5月21日 (水) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪神 14勝11敗 0.560 木下勇
0 0 1 0 0 0 0 1 X 2 阪急 14勝10敗 0.583 森弘太郎
勝利投手 森弘太郎 9勝2敗
敗戦投手 木下勇 5勝3敗
二塁打 (神)中田 (急)上田、井野川
勝利打点 上田藤夫 3
ファインプレー賞 (急)黒田健吾 2、3
黒田のあり地獄
昭和16年無効試合の春季シリーズも余すところ14試合、後楽園球場に全球団が集結して28日まで熱戦が繰り広げられることとなります。本日の第一試合は前日“無効試合”となった阪神vs阪急3回戦となります。面白いことに先攻・後攻が逆になっており、先日お伝えした無効試合は「阪急vs阪神」でした。
阪急は3回、一死後黒田健吾の三ゴロをサード野口昇が一塁に悪送球、フランク山田伝の右前打で一死一二塁、上田藤夫が右翼線に二塁打を放って1点を先制する。
阪急は8回、先頭の上田の三ゴロをサード野口が一塁に悪送球して上田は二塁に進み、井野川利春は遊飛に倒れるが山下好一の遊ゴロをショート皆川定之が一塁に悪送球する間に二走上田がホームに還って2-0とする。
阪急先発の森弘太郎は阪神打線を3安打に抑えて1四球無三振で今季4回目の完封、9勝目をあげる。完封数では野口二郎、須田博に並んだ。
試合の明暗を分けたのは守備の差であった。阪急の得点はすべてエラー絡みで木下勇は失点2で自責点はゼロ。阪急のサード黒田健吾は5回と6回に2つの美技を見せ、最後は「5-4-3」の併殺で締めた。黒田の守備は「黒田のあり地獄」と呼ばれているが、本日のスコアカードに残されている「好守」の記録がそれを証明したものである。
*森弘太郎は3安打完封で9勝目をあげる。
*5回の松尾五郎の三ゴロと6回のカイザー田中義雄の三ゴロの横に「①」が付されている。「雑記」欄には「① 好守」と書かれている。今季からスコアカードに「好守」や「好捕」が記録されるようになり、当部ログでは「ファインプレー賞」としてお伝えしているところです。
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