10月の月間MVP(対象期間:9月29日~10月31日)を発表させていただきます。
投手部門
イーグルス 中河美芳 1
中河はシーズン途中に関大を中退して入団。秋季シーズンから一塁手として出場していました。投手デビューは10月3日のことであり、1ヵ月弱で頂点に上り詰めた異色のプレイヤーです(蛸足伝説は各種サイトを参考にしてください。)。投げないときは二番ファーストで出場します。
今月12試合に登板して7勝4敗1セーブ(7勝と4敗は公式記録ですが、セーブは当ブログ独自で現行ルールに照らして算定していますのでご注意ください。)、84回3分の2を投げて防御率1.49、WHIP1.11、奪三振率3.11、完封勝利1回です。
投手成績だけを見ればスタルヒンの方が上です。スタルヒンは今月11試合に登板して9勝2敗、75回を投げて防御率1.80、WHIP0.96、奪三振率5.40、完封勝利3回ですが、まだ安定味に欠けポカも多く(完封3回ですが防御率が中河を下回っている点にご注目ください。)、まだまだ発展途上というところでしょう。
首位を独走するタイガースのエース西村幸生の2カ月連続受賞もありえました。西村は今月10試合に登板して6勝2敗、70回を投げて防御率1.53、WHIP1.15、奪三振率4.63でした。タイガースはベテラン若林忠志、無敗の御園生崇男、剛球景浦将がいるため西村だけが目立つ数字となりにくく、賞レースではどうしても不利になりがちです。実際、西村は昭和12年秋、昭和13年春と最高殊勲選手の最有力候補でありながら、12年秋はバッキー・ハリス、13年春は苅田久徳に持っていかれることとなります。
打撃部門
タイガース 山口政信 1
山口政信は主に三番を打ち、景浦が欠場の試合では四番にも入ります。今月20試合に出場して71打数22安打17得点13打点、7盗塁20四球、二塁打2本、三塁打1本、本塁打2本、打率3割1分、出塁率4割6分2厘、長打率4割5分1厘、OPS0.912です。
山口と甲乙付け難い活躍を見せたのが藤井勇でした。今月20試合に出場して76打数25安打9得点16打点、1盗塁9四球、二塁打4本、三塁打1本、本塁打1本、打率3割2分9厘、出塁率4割、長打率4割4分7厘、OPS0.847です。
打順は主に五番か六番、鳥取一中時代から澤村キラーとして有名です。
カイザー田中義雄も19試合で65打数18安打8得点15打点、景浦将は欠場が多く14試合の出場に止まりましたが8得点11打点、打率3割5分4厘、出塁率4割9分2厘、長打率4割7分9厘、OPS0.971です。
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