2013年8月21日水曜日

当然



 当初タイトルは「英断」とする予定でしたが、あまりにも当然の対応に対して「英断」としたのではかえって高野連及び審判団に対して失礼になると判断し、タイトルは「当然」とさせていただきました。


 花巻東の156センチ千葉の特徴はカット打法にありましたが、これは明らかにバントであり、ツーストライク後はスリーバント失敗で三振となります。


 8月18日付けブログ「16年 朝日vs名古屋 1回戦 」のコメント欄をご覧ください。「商売人と言われた職業野球」様から「東洋大姫路の前原二塁手が思い浮かびましたが、shokuyakyu様は覚えていらっしゃいますか。」とのコメントをいただきましたので、「72年に甲子園に出てきた前原のカット打法については、各種マスコミは高校野球らしい選手として絶賛していました。ところが中島治康だけは読売新聞のコラムで『バッティングとはフェアグラウンドに打つものである。ファウルで逃げるのは邪道である。』と論破していました。・・・『セットポジション』というサイトの『ルールを変えた男』に詳しく書かれていますね。・・・当時のアサヒグラフで確認すると前原は九番セカンドで出場して3打席2打数無安打1三振1犠打で四球は選んでいません。上記サイトによると、郷司主審に『次はバントファウルと判定する』と注意を受けたそうです。千葉のカット打法を見て、『中島治康が生きていたらどんなコメントをするのかぁ~』と思っていたところです。」と返答させていただきました。


 前原事件を受けて、「高校野球特別規則」に「バントとは、バットをスイングしないで、意識的にバットに投球をミートさせ、内野をゆるくころがるようにした打球である。自分の好む投球を待つために、打者が意識的にファウルにするような、いわゆる“カット打法”は、そのときの打者の動作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある。(規則6・05(d))」という規程が設けられました。


 nikkansports.comによると、何と、花巻東の部長と監督はこのルールを知らなかったとのことです。1972年に起った東洋大姫路の「前原事件」は当時中学2年生だった筆者でも知っているくらい社会的にも話題になった事件でしたが、こんなことも知らないで何を指導してきたのでしょうか?


 高野連、審判部の判断は41年前の1972年から何ら変わるところはありません。熱闘甲子園の工藤のコメントを聞いても千葉に肯定的なコメントをしていますので、工藤も知らなかったみたいですね。もう一度言いますが、あれはバントです。


 千葉君には、きちんと歴史を勉強して、是非大学野球でも頑張ってもらいたい。ことの是非はともかくとして、あの打法を習得するだけの技術と根性があれば、必ず次の道は開けます。









 

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