テレビ映画「激突!」はスティーブン・スピルバーグ監督の出世作で「警部マクロード」のデニス・ウィーバーが主演したサスペンスですが、野球ブログである当ブログが書く「激突」は当然にして野球ネタです。
本稿はスポーツ報知・蛭間豊章記者のサイト「Baseball Inside」の2月27日付け記事「本塁激突プレーが減るのだろうか(第764回)」(以下「同記事」)を参照させていただいております。
同記事によると、今季のメジャーリーグでは無謀な本塁突入を防止するルールが導入されるとのことです。
我々は“チャーリー・ハッスル”ことピート・ローズが1970年のオールスターで見せたような本塁突入を見ることができなくなるようです。この時ローズは、レイ・フォッシー捕手に激突しながら必死に右手をホームベースに伸ばしてサヨナラのホームインをすることとなりました。
同記事には「ギャビー・サンチェス捕手が『走者に下敷きにされながら、(アウトにした)球を審判に見せつけるプレーに勝るものはない』と発言したこともあった。」とも書かれています。激突されるキャッチャーサイドからもこのルール改正は疑問視されているようです。
筆者の乏しいキャッチャー経験は高校3年の1年間だけ(しかも神奈川軟式です)です。近年は軟式でもレガースを付けているようですが当時(1976年)はレガースもありませんでした。スパイクも現在のようなイボイボタイプではなく三角形の金属製です。それでもキャッチャーとしての醍醐味は突っ込んでくる走者を素足でブロックしてアウトにする瞬間でした。
同記事にも書かれているように、3年前のバスター・ポージーが大怪我を負った激突がルール改正のきっかけとなったようです。高校野球で禁止するのはまだ理解できますが、大リーグ名物とも言える本塁激突シーンが見られなくなるような“お嬢さん野球”を見せられて楽しめるのでしょうか?もう一方の大リーグ名物である乱闘シーンまで禁止されることはないでしょうね(笑)。
*1970年オールスターゲーム12回裏、ピート・ローズがレイ・フォッシー捕手に激突したシーンを捉えた直筆サイン入り写真。
キャッチャーミットを吹き飛ばしたローズの右手が本能をむき出しにしてホームベースに伸びているところをご確認ください。
*1993年8月4日、死球を食らったロビン・ベンチュラ(26歳)はマウンド上のノーラン・ライアンに飛び掛かっていったが、迎え撃ったライアンがヘッドロックからベンチュラをぼこぼこにしたシーン。この時ライアン46歳。退場宣告を受けたのはロビン・ベンチュラの方でした。
*解説文には「Robin Ventura - Only Man to Get 5 Hits Off Nolan In One Game (In The Face)」と書かれています(笑)。