2010年10月13日水曜日

12年秋 タイガースvsライオン 6回戦

10月21日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 6 0 0 0 0 8 タイガース  24勝6敗    0.800  西村幸生
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 ライオン     10勝19敗  0.345  大友一明 桜井七之助


勝利投手 西村幸生  10勝3敗
敗戦投手 桜井七之助 1勝1敗


二塁打 (タ)景浦、藤村 
三塁打 (タ)岡田 (ラ)藤浪


鬼頭二塁手、二つのダブルプレーを完成


 ライオンは一番セカンドに左投げの鬼頭数雄を起用。タイガース1回の攻撃、一死二塁に伊賀上良平を置いて山口政信の当りはセカンドライナー、鬼頭が捕球するとセカンドベースカバーに入ったショート中野隆雄に送球、二走伊賀上は帰れず4-6Bのダブルプレーが完成する。左利きの二塁手の場合、セカンドには送球し易くなるのでこのケースのゲッツーはあり得る。ごく稀に左投げの二塁手は登場しますが、ダブルプレーを決めたのは珍しいのではないでしょうか。

 ライオンは2回、先頭の藤浪光雄が右中間を破る三塁打、中野隆雄のタイムリー内野安打で1点を先制する。ライオンは2回で3四球とコントロールの定まらない先発大友一明をセカンドに回して3回から二番手に桜井七之助を投入、鬼頭数雄は定位置のレフトに入る。

 タイガースは3回、一死後松木謙治郎が四球で出塁、伊賀上良平の遊ゴロが野選を誘い一二塁、二死後景浦将が右中間に二塁打を放ち二者生還して2-1と逆転に成功する。更に5回、一死後景浦が前日の試合から七打席連続となるヒットを中前に放って出塁し二盗を決める。広田修三四球後、藤井勇左翼線安打、藤村富美男右翼線二塁打、西村幸生左前打、岡田宗芳左中間三塁打、松木謙治郎中前打と5連打で6点をあげる。西村幸生は5安打3四球2三振の完投で10勝目。

 ライオンは6回から大友一明が再びセカンドからマウンドに上り、セカンドには再びレフトから鬼頭数雄が入る。タイガース8回の攻撃、先頭の広田が四球で出塁、藤井左飛で一死一塁、藤村の遊ゴロはショート中野隆雄から二塁ベースカバーの鬼頭数雄に渡る、鬼頭は体を反転させて一塁に送球、又もダブルプレーを完成させる。しかも今度は体を反転させての6-4-3のゲッツーである。左利きの二塁手による一試合二つのダブルプレーは、空前にして絶後なのではないでしょうか。



① ライオンは一番セカンド鬼頭数雄、二番ピッチャー大友一明が先発。

② 3回から大友がセカンドに入り鬼頭数雄がレフトに入ります。鬼頭の7(レフト)と大友の4(セカンド)の右横に「C」とありますが、右の写真(備考欄)に「C」は3回よりとなっています。

③ 6回から再び鬼頭がセカンドに入り大友がピッチャーに戻ります。鬼頭の4と大友の1の左横に「e」とありますが、右の写真(備考欄)に「e」は6回より(共に再)となっています。









一度目の4-6B




                                                                                                 二度目の6-4-3


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