ここで問題です。「大友一明、小田野柏、小林茂太、倉本信護、西村正夫、近藤久、坪内道則、大沢清、吉田猪佐喜、国久松一の共通項とは?」
ヒントは「亀田忠は日本で1安打ピッチングを10回やりました。」
そう、答えは「亀田から無安打を免れる唯一のヒットを打った打者10人。」でした。
昭和13年にハワイから日本にやって来て「三振か四球か」の豪快なピッチングを見せてきた亀田忠は昭和16年6月14日、日米関係の悪化からハワイに帰ることとなりました。当ブログでは亀田忠の全投球をお伝えしてきましたが、亀田が当ブログに登場することはもうありません。
昭和15年3月18日、西宮球場でのライオン1回戦では9四球6三振で最初の無安打無得点、昭和16年4月14日、後楽園球場での阪神1回戦では6四球2三振で二度目の無安打無得点を達成しています。昭和14年8月3日の金鯱7回戦でも無安打10四球4三振1失点(自責点ゼロ)で完投勝利を飾っています。無安打無得点は通算2回ですが、ノーヒッターは3回でした。
昭和16年6月15日付け読売新聞は「亀田ら四選手ハワイへ帰る」の見出しで、笑顔で手を振る四人の写真とともに以下の記事を掲載しています。
「職業野球で活躍した邦人二世選手堀尾文人(阪神)亀田敏夫(元阪神)亀田忠(黒鷲)長谷川重一(同)の四君は14日午後3時横浜出帆の郵船鎌倉丸でハワイへ向け帰国の途についた。四選手は祖国日本を去るに当って交々左の感想を漏らした。日本の職業野球は我々が初めて来た当時に比べるとまるで見違える程の成長をとげこれから先も一層よくなるだろう。これを私たちは期待している。」
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