12月4日 (水) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 南海 28勝69敗6分 0.289 政野岩夫 川崎徳次 天川清三郎
0 0 0 0 0 3 0 1 X 4 翼 55勝38敗10分 0.591 三富恒雄
勝利投手 三富恒雄 6勝10敗
敗戦投手 政野岩夫 12勝24敗
勝利打点 小林茂太 8
小林茂太、逆転タイムリー
苅田久徳は1日の金鯱戦に続いてライトでスタメン。
南海は初回、先頭の国久松一が中前打で出塁、木村勉が送って一死二塁、岡村俊昭の二ゴロをセカンド高橋輝彦が失する間に国久が還って1点を先制する。
5回まで石井豊の左前打2本に抑えられてきた翼は6回、先頭の織辺由三の投ゴロをピッチャー政野岩夫が一塁に悪送球、トップに返り苅田久徳が四球を選んで無死一二塁、南海ベンチはここで政野から川崎徳次にスイッチ、横沢七郎が送って一死二三塁、高橋に代わる代打野口二郎が四球を選んで一死満塁、ここで小林茂太が中前に逆転の2点タイムリーを放って2-1とする。柳鶴震は左邪飛に倒れて二死一二塁、石井が左翼線にタイムリーを放って3-1とする。
逆転した翼は7回の守備から苅田がライトからセカンドに回り、セカンド高橋の代打に出た野口がファーストに入り、ファーストの石井に代わり西岡義晴が入ってライト。
翼は8回、先頭の野口の遊ゴロをショート加藤喜作がエラー、小林の右前打で無死一三塁、柳の左犠飛で4-1とする。
7回から登板して2イニングを投げた天川清三郎がこれがプロでの最後の登板となった。平安中学時代、昭和13年夏の甲子園で優勝投手に輝いた天川はプロでは通算3勝に終わったがその内2勝は完封勝利であった。天川はシーズン終了後応召し、戦死することとなる。
三富恒雄は6安打2四球2三振1失点自責点ゼロの完投で6勝目をあげる。
小林茂太は本日も逆転決勝打を放って8個目の勝利打点を記録した。当ブログでは古くから小林茂太を「戦前最高のクラッチヒッター」と呼んできましたが、「通算打率が2割3分9厘しかない打力の弱い選手」などと考えていた方々はこの実績をどう見る?
*三富恒雄は6安打完投で6勝目をあげる。天川清三郎はこれが最後の登板となった。
*小林茂太が決勝打、石井豊が3打数3安打を記録した翼打線。
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