2010年10月12日火曜日

一騎討ち ⑪

 地上最強軍フィラデルフィア・フィリーズは順当に三連勝、サンフランシスコ・ジャイアンツは三勝一敗でリンスカムを温存したままリーグ・チャンピオンシップ・シリーズに進出しました。ここまできたら小細工なしに、10月16日の第一戦はロイ・ハラデーvsティム・リンスカムによる「一騎討ち」と行きましょう。

 4月26日に始まった当シリーズは、今年のナショナル・リーグ サイ・ヤング賞争いがハラデーとリンスカムの一騎打ちになるとの前提で開始したものです。サイ・ヤング賞争いにおける一騎討ちはハラデーとセントルイス・カージナルスのアダム・ウェインライトがほとんど同スタッツ(むしろウェインライトの方が若干上ですが)での争いとなり、ハラデー有利の予想をお伝えしています。

 ハラデーとリンスカムの争いは、一戦毎にトップが入れ替わる奪三振王争いとして繰り広げられました。ハラデーが奪三振王争いに加わるとは全く予想外でしたので、4月26日の予想は何一つ当たっていない訳ですが、不思議なことに正に一騎打ちに相応しい最高の結末を迎えることとなりました。

 ジャイアンツはリンスカムが最低2勝、恐らく3勝しないと勝ち目はないでしょう。ローテーションは中三日の連続、第一、四、七戦を投げ抜く覚悟はできていると思います。実現すれば2001年ワールドシリーズのアリゾナ・ダイヤモンドバックス時代のカート・シリング以来のことになるのではないでしょうか。
 ハラデーが中三日で先発する可能性は1勝2敗で第四戦を迎えることとなるケースのみでしょう。
 
 間違いなくワールドシリーズよりも面白い対決が刻一刻と近づいています。
 

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