2010年10月24日日曜日

12年秋 名古屋vsライオン 4回戦

10月28日 (木) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 1 0 0 0 3 名古屋    10勝22敗2分  0.313  森井茂 繁里栄 田中実
3 0 4 2 0 0 0 0 X 9 ライオン  12勝21敗        0.364  桜井七之助 近藤久


勝利投手 桜井七之助 2勝1敗
敗戦投手 森井茂    4勝6敗
セーブ    近藤久 1


二塁打 (名)大沢
 
ライオン、一二番コンビが5安打6得点


 名古屋は初回、石丸藤吉四球、石田政良投前内野安打、遠藤忠二郎左前打で無死満塁とするが後続が無く無得点に終わる。

 ライオンは1回裏、先頭の鬼頭数雄が四球で出塁、大友一明が中前打で続きダブルスチールを決める。水谷則一三振後、浅原直人四球で一死満塁、打者坪内道則の時、キャッチャー三浦敏一からピッチャー森井茂への返球が高く逸れる間に三走鬼頭がホームに生還、二走大友も三塁に走り、バックアップのショート芳賀直一からの三塁送球が悪送球となる間に大友も還って2-0、この間に三塁に進んだ浅原も坪内の遊ゴロの間に生還して1安打で3点を先制する。

 ライオンは3回、先頭の鬼頭中前打、大友左翼線ヒット、水谷の投前バントは野選を誘い無死満塁、浅原の左犠飛で4-0、坪内の三塁内野安打で5-0、その後遊失とワイルドピッチで2点を加えて7-0とする。
 ライオンは4回、又も先頭の鬼頭が四球で出塁、大友の遊ゴロをショート芳賀が失して無死一二塁、水谷はセオリーどおり引っ張って一塁ゴロ、この間にランナーがそれぞれ進塁して一死二三塁、浅原の中前打で8-0、坪内の遊ゴロの間に大友も還って9-0とする。

 名古屋は5回、先頭の石丸が一失に生きボークで二進、石田の遊ゴロをファースト浅原が落球、石田は二盗を決めて無死二三塁、遠藤の右犠飛で1-9、小島茂男の三ゴロの間に石田も還って2-9。更に6回、高木茂左翼線ヒット、石丸ピッチャー内野安打から石田が右前にタイムリーを放ち3-9とするが追い上げもここまで。

 ライオンは桜井七之助ー近藤久のリレーで最下位争いのライバル名古屋に連勝。一番鬼頭数雄が3打数2安打3得点、二番大友一明が5打数3安打3得点。四番浅原直人が2打点、五番坪内道則が3打点と上位が出て中軸が還すという理想的な攻撃であった。

 なお、10月29日付け読売新聞は、本日六番ショートで出場している芳賀直一と金鯱の四番小林利蔵の応召を伝えている。金鯱の不動の四番として勝負強い打撃ぶりを見せていた小林利蔵は24日を最後に出場しておらず、19日から5試合連続ノーヒットで15打数無安打を最後に入営している。ここ二試合を欠場していた(入営準備のためであろう)芳賀直一はこの日が最後の出場となり4打数無安打3失策であった。
  澤村の秋季リーグ戦の不振は7月の徴兵検査に甲種合格したことによる精神的動揺に起因していると言われていますが、これは澤村に限ったことではないことは小林利蔵と芳賀直一の成績が物語っています。幸せな時代の選手たちと、残された数字だけで同列に比較することは公平さを欠いていると思います。

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