162試合のシーズンが終了してアルバート・プホルスは本塁打、打点の二冠王に終わりました。4月7日の①において今年の三冠達成を予言した訳ですが、達成率は66.7%に終わりました。
敗因は例年になく爆発力に欠けていたことにあります。8月26日には本塁打、打点トップのまま打率でも3割2分1厘で首位に1厘差と迫りましたが、ここで一気に3割3分台に乗せられなかったことが最も大きな要因であったと思います。
爆発力に欠けて二冠かよと言われそうですが、今年はライアン・ハワードが前半の不振及び後半のDL入りで数字を伸ばしてこなかったためこの程度の数字で二冠王になっただけのことです。
今年の成績では三年連続MVPの資格はないと思います。プホルスの場合は、タイトルに関係なく「試合を制する一撃」により評価されるべきであり、今年は過去二年に比べて内容が見劣りします。
ライバルたちの数字も上がってこなかったのでむしろこういう年に三冠は達成されるのかなと思ったこともありましたが、どうせ取るのなら誰にも後ろ指を指させない成績で取るべきであり、今年は取らなくて良かったのではないでしょうか。
ということでついでにMVP予想に入りたいと思います。私に投票権があるならば、一位票はロイ・ハラデーに投じます。残念ながら近年はMVPは打者のものとなっていますので、実現可能性は低いかもしれませんが、優秀な全米スポーツ記者の見識に期待してみます。
打撃陣から選ぶならジョーイ・ボットになります。プホルスは上述のとおり今年はMVPの資格はありません。カルロス・ゴンザレスは9月29日のドジャース戦で5打数無安打、30日を休み10月1日のカージナルス戦も4打数0安打、それでも二位には1分以上の差をつけていましたので休ませる理由がないものを最後の2試合に出場せずに逃げ切り首位打者となりました。一体コロラドのアホ首脳陣は何を考えているのでしょうか。24歳のゴンザレスのためにはこういうところで出場させるのが首脳陣の義務であるところを姑息な手段で逃げ切ることに何の意味があるのかアホを通り越しています。
1941年、打率4割ちょうど(3割9分9厘5毛)でシーズン最終日を迎えたテッド・ウイリアムスは欠場をすすめる周囲を押し切りダブルヘッダーにフル出場し、8打数6安打を記録して4割6厘でシーズンを終え、これが今のところ最後の4割打者となっています。このあまりにも有名なエピソードをコロラドのアホ首脳陣も知らないはずがありません。ということでカルロス・ゴンザレスにはMVPの資格はありません。
アメリカン・リーグはミゲール・カブレラで決まりでしょう。薬物中毒から立ち直ったジョシュ・ハミルトンにも票が流れるでしょうが、今年のカブレラはMVPにふさわしい打撃を見せてくれました。突然変異で54発のホセ・バティスタのようなタイプにはあまり票が集まらないのが常です。
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