2010年10月7日木曜日

12年秋 タイガースvs名古屋 4回戦

10月17日 (日) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 3 0 0 0 0 0 0 6 タイガース  22勝5敗           0.815  御園生崇男
1 0 0 0 0 0 0 0 1 2 名古屋          8勝17敗2分  0.320  木下博喜 繁里栄 森井茂


勝利投手 御園生崇男 6勝0敗
敗戦投手 繁里栄      0勝4敗


二塁打 (タ)藤井、田中


御園生崇男、無傷の六連勝


 10月13日付け読売新聞は「一戦毎に興味加わる職業野球大リーグ戦は今週十四、五、六、七の四日間ブッ通しという職業野球ならでは見られない超スケジュールを挙行する上十六、七の土、日曜日には東西揃って延期試合のダブルヘッダーを含むこの四日間にわたり東西両地で連続二十試合が行われる、この盛観はたゞに職業野球のみに止まらず実にわが球界空前の豪華球戦というべきである。」と伝えている。残念ながら十六日の六試合と十七日の後楽園三試合は雨のため中止となり、十七日は甲子園で三試合が行われた。本日はその甲子園の第三試合からアップさせていただきます。理由は後ほど判明します。

 タイガースは初回、 先頭の松木謙治郎が四球で出塁、本堂保次の中前打で無死一三塁、伊賀上良平の遊ゴロの間に松木が還って1点を先制。山口政信三振でツーアウト、藤井勇の当りも三塁へのファウルフライ、しかしこれを二試合ぶりの出場となるサード大沢清が落球、命拾いした藤井は四球を選ぶ。気落ちした名古屋先発の木下博喜は続くカイザー田中義雄にも四球を与え二死満塁、藤村富美男が右前に2点タイムリーを放って3-0とする。

 名古屋は1回裏、先頭の石丸藤吉が四球で出塁、石田政良の遊ゴロでランナーが入れ替わり、こちらも三試合ぶりの出場となる桝嘉一が左前打、小島茂男の三ゴロをサード伊賀上が失して一死満塁、五番大沢清は得意の右打ちを見せるがセカンドゴロ、この間に三走石田が還って1-3とする。
 タイガースは3回、初回のエラーに奮起した伊賀上がピッチャー強襲ヒットで出塁、一死後藤井が左翼線に二塁打、田中が中越えに二塁打で続き二者生還して5-1、御園生崇男が中前にタイムリーを放って6-1と突き放す。

 2回~8回まで御園生に無得点に抑えられていた名古屋は9回、三浦敏一、石丸藤吉の連続右前打で一死一三塁、石田の三ゴロの間に1点を返すが焼け石に水。

 御園生崇男は9安打2四球1死球1三振、二試合連続完投で無傷の六連勝を飾る。


 本日大沢啓二親分がお亡くなりになりました。当ブログで華麗な右打ちをお伝えしている名古屋の大沢清は親分の兄です。二試合欠場していましたが本日五番サードで復帰、初回のファウルフライ落球には、天国から親分が「喝!」と叫んでいることでしょう。謹んでご冥福をお祈りいたします。

2 件のコメント:

  1. 大沢親分の訃報は驚きました・・・。
    私は「サンデーモーニング」よりも日ハム監督(第一次政権)の印象が強いです。
    ベンチや三塁コーチャーボックスで黒いサングラスを光らせていた姿が懐かしい。

    当時はまだ不人気だったパ・リーグを大きく盛り上げた一人でした。

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  2. 確かにサングラス姿は懐かしいですね、髪もまだ黒かったし。

    スポニチのサイトによると、終戦直後、今でいうぷー太郎をしていた親分は戦争から戻ってきた大沢清兄貴に「喝」を入れられ野球に実を入れるようになったとのことです。

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