12月2日 (月) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 1 0 0 0 0 3 阪神 62勝36敗3分 0.633 三輪八郎
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 黒鷲 46勝52敗4分 0.469 中河美芳 亀田忠
勝利投手 三輪八郎 15勝5敗
敗戦投手 中河美芳 7勝15敗
二塁打 (神)堀尾
本塁打 (黒)寺内 3号
勝利打点 ジミー堀尾文人 6
寺内一隆、甲子園で柵越え本塁打
阪神は3回、一死後宮崎剛の二ゴロをセカンドサム高橋吉雄が一塁に悪送球、トップに返りジミー堀尾文人が左中間にタイムリー二塁打を放って1点を先制、皆川定之が中前タイムリーで続き2-0とする。
阪神は5回、一死後皆川が四球で出塁、本堂は中飛に倒れるが皆川が二盗を決め、カイザー田中義雄、松木謙治郎が連続四球を選んで二死満塁、松尾五郎が押し出し四球を選んで3-0とする。黒鷲ベンチはここで先発の中河美芳をファーストに回し亀田忠をマウンドに送る。中田金一は投ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。亀田は6回~9回を無失点で切り抜ける。
阪神先発の三輪八郎は5回まで黒鷲打線を無安打無得点に抑える。
黒鷲は6回、一死後山田潔が右前にチーム初ヒットを放つが岩垣二郎の投ゴロで山田は二封、寺内一隆も二ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
7回、8回も無安打の黒鷲は9回、一死後岩垣が四球で出塁、ここで寺内が左翼スタンドに運ぶ第3号ツーランホームランを放って2-3とする。阪神ベンチはここでレフトを松尾から森国五郎に交代、これで三輪は落ち着きを取り戻し、玉腰忠義は遊ゴロ、高橋は投ゴロに倒れて阪神が逃げ切る。
三輪八郎は2安打3四球2三振の完投で15勝目をあげる。寺内にホームランを許した以外は完璧な投球でした。
寺内一隆の本塁打を翌日の読売新聞は「左翼金網を越す本塁打」と伝えている。寺内のホームランは今季のリーグ全体で105本目となるが、甲子園球場でのホームランは3本目である。しかも6月8日のタイガースvsイーグルス5回戦で放った岡田福吉の本塁打はランニングホームランであることが確認されており、柵越えは4月17日の名古屋vsタイガース4回戦で吉田猪佐喜が放った本塁打1本のみであった。寺内が戦前有数のパンチ力を誇っていたことを裏付ける本塁打でした。因みに今季後楽園球場では85本のホームランが乱れ飛んでいます。
*三輪八郎は2安打完投で15勝目をあげる。
*三輪八郎に2安打に抑えられた黒鷲打線。寺内一隆が9回に放った本塁打は今季の甲子園球場では2本目となる柵越えであった。
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