2026年6月30日火曜日

22年 大阪vs阪急 13回戦

8月29日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 1 2 大阪 52勝27敗3分 0.658 御園生崇男 
0 3 0 0 0 0 0 0 X 3 阪急 38勝42敗3分 0.475 野口二郎

勝利投手 野口二郎     16勝12敗 
敗戦投手 御園生崇男 15勝3敗

二塁打 (大)本堂 (急)田中
三塁打 (急)山田

勝利打点(急)田中幸男 4


両軍ファインプレーの応酬

 第20節2日目、後楽園の第1試合は御園生崇男と野口二郎の先発で午後1時3分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は2回裏、先頭の野口明が右前打で出塁、野口二郎はストレートの四球、一死後下社邦男の中前打で一死満塁、二死後田中幸男が左中間に走者一掃のタイムリー二塁打を放ち3点を先制、トップに返り山田伝のセンターへの当りは呉昌征が好捕して追加点を防ぐ。

 阪急は3回裏、先頭の上田藤夫が中前打で出塁、青田昇の三ゴロでランナーが入れ替わり、青田は二盗に失敗、野口明の当りは二遊間を抜けるかに見えたがショート長谷川善三が巧みに捌いてスリーアウトチェンジ。

 大阪は4回表、一死後藤村富美男が二遊間にヒット性の当り、しかしショート田中の好守に阻まれ一塁アウト。

 阪急は5回裏、二死後山田の当りは三遊間へ痛烈なライナー、これをサード藤村が好捕するファインプレー。

 阪急は6回裏、一死後青田が三塁線に痛烈な当り、これも藤村が逆シングルでキャッチして一塁アウト。

 大阪は7回表、一死後藤村が右中間に痛烈なライナー、これをセンター山田がキャッチするファインプレー。

 大阪は8回表、先頭の本堂保次が三塁に内野安打、玉置玉一も三塁内野安打、長谷川が四球を選んで無死満塁、一死後呉昌征の中犠飛で1点返して1-3とする。

 大阪は9回表、一死後藤村が四球を選んで出塁、土井垣武も四球で一死一二塁、本堂が三塁線を破るタイムリー二塁打を放ち2-3として一死二三塁、玉置の2球目にスクイズ、しかし野口兄弟のバッテリーが見破りウエスト、三走土井垣は三本間に挟まれてタッチアウト、玉置は三振に倒れてゲームセット。

 野口二郎は5安打3四球1三振の完投で16勝目をマークする。田中幸男の満塁走者一掃二塁打でもらった3点を何とか守り切った。

 ハーラートップは別所が22勝で独走、二位は藤本の17勝、野口二郎は若林と並んで三位タイに浮上した。

 両軍無失策でファインプレーの応酬が見られた。全て公式記録員山内以九士がスコアカード「雑記」欄に記入している。

 阪急は好調の五位太陽に1.5ゲーム差に迫られていたが、2ゲーム差に引き離した。

2026年6月27日土曜日

22年 巨人vs南海 9回戦

8月28日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 巨人 37勝41敗1分 0.474 多田文久三 諏訪裕良 
0 0 0 0 6 0 0 1 X 7 南海 43勝35敗3分 0.551 別所昭

勝利投手 別所昭      22勝13敗 
敗戦投手 多田文久三 8勝8敗

二塁打 (巨)内堀 
本塁打 (南)丸山二三雄 3号

勝利打点(南)堀井数男 7 


丸山二三雄、代打同点スリーラン

 甲子園の第2試合は多田文久三と別所昭の先発で午後3時46分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は初回、一死後河西俊雄が四球で出塁するが多田の牽制に刺され、田川豊が中前打で出塁するが二盗に失敗。

 巨人は3回表、一死後多田が右前打で出塁、トップに返り呉新亨の二ゴロでランナーが入れ替わり、呉が二盗を決めて二死二塁、山川喜作の右前打で呉は三塁ベースを蹴ってホームに向かうが、ライト田川からの好返球にタッチアウト。

 巨人は4回表、先頭の千葉茂がライト線にヒット、一死後小松原博喜の左前打で一死一二塁、平山菊二の左前タイムリーで1点を先制、田中資昭の左前タイムリーで2-0、武宮敏明の三遊間タイムリーで3-0とリードする。

 南海は5回裏、先頭の飯田徳治が一二塁簡にヒット、別所の左前打で無死一二塁、坂田清春に代わる代打丸山二三雄がライトスタンドに同点スリーランを叩き込んで3-3、小林悟楼が右前打、トップに返り朝井昇も右前打、一死後田川のピッチャー強襲ヒットで一死満塁、二死後堀井数男が押出し四球を選んで4-3と逆転、巨人ベンチは先発の多田から諏訪裕良にスイッチ、ここで二走田川がスルスルと塁を離れ、ピッチャー諏訪はショート田中に送球、三走朝井がスタートを切り田中がホームに送球するが悪送球、朝井に続いて二走田川もホームに還って6-3とリードする。

 巨人は最終回、二死後多田に代わる代打中尾輝三が四球で出塁、トップに返り諏訪に代わる代打内堀保が左中間に二塁打を放ち二死二三塁とするが、最後は山川が遊ゴロに倒れてゲームセット。

 別所昭は10安打3四球4三振の完投で21勝目をマークする。

 この試合の勝利打点は決勝の押出し四球を選んだ堀井数男に記録されたが、真の殊勲者は代打同点スリーランを放った丸山二三雄であった。野手で使われることもある丸山はこれが今季第3号で通算4本目の本塁打。丸山がプロで放った最後のホームランである。

2026年6月25日木曜日

22年 太陽vs東急 9回戦

8月28日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 2 4 0 7 太陽 35勝43敗3分 0.449 池田善蔵 井筒研一 
0 0 1 0 0 1 0 1 0 3 東急 28勝46敗2分 0.378 黒尾重明

勝利投手 井筒研一 8勝8敗 
敗戦投手 黒尾重明 9勝12敗

二塁打 (太)松井 (東)苅田、鈴木圭一郎
三塁打 (太)藤井2 (東)清水

勝利打点(太)森下重好 10

猛打賞 (太)藤井勇 10 (東)大下弘 7


森下重好、10個目の勝利打点

 第20節初日、甲子園の第1試合は池田善蔵と黒尾重明の先発で午後1時40分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は3回裏、先頭の一言多十が四球を選んで出塁、苅田久徳監督の三ゴロの間に一言は二進、長持栄吉の二ゴロで一言は三進、大下弘の二遊間タイムリーで1点を先制する。

 太陽は6回表、先頭の藤井勇がセンター左奥に三塁打、森下重好は四球で無死一三塁、一死後森下がディレードスチール、キャッチャー鈴木圭一郎からの二塁送球をセカンド苅田が逸らす間に三走藤井が還って1-1の同点に追い付く。

 東急は6回裏、一死後大下が右前打で出塁するが二盗に失敗、白木義一郎が四球を選んで出塁、鈴木圭一郎は死球、黒尾も四球を選んで二死満塁、太陽ベンチはここで先発の池田から井筒研一にスイッチ、大沢喜好に代わる代打熊耳武彦が左前に勝越しタイムリーを放ち2-1とリードする。

 太陽は7回表、先頭の松井信勝が三塁線を抜く二塁打、井筒が送りバントを決めて一死三塁、トップに返り辻井弘は四球から二盗を決めて一死二三塁、藤井が中前に同点タイムリーを放ち2-2と追い付き。一死一三塁から森下の左犠飛で3-2と勝ち越す。

 太陽は8回表、先頭の伊勢川真澄が中前打で出塁、伊勢川が二盗に成功、キャッチャー鈴木圭一郎の悪送球もあって伊勢川は三塁に進み、荒川昇治の右犠飛で4-2、佐竹一雄が中前打で出塁、松井の三遊間安打で一死一三塁、井筒の中前タイムリーで5-2、再度一死三塁からトップに返り辻井弘の左犠飛で6-2、藤井が右中間にタイムリー三塁打を放ち7-2と大きく点差を広げる。

 東急は8回裏、先頭の鈴木圭一郎がレフト線に二塁打、二死後清水喜一郎のタイムリー三塁打で1点返すが反撃もここまで。

 森下重好が10個目の勝利打点を記録して単独トップに立った。二位は9個の大下弘、三位タイは8個で小鶴誠と藤村富美男が続いている。勝利打点は併殺崩れも含まれるので意味の無い数値だと小学生レベルの論評をしている評論家気取りは多数存在するが、発言するなら事実関係を検証してからにすべきである。昭和22年の勝利打点ランキングがこのような状況となっている事実をどう見る?

2026年6月23日火曜日

22年 第19節 週間MVP

週間MVP

投手部門
 南海 中谷信夫 1 3勝0敗1完封。 南海5連勝の立役者。

打撃部門
 南海 山本一人 1 18打数7安打5得点9打点、3本塁打。勝利打点3個。南海5連勝の立役者。

殊勲賞
 大阪 藤村富美男 2 19打数5安打2得点7打点。 
 太陽 井筒研一  1 23日の阪急戦で2安打完封。 
 阪急 上田藤夫  1 22日の中日戦で12回裏サヨナラ打。 
 南海 堀井数男  1 19打数10安打3得点4打点。 4節連続打率4割越え。
 太陽 松井信勝  1 21日の中日戦と25日の金星戦で決勝打。 

敢闘賞
 大阪 本堂保次  2 21打数9安打1得点3打点。 
 大阪 土井垣武  2 19打数8安打1得点2打点。 
 金星 西沢道夫  2 20打数7安打2得点3打点。 
 中日 大沢清   1 21打数7安打1得点2打点。 
 大阪 富樫淳   2 16打数7安打3得点2打点。 

技能賞
 巨人 平山菊二  2 21日の南海戦で塀際の魔術師 。
 太陽 辻井弘   1 22日の金星戦で好判断。

2026年6月21日日曜日

日刊スポーツ マイクロフィルム

 スポーツ紙では最も歴史が古い「日刊スポーツ」は昭和21年3月創刊です。

 そして、創刊以降の全ての記事をマイクロフィルムで閲覧することができますので、昭和21年~24年の実況中継は「日刊スポーツ」の記事で検証することが可能です。

 昨日付けブログで「安井鍵太郎は2015年の訃報で97歳の長寿だったと報道された。」と書きましたが、筆者が横浜市中央図書館で2015年11月11日の記事を「日刊スポーツ」マイクロフィルムで閲覧して確認しています。

 スポーツ紙のマイクロフィルムは、横浜では「日刊スポーツ」だけ閲覧できますが、他紙もマイクロフィルム化されているようなので、全国の図書館でご確認ください。但し、昭和21年~24年の記事は創刊が古い「日刊スポーツ」しか無いかもしれません。

 横浜市中央図書館で調べ物をする際は、近くにある横浜を代表する町中華の「三幸苑」、スパイスの効いた「キクヤカリー」や「ムムムカリー」でランチしてから行くのがお勧めです。


2026年6月20日土曜日

22年 阪急vs中日 11回戦

8月25日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 3 0 0 0 0 0 4 阪急 37勝42敗3分 0.468 野口二郎
0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 中日 46勝29敗1分 0.613 藤本英雄 服部受弘

勝利投手 野口二郎 15勝12敗 
敗戦投手 服部受弘 13勝4敗

二塁打 (中)藤本、小鶴、藤原、古川
三塁打 (急)下社

勝利打点(急)安井鍵太郎 2

猛打賞 (急)田中幸男(4安打)3


安井鍵太郎が決勝打、田中幸男が追撃打

 第19節最終戦、西宮の第2試合は野口二郎と藤本英雄の先発で午後3時20分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は初回、先頭の山田伝がストレートの四球で出塁すると二盗に成功、上田藤夫が走者を進める右打ちで一ゴロ、これが進塁打となって一死三塁、野口明の左前タイムリーで1点を先制する。

 中日は2回裏、二死後藤本が左中間に二塁打、藤原鉄之助が三塁線を抜くタイムリーを放ち1-1の同点に追い付く。この時の守備でアクシデントがあったのか、サード荒木茂は安井鍵太郎と交代する。荒木はこの後しばらく欠場が続くので、怪我があった模様。

 中日先発の藤本は2回で降板し、3回から服部受弘がマウンドに上がる。

 阪急は4回表、二死後日比野武のライトへの当りを杉江文二が落球、下社邦男の遊ゴロもショート杉浦清監督がエラーして二死一二塁、安井鍵太郎が三遊間を破るタイムリーを放ち2-1と勝越し、送球の間に一走下社は三塁に進み、打者走者の安井も二塁に達して二死二三塁、田中幸男がライト線に2点タイムリーを放ち4-1とリードする。

 中日は4回裏、先頭の小鶴誠がセンター左奥に二塁打、二死後藤原が三塁線を抜くタイムリー二塁打を放ち2-4とする。

 5回以降は両軍無得点。

 野口二郎は7安打無四球3三振の完投で15勝目をマークする。

 突然のアクシデントで途中出場した安井鍵太郎が決勝打を放った。安井の勝利打点は7月15日の巨人戦以来今季2個目となるが、7月15日の週は絶好調で17打数9安打を記録して第13節の週間MVPに輝いた。

 田中幸男が勝負を決める2点タイムリーを放った。この日は4打数4安打で今季3度目の猛打賞、4安打は6月21日の東急戦以来今季2度目となる。

 安井鍵太郎も田中幸男も歴史に埋もれてその実像はほとんど伝わっていない。

 安井鍵太郎は2015年の訃報で97歳の長寿だったと報道された。

 田中幸男は滝川中学時代、セカンドの伊東甚吉と組んだ二遊間コンビは全国一と言われた。

2026年6月18日木曜日

22年 東急vs大阪 14回戦

8月25日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 1 1 1 0 1 0 5 東急 28勝45敗2分 0.384 出沢政雄 黒尾重明 
2 0 0 0 0 0 0 0 X 2 大阪 52勝26敗3分 0.667 若林忠志

勝利投手 黒尾重明   9勝11敗 
敗戦投手 若林忠志 16勝9敗

二塁打 (東)黒尾
三塁打 (東)長持
本塁打 (東)苅田久徳 2号、白木義一郎 2号

勝利打点(東)一言多十 4


東急、打線の組み換えで連敗ストップ

 第19節最終日、後楽園の第2試合は出沢政雄と若林忠志の先発で午後3時17分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 今節4連敗で最下位に低迷する東急は首位大阪にプロ入り初登板のサウスポー出沢政雄をぶつけてきた。

 大阪は初回、先頭の呉昌征が中前打で出塁すると二盗に成功、塚本博睦の中前打で無死一三塁、ダブルスチールを決めて1点を先制、本堂保次の中前打で無死一三塁、東急ベンチは早くも先発の出沢から黒尾重明にスイッチ、藤村富美男の中犠飛でこの回2点を先制する。

 東急は2回表、先頭の大下弘が四球で出塁、白木の中前打で無死一二塁、鈴木圭一郎の右前打で無死満塁、苅田久徳監督の右犠飛で1点返して1-2とする。

 東急は4回表、先頭の大下が遊失で出塁するが二盗に失敗、二死後鈴木圭一郎が中前打で出塁、苅田の左前打で二死一二塁、黒尾の右前タイムリーで2-2の同点に追い付く。

 東急は5回表、このところトップに起用されている長持栄吉の当りがセンターにヒット、これが大きくイレギュラーして抜けて行き三塁打、一言多十の右前タイムリーで3-2と勝ち越す。

 東急は6回表、一死後苅田がレフトスタンドに第2号ホームランを叩き込んで4-2とする。

 東急は8回表、先頭の白木がレフトスタンドに第2号ホームランを叩き込んで5-2とする。

 初回無死でリリーフした黒尾重明は9回を投げて1安打6四球2三振無失点。実質1安打完封で9勝目をマークする。

 最下位に低迷する苅田監督はこのところ打線を入れ替えてテコ入れを図ってきた。一番に起用した長持栄吉が決勝点のお膳立てとなる三塁打で勝利に貢献。この日は大下をファーストに回して白木をレフトで先発起用、その白木も貴重な追加点となる本塁打を放った。

 苅田自身も追撃の第2号ホームランを放ち、東急は久々の勝利で5連敗を免れた。

2026年6月16日火曜日

22年 金星vs太陽 14回戦

8月25日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 1 0 3 金星 30勝46敗2分 0.395 江田孝 内藤幸三 清原初男 
0 0 1 2 2 3 0 0 X 8 太陽 34勝43敗3分 0.442 井筒研一 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 15勝14敗 
敗戦投手 江田孝      7勝17敗

二塁打 (太)藤井
三塁打 (金)大友 (太)佐竹、森下

勝利打点(太)松井信勝 3


両軍合計4犠飛

 第19節最終日、西宮の第1試合は江田孝と井筒研一の先発で午後1時36分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は初回、先頭の酒沢政夫が右前打で出塁、大友一明が右中間に先制のタイムリー三塁打を放ち1-0、一死後西沢道夫が四球を選び、清原初男の左犠飛で2-0とリードする。

 太陽は3回裏、先頭の佐竹一雄が右越えに三塁打、一死後井筒が四球を選び、トップに返り辻井弘の中犠飛で1点返して1-2とする。

 太陽は4回裏、先頭の森下重好が右中間に三塁打、中谷順次の中犠飛で2-2の同点に追い付き、伊勢川真澄が右前打で出塁、荒川昇治の一ゴロの間に伊勢川が二塁に進んで二死二塁、松井信勝の中前タイムリーで3-2と逆転に成功する。続く井筒に代えて蔵本光夫を代打に起用するが中飛に倒れる。

 先発井筒に代打を出した太陽は5回から真田重蔵をマウンドに送る。

 太陽は5回裏、先頭の辻井が中前打で出塁、金星ベンチはここで先発の江田から内藤幸三にスイッチ、藤井勇が右越えにタイムリー二塁打を放ち4-2、森下の三ゴロで二走藤井が飛び出して二三塁間に挟まれ、「5-4-5」と転送されてタッチアウト、この間に打者走者の森下は二塁に進み、二死後伊勢川の中前タイムリーで5-2とリードを広げる。

 太陽は6回裏、一死後松井が四球で出塁、真田の遊ゴロをショート中村信一がエラー、トップに返り辻井の投前バントを内藤が間に合わない三塁に送球し、これが悪送球となる間に二走松井が生還して6-2、バックアップしたレフト小前博文はホームに送球、一走真田は三塁に進んでいたがオーバーラン、これを見たキャッチャー清原が三塁に悪送球して真田も生還して7-2、更に打者走者の辻井まで二塁、三塁を回ってホームに還って8-2と大きくリードする。

 このプレーで、辻井には犠打が記録され、ピッチャー内藤の三塁送球は野選と悪送球による失策、更にキャッチャー清原の悪送球による失策が記録された。太陽はノーヒットで3得点、内藤の3失点は自責点ゼロだった。

 金星は8回表、先頭の大友の当りは二ゴロ、これをセカンド荒川昇治がエラー、坪内道則監督の右前打で無死一二塁、西沢道夫の投ゴロで坪内が二封されて一死一三塁、清原の中犠飛で1点返して3-8とするが反撃もここまで。

 リリーフの真田重蔵は5イニングを2安打無四球無三振1失点、自責点ゼロの好投で15勝目をマークする。

 両軍合計4犠飛を記録。清原初男は2犠飛であった。既報のとおり、犠飛は昭和16年から公式記録から外されて、復活するのは昭和29年からになるので、本日記録された4本の犠飛は公式記録では全て凡打扱いになって打数に加算されている。

2026年6月14日日曜日

訂正のお知らせ

 読者の方からのご指摘により、2012年2月10日付け「14年 セネタースvsタイガース 9回戦」におけるセネタース4回表の攻撃での得点経過を修正しました。 
(誤)「柳鶴震のタイムリー二塁打で5-0」 
(正)「柳鶴震が左中間を破るタイムリー二塁打を放ち4-0、佐藤武夫の遊ゴロの間に柳は三進して一死三塁、家村相太郎の中犠飛で5-0とする。」  
 私の解読ミスが原因でした。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い申し上げます。

 なお、この日(昭和14年9月6日)の家村相太郎の中犠飛は公式記録になります。

 「犠飛」については、1939(昭和14)年に大リーグの規則改正により公式記録となりました。日本では導入が少し遅れて昭和14年4月22日以降は公式記録として扱われることになりました。
 ところが昭和16年から「犠飛」は公式記録から外され、「打点」は記録されますが「凡打」の扱いとなって打数に加算されることになりました。軍部からの指摘という説もありますが、戦後も昭和28年まで継続され、昭和29年から公式記録となります。

 例えば川上哲治の公式記録では、昭和14年と15年の「犠飛」は4本と4本で、昭和29年は7本が記録されて以降は昭和33年の引退年まで毎年記録されていますが、昭和13年春秋と昭和16年~昭和28年は「犠飛」が記録されていません。

 当ブログでは、「犠飛」が公式記録ではなかった時期についてもスコアカードから「犠飛」と認められるケースは全て「犠飛」として実況中継しており、この間の「幻の犠飛」は全て集計しています。

2026年6月12日金曜日

22年 南海vs巨人 8回戦

8月25日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  4  5 南海 42勝35敗3分 0.545 中谷信夫
0 0 0 0 0 0 0 0 1  0  1 巨人 37勝40敗1分 0.481 多田文久三 小松原博喜

勝利投手 中谷信夫   11勝10敗 
敗戦投手 小松原博喜 5勝5敗

二塁打 (南)堀井
本塁打 (南)山本一人 9号

勝利打点(南)山本一人 5

猛打賞 (南)堀井数男 7


南海、今節5連勝

 第19節最終日、後楽園の第1試合は中谷信夫と多田文久三の先発で午後1時8分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は初回、先頭の安井亀和が四球で出塁するが二盗に失敗、二死後田川豊が四球を選び、山本一人監督の中前打で二死一二塁とするが、好調堀井数男は一ゴロに倒れて無得点。

 南海は2回表、先頭の飯田徳治が四球で出塁するが、筒井敬三の遊ゴロが「6-4-3」と渡るゲッツー、中谷が四球で出塁するが、小林悟楼は中飛に倒れて無得点。

 南海は3回表、先頭の安井が2打席連続四球、ここまで5四球の先発多田はここで降板して小松原博喜がライトからマウンドに上がり、河西俊雄も四球で無死一二塁、しかし田川の送りバントは捕邪飛となって失敗、山本の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 序盤はちぐはぐな攻撃が続いた南海は6回表、一死後堀井が左中間に二塁打、しかし飯田の遊ゴロで二走筒井がスタートを切って三塁タッチアウト、筒井の三塁線を抜くヒットで飯田は三塁に進み、更にホームに向かって三本間に挟まれるが、サード山川喜作の悪送球で飯田が還って1点を先制する。

 巨人は9回裏、一死後中島治康が左前打で出塁、二死後手痛いタイムリーエラーを犯した山川が左前打でつないで二死一三塁、千葉茂が起死回生の同点タイムリーを左前に放ち1-1と追い付く。

 南海は10回表、先頭の安井が四球で出塁、河西の一塁線バントが内野安打となって無死一二塁、田川の送りバントは小松原が三塁に送球して二走安井は三封、一死一二塁となって山本がレフトスタンドにスリーランを叩き込んで4-1と勝越し、堀井が三塁線に内野安打、サード山川喜作の悪送球もあって打者走者の堀井は二塁に進み、二死後筒井のレフト線タイムリーで5-1とする。

 9回に同点に追い付かれた中谷信夫は10回裏を三者凡退に抑え、6安打無四球3三振の完投で11勝目をマークする。

 南海は拙攻拙走の連続だったが山本監督の一発で勝負を決めた。山本一人は今節3本塁打。

 堀井数男は相変わらず絶好調で今月5度目の猛打賞。

 南海は今節5連勝。中谷信夫が3勝、別所昭が2勝。

2026年6月11日木曜日

22年 太陽vs中日 13回戦

8月24日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 太陽 33勝43敗3分 0.434 真田重蔵 
0 0 0 0 0 0 1 2 X 3 中日 46勝28敗1分 0.622 清水秀雄

勝利投手 清水秀雄 13勝6敗 
敗戦投手 真田重蔵 14勝14敗

三塁打 (中)金山

勝利打点(中)藤本英雄 2

猛打賞 (中)清水秀雄 1


清水秀雄、今季6度目の完封で13勝

 西宮の第2試合は真田重蔵と清水秀雄の先発で午後3時27分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 現在リーグを代表する好調投手同士の投げ合いで6回まで両軍無得点。

 中日は7回裏、二死後清水が三遊間に内野安打、ショート松井信勝の悪送球もあって打者走者の清水は二塁に進み、上林繫次郎に代わる代打藤本英雄が三塁線を破る先制タイムリーを放ち1-0とリードする。

 中日は8回裏、先頭の三村勲が中前打で出塁、トップに返り古川清蔵の遊ゴロの間に三村は二進、金山次郎が右中間にタイムリー三塁打を放ち2-0、大沢清の二ゴロの間に三走金山が還って3-0とリードを広げる。

 清水秀雄は3安打2四球4三振で今季6度目の完封、13勝目をマークする。2回に真田と辻井弘の連打で一死一二塁のピンチを迎えるが藤井勇を遊ゴロ併殺に打ち取り、8回にも2四球で一死一二塁のピンチを招いたが真田を遊ゴロ併殺に打ち取った。

 8月の清水は5勝1敗4完封で、月間MVPの最有力候補である。戦前は剛球投手だったが、戦後は体が太って技巧派に転向した。

2026年6月10日水曜日

22年 大阪vs南海 11回戦

8月24日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 大阪 52勝25敗3分 0.675 御園生崇男 野崎泰一 
0 1 0 0 0 6 0 0 X 7 南海 41勝35敗3分 0.539 別所昭

勝利投手 別所昭        21勝13敗 
敗戦投手 御園生崇男 15勝2敗

二塁打 (大)本堂、塚本、呉
本塁打 (南)山本一人 8号

勝利打点(南)山本一人 4

猛打賞 (南)山本一人 5


山本監督が先制本塁打に勝利打点と猛打賞

 後楽園の第2試合は御園生崇男と別所昭の先発で午後3時2分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は2回裏、先頭の山本一人監督がレフトスタンドに第8号ホームランを叩き込んで1点を先制する。

 5回まで4安打無得点の大阪は6回表、一死後塚本博睦がライト線に二塁打、富樫淳の中前打で一死一三塁、藤村富美男が三遊間を破るタイムリーを放ち1-1の同点に追い付く。

 南海は6回裏、先頭の安井亀和の当りは遊ゴロ、これをショート武智修がエラー、河西俊雄はストレートの四球で無死一二塁、田川豊の二ゴロで河西が二封されて一死一三塁、山本が三遊間を破るタイムリーを放ち2-1と勝越し、ダブルスチールを決めて一死二三塁、絶好調の堀井数男が中前に2点タイムリーを放ち4-1、飯田徳治の中前打で一死一二塁、別所の左前タイムリーで5-1、レフト塚本からの返球が逸れる間に一走飯田は三塁に達し、打者走者の塚本も二塁を陥れて一死二三塁、二死後小林悟楼の二ゴロをセカンド本堂保次がエラーする間に三走飯田が還って6-1、トップに返り安井の中前タイムリーで7-1として試合を決める。

 別所昭は9安打1四球1三振の完投で21勝目をマークする。

 別所はハーラー独走態勢に入ってきたが、週間MVPは第1節の一度だけであることから分かるように、シーズン序盤は快調であったがその後は不安定な投球が続いてきた。現状においてもリーグ全体で最も投球内容がいいのは真田重蔵と清水秀雄であり、ここに来てようやく別所が勝ち星を伸ばしてきた。

 山本一人監督が2回に先制本塁打、6回に勝利打点となるタイムリー、そして猛打賞の活躍であった。

2026年6月8日月曜日

22年 金星vs阪急 14回戦

8月24日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 1 0 1 3 金星 30勝45敗2分 0.400 重松通雄 
0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 阪急 36勝42敗3分 0.462 今西錬太郎

勝利投手 重松通雄     10勝9敗 
敗戦投手 今西錬太郎 15勝11敗

二塁打 (金)西沢、重松 (急)荒木、上田

勝利打点(金)内藤幸三 1

猛打賞 (金)西沢道夫 5


重松通雄、接戦を制して10勝目

 第19節4日目、西宮の第1試合は重松通雄と今西錬太郎の先発で午後1時32分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は4回表、先頭の坪内道則監督の当りは三ゴロ、これをサード荒木茂がエラー、坪内が二盗を決め、西沢道夫が三塁線を抜くタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 阪急は6回裏、先頭の田中資昭が左前打で出塁、トップに返り山田伝は三塁に内野安打で無死一二塁、上田藤夫がセオリーどおり三前に送りバントを決めて一死二三塁、青田昇は四球で一死満塁、野口明の投ゴロの間に三走田中が還って1-1の同点とする。

 金星は7回表、一死後小前博文が四球を選んで出塁するが二盗に失敗、しかし中村信一が中前打から二盗に成功、重松が左中間にタイムリー二塁打を放ち2-1と勝ち越す。

 阪急は8回裏、一死後山田が中前打で出塁、上田のライト線二塁打で一死二三塁、青田の遊ゴロをショート酒沢政夫がエラーする間に三走山田が還って2-2と同点に追い付く。

 金星は9回表、先頭の西沢が中前打で出塁、二死後中村が中前打、重松は四球を選んで二死満塁、門馬祐に代わる代打内藤幸三が押出し四球を選んで3-2と勝ち越す。

 重松通雄は6安打3四球無三振の完投で10勝目をマークする。

 下手投げの重松とサイドハンドの今西の投げ合いは終盤までもつれる接戦となった。重松は107球、今西は131球。最後は今西がバテたようだ。

2026年6月5日金曜日

22年 東急vs巨人 11回戦

8月24日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 1 2 東急 27勝45敗2分 0.375 白木義一郎
1 0 0 0 0 0 1 4 X 6 巨人 37勝39敗1分 0.487 近藤貞雄 川崎徳次

勝利投手 川崎徳次     15勝9敗 
敗戦投手 白木義一郎 14勝18敗

二塁打 (巨)川上2、平山
三塁打 (巨)川崎
本塁打 (東)大下弘 9号

勝利打点(巨)田中資昭 2 

猛打賞 (巨)平山菊二 3


川崎がリリーフで15勝目

 第19節4日目、後楽園の第1試合は白木義一郎と近藤貞雄の先発で午後1時9分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は初回、先頭の長持栄吉が左前打で出塁、二番レフトで起用された黒尾重明の右前打で無死一二塁、一死後大下弘の右前タイムリーで1点を先制する。

 巨人は1回裏、二死後千葉茂が左前打で出塁、川上哲治のセンターへの痛烈な当りがイレギュラーして外野を抜けタイムリー二塁打となって1-1の同点とする。

 東急は4回表、先頭の飯島滋弥が四球で出塁、巨人ベンチはここで先発の近藤から川崎徳次にスイッチして大下以下を抑える。

 近藤貞雄は4回まで5安打2四球と不安定な出来だった。川崎への継投は妥当な判断であった。

 巨人は3回から6回まで無安打であったが、7回裏、一死後平山菊二がライト線に二塁打、田中資昭の中前タイムリーで2-1と勝ち越す。

 巨人は8回裏、先頭の川崎が右越えに三塁打、トップに返り呉新亨の中前タイムリーで3-1、一死後千葉の一塁線ヒットで一二塁、川上のレフト線タイムリー二塁打で4-1、二死二三塁となって平山が右前に2点タイムリーを放ち6-1として試合を決める。

 東急は最終回、二死後大下がライトスタンドに第9号ホームランを叩き込んで1点を返すが反撃もここまで。

 川崎徳次は6イニングを1安打3四球1三振1失点、15勝目をマークする。大下の一発以外は完ぺきに抑えた。

 センター呉新亨が7個の刺殺を記録。8回と9回には苅田と飯島の大飛球を背走好捕して川崎を助けた。

 大下弘が第9号を放ち本塁打トップの森下重好に並んだ。大下は昨年、引っ張り専門の打撃が守旧派の評論家から批判を浴び、今季はレフト方向へのヒットが多かったがホームランは少なくなっていた。6月は0本塁打であったが、7月以降強打が蘇り、7月は3本、8月は4本を放ってトップに並んできた。7月25日に左中間をライナーで破るランニングホームランが1本あったが、その他は全て右越えの一発である。

2026年6月4日木曜日

22年 金星vs中日 9回戦

8月23日 (土)西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 金星 29勝45敗2分 0.392 三富恒雄 
0 0 1 2 0 1 1 0 X 5 中日 45勝28敗1分 0.616 服部受弘

勝利投手 服部受弘 13勝3敗 
敗戦投手 三富恒雄   4勝9敗

二塁打 (中)大沢、笠石 
三塁打 (金)小前

勝利打点(中)大沢清 5


服部受弘が完投で13勝目

 西宮の第2試合は三富恒雄と服部受弘の先発で午後3時13分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は3回裏、二死後古川清蔵が左前にヒット、金山次郎の遊ゴロをショート酒沢政夫がエラーして二死一二塁、大沢清の中前タイムリーで1点を先制する。

 中日は4回裏、一死後野口正明が四球で歩くと二盗に成功、三村勲は四球で一死一二塁、藤原鉄之助の右前打で一死満塁、服部の左犠飛で2-0、トップに返り古川のレフト線タイムリーで3-0とする。

 中日は6回裏、先頭の三村が右前打で出塁、藤原鉄之助も右前打で無死一二塁、服部が送りバントを決めて一死二三塁、トップに返り古川の左犠飛で4-0、着々と加点する。

 中日は7回裏、二死後杉浦清監督が三塁線にヒット、野口に代わる代打笠石徳五郎が右越えに二塁打、ライト門馬祐からの返球を中継したセカンド大友一明の悪送球の間に三塁に進んでいた杉浦がホームに還って5-0とダメ押す。

 金星は9回表、先頭の坪内道則監督が中前打で出塁、二死後小前博文が左中間にタイムリー三塁打を放ち1点返して零封を免れたが反撃もここまで。

 服部受弘は6安打2四球1三振の完封で13勝目をマークする。

 第16節~18節は欠場が続いていた古川清蔵がタイムリーと犠飛で2打点を記録、久々の活躍を見せた。