2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 阪急 19勝21敗2分 0.475 野口二郎
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 東急 12勝25敗1分 0.324 白木義一郎
勝利投手 野口二郎 6勝6敗
敗戦投手 白木義一郎 5勝9敗
二塁打 (急)田中、荒木 (東)一言
三塁打 (急)坂元 (東)長持
本塁打 (東)飯島滋弥 4号
勝利打点(急)野口明 7
好調阪急が快勝
甲子園の第1試合は野口二郎と白木義一郎の先発で午後1時40分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。
阪急は初回、好調の田中幸男が三塁線を破る二塁打、二死後野口明の中前タイムリーで1点を先制、坂元義一が中越えにタイムリー三塁打を放ち2点をりーどする。
野口二郎は5回まで6安打を打たれたが、初回、2回のピンチを「5-4-3」のゲッツーで凌いで無失点。
東急は8回裏、先頭の大沢喜好が四球を選んで出塁、一言多十の右越え二塁打で無死二三塁、トップに返り清水喜一郎に代わる代打黒尾重明の右飛で二走大沢はタッチアップから三塁に向かい、ライト坂元からの返球をピッチャー野口二郎が中継して「9-1-5」のダブルプレー。
東急は9回裏、先頭の飯島滋弥がレフトスタンドに第4号ホームランを叩き込んで1-2と1点差に迫るが後続が倒れて惜敗。
野口二郎は8安打1四球無三振の完投で6勝目をあげる。野口次郎は自伝「私の昭和激動の日々」で、戦後のピッチングについて「いい状態で投げていた時に比べたら、スピードもなにもかも、かなり落ちる。力で勝負ということは、とてもできない。やはりコントロール主体のピッチングで行くよりない。いってみれば、技巧派への転身である。」と述べている。この日の1四球無三振の完投は、その記述を裏付けている。
阪急は6月初めの放棄試合の時点では11勝19敗で最下位に低迷していたが、そこから8勝2敗と好調で借金2つまで盛り返してきた。田中と上田の一二番コンビが好調で今節5試合で何れも9安打を放った。青田は今節3本塁打12打点と爆発、野口明も今節勝利打点2個と勝負強さを発揮している。放棄試合で相当反省したようだ。