2013年8月24日土曜日

16年 名古屋vs朝日 2回戦


4月6日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0  1  2 名古屋 1勝1敗 0.500 河村章
0 0 0 0 0 1 0 0 0  0  1 朝日     1勝1敗 0.500 福士勇

勝利投手 河村章 1勝0敗
敗戦投手 福士勇 0勝1敗

二塁打 (名)木村、芳賀 (朝)村上、室脇、灰山

勝利打点 桝嘉一 1 


河村章、粘りの完投勝利

 名古屋は初回、先頭の本田親喜が左前打で出塁、村瀬一三は三振に倒れるが、桝嘉一が四球を選んで一死一二塁、吉田猪佐喜の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 名古屋は2回、先頭の服部受弘が四球で出塁、ところが三浦敏一の遊飛に飛び出した服部は戻れず2イニング連続ダブルプレー。

 名古屋は3回、先頭の木村進一が左前打で出塁、トップに返り本田が送って一死二塁、村瀬が四球を選んで一死一二塁、桝は三邪飛に倒れて二死一二塁、吉田の遊ゴロをショート前田諭治が失する間に二走木村が還って1点を先制する。

 5回まで2安打無得点の朝日は6回、先頭の村上重夫が右中間に二塁打、室脇正信が左中間に連続二塁打を放って1-1の同点に追い付く、灰山元章が四球を選んで無死一二塁、五味芳夫の中飛で二走室脇がタッチアップから三塁を狙うが「8-4-5」と転送されてタッチアウト。センターから通常のバックサードであればショートが中継に入るところであるが、センターフライの中継にセカンドが入っているので室脇は山なりの返球を見てスタートを切ったようだ。となるとセカンド木村の好送球が光ったプレーである。翌日の読売新聞には「浅い中飛で三塁に暴走」と書かれているが「暴走と好走は紙一重」なので単なる凡走ではなかった可能性がある。

 朝日先発の福士勇は4回~7回は三者凡退に抑える好投を見せる。8回は先頭の木村に左翼線二塁打を許し、本田に送られて一死三塁のピンチを迎えるが村瀬を三振、桝を捕邪飛に打ち取る。9回は二死後三浦敏一に四球を与えるが三浦の二盗をキャッチャー伊勢川眞澄が刺して4回から9回まで無失点を続ける。

 朝日は8回、二死後灰山が左中間に二塁打を放つが五味に代わる代打鬼頭政一は三振に倒れる。

 朝日は9回、先頭の岩田次男が左前打で出塁、代走に井筒研一を起用、前田の一塁線バントが内野安打となる間に一走井筒は一気に三塁に進み、前田が二盗を決めて無死二三塁、伊勢川が四球を選んで無死満塁、しかし福士は浅い右飛、トップに返り坪内道則も浅い左飛で三走井筒は動けず、村上も右飛に倒れる。ここは名古屋先発の河村章が踏ん張って延長戦に突入する。
 名古屋は10回表、先頭の芳賀直一が左中間に二塁打、河村が送って一死三塁、木村が四球を選んで一死一三塁、本田も四球で一死満塁、ここは満塁策の可能性がある。村瀬の投ゴロで三走芳賀は本封、これはスクイズ失敗の可能性がある。二死満塁から桝が決勝の押出し四球を選んで2-1と勝ち越す。



 河村章は10回裏の朝日の反撃を三者凡退に抑えて8安打3四球4三振の完投で今季初勝利をあげる。内容的には朝日に押されていたが粘りのピッチングを見せた。


 福士勇は10回を完投して5安打7四球5三振、最後に力尽きた。昨年の満州遠征で満州日日新聞の吉田要記者が福士の将来性を高く評価していたが、中盤戦は名古屋打線を寄せ付けず、今季の福士には期待できそうな予感を抱かせるピッチング内容であった。








                *河村章は粘りの完投で今季初勝利をあげる。











 

0 件のコメント:

コメントを投稿