2010年10月17日日曜日

一騎討ち ⑫

 遂にロイ・ハラデーとティム・リンスカムによる当シリーズタイトル通りの「一騎討ち」が実現いたしました。試合前のワクワク感と言う点においては、1986年オールスターゲームのドワイト・グッデンvsロジャー・クレメンスの対決以来のものです。

 ハラデーがナショナル・リーグに移ってきた今季は直接対決がなく、昨年のオールスターの先発対決以来となりますが、100%間違いなく近年のオールスターゲームは80年代のオールスターのような面白味がありませんので、本日が初の「一騎討ち」であることは疑う余地がありません。

 因みに大リーグ史上1980年代が一番面白かったことは多くの方が認めていることであり、客観的数値でいえば、80年代はワールドシリーズの視聴率が30%を超えていたのに比べ、近年の視聴率はヤンキースが出場すれば10%を僅かに超えますがヤンキースが不出場の場合は一桁台が普通です。因みに80年代はヤンキースは一度もワールドシリーズに出場しておりません。

 本題に戻りますが、本日の対決がいかに注目を集めていたかを測る指標としては、例のヤンキース大好き某国営放送ですら、ヤンキースvsレンジャース戦を午後の録画放送に回して本日の「一騎討ち」をライブ放送したことに如実に現れています。
 但し、本日の放送はアナウンサーからも解説の佐野氏からも興奮が伝わってくる名放送でした。国営放送である立場を思い起こして、視聴率の取れそうなカードばかりの放送体制を改め、本日のような真に国民に伝えるべき価値の高いゲームの興奮を伝えてもらいたいと切に願っています。
 

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