が打っているので他は他球団並み。

 中部は小鶴が8本、古川が7本、岩本が6本、杉浦が6本、加藤が5本の強力打線。他で5本以上は大下の18本は例外として、飯島が9本、川上が8本、本堂が5本だけであり、如何に中部打線が万遍なく長距離砲を揃えているかが分かる。

2022年4月2日土曜日

21年 ゴールドスターvsタイガース 13回戦

9月30日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 4 0 0 1 0 0 0 0 6 ゴ軍 35勝50敗1分 0.412 内藤幸三 
0 2 0 0 0 1 0 0 0 3 タ軍 50勝37敗 0.575 野崎泰一

勝利投手 内藤幸三 17勝21敗 
敗戦投手 野崎泰一   6勝10敗

二塁打 (ゴ)西沢 (タ)野崎、富樫

勝利打点(ゴ)西沢道夫 3

猛打賞 (ゴ)坪内道則 8 (タ)富樫淳 3


内藤幸三、タ軍の死命を制する

 西宮の第2試合は内藤幸三と野崎泰一の先発で午後2時30分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は優勝争いに踏み止まるためにはどうしても負けられない一戦。

 ゴ軍は初回、先頭の中村信一の当りは二ゴロ、これをセカンド本堂がエラー、続く酒沢の二塁への小フライを本堂が捕球、一走中村が飛び出しており本堂からファースト渡辺誠太郎に送球されてダブルプレー。続く坪内が三塁に内野安打から二盗に成功、西沢の左前タイムリーで1点を先制、清原初男は中飛に倒れて初回の攻撃を終了する。

 本堂は早くも失策、刺殺、補殺、併殺を各1個記録した。

 ゴ軍は2回表、先頭の内藤が三塁に内野安打、小前博文の左前打で無死一二塁、ここで第1試合の殊勲者辻功が右前にタイムリーを放ち2-0、早川平一が四球を選んで無死満塁、トップに返り中村の遊ゴロをショート長谷川善三はゲッツー狙いで二塁に送球、一走早川は二封、セカンド本堂は一塁に転送するがセーフ、この間に三走小前が還って3-0、ファースト渡辺は三塁をオーバーランした辻を刺そうと三塁に送球するが悪送球となって辻が生還し4-0、打者走者の中村は一気に三塁に進んで一死三塁、酒沢の左犠飛で5-0とする。

 タ軍は2回裏、先頭の藤村冨美男監督の当りは三ゴロ、これをサード清原がエラー、富樫の左前打で無死一二塁、渡辺は遊飛、山口政信の二ゴロで富樫が二封されて二死一三塁、野崎が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち2-5と追い上げる。

 ゴ軍は5回表、先頭の坪内が左前打で出塁、西沢のレフト線二塁打で無死二三塁、清原の左犠飛で6-2と突き放す。

 タ軍は6回裏、一死後藤村の当りは三ゴロ、これをサード清原が一塁に悪送球して藤村は二進、富樫の中越えタイムリー二塁打で3-6と追い上げる。

 タ軍は8回裏、一死後藤村が三遊間にヒット、富樫が四球を選んで一二塁、渡辺の遊ゴロをショート酒沢が失して一死満塁と首位戦線に踏み止まる最後のチャンス、そして山口に代えて代打御園生崇男を起用、しかし御園生の当りは投ゴロ、内藤は本塁に送球、辻はホームベースを踏んで一塁に転送、「1-2-3」のダブルプレーが完成して万事休す。

 昨日の完投から2連投となった内藤幸三は8安打3四球3三振の完投で17勝目をマーク、内野陣のエラーに足を引っ張られそうになったが粘り強いピッチングであった。

 タ軍はゴ軍とのダブルヘッダーに連敗して完全に優勝戦線から脱落した。内藤の左腕がタ軍の死命を制したのである。

野球週報2022 ⑬

3月26日(土) 谷中公園球場で東京23クラブとの練習試合。相手投手は還暦球界No1ピッチャーで、この好投手を擁して1部まで上がってきた強豪。力のあるストレートと切れ味鋭いスライダーに手が出ず4打数無安打1三振。チームも昨年からの9連勝でストップ。

3月27日(日) 秋葉原のバッティングセンターで打ち込もうと思ったら改装で休業。ということで、後楽園のバッティングセンターにGO。120㌔のストレートを3セット、力を抜くスウィングを取り戻しました。このところ東京23クラブのピッチャーを意識し過ぎて力が入っていたのを再確認。

3月28日(月) 出勤日。

3月29日(火) 出勤日。

3月30日(水) 天王洲アイルCで品川ビッグスターズの練習。試合形式のシートバッティングでは右打ちに徹して二ゴロと右前打。

3月31日(木) 出勤日。

4月1日(金) 出勤日。