2013年12月19日木曜日

小島利男と私



 小島千鶴子著「小島利男と私」は小島利男夫人である元・松竹少女歌劇団(SSK)のトップスター・小倉みね子の著書で、小島利男を伝える貴重な文献です。序文は若原正蔵で、小島と仲が良かった高須清もよく登場します。


 小島利男と小倉みね子のロマンスは当時の「野球界」の記事にも見られるように公然のものでした。すなわち、当時の学生野球の選手は現代でいう「芸能人」だった訳です。水原茂や苅田久徳が艶文の主人公となっていたのも有名な話です。こうした風潮に一石を投じることを目的として職業野球が創設されました。だらだらと試合を続ける大学野球と違って当時の職業野球はきびきびとしたプレーで試合時間も1時間そこそこでした。ちょうど現代のプロ野球と高校野球が逆になったと考えればよいのではないでしょうか。



 小島利男は東京六大学野球史に残る名選手ですが、プロ入り後は学生野球時代ほどの活躍を見せていませんでした。昭和16年5月は「月間MVP」を獲得してようやく本領を発揮しました。





       *早稲田大学時代の小島利男のサイン。右隣は仲がよかった高須清です。







           *「小島利男と私」に序文を寄せた若原正蔵のサイン。












 

0 件のコメント:

コメントを投稿