2022年1月29日土曜日

21年 阪急vs巨人 11回戦

9月26日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 4 2 0 0 7 阪急 45勝45敗 0.500 鳥居兵治 今西錬太郎 大平茂 
2 5 2 0 0 0 0 0 X 9 巨人 48勝30敗2分 0.615 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 13勝4敗 
敗戦投手 鳥居兵治   1勝1敗

二塁打 (急)野口明、坂井、青田、野口二郎 (巨)藤本
三塁打 (巨)千葉、山川
本塁打 (急)大平茂 1号 (巨)川上哲治 7号

勝利打点(巨)千葉茂 7


後楽園で木曜最多の9,342人

 後楽園の第2試合は鳥居兵治と藤本英雄の先発で午後3時15分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、先頭の山田潔が四球を選んで出塁、山川喜作は右飛に倒れるが、千葉が左中間にタイムリー三塁打を放ち1点を先制、川上は四球、黒沢の中犠飛で2-0とする。

 阪急は2回表、一死後野口明が右中間に二塁打、日比野はストレートの四球、坂井がライト線にタイムリー二塁打を放ち1-2とする。

 巨人は2回裏、先頭の多田文久三がレフト線にヒット、内堀は三振に倒れるが、藤本のレフト線二塁打で一死二三塁、トップに返り山田の中前タイムリーで3-1、一死一三塁となって阪急ベンチは先発の鳥居から今西錬太郎にスイッチ、山川の三ゴロをサード坂井がエラー、三走藤本はストップして一死満塁、千葉の中犠飛で4-1、川上がライトスタンドに弾丸ライナーのスリーランを叩き込んで7-1とする。

 巨人は3回表の守備から内堀を下げてセンター多田がマスクを被り、センターに呉新亨を入れる。

 阪急は3回裏から今西に代えて大平茂を三番手のマウンドに上げる。

 巨人は3回裏、先頭の多田が四球で出塁、呉新亨が中前打を放って無死一二塁、藤本の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー、トップに返り山田は四球を選んで二死一三塁、山川がセンター左奥に2点タイムリー三塁打を放ち9-1と突き放す。

 阪急は6回表、一死後野口二郎が17試合連続安打となるピッチャー強襲ヒット、野口明はストレートの四球、二死後坂井の二ゴロをセカンド千葉がエラーする間に二走野口二郎が還って2-9、二死一二塁から大平がライトスタンドにスリーランホームランを放ち5-9と追い上げる。

 阪急は7回表、二死後青田が三塁線を破る二塁打、野口二郎がライト線にタイムリー二塁打を放ち6-9、野口明の右飛をライト坂本茂が落球する間に二走野口二郎が還って7-9と追い上げるが反撃もここまで。

 藤本英雄は9安打4四球2三振の完投で13勝目をマークする。7失点ながら自責点は2点であった。

 大平茂がプロ入り初ホームランを放った。大平にとって、プロ在籍3年間で唯一の本塁打となる。

 今西錬太郎は今季4本目の被本塁打となったが、打たれたのは黒沢俊夫のランニングホームランを含めて大下弘、川上哲治(2本)と左バッターばかり。下手投げの今西は左打者対策が今後の課題となる。

 この日の後楽園は木曜日としては過去最多となる9,342人の観客が詰めかけた。コロナ感染者と同様、観客数は曜日ごとにデータを蓄積する必要がある。なお、西宮では7月25日の木曜日に9,967人を記録している。

野球週報2022 ④

1月22日(土) 午前中はリハビリで首の牽引。お昼は秋葉原のバッティングセンターで110㌔、120㌔、110㌔、110㌔、120㌔、120㌔。

1月23日(日) ジムでインターバルトレーニング。 

1月24日(月) 整形外科で検診とリハビリで首の牽引。今週からリハビリは週3回となりました。

1月25日(火) 出勤日。

1月26日(水) コロナの影響で品川ビッグスターズの練習は中止。リハビリで首の牽引。

1月27日(木) 出勤日。

1月28日(金) 出勤日。

 

2022年1月23日日曜日

高橋二三男

高橋二三男氏の訃報が伝わっています。

1970年、私は西鉄ファンになりました。黒い霧事件で皆が西鉄を苛めていたので「じゃあ、俺がファンになってやろ~じゃねぇか~~!」と思ったのがきっかけでした。

1971年、市川から千代田区の中学に通うことになりました。お茶の水から駿河台下まで坂を下ってすずらん通りを抜けて左折、日本の野球発祥の地である学士会館前を右折して通うのですが、後楽園の東映vs西鉄戦を観るために定期券は水道橋まで買っていました。学校から帰って夕方に再び総武線で市川から水道橋まで行って東映vs西鉄戦を観戦するのです。1日2往復の効率的定期券活用方法でした(笑)。

その年、新日鉄広畑から小柄な外野手が西鉄に入ってきました。当時の西鉄戦は黒い霧事件の懺悔からビジター球場でも外野席が無料開放されていましたので、多くの試合を後楽園の外野席で観ていました。ライトスタンドセンター寄りの席で見ることが多かったのですが、三塁側ベンチから全力疾走でセンターの守備位置まで走ってくる高橋二三男のファンになりました。

左打席からショートの頭を超えるヒットが印象的でしたね。

夏までは新人王間違いなしの成績でしたが、秋になって成績が落ちてタイトルを逃したのが残念でした。数年前、福岡出張の際に「スナックたかはし」に行ってきました。「西鉄ファンで後楽園で高橋さんのプレーを目の前で見ていました」と挨拶したら喜んでくれましたね。一緒に飲みながら新人王を逃した「秘話」も聞きましたが、誰にも教えてあげません。墓場まで持って行って天国で高橋さんと思い出話に花を咲かせます(笑)。

高橋二三男さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

*「スナックたかはし」に行った時にいただいた「ローダイ・ライオンズ」時代の貴重な写真。左から和田コーチ、河原、高橋さん、若菜、真弓です。伊原もこの年ローダイ・ライオンズに野球留学しましたがここには映っていません。


21年 セネタースvsグレートリング 11回戦

9月26日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 1 1 0 0 0 2 2 0  6  セ軍 36勝46敗 0.439 白木義一郎 上口政 
1 0 2 2 0 4 4 0 X 13 グ軍 53勝31敗2分 0.631 丸山二三雄

勝利投手 丸山二三雄 21勝12敗 
敗戦投手 白木義一郎 21勝16敗

二塁打 (セ)飯島、熊耳 (グ)山本2、筒井、丸山
三塁打 (グ)岡村
本塁打 (セ)宮下義雄 1号 (グ)山本一人 2号

勝利打点(グ)丸山二三雄 3

猛打賞 (グ)山本一人 12、岡村俊昭 4


丸山二三雄、ハーラートップタイに並ぶ

 西宮の第2試合は最多勝を争う白木義一郎と丸山二三雄の先発で午後2時54分、国友球審の右手が上がりプレイボール。国友正一審判員は9月20日から今季4度目の関西出張である。

 グ軍は初回、先頭の安井が四球から二盗に成功、河西が送って一死三塁、田川は投ゴロに倒れるが、山本一人監督の中越えタイムリー二塁打で1点を先制する。

 セ軍は2回表、二死後宮下義雄がレフトスタンドにプロ入り初ホーマーを叩き込んで1-1の同点とする。

 セ軍は3回表、二死後白木が四球を選んで出塁、熊耳の中越えタイムリー二塁打で2-1と勝ち越す。

 グ軍は3回裏、先頭の田川が二遊間にヒット、二死後田川が二盗に成功、岡村が左前打から二盗を決めて二死二三塁、筒井が三塁線に同点タイムリーを放ち2-2、丸山が中前に勝ち越しのタイムリーを放ち3-2と逆転に成功する。

 グ軍は4回表、二死後田川が四球から二盗に成功、山本のライト線タイムリー二塁打で4-2、堀井の右前タイムリーで5-2とリードを広げる。

 タ軍は6回裏、先頭の田川が右前打で出塁、山本が左中間奥深くにツーランを叩き込んで7-2、堀井も左前打で続いて白木をKO、一死後筒井が代わった上口政から右中間二塁打を放って一死二三塁、丸山の右中間2点タイムリー二塁打で9-2とダメ押す。

 セ軍は7回表、先頭の宮下の当りは遊ゴロ、これをショート宮崎仁郎がエラー、一死後清水喜一郎が四球を選び、飯島の左飛で二走宮下がタッチアップから三進、大下が死球を受けて二死満塁、上口が押し出し四球を選んで3-9、熊耳の中前タイムリーで4-9と追い上げる。

 グ軍は7回裏、田川、山本が連続四球、堀井の二ゴロをセカンド清水が二塁に悪送球する間に二走田川が還って10-4、山本は三塁に進み、堀井が二盗を決めて無死二三塁、岡村が中越え2点タイムリー三塁打を放ち12-4、一死後丸山の左犠飛で13-4と突き放す。続く宮崎に代えて山本監督は代打に小林悟楼を起用、小林は二飛に倒れる。

 昭和13年秋と14年に南海の主力選手として活躍した小林悟楼は応召から復員して7年ぶりの打席であった。

 セ軍は8回表、7回の守備から大沢喜好に代わってファーストに入っている根津弘司が中前打で出塁、一死後鈴木清一の三ゴロをサード河西がエラー、清水が四球を選んで一死満塁、飯島の遊ゴロを代わったばかりのショート小林が2点タイムリーエラー、セ軍は6-13まで追い上げるが反撃もここまで。

 丸山二三雄は7安打7四球2死球3三振の完投で最多勝争いのライバル白木に投げ勝ち21勝目、ハーラートップタイに並ぶ。

 グ軍は5盗塁を決めてその走者が全てホームに還った。グ軍の「機動破壊」を象徴するゲームであった。

 宮下義雄がプロ初ホームランを放った。宮下は昭和16年に南海に入団して投手登録されたが出番はなく、今季が実質プロデビュー年となる。プロ在籍はこの年限りで、プロでの唯一の本塁打であった。

 小林悟楼が昭和14年以来長いブランクを経て復員後初出場、結果は二飛とタイムリーエラーであったが、野球ができる喜びを嚙み締めたのではないか。翌22年には後半戦でショートのレギュラーの座をつかみ取り、200打席以上を記録する主力選手に返り咲く。昭和22年の記録は229打数40安打、二塁打3本、打率1割7分5厘。因みに私の東京六大学準硬式野球での通算成績は200打数37安打、二塁打3本、打率1割8分5厘、似たような成績です。現在は還暦野球で約40年ぶりに現役復帰、野球ができる喜びを嚙み締めています。昨シーズンはコロナで試合数が少なかったですが、34打数15安打8打点、二塁打2本、三塁打5本、8盗塁、打率4割4分1厘と成長しています(笑)。

野球週報2022 ③

1月15日(土) 午前中はリハビリで首の牽引。お昼は秋葉原のバッティングセンターで110㌔、110㌔、120㌔、110㌔、110㌔。ヒット判定のある打席では54打数34安打を記録しました。

1月16日(日) ジムでラン、ViPR。

1月17日(月) 午前中はリハビリで首の牽引。午後から出勤。

1月18日(火) 午前中はリハビリで首の牽引。午後から出勤。

1月19日(水) 天王洲アイルで品川ビッグスターズの今季初練習。コロナの影響で公式練習ではなく自主練です。ハーフバッティングでは打撃投手、肩の調子は良さそう。練習後はリハビリで首の牽引。

1月20日(木) 出勤日。

1月21日(金) 午前中はリハビリで首の牽引。午後から出勤。


2022年1月22日土曜日

21年 タイガースvsゴールドスター 10回戦

9月26日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 0 0 4 0 7 タ軍 50勝32敗 0.610 呉昌征 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ゴ軍 31勝49敗1分 0.388 江田孝

勝利投手 呉昌征 14勝5敗 
敗戦投手 江田孝  3勝12敗

二塁打 (ゴ)清原
三塁打 (タ)金田

勝利打点 (タ)宮崎剛 1

猛打賞 (タ)塚本博睦 1


呉昌征、今期最終勝利

 西宮の第1試合は呉昌征と江田孝の先発で午後1時5分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 初回と3回の無死一二塁のチャンスを併殺で潰したタ軍は4回表、先頭の本堂が中前打で出塁、藤村富美男監督は投飛に倒れるが、土井垣の右前打で一死一二塁、宮崎剛の右前タイムリーで1点を先制、土井垣は三塁に進み、宮崎が二盗を決めて一死二三塁、ここで勝負強い高山泰夫が右前に2点タイムリーを放ち3-0とリードする。

 タ軍は6回も一死一二塁のチャンスを併殺で潰し、7回は二死一三塁でダブルスチールを試みるが「2-6-2」の送球に三走呉がタッチアウト。

 タ軍は8回表、先頭の藤村が右前打で出塁、土井垣の投ゴロを江田が二塁に悪送球して無死一二塁、宮崎の投ゴロを江田は三塁に送球し藤村が三封されて一死一二塁、高山がここも勝負強さを発揮して左前にタイムリーを放ち4-0、レフト坂本勲の本塁送球が悪送球となって一死二三塁、山口政信の三ゴロで三走宮崎がホームに走るがサード清原初男からのバックホームにタッチアウト、呉が四球を選んで二死満塁、ここで金田が勝負を決める走者一掃の三塁打を放ち7-0とする。

 呉昌征は5安打2四球3三振で6月16日のノーヒットノーラン以来となる今季2度目の完封、14勝目をあげる。タ軍は若林が復帰したこともあって呉昌征の登板機会は少なくなり、この勝利が今季最後の勝利となった。

 この試合の勝利打点は先制の決勝打を打った宮崎剛に付くが、2本のタイムリーで3打点の高山泰夫と満塁走者一掃三塁打の金田正泰も「並列の殊勲者」であった。

 高山泰夫は昭和15年センバツでは代打だけで3打数3安打を記録した。準々決勝の島田商業戦と準決勝の福岡工業戦で代打安打を記録した高山は、決勝の京都商業戦では0対0で迎えた8回裏一死満塁の場面で代打に起用されて難攻不落の神田武夫から決勝打を放ち、代打だけの3打数3安打でこの大会の「美技賞」に選ばれたのである。プロに進んでも勝負強い打撃は変わらない。


2022年1月21日金曜日

野球週報2022 ②

1月8日  (土) ジムでランとViPR。

1月9日  (日) 休養日

1月10日(月) ジムで筋トレ、ViPRのフルコース。

1月11日(火) 有休を取って整形外科で診察。12月から頸椎の変形により神経が刺激されていたのでステロイド系の投薬治療を続けていました。本日からリハビリで首の牽引。

1月12日(水) 午前中はリハビリで首の牽引。コロナのため予定されていた品川ビッグスターズの練習は中止。午後は秋葉原のバッティングセンターで110㌔、110㌔、カーブ、110㌔、カーブ、110㌔。

1月13日(木) 午前中はリハビリで首の牽引。午後から出勤。

1月14日(金) リハビリで首の牽引の後、テレワーク 。


2022年1月17日月曜日

野球狂の詩

 水島新司氏の訃報が伝わっています。

 水原勇気登場以前の「野球狂の詩」はマガジンで不定期連載でした。一話完結でその主人公が「東京メッツ」のメンバーとなっていきます。

 当ブログは一話完結時代から読んでいました。当ブログが高校時代、連載となってスカウトの尻間専太郎が全国を周遊して逸材を探していたところ、地元国分寺で無名の天才投手を発掘しました。

 水原勇気が登場したころ、当ブログはマガジンを買ったことがありません。クラスの誰かが買ってきて回し読みされるのですが、必ず当ブログの机の上にマガジンが置かれていました。

 高校時代から当ブログの「野球狂」は知れ渡っていたのです。

 「野球狂」水島新司さんのご冥福をお祈りいたします。 

*これでコンプリート。


2022年1月15日土曜日

21年 パシフィックvs中部日本 10回戦

9月26日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 0 0 3 4 0 3 0 12 パ軍 34勝46敗3分 0.425 井筒研一 真田重蔵
1 0 0 1 0 0 0 0 0  2  中部 31勝49敗2分 0.388 久野勝美 星田次郎 井上嘉弘

真田重蔵 20勝16敗 
久野勝美   1勝2敗

二塁打 (パ)伊勢川、辻井、小島
三塁打 (パ)森下、藤井

勝利打点(パ)森下重好 6

猛打賞 (パ)小島利男 2、辻井弘 1、伊勢川真澄(4安打)5


真田が好リリーフで20勝

 9月の最終節となる第23節、後楽園の第1試合は井筒研一と久野勝美の先発で午後1時4分、桝球審の右手が上がりプレイボール。

 中部は初回、先頭の岩本の当りは遊飛、これをショート白石が落球、金山が送って一死三塁、古川の遊ゴロの間に岩本は三進、小鶴は四球を選んで二死一三塁、ここで井筒が一塁に山なりの牽制、これを見て三走岩本がスタートを切りファースト辻井が本塁に送球するがセーフ、岩本にホームスチールが記録されて1点を先制する。技能賞は確定でしょう。

 パ軍は2回表、先頭の森下が四球で出塁、辻井の中前打で無死一二塁、伊勢川が右中間に同点タイムリー二塁打を放ち1-1、平野徳松の右前タイムリーで2-1と逆転する。

 中部は4回裏、先頭の古川が二遊間にヒット、小鶴の中前打で無死一二塁、杉浦清監督の遊ゴロをショート白石が三塁に送球するがサード平野が落球して無死満塁、藤原鉄之助の右犠飛で2-2の同点、パ軍藤本定義監督はここで井筒から真田重蔵にスイッチ、真田は笠石徳五郎を四球で歩かせて一死満塁とするが、久野を三振、三村を二飛に打ち取り中部は同点止まり。

 パ軍は5回表、先頭の小暮が8球粘って四球で出塁、小島利男の三塁線ヒットで無死一二塁、藤井は中飛に倒れるが、森下が右中間に2点タイムリー三塁打、辻井も中前にタイムリーを放ち5-2とリードする。

 中部は6回から久野に代わって星田次郎がマウンドに上がる。

 パ軍は6回表、一死後白石がストレートの四球で出塁、二死後小島が左前にヒット、今度は藤井が右中間に2点タイムリー三塁打を放ち7-2、森下の左前タイムリーで8-2、森下が二盗に成功、キャチャー藤原の悪送球があって森下は三進、辻井が四球から二盗を決めて二死二三塁、伊勢川の左前タイムリーで9-2と大量リードする。

 パ軍は8回表、一死後藤井が死球を受けて出塁すると代走に平桝俊之を起用、森下は右飛に倒れるが、辻井の右中間二塁打で二死二三塁、ここで4打数4安打の伊勢川に代えて代打に富松信彦を起用、富松はストレートの四球、その4球目にキャッチャー藤原が三塁牽制、これが悪送球となって三走平桝が生還、二走辻井も三塁ベースを蹴ってホームに還り11-2、続く喜瀬正顕もストレートの四球、真田の遊ゴロをショート杉浦清監督がエラーして二死満塁、トップに返り白石が押し出し四球を選んで12-2とする。

 リリーフの真田重蔵は5回3分の2を投げて2安打3四球5三振無失点の好投、20勝目をマークする。

 8回に代走に出てホームを踏んだ平桝俊之は、広陵-慶大-タイガースで活躍した平桝敏男の16歳離れた弟。プロでの出場はこの試合だけで、通算成績は0打数0安打1得点である。


*藤井の代走に出た平桝俊之はこれがプロでの唯一の出場。


2022年1月10日月曜日

野球週報2022 ①

1月1日(土) 休養日

1月2日(日) 休養日

1月3日(月) 秋葉原のバッティングセンターで110㌔、110㌔、カーブ、110㌔の初打ち。久しぶりのバッティングでしたが右中間、センター、左中間にライナー連発のいい感じでした。

1月4日(火) ジムで体幹、ViPR、筋トレ、有酸素。

1月5日(水) 休養日

1月6日(木) 出勤日

1月7日(金) テレワーク


21年 第21節・22節 週間MVP

 第21節は7チームによる10試合だけという変則開催であったため、第22節の18試合と合算して表彰対象とする。

週間MVP

投手部門
 パシフィック 真田重蔵 1
 2勝1引分け。別所と投げ合った延長12回引分けの死闘が光る。

打撃部門
 中部日本 小鶴誠 1
 32打数11安打6得点11打点、本塁打4本。21節・22節合算で、現在最下位の中部は5勝2敗と全球団トップ。小鶴のバットが中部好調の要因。

殊勲賞
 中部 杉浦清 1
 32打数10安打8得点10打点。好調中部を牽引。

 中部 岩本章 2
 9月12日のタ軍戦で二塁打1本、三塁打2本、本塁打1本。

 ゴ軍 中村信一 1
 21日のグ軍戦で2本の2点タイムリーを放ち4打点。

 阪急 鳥居兵治 1
 15日のセ軍戦でプロ入り初本塁打、21日のパ軍戦でプロ入り初勝利。鳥居のプロ野球通算成績は1勝、1本塁打である。

 阪急 今西錬太郎 1
 21日のゴ軍戦でプロ入り初完封。

敢闘賞
 セ軍 飯島滋弥 1 
 30打数12安打5得点9打点、本塁打4本。小鶴と比較しても遜色のない成績。

 タ軍 藤村冨美男 1
 33打数14安打9得点9打点、二塁打8本。二塁打だけではMVPを獲れないと悟った藤村は、バットを物干し竿に持ち替えてホームランを量産することとなる。

 セ軍 鈴木清一 2
 30打数9安打3得点9打点、二塁打2本、三塁打2本、本塁打1本。無名ではあるが長打力は特筆もの。戦後最初の三塁打王となる。

 パ軍 白石敏男 1
 21打数11安打4得点、二塁打2本。打率ではトップ。

 ゴ軍 西沢道夫 1
 27打数11安打3得点5打点、二塁打2本、三塁打1本。いよいよ本領発揮。

技能賞
 中部 藤原鉄之助 1
 9月12日のタ軍戦第2試合で野選を誘う好走塁。

 阪急 日比野武 1
 9月21日のパ軍戦で4補殺。打っても25打数9安打、二塁打4本。

2022年1月8日土曜日

21年 阪急vsグレートリング 14回戦

9月23日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 45勝44敗 0.506 森弘太郎 野口二郎 
0 1 0 0 0 0 0 0 X 1 グ軍 52勝31敗2分 0.627 丸山二三雄

勝利投手 丸山二三雄 20勝12敗 
敗戦投手 森弘太朗      2勝3敗

勝利打点 (グ)筒井敬三 4

猛打賞 (急)野口明 5


丸山二三雄20勝

 激戦が続く第22節最終戦は森弘太朗と丸山二三雄の先発で午後2時45分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は2回表、先頭の野口二郎が左前打で出塁、野口明も中前打で続いて無死一二塁、しかし日比野は右飛、坂井は左飛、森はサードライナーに倒れて無得点。

 グ軍は2回裏、先頭の山本一人監督が三塁にヒット、堀井は左飛に倒れるが、岡村が三遊間を破ると山本は三塁に進む。ここはエンドランか。一死一三塁から筒井が中前に先制タイムリーを放ち1-0とする。

 この2回の攻防で決着がついた。丸山は9回まで阪急打線を無得点に抑え、阪急も3回途中からリリーフの野口二郎がグ軍打線を無得点に抑えた。

 阪急は今西錬太郎を代打に起用、更に天保義夫と西村正夫監督も代走に起用する総力戦。
 阪急は9回表、一死後野口明が中前打で出塁すると代走に天保を起用、坂田清春が左前打で続き一死一二塁、坂井は三振に倒れて二死一二塁、大平茂の当りは三遊間へのゴロとなったが代走の天保に当たってインターフェアでゲームセット。

 丸山二三雄は9安打2四球2三振で今季4度目の完封、20勝に乗せてハーラートップの白木義一郎に1勝差と迫った。

 第1打席でヒットを放った野口二郎はこれで16試合連続ヒットとなった。3試合連続1安打で記録を続けている。

 阪急はこれが14度目の完封負け。最下位の中部は3回のみ、ブービーのゴ軍でも12回。シーズン当初は優勝候補と言われていた阪急は淡白な攻撃が目に付く。

2022年1月6日木曜日

アスタリスク(*)

 実況のとおり昭和21年ゴ軍vsパ軍11回戦はパ軍が勝利して藤井勇が勝利打点を記録したが、藤井の今季4度目の勝利打点は「4*」という表記になっている。

 アスタリスク(*)が付くということは何らかの理由があることを意味する。藤井は昭和21年5月26日のグ軍vsパ軍3回戦で勝利打点を記録したが、この試合は後に没収試合となりグ軍の勝利に変更される。個人記録はそのまま残ることとなったが、勝利投手の真田重蔵の勝利は取り消さた。当時は「勝利打点」は公式記録ではないが、当ブログが認定する藤井の勝利打点も当然取り消すこととなる。正式に5月26日の試合が没収試合と決まった時点で真田の勝利数を「1」減じると共に、藤井の勝利打点も「1」減じることとなるため現時点においてはアスタリスク(*)付きとしている。

 野球史におけるアスタリスク(*)としては1961年に61本の本塁打記録を達成したロジャー・マリスの事例が有名である。

 ベーブ・ルースの記録「60本」を抜くとはけしからんというのが当時の一般的なアメリカ人の考えであった。マリスの本塁打数がルースの記録に迫るにつれ、ヤンキースタジアムのファンはマリスがホームランを打つたびにブーイングの嵐を浴びせたのである。

 154試合制であったベーブ・ルースの60本は162試合制のマリスの61本よりも価値が高いと認定されたため、30年間に亘ってルースの60本が正式記録とされてマリスの61本にはアスタリスク(*)が付されて参考記録扱いであった。マリスの記録が正式に認められたのは30年後の1991年のことである。

 映画「61*」は日本ではあまり有名ではないが、ロジャー・マリスが61本の本塁打記録を樹立する過程を克明に描いている傑作である。是非一度ご覧になってみてください。

 「61*」は劇場公開された映画ではないが、DVD化はされているので入手は容易である。


2022年1月5日水曜日

21年 ゴールドスターvsパシフィック 11回戦

9月23日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 ゴ軍 31勝48敗1分 0.392 江田孝 
1 0 0 0 0 3 0 0 X 4 パ軍 33勝46敗3分 0.418 湯浅芳彰

勝利投手 湯浅芳彰 3勝11敗 
敗戦投手 江田孝    3勝11敗

二塁打 (ゴ)坪内

勝利打点(パ)藤井勇 4*

猛打賞 (パ)白石敏男 3


湯浅芳彰、7安打2失点の好投

 激戦が続く第22節最終日は西宮の2試合のみ。第1試合は江田孝と湯浅芳彰の先発で午後1時5分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 パ軍は初回、先頭の白石が中前打で出塁、一死後辻井の右前打で白石は三塁に進んで一死一三塁、藤井の中犠飛で1点を先制する。

 湯浅は初回から好投を続け、6回まで2安打無失点。5回にエラー、ヒット、四球で一死満塁のピンチを迎えたが、酒沢を遊ゴロ併殺に打ち取った。

 パ軍は6回裏、先頭の白石が右前打で出塁、小暮の遊ゴロが野選を誘って無死一二塁、辻井の三塁線ヒットで無死満塁、藤井は三邪飛に倒れて一死満塁、森下が中前にタイムリーを放ち2-0、続く伊勢川の二塁への飛球はインフィールドフライが宣告されたがセカンド中村信一は落球、この場合はボールデッドではないので三走小暮はホームイン、二走辻井も三塁ベースを蹴ってホームに突っ込み、落とした白球を拾った中村がバックホーム、タイミングはアウトであったが悪送球となり辻井もホームインしてこの回3点、4-1とする。

 ゴ軍は8回表、先頭の中村が汚名挽回の中前打で出塁、酒沢の二ゴロでランナーが入れ替わり、坪内の右中間二塁打で一死二三塁、西沢が左前に2点タイムリーを放ち2-4、しかしこの試合がプロ入り初出場となった清原初男の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー。

 湯浅は終盤バテてきたが、最終回、先頭の早川平一を三振に打ち取り、辻功に代わる代打大友一明に中前打を許し、江田に代わり今節プロデビューの小前博文が代打に起用されるが三振、坂本勲に四球を与えて二死一二塁とするが、最後の力をふり絞って中村を三飛に打ち取りゲームセット。

 湯浅芳彰は7安打2四球3三振の完投で3勝目をマークする。ピンチを2度の併殺で切り抜けたのが大きかった。

 パ軍6回裏の得点は実況のとおり「3点」であるが、スコアカードの得点欄には誤って「2点」と記載されており、「日本プロ野球記録大全集」は機械的にスコアカードの数字を転記しているだけなので誤ったままの「2点」となっていて、パ軍の総得点も「3点」と誤って記載している。

 なお、6回のインフィールドフライについて、「雑記」欄には「インフィールドフライを二塁手落したが、安打性の球だったので生還可能と認め得点打を與う」と書かれている。

 ここで言う「得点打」とは今で言う「打点」のことである。「與う」(⇒「あたう」)は現代語表記では「与う」であり、「与える」(あたえる)の文語形となる。したがって、この二塁への飛球で伊勢川には「セカンドフライ」で「凡打」が記録されているが、三走小暮が生還したことにより「打点」も「1」記録されている。

 インフィールドフライが宣告されても野手が落球して走者が進塁した場合はその野手に「失策」が記録されるが、上記のような経緯によりセカンド中村信一には「失策」は記録されず「刺殺」が記録されている。二走辻井の生還は中村の本塁送球が悪送球になったためであり、この悪送球に対しては「失策」が記録されている。上記のような経緯でなければ、中村は「落球」と「悪送球」のダブルエラーで「失策」が2個記録されるところであるが、公式記録では中村の失策は1個となっている。

 結局のところ伊勢川の「二飛」は一死満塁からの内野ゴロによる三塁走者生還と同様の取扱いとなり、伊勢川は「凡打」により打率を落としたが打点を記録されることとなった。

 公式記録員が「安打性の打球」と認めているということは、「インフィールドフライ」の宣告が微妙なものであって、中村信一の落球はむしろ「よく安打性の打球に追い付いたがグラブを弾いた」ものと見ることもできる。伊勢川真澄と藤本定義監督が抗議すれば「インフィールドフライ」の宣告が取り消されて「安打」に変更されていたかもしれないが、伊勢川は「冷静沈着」で知られており、藤本監督はそんなけち臭い男ではないので抗議はしなかったようだ。現代であれば翌日にインフィールドフライが取り消されて「安打」に記録が訂正されているかもしれない。

2022年1月1日土曜日

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

戦後復活初年度のペナントレースも大詰めを迎えてきました。
ますます白熱する実況をお楽しみください。