2026年5月31日日曜日

22年 南海vs東急 14回戦

8月23日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
4 1 0 0 1 0 1 0 0 7 南海 40勝35敗3分 0.533 松川博爾 中谷信夫 
0 1 0 2 0 1 0 1 0 5 東急 27勝44敗2分 0.380 黒尾重明

勝利投手 中谷信夫 10勝10敗 
敗戦投手 黒尾重明   8勝11敗

二塁打 (南)堀井 (東)苅田
三塁打 (南)朝井

勝利打点(南)堀井数男 6

猛打賞 (南)安井亀和 5、堀井数男 6


南海、点の取り合いを制す

 後楽園の第2試合は松川博爾と黒尾重明の先発で午後3時4分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は初回、先頭の安井亀和が中前打で出塁、河西俊雄が一塁線に送りバントを決めて一死二塁、田川豊の二ゴロが進塁打となって二死三塁、山本一人監督が四球から二盗を決めて二死二三塁、堀井数男のピッチャー強襲ヒットが2点タイムリーとなって2-0、飯田徳治の左前打で二死一二塁、朝井昇がライト線に2点タイムリー三塁打を放ちこの回一挙4点を先制する。

 南海は2回表、先頭の筒井敬三が左前打で出塁、トップに返り安井の中前打で無死一二塁、河西の三ゴロをサード飯島滋弥がエラーする間に二走筒井が還って5-0とする。

 東急は2回裏、先頭の大下が四球で出塁、ファーストでスタメン出場の白木義一郎も四球を選び、連続三振で二死一二塁となって、清水喜一郎の中前タイムリーで1点返して1-5とする。

 東急は4回裏、一死後白木、鈴木圭一郎が連続四球、黒尾の二遊間内野安打の間に二走白木がホームイン、セカンド安井の二塁送球の隙を突いて三塁に進んでいた鈴木圭一郎もホームに還る好走塁を見せて2点を返し3-5と詰め寄る。黒尾には1打点が記録された。南海ベンチはここで先発の松川から中谷信夫にスイッチ、二死後熊耳武彦の遊ゴロをショート朝井が一塁に悪送球して二死一三塁、ここでダブルスチールを敢行するが、キャッチャー鈴木圭一郎からの二塁送球をショート朝井が本塁に返球して三走黒尾はタッチアウトで本盗塁失敗。

 ここでダブルスチールが決まっていたら試合の展開は変わっていたかもしれない。

 南海は5回表、先頭の河西が四球を選んで出塁、田川のバントヒットで無死一二塁、ここでダブルスチールを仕掛けると、キャッチャー鈴木圭一郎は三塁ではなく二塁に送球して一走田川はタッチアウト、二走河西は三塁に進んだが重盗の片割れアウトの場合は盗塁は記録されない。一死三塁から山本の遊ゴロの間に三走河西が還って6-3と突き放す。

 東急は6回裏、一死後白木が左前打で出塁、鈴木圭一郎の遊ゴロをショート朝井がエラーして一死一三塁、黒尾の二ゴロ併殺崩れの間に三走白木が還って4-6と追い上げる。

 南海は7回表、先頭の安井が左前打で出塁、河西も左前打を放って無死一二塁、田川の送りバントはピッチャー黒尾が三塁に送球して二走安井は三封、ワイルドピッチで一死二三塁、山本の浅い右飛で三走河西はスタートを切っていなかったが、ライト長持栄吉からの返球が悪送球となる間に河西が還って7-4と再度突き放す。

 東急は8回裏、先頭の苅田久徳監督がレフト線に二塁打、二死後白木の二遊間タイムリーで5-7と再度追い上げるが反撃もここまで。

 東急は偶数回の全てで得点。お互い点を取りあってシーソーゲームのような展開であったが、終始南海がリードを保った。

 第16~18節の12試合で50打数22安打、猛打賞3回で3節合算の週間MVPに輝いた絶好調の堀井数男がこの日も猛打賞と勝利打点の活躍を見せた。今節もここまで3試合で11打数6安打と勢いが止まらない。

2026年5月29日金曜日

22年 阪急vs太陽 12回戦

8月23日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 0 0 0 0 0 0 0  0  0 阪急 36勝41敗3分 0.468 天保義夫 今西錬太郎 
0 0 0 0 0 0 0 0 1X 1 太陽 33勝42敗3分 0.440 井筒研一

勝利投手 井筒研一 7勝8敗 
敗戦投手 天保義夫 5勝11敗

勝利打点(太)荒川昇治 5


井筒研一、2安打完封

 第19節3日目、西宮の第1試合は天保義夫と井筒研一の先発で午後1時38分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は3回表、先頭の安井鍵太郎の当りは遊ゴロ、これをショート松井信勝がエラー、天保が送って一死二塁、田中幸男の遊ゴロの間に二走安井は三進、トップに返り山田伝が四球を選び、山田が二盗を決めて二死二三塁、しかし昨日12回裏にサヨナラ打を放ってヒーローとなった上田藤夫は一邪飛に倒れて無得点。

 太陽は5回裏、一死後伊勢川真澄がストレートの四球で出塁、荒川昇治の右前打で一死一二塁と先制のチャンス、しかし後続が倒れて無得点。

 7回まで両チームともスコアリングポジションに走者を進めたのは1回ずつだけ。

 阪急は8回表、先頭の安井に代わる代打野口二郎が左前打で出塁、天保がこの日2個目の送りバントを決めて一死二塁、しかし後続なく無得点。

 太陽は8回裏、先頭の佐竹一雄の当りは三ゴロ、これをサード荒木茂がエラー、松井が送りバントを決めて一死二塁、しかしここも後続なく無得点。

 太陽は9回裏、一死後森下重好が二遊間にヒット、中谷信夫の左前打で一死一二塁、阪急ベンチはここで天保から今西錬太郎にスイッチ、伊勢川が左前打を放って一死満塁、ここで荒川がセンターにサヨナラヒットを放ち接戦に終止符を打つ。

 井筒研一は2安打1四球1三振で今季2度目の完封、7勝目をマークする。

 井筒は7月6日の中日戦で今季初の完封勝利を飾り、その後も好投を続けてきたが、相手投手の完封で敗れたゲームが4試合あって勝ち星を伸ばすことはできなかった。この日も天保の好投で0対0が続いたが、最後まで集中力を切らすことはなかった。

2026年5月27日水曜日

22年 巨人vs大阪 14回戦

8月23日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 2 0 3 巨人 36勝39敗1分 0.480 中尾輝三 諏訪裕良 
4 1 2 1 0 0 0 0 X 8 大阪 52勝24敗3分 0.684 渡辺誠太郎

勝利投手 渡辺誠太郎 4勝3敗 
敗戦投手 中尾輝三    8勝10敗

二塁打 (大)塚本、本堂
三塁打 (大)本堂、呉昌征、塚本
本塁打 (大)藤村富美男 2号

勝利打点(大)富樫淳 7

猛打賞 (大)塚本博睦 3、本堂保次 5


藤村が第2号スリーラン

 第19節3日目、後楽園の第1試合は午後1時丁度、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、先頭の呉昌征が四球を選んで出塁、塚本博睦の右前打で無死一二塁、富樫淳の右前タイムリーで1点を先制、更に無死一二塁から藤村富美男がライトスタンドに第2号スリーランを叩き込んでこの回4点を先制する。

 巨人は2回表、一死後田中資昭のあたりは遊ゴロ、これをショート長谷川善三が一塁に悪送球する間に打者走者の田中は二塁に進み、内堀保の三塁線ヒットで一死一三塁、中尾の二ゴロ併殺崩れの間に三走田中が還って1-4とする。

 大阪は2回裏、二死後塚本が三塁線を破る二塁打、富樫が中前に二打席連続のタイムリーを放ち5-1とする。

 巨人は3回から二番手の諏訪裕良がマウンドに上がる。

 大阪は3回裏、一死後土井垣武が右前打で出塁すると二盗に成功、本堂保次の右中間タイムリー三塁打で6-1、二死後長谷川の打席で初球、キャッチャー内堀からピッチャー諏訪への返球の間に三走本堂がスルスルとホームに還って7-1とする。本盗は記録されていない。

 大阪は4回裏、一死後呉昌征が右越えに三塁打、塚本が左中間にタイムリー三塁打を放ち8-1と突き放す。

 巨人は8回表、先頭の林清光が中前打で出塁、山川喜作が左中間にタイムリー三塁打を放ち2-8、一死後川上の二ゴロの間に三走山川が還って3-8とするが反撃もここまで。

 渡辺誠太郎は6安打3四球2三振の完投で4勝目をマークする。

 塚本博睦は第一打席からヒット、二塁打、三塁打。本堂保次は第一打席からヒット、三塁打、二塁打。両名とも第四打席でプロ野球史上初のサイクルヒットに挑んだが本塁打は出なかった。

 藤村富美男が初回に第2号スリーランを放った。藤村の本塁打は今季2本に終わるが、2年後の昭和24年には23倍の46本塁打を放って本塁打王となる。ラビットボールが採用されたことも大きいが、これほどの変化を見せた打者は他にいない。藤村は大下の打撃に触発されてホームランバッターに変貌を遂げていく。当ブログでは、8月4日の試合から藤村の打撃スタイルの変化を伝えてきている。

2026年5月25日月曜日

22年 中日vs阪急 10回戦

8月22日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
2 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  2 中日 44勝28敗1分 0.611 藤本英雄 
0 0 0 0 0 2 0 0 0  0   0  1X 3 阪急 36勝40敗3分 0.474 野口二郎

勝利投手 野口二郎 14勝12敗 
敗戦投手 藤本英雄 17勝12敗

二塁打 (中)小鶴

勝利打点(急)上田藤夫 3

猛打賞 (中)金山次郎 2


上田藤夫、12回裏サヨナラ打

 西宮の第2試合は藤本英雄と野口二郎の先発で午後3時27分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は初回、一死後金山次郎が中前打で出塁すると二盗に成功、大沢清が四球を選んで一死一二塁、二死後杉浦清監督の左前タイムリーで1点を先制、野口正明も左前にタイムリーを放ち2-0とリードする。

 中日は4回から6回にかけて3イニング連続で2安打を記録するが追加点はならず。これは痛かった。

 阪急は6回裏、一死後青田昇が三塁線にヒット、野口明の右前打で一死一三塁、野口明が二盗を決め、野口二郎の二遊間タイムリーで1-2、野口二郎も二盗を決めて一死二三塁、二死後下社邦男の左前タイムリーで2-2の同点に追い付く。

 ここから両軍決め手を欠き試合は延長戦に進む。

 阪急は12回裏、先頭の山田伝が左前打で出塁、トップに返り田中幸男が送りバントを決めて一死二塁、ここで上田藤夫が右前にサヨナラタイムリーを放ち熱戦に終止符を打つ。

 野口二郎は12回を完投して13安打3四球4三振、14勝目をマークする。 

 中日は13安打で12残塁、阪急は10安打で10残塁。野口二郎と藤本英雄の粘り合いとなったゲームであった。

 中日は、昨日7月28日以来欠場が続いていた古川清蔵が久々の途中出場でいきなりヒットを放ち、本日はトップに起用したが無安打に終わった。

 中日は、開幕からトップに定着していた岩本章が6月14日で離脱。その時点では首位大阪と半ゲーム差であったが、その差は7.5ゲーム差に開いている。岩本の離脱後、一番打者には笠石徳五郎、杉浦清、金山次郎、杉江文二、古川清蔵、山本尚敏を起用してきたが定着はしていない。ここまで44勝28敗1分で二位はキープしているものの、岩本離脱後は19勝19敗1分で勝率は5割である。大阪に大きく離された一番の要因は、岩本章の離脱である。

2026年5月23日土曜日

22年 南海vs大阪 10回戦

8月22日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 1 0 0 0 3 南海 39勝35敗3分 0.527 別所昭 
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 大阪 51勝24敗3分 0.680 梶岡忠義

勝利投手 別所昭    20勝13敗 
敗戦投手 梶岡忠義 11勝6敗

二塁打 (南)筒井 (大)土井垣

勝利打点(南)筒井敬三 4 


別所昭、20勝到達一番手

 後楽園の第2試合は別所昭と梶岡忠義の先発で午後3時3分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、先頭の呉昌征が二遊間にヒット、一死後富樫淳のレフト線ヒットで一死一二塁、呉が三盗を決めて一死一三塁、藤村富美男の三ゴロをサード山本一人監督がエラーする間に三走呉が還って1点を先制、藤村には打点が記録され、一死一二塁から土井垣武の二ゴロをセカンド安井亀和がエラー、この間に二走富樫が一気にホームに還って2点を先制する。土井垣には打点は記録されない。

 南海は5回表、一死後小林悟楼に代わる代打朝井昇が四球で出塁、二死後朝井が二盗を決め、河西俊雄が四球を選んで二死一二塁、田川豊の中前タイムリーで1-2、山本の一二塁間タイムリーで2-2と同点に追い付く。

 南海は6回表、先頭の飯田徳治が四球で出塁すると一死後二盗に成功、筒井敬三がレフト線にタイムリー二塁打を放ち3-2と逆転に成功する。

 初回に守備陣の乱れで2点を失った別所昭は、2回以降立ち直ってその後は無失点、4安打無四球3三振で完投し、味方が反撃してくれたので20勝目をマークする。

 2回裏大阪の攻撃、二死後呉昌征がショート後方に飛球を打ち上げ、ショート小林悟楼が捕球体勢に入っていたところレフトの堀井数男が衝突して小林が落球、このプレーに対して公式記録員の山内以九士はレフト堀井に失策を記録した。

*「遊撃が捕らんとするを左翼手が衝突したために落球したので左翼手に失策を録す」と書かれている。


2026年5月22日金曜日

22年 太陽vs金星 13回戦

8月22日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 2 0 0 0 2 0 5 太陽 32勝42敗3分 0.432 真田重蔵 
0 0 0 0 1 0 0 1 0 2 金星 29勝44敗2分 0.397 内藤幸三

勝利投手 真田重蔵 14勝10敗 
敗戦投手 内藤幸三   9勝10敗

二塁打 (太)森下

勝利打点(太)森下重好 9


好調太陽、主砲森下が決勝打、エース真田が完投勝利

 第19節2日目、西宮の第1試合は真田重蔵と内藤幸三の先発で午後1時31分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は初回、先頭の辻井弘が三塁線にヒット、辻井が二盗を決め、一死後森下重好が右越えにタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 太陽は4回表、先頭の中谷順次がライト線にヒット、伊勢川真澄が四球を選んで無死一二塁、一死後ダブルスチールを決め、佐竹一雄は四球を選んで一死満塁、松井信勝が押出し四球を選んで2-0、真田もストレートの押出し四球で3-0とリードを広げる。

 金星は5回裏、先頭の辻勇夫に代わる代打中村信一が遊失に生き、トップに返り酒沢政夫の右前打で中村は三塁に進み、ライト辻井からの三塁送球の間に打者走者の酒沢も二塁を陥れて無死二三塁、大友一明が四球を選んで無死満塁、坪内道則監督の右犠飛で三走中村が生還して1-3、二走酒沢もタッチアップから三塁に向かうが、ライト辻井が三塁に送球して酒沢はタッチアウト、併殺も記録された。

 太陽は8回表、一死後荒川昇治が四球を選んで出塁、佐竹の左前打で一死一二塁、松井信勝の左前タイムリーで4-1、真田の中前タイムリーで5-1と突き放す。この2点が試合を決めた。

 金星は8回裏、先頭の大友が中前打で出塁、坪内の右前打で無死一三塁、西沢道夫の左前タイムリーで2-5と1点を返すが、清原初男の三ゴロはサード中谷がベースを踏んで一塁送球、「5C-3」のゲッツーとなって万事休す。

 真田重蔵は7安打2四球4三振の完投で14勝目をマークする。

 主砲森下重好が決勝打を放ち9個目の勝利打点を記録。現在本塁打トップの森下は、勝利打点でも大下とトップタイに並んだ。勝利打点が意味の無い記録だと勘違いしている輩は多数見られるが、表彰対象から除外された現在でも勝利打点のデータを把握しているスポーツ紙は複数存在する。独自に調査するぐらいの心意気を見せてもらいたい。スコアカードを付けながら試合観戦すれば、必ず勝利打点を把握することができる。それをやらなければできない。

 好調太陽は直近15試合で10勝5敗の快進撃。その内、真田が7勝を占めている。

 各チームの直近15試合の成績を見てみると、中日が太陽と並んで10勝5敗でトップタイ、大阪が9勝6敗で続き、金星が8勝7敗と健闘、南海、阪急、巨人が6勝9敗、不振の東急が5勝10敗となっている。最終成績だけを見て適当なことを書いているサイトは多く見られるが、リアルタイムで分析していかないと真実は見えてこない。真実は当ブログにある。

2026年5月19日火曜日

22年 巨人vs東急 10回戦

8月22日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 1 0 0 3 巨人 36勝38敗1分 0.486 多田文久三 
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 東急 27勝43敗2分 0.386 白木義一郎

勝利投手 多田文久三   8勝7敗 
敗戦投手 白木義一郎 14勝17敗

本塁打 (巨)川上哲治 5号

勝利打点(巨)川上哲治 6


川上が決勝ツーラン

 第19節2日目、後楽園の第1試合は多田文久三と白木義一郎の先発で午後1時4分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、先頭の呉新亨がレフト線にヒット、山川喜作の遊ゴロでランナーが入れ替わり、二死後川上哲治がライトスタンドにツーランを叩き込んで2点を先制する。

 東急は1回裏、先頭の一言多十が四球を選んで出塁、一死後大下弘の右前打で一死一三塁、続く飯島滋弥の打席で大下がディレードスチールを仕掛けるが「2-4-3」と転送されてタッチアウト、三走一言は動けず、飯島は四球を選んで二死一三塁、飯島もディレードスチールを仕掛け、キャッチャー内堀保の二塁送球が悪送球となる間に三走一言が還って1-2とする。

 巨人は7回表、先頭の平山菊二が右前打で出塁、一死後内堀の左前打で一死一二塁、多田が左前にタイムリーを放ち3-1と2点差にリードを広げる。

 貴重な追撃打を放った多田は、本業のピッチングでは2回から8回まで東急打線を無安打に抑えるナイスピッチング。

 多田文久三は9回に2本目のヒットを許すが無失点に抑え、2安打5四球3三振、自責点ゼロの完投で8勝目をマークする。

 このところ活躍が聞かれなかった川上哲治が初回に決勝ツーランを放った。

 川上は7月25日の太陽戦で4安打を放ち、開幕から61試合で35打点を記録していたが、それ以降12試合連続打点ゼロが続いていた。その12試合では47打数7安打と不振が続いており、打率も3割3分台から3割5厘に落としてきた。

 川上の本塁打は7月12日以来である。川上は本質的にはホームラン打者ではなく中距離打者であるが、大下に刺激されて長距離打者に変化していく。藤村富美男にも同様の変化が見られていく。

 現時点で本塁打数トップは森下重好の9本で、大下弘と青田昇が8本で続き、更に小鶴誠と山本一人が7本で続いている。

 川上は本日で5本、藤村は1本だけである。川上は昭和23年本塁打王、藤村は昭和24年本塁打王に輝く。川上と藤村の打撃スタイルの変化を、当ブログはリアルタイムで伝えていいくことになる。

2026年5月17日日曜日

22年 中日vs太陽 12回戦

8月21日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 中日 44勝27敗1分 0.620 清水秀雄 
0 0 0 0 0 0 2 0 X 2 太陽 31勝42敗3分 0.425 池田善蔵

勝利投手 池田善蔵   6勝11敗 
敗戦投手 清水秀雄 12勝6敗

二塁打 (太)佐竹2 辻井

勝利打点(太)松井信勝 2


清水の連勝は5でストップ

 西宮の第2試合は清水秀雄と池田善蔵の先発で午後3時59分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 好調清水秀雄はこの日も6回まで太陽打線を寄せ付けず無失点。

 池田善蔵は6回まで7四球を出す荒れ模様であったが中日打線は的を絞れず無得点。

 太陽は7回裏、一死後佐竹一雄がセンター左奥へ二塁打、松井信勝が左前にタイムリーを放ち1点を先制、バックホームの間に打者走者の松井は二塁に進み、二死後トップに返り辻井弘の右中間タイムリー二塁打で2-0とリードする。

 中日は8回表、一死後杉浦清監督が四球で出塁すると二死後二盗に成功、清水の左前タイムリーで1点返して1-2とする。

 池田善蔵は最終回に一死一二塁のピンチを招くが、最後は大沢清を二ゴロ併殺に打ち取り、5安打9四球3三振の完投で6勝目をマークする。

 清水秀雄の連勝は5でストップした。

 池田の投球数は170球で、清水は83球。勝った池田は負けた清水の2倍以上の球数であった。

 池田善蔵はプロでも1948年、49年の2年連続二桁勝利をあげる活躍を見せたが、本領を発揮したのは母校の尾道商業の監督に就任してからであった。

 1964年のセンバツではエース小川邦和を擁して初出場で決勝に進み、尾崎正司がエースだった海南高校に敗れて準優勝。68年のセンバツでも準優勝と、尾道商業の全盛期を指導した。

 尾崎正司は西鉄に入団したが野球では芽が出ず、後に「将司」に改名してゴルフで成功する。

 小川邦和は早稲田から巨人に入団し、「シピンキラー」として名を馳せた。球界随一のインテリ選手としても有名。

2026年5月15日金曜日

22年 大阪vs東急 13回戦

8月21日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 0 0 0 2 0 0 2 7 大阪 51勝23敗3分 0.689 若林忠志
0 0 1 1 0 0 0 0 0 2 東急 27勝42敗2分 0.391 白木義一郎 黒尾重明

勝利投手 若林忠志     16勝8敗 
敗戦投手 白木義一郎 14勝16敗

二塁打 (大)藤村、富樫
三塁打 (大)若林

勝利打点(大)藤村富美男 8

猛打賞 (大)富樫淳 4


若林忠志が完投で16勝目

 後楽園の第2試合は若林忠志と白木義一郎の先発で午後2時52分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、一死後塚本博睦がセンターにフライを打ち上げると一言多十が落球、富樫淳の中前打で一死一二塁、藤村富美男のライト線タイムリー二塁打で1点を先制、一死二三塁から3試合ぶりに戦列復帰の土井垣武が中犠飛を打ち上げて2-0、本堂保次も右前タイムリーで続いてこの回3点を先制する。

 東急先発の白木は2回でマウンドを降りて、3回から黒尾重明が登板する。

 東急は3回裏、先頭の黒尾が右翼線にヒット、ライトの富樫が後逸する間に打者走者の黒尾は三塁に進み、大沢喜好の右前タイムリーで1-3とする。

 投球は4回裏、先頭の一言が中前打で出塁、飯島滋弥のライト線ヒットで無死一三塁、一死後長持栄吉の左前タイムリーで2-3と1点差に迫る。

 大阪は6回表、先頭の玉置玉一が中前打で出塁、長谷川善三の二ゴロは「4-6-3」と転送されるが二塁はセーフで一塁アウト、二塁に進んだ玉置のオーバーランを見てファースト飯島が二塁に送球するが悪送球となって玉置は三塁に進み、若林がレフト線にタイムリー三塁打を放ち4-2、トップに返り呉昌征の中犠飛で5-2と突き放す。

 大阪は9回表、先頭の若林が遊失に生き、一死後塚本博睦の内野安打で一死一二塁、二死後藤村の中前打で二死満塁、土井垣が押出し四球を選んで6-2、本堂の三塁線タイムリーで7-2とダメ押す。

 若林忠志は6安打1死球2三振の完投で16勝目をマークする。ハーラー2位の藤本英雄に1勝差と迫ってきた。

 大阪は怪我から復帰してきた富樫淳が猛打賞、土井垣武が2打点の活躍であった。

 東急は5失策で自滅。最下位に低迷している。

2026年5月12日火曜日

訂正のお知らせ

 読者の方からの質問により、2016年1月24日付け「17年 阪神vs巨人 15回戦」における3回裏巨人の攻撃での得点シーンを修正しました。

 私の解読ミスによるものでした。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い申し上げます。


3回裏二死三塁からの得点シーン 

(誤)楠安夫のタイムリー→(正)玉置玉一のワイルドピッチにより三走須田博が生還

2026年5月9日土曜日

22年 阪急vs金星 13回戦

8月21日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 1 0 0 1 0 0  0   0   0  2 阪急 35勝40敗3分 0.467 今西錬太郎 
2 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  2 金星 29勝43敗2分 0.403 江田孝

二塁打 (急)青田 (金)西沢

勝利打点 なし

猛打賞 (急)下社邦男 4


今西錬太郎、12回を無四球ピッチング

 第19節初日、西宮の第1試合は今西錬太郎と江田孝の先発で午後1時38分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は初回、二死後坪内道則監督が中前打で出塁すると二盗に成功、西沢道夫がレフト線にタイムリー二塁打を放ち1点を先制、清原初男もレフト線にタイムリーを放ち2点をリードする。

 阪急は4回表、二死後楠安夫の当りは遊ゴロ、これをショート酒沢政夫がエラー、下社邦男の中前打で二死一二塁、山田伝が右前にタイムリーを放ち1-2とする。

 初回に2点を失った今西は2回以降立ち直り無失点を続ける。特に、3回から5回は三者凡退を続けて味方の反撃を待つ。

 阪急は7回表、先頭の今西が左前打で出塁、トップに返り田中幸男の二ゴロをセカンド大友一明が二塁に送球するがショート酒沢が落球、上田藤夫の三塁内野安打で無死満塁、青田昇は浅い中飛に倒れるが、野口明がストレートの押出し四球を選んで2-2の同点に追い付く。続く楠の投ゴロは「1-2-3」と渡ってダブルプレー、この回は同点止まり。

 金星は7回裏、先頭の小前博文が左前打で出塁、門馬祐の遊ゴロが野選を誘い、江田の三塁内野安打で無死満塁、しかし辻勇夫に代わる代打内藤幸三は三振、トップに返り酒沢の投ゴロは今西が本塁に送球して三走小前は本封、二死満塁から大友も中飛に倒れて勝越しのチャンスを逃す。

 8回以降は両チーム走者を出しながらも決定打を欠き、延長12回引分け。

 今西錬太郎は12回を138球で完投、10安打を許したが無四球ピッチングであった。

 江田孝は12回を170球で完投、9安打5四球に味方のエラーが5個あったが粘りのピッチングを見せた。自責点はゼロであった。

 阪急は15残塁を記録。

2026年5月7日木曜日

歴史的発見

 平山菊二が「塀際の魔術師」と呼ばれていたことは多くの野球ファンが知っている。

 昭和23年の東西対抗で、飯田徳治のレフトへの大飛球を塀によじ登ってキャッチし、大和球士が「塀際の魔術師」と名付けた逸話は有名である。

 その1年前、昭和22年8月21日に後楽園球場で行われた巨人対南海7回戦、2回裏に山本一人がレフトファウルゾーンに放った飛球を平山菊二がキャッチした。記録は「FF7」、左邪飛、レフトファウルフライであった。この試合の公式記録員山内以九士は、スコアカードの「雑記」欄に「スタンドへ手を延して好捕す」と記したのである。

 これが記録に残る最初の「塀際の魔術師」であった。

 平山は戦前から外野守備を得意としていた。昭和16年4月20日、甲子園球場で行われた阪神対巨人1回戦、8回裏に森国五郎が放ったレフトファウルゾーンへの飛球を平山がキャッチしたが、このプレーについて翌日の読売新聞は、三宅正夫の署名入り記事で「守っても8回森の難邪飛球を好捕した平山の働きは激賞してよい。」と伝えている。

 平山が昭和23年の東西対抗で突然魔術を身に付けたのではないことを歴史が証明している。真実は当ブログにある。

 

2026年5月6日水曜日

22年 巨人vs南海 7回戦

8月21日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 35勝38敗1分 0.479 川崎徳次 
0 0 0 2 0 0 0 0 X 2 南海 38勝35敗3分 0.521 中谷信夫

勝利投手 中谷信夫   9勝10敗 
敗戦投手 川崎徳次 14勝9敗

二塁打 (南)河西
本塁打 (南)山本一人 7号

勝利打点(南)山本一人 3


中谷信夫、プロ入り最高のピッチング

 第19節初日、後楽園の第1試合は川崎徳次と中谷信夫の先発で午後1時5分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 現在4位の南海を2ゲーム差で追う巨人はAクラス入りを狙うには負けられない一戦。先発の川崎徳次は38イニング連続無失点と絶好調。

 南海は4回裏、一死後田川豊の当りは三ゴロ、これをサード山川喜作が一塁に悪送球して打者走者の田川は二塁に進み、山本一人監督がレフトスタンドに第7号ツーランを叩き込んで2点を先制する。

 川崎徳次の連続無失点記録は41イニングでストップした。

 巨人は3回と6回に好調田中資昭が先頭打者でヒット、しかし何れも併殺でチャンスの芽を摘んでしまった。

 中谷信夫は3安打1四球2三振で今季2度目の完封、9勝目をマークする。ルーキー中谷としてはプロ入り最高のピッチングを見せて二桁勝利まであと1勝に迫った。

 この試合では歴史に残るプレーが見られた。特集で後述する。

2026年5月2日土曜日

22年 第16節~18節 合算週間MVP

 第16節から18節は地方遠征のため、各節5試合が4チームと2試合が4チームの変則開催となったことから各節毎の週間MVPの選出は困難となり、3節合算で表彰することに決定した。

MVP
投手部門
 中日 清水秀雄 1 4勝0敗3完封。先発3試合連続完封。 

打撃部門
 南海 堀井数男 1 12試合で50打数22安打、猛打賞3回。 3節全てで打率4割越え。

殊勲賞
 東急 大下弘   1 36打数10安打11打点。 
 金星 清原初男  1 18日の南海戦で決勝スリーラン。 
 大阪 藤村富美男 1 45打数18安打7得点9打点。 
 巨人 川崎徳次  3 4勝0敗2完封、防御率0.00。 
 金星 門馬祐   1 26打数8安打3打点。15日の南海戦で決勝打、18日の南海戦で猛打賞。 
 太陽 辻井弘   1 3日の阪急戦と4日の大阪戦で2試合連続終盤に決勝打。
  
敢闘賞
 太陽 真田重蔵 1 4勝1敗2完封。 
 大阪 呉昌征  2 52打数18安打10得点4打点。 
 太陽 荒川昇治 1 45打数15安打1得点3打点。 
 巨人 田中資昭 2 35打数12安打1得点1打点。 
 阪急 野口明  2 42打数14安打4得点6打点。 

技能賞
 南海 山本一人 1 40打数13安打6得点5打点、10四球。 
 大阪 金田正泰 1 7月31日の太陽戦で好走塁。 
 大阪 富樫淳  1 8月2日の太陽戦でサヨナラ防ぐ好返球。 
 金星 坪内道則 3 8月10日の太陽戦で太陽安打を防ぐ好守。

2026年5月1日金曜日

22年 金星vs南海 10回戦

8月18日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 4 0 0 6 金星 29勝43敗1分 0.403 重松通雄 江田孝 
0 0 0 0 0 3 0 0 0 3 南海 37勝35敗3分 0.514 丸山二三雄

勝利投手 江田孝        7勝16敗 
敗戦投手 丸山二三雄 9勝10敗

二塁打 (南)河西
本塁打 (金)清原初男 2号

勝利打点(金)清原初男 3 

猛打賞 (金)門馬祐 1 (南)小林悟楼 1


清原初男、決勝スリーラン

 第18節最終戦、後楽園の第2試合は重松通雄と丸山二三雄の先発で午後2時40分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は初回、二死後坪内道則監督の当りは三ゴロ、これをサード山本一人監督が一塁に悪送球して打者走者の坪内は二塁に進み、西沢道夫は四球、清原初男も四球を選んで二死満塁、キャッチャー筒井敬三からの三塁牽制が悪送球となる間に三走坪内に続いて二走西沢もホームに還り2点を先制する。

 南海は2回裏、一死後田川豊が中前打で出塁するが、丸山の一ゴロは「3-6-3」と渡ってダブルプレー。

 南海は3回裏、一死後小林悟楼が中前打で出塁するが、トップに返り安井亀和の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 南海は4回裏、二死後山本が中前打で出塁、堀井数男の右前打で山本は二塁をオーバーラン、ライト門馬祐からの二塁送球に山本はタッチアウト。

 南海は5回裏、一死後丸山が四球で出塁、筒井敬三の左前打で一死一二塁、しかし重松からの二塁牽制に二走丸山はタッチアウト、筒井が二盗を決め、小林の三塁内野安打で二死一三塁とするが、トップに返り安井は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。

 南海は6回裏、先頭の河西俊雄がレフト線に二塁打、一死後山本のレフト線タイムリーで1-2と1点差に迫り、堀井の右前打で一死一三塁、金星ベンチはここで先発の重松から江田孝にスイッチ、田川の左前タイムリーで2-2の同点、更に丸山の右前タイムリーで3-2と試合をひっくり返す。

 逆転された金星は7回表、先頭の酒沢政夫がストレートの四球で出塁、大友一明の左前打で無死一二塁、一死後酒沢が三盗を決めて一死一三塁、西沢の二ゴロでセカンド安井はゲッツーを狙って二塁に送球するが二塁ベースカバーに入ったショート小林が落球、この間に三走酒沢が還って3-3の同点、一死一二塁から清原がレフトスタンドに劇的なスリーランを叩き込んで6-3と再逆転する。

 南海は13安打を放ち毎回走者を出しながらちぐはぐな攻撃で9残塁。

 金星は江田孝が7回からの3イニングを無失点に抑える好リリーフで逃げ切った。