１２年秋 ライオンvsイーグルス ４回戦

10月10日 （日） 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 6 0 7  ライオン         ７勝１７敗       0.292  菊矢吉男
0 0 0 0 1 0 1 2 0 4  イーグルス  １１勝１２敗１分  0.478  中河美芳 畑福俊英


勝利投手　菊矢吉男　４勝７敗
敗戦投手　中河美芳　１勝２敗


二塁打　（ラ）大友　（イ）小島２


ライオン打線、中河美芳を攻略


　ライオンは初回、一死後大友一明が中越えに二塁打、水谷則一の二ゴロをセカンドサム高橋吉雄が失する間に1点を先制。

　4回まで菊矢吉男の前にノーヒットに抑えられていたイーグルスは5回、先頭の小島利男が右中間に二塁打、キャッチャー藤浪光雄が二連続捕逸を犯して小島が還り1-1の同点。7回、先頭の高橋が三塁内野安打で出塁、小島の送りバントをファースト浅原直人がエラー、杉田屋守の送りバントも内野安打となり、中河美芳の遊ゴロをショート中野隆雄が失する間に小島が還って2-1と逆転。

　ライオンは8回、水谷の遊ゴロをショート野村実が一塁に悪送球して水谷は二塁へ、浅原が送って坪内道則の中前タイムリーで2-2の同点。菊矢右前打、藤浪右前タイムリーで逆転、中野も右前タイムリー、柳澤騰市ピッチャー強襲ヒットで一死満塁、鬼頭数雄が右前に2点タイムリーを放って5-2として中河をKO。代わった畑福俊英から大友が中犠飛を打ち上げて7-2とする。

　イーグルスは8回裏、杉田屋の2点タイムリーで4-7とするがここまで。菊矢吉男は7安打2四球6三振の完投で4勝目。

　8回のライオンの攻撃は鬼頭数雄の右前打以外は全てセンターから逆方向に打っている。中河美芳の武器は右打者の外に流れるシュート（スクリューボールであろう。）とスローカーブ、これを引っ掛けていたのでは中河の術中にはまるばかり。本日のライオン打線の攻撃は中河攻略のお手本と言える。


＊写真はライオン打線が右打ちで中河を攻略した場面。ヤマ形がヒットを表し、印が打球方向を示すとともに、「○」は飛球、「△」はライナー、「・」はゴロの記号となります。